May 27, 2006

◇ VCD で知るフィリピン ・・・の予告

前回は、フィリピン現地発売、世界遺産を巡る VCD "LEGACY" を紹介したので、引き続きVCD つながりでもうひとつ、とさっきから別の VCD の写真を撮ったり、スキャンをしたりと準備をしていたところ、消防車のサイレンが近づいてきます。 
それに、きな臭い・・・・。 ベランダに出てみると、煙たい!
玄関のドアを開けると、もっと煙たい!

表に出てみました。 近くの公園は煙が充満しています。 公園の隣のビルから炎が・・・。
消防車だらけ。 立ち入り禁止の黄色のテープ。
走り回る消防士さん。 デジカメや携帯で写真を撮る人たち。

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   ・
   ・

消防車のサイレンはもう聞こえませんが、部屋の中まで煙の匂い。
落ち着かないので、今日のところは「予告」(↓)ということでお許しを。



VCD SARILING LUPA
■SA SARILING LUPA(= In One's Own Land)
Cultural Tourism Series  2,800ペソ
- NATIONAL COMMISSION FOR CULTURE AND THE ARTS
 [7枚組]
 ・RIZAL AND LAGUNA
 ・CEBU
 ・BOHOL
 ・THE ART AND PEOPLE OF ILOCOS
 ・DAVAO
 ・BAGUIO TO BANAUE
 ・PALAWAN
  

May 25, 2006

◇フィリピン ”LEGACY(遺産)”

VCD LEGACY
← こんな VCD がフィリピンでリリースされています。
 (VHS版もあるようですが)

フィリピンには、WORLD HERITAGE(世界遺産)に認定されている8カ所の文化遺産、自然遺産があります。 

これらの世界遺産を、建築家であり遺産保全活動の第一人者として著名な Augusto Villalon 氏が巡る、48分間のドキュメンタリービデオです。
その名も ”LEGACY(遺産)”。


■LEGACY, Philippine World Heritage Sites
 - NCCA(The National Commission For Culture And The Arts)
 250ペソ

単に世界遺産を紹介する、という観光ガイド的なビデオではありません。
全体を通して、ナレーションは氏自身によるものですが、各地でキーパーソンがインタビューに答え、危険にさらされている伝統文化や遺産、それらの維持の難しさなどを語る、生の声が盛り込まれています。

特に、約2000年前に IFUGAO(イフガオ)族によって造られたライステラス(棚田)は、現在 30% が修理を必要としています。
「普遍的価値を損なうような重大な危機にさらされている遺産は、『危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)』に登録」され、フィリピンのライステラスもこのひとつです。
(VCD のカバー写真は、ライステラスをバックにしたAugusto Villalon 氏)

私が日頃よくお邪魔している、フィリピン在住の写真ブロガーさん達の間では、ここ数日、このライステラスをテーマに盛り上がっておられるようです。
 ・プロの広告写真家、ipi-p さん
 ・プロの報道写真家、miccasharon さん、
 ・自称プチプロ、mota さん

(皆さんのライステラスの記事に直接リンクしますが、他のカテゴリーも素敵な写真ブログです。ライステラスの後は他もクリック! 気に入ったら「写真ブログ」のランキングバナーもクリック!)


          ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

■LEGACY, Philippine World Heritage Sites
「将来のフィリピーノ達のためだけでなく、全人類のための遺産」と氏が言われる、フィリピンの8世界遺産です。(↓)VCD登場順

1・Puerto Princesa Sub Terranean River National Park
  プエルト・プリンセサ地下河川国立公園

2・Tubbataha Reef National Marine Park
  トゥバタハ岩礁海中公園

3・Rice terraces of the Cordilleras
  コルディレラの棚田群

4・Histric Town of Vigan
  ビガン歴史地区

 Four Churches built in Spanish colonial era
 スペイン統治時代に建てられた4つのバロック様式教会
5・San Augustin Chruch, Paoay, Ilocos Norte
  サン・オウガスチン教会(北イロコス、パオアイ)

6・Nuestra Senora de la Asuncion, Sta. Maria, Illocos Sur
  ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会
   (南イロコス、サンタ・マリア)

7・Sto. Tomas de Villanueva Miag-ao, Iloilo
  サント・トマス・デ・ヴィリャヌエヴァ
   (パナイ島、イロイロ、ミアガオ)

8・San Augustin Chruch, Intramuros, Manila
  サン・オウガスチン教会(マニラ、イントラムロス)


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《関連サイト》

 ・World Heritage Site - Philippines


《関連記事》

 ・「コルデイレラの棚田」が、危機にさらされている遺産リストに
  (ユネスコ・アジア文化センター 文化遺産保護協力事務所)

 ・世界遺産の棚田を守る(JICA)


《日本国内発売中 DVD》

世界遺産 フィリピン編
  

May 22, 2006

◇フィリピン "MANILA" のゴースト(亡霊)

昨日5月21日、マニラにアジア最大、世界第3位の広さだという "Mall of Asia" がついに、それも遅れてはいたものの「告知された延期期日通り」、(しつこいようですが)「本当に」オープンしたようですね。(「5月21日オープン、世界第3位のモール」という情報は、先日miccasharon さんのブログに投稿した私のコメントに対し、ipi-iさんがお答えくださいました。)

早速、昨日のオープンの様子を投稿しているフィリピノ・ブロガーがいます。
(この人、オープン前から話題にしていたけど)

mall of asia左の写真は、先月(4月)に撮ってきたものです。オープン前ですが、ネオンだけは暗闇の中、立派に輝いていました。

去年の10月にこの前を通った際、友人が「12月にオープンするアジア最大のモールだ」と言っていましたが、外観さえまだまだの状態、「12月なんて・・・、またいつも調子で、 オープン当日の朝までやってツジツマあわせ?」なんて思っていましたが、さすがにお得意の LAST MINUTES スタイルは、「去年の長雨で工事が遅れた上、土台部分に大きな亀裂が見つかり、開業が遅れました」(IPI-P さん)という理由で今回は実現しなかったようです。

予定より遅れる事5ヶ月、でもこれはこれでよかったのでは?
「反対にもっと早くに完成していたら・・・・。」
ついつい MALL OF ASIA からは目と鼻の先の、MANILA FILM CENTER にまつわるミステリーが脳裏に・・・。

1981年、時のファーストレディ IMELDA MARCOS (イメルダ・マルコス)の命により大急ぎで着工された MANILA FILM CENTER は、国際フィルムフェスティバル開催のため24時間フル活動で工事が行われていました。
しかし、土台のセメントが十分乾かないまま、急いで工事をすすめたことにより悲劇が起こりました。
工事中の建物が崩れ、多くの労働者が生き埋めになったといいます。
亡くなった労働者の亡霊が今も、あの辺りを浮遊しているとか・・・・・、あー怖い。(この手の話には弱いんです、とっても。)

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フィリピンも、最近はたいしたものですね。
MALL OF ASIA は、 WIKIPEDIA にまで登録されています。

全店舗数800店??? 一日では回りきれないのでは?
こんなの建てちゃって、いったいこの国はどうなってるのでしょう???
不思議の国、フィリピンは健在。
  

May 19, 2006

◇”フィリピン文化”を撮る写真家 (後編)

BOOK PHILIPINAS INCOGNITAS2PHILIPPINAS INCOGNITAS
昨日の(前編)のトップで紹介した、この本について、もう少し付け加えます。

(前編)にも書いたように、この本はフィリピン政府観光省のバックアップにより発行されており、観光省長官 JOSEPH ACE H. DURANO 氏自ら、読者にこんなメッセージを寄せておられます。(抜粋)
「世界的に著名な写真家で豪華本の筆者である NEAL OSHIMA 氏によりデザインされた "PHILIPPINAS INCOGNITAS" はユニーク且つ現代的な方法を用い、物やテーマを通して表されるフィリピンの人々の感性豊かなあらゆる面を紹介しています。 解説は最小にとどめ、著者本人による印象的なモノクロ写真をふんだんに使って読者を稀に見る貴重なフィリピン文化の真髄へと誘(いざな)います。」

現在この本は、Amazon.com では取り扱っていないようですが、氏の公式サイトからは、購入できるようです。(US$ 18.00)
そればかりでなく、 この公式サイトでは、 "PHILIPPINAS INCOGNITAS" の一部が閲覧できます。

サイトは、"-VIEW PHILIPPINAS INCOGNITAS" と "-LOUNCH PHOTO GALLERY" から構成され、前者は言うまでもなく、 "PHILIPPINAS INCOGNITAS"の一部、後者は、氏のこれまでの作品のいくつかが閲覧できます。
ビンテージ物と思われるピーニャのハンカチーフ、CAMISA(カミーサ)、BARONG TAGALOG(バロンタガログ)などを被写体とした作品は、ノスタルジックフィリピンに憧れを抱く私にとっては、鳥肌ものです。
ギャラリーの最後を飾るのは、フィリピンの国民的作家 "NICK JOAQUIN 氏”。
つくづく氏の偉大さを感じされられます。


ところで、NEAL OSHIMA 氏、お名前から日系の方であるということは推測できますが、フィリピン文化を撮る第一人者であられるという事実から、てっきり日系フィリピン人の方だと思っていました、が、アメリカ(N.Y.)生まれの日系3世なのだそうです。
ご両親は日系2世、経済学者であるお父上の仕事の関係で幼少の頃から日本を含む世界各国にお住まいになり、フィリピンにはもう30年も在住されているとか。
ネイティブのフィリピン人よりも、よりフィリピンの真髄を見つめてきたフォトグラファー。インサイダーとしてフィリピンの背景に潜むミステリアスな部分を熟知し、またアウトサイダーとしての客観的に物を見る目を兼ね備えた、フォトグラファー。

現在は、フィリピンには稀な、写真家が作品を展示でき、かつ即売もできるというカフェ・ギャラリー "Lumiere" をMAKTI にて運営されているそうです。
このギャラリーの事は、前回のフィリピン旅行の直後に知りました。 ここを訪れるのは、次回までお預けです。
(マニラ在住の方で、もう行かれた方は感想など情報をお寄せください!)

同じくMAKATI の、 GREENBELT 3 にあるライフスタイルショップ MIX にて "PHILIPPINAS INCOGNITAS"が販売されています。(900 ペソ)
(早速、前編にコメントいただいた”ちゃどさん”の情報によると、MIX は「お洒落さん御用達」なのだそうです。)

book memories of phil kitchensあと、当ブログではもう以前から左のサイドバーに告知していますが、Memories of Philippine Kitchens という本が8月に発売される予定です。
(著者:Amy Besa/ 出版:Stewart Tabori & Chang / ASIN: 1584794518 )
こちらもフォトグラファーは、NEAL OSHIMA 氏。
氏の新しい作品、今から楽しみです。
日本の Amazon.com でも予約受付中!


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最後に
いくら個人運営のブログとはいえ、写真に関する知識もない私が、こうしてプロの方のことを話題にするのは、本当におこがましいことであるとは感じています。
ただ、氏の活動には大いに共感するものがあり、是非多くの方々に知ってもらいたい、そういう気持ちで、今回投稿を決めました。
フィリピンの伝統文化を絶やさないよう、それを後世に伝えていくという役割を果たしているだけでなく、とかくネガティブな印象を持たれがちなフィリピンという国のイメージ向上に充分過ぎるほど貢献されている、それはひとえに氏のフィリピンに対する愛情の表れであると、信じてやみません。

同じくフィリピン在住の日本人プロフォトグラファー、ipi-p さんmiccasharon さんも、それぞれブログの中で、「写真は『心』で撮るもの、『感動』と被写体に対する『知識』や『愛情』が必要」とおっしゃっています。

そういう思いをこめて撮った写真であるからこそ、人に感動を与えるんですね。

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  ★NEAL OSHIMA 氏の写真が掲載されている代表的な本★

     BOOKS NEAL OSHIMA

 〔上段:左から〕
PHILIPPINAS INCOGNITAS / ISBN :971-93251-0-0
 過去の投稿《◇”フィリピン文化”を撮る写真家(前編)

DREAMWEAVERS / ISBN: 9715694071
 過去の投稿《◇フィリピンのファブリック〔2〕-TINALAK

BEYOND RICE / ISBN: 9718865071
 過去の投稿《◇フィリピンのお米

〔中段:左から〕
PHILIPPINE ANCESTRAL HOUSE / ASIN: B000ANEUQC
 過去の投稿《◇フィリピンの CAPIZ SHELL(カピス貝)
      《◇Amazon.com では買えないフィリピンの本〔2〕

PHILIPPINE MARKETS / ISBN: 971886511X
 過去の投稿《◇Amazon.com では買えないフィリピンの本〔1〕

MALATE / ISBN: 9715694144

〔下段:左から〕
FILIPINO CUISINE / ISBN: 9718865063

ASEAN SEAFOOD COOKBOOK / ISBN: 9719187107

FLAVORS OF THE PHILIPPINES / ISBN: 9719188200

  

May 18, 2006

◇”フィリピン文化”を撮る写真家 (前編)

BOOK PHILIPINAS INCOGNITASPHILIPPINAS INCOGNITAS 

 NEAL OSHIMA
 ISBN :971-93251-0-0
 Published in 2005 by NMO Photography
 Concept: Marian Pastor Roces
 Book Design:Tracie Anglo Dizon
 Layout:TAD Design
 Reserach and Proofreading:Maya Besa Roxas
 Cover:Manila Bay, Philippines
 Inside Cover:Silk Cocoon

          * * * * *

これまでにフィリピン現地発行の本を何冊か紹介してきました。
その都度、本のタイトル以外の詳細(著者名、ISBN等) はなるべく記載するようにはしてきましたが、本来、本を出版するにあたっては、バックにひかえる人たちの並々ならぬ努力と働きなくしては実現しません。特に編集者、イラストレーター、フォトグラファーの果たす役割は本の出来ばえを大きく左右するはずです、時には著者以上に。

実はこれまでに紹介してきた本のいくつかには共通点があり、又、フィリピンの本に関して長年気になっている人物がいます。
素晴らしい本(つまり私がとても大事にすることになる本)に出会うたびに、目にとまる名前がありました。それは著者名ばかりではでなく、"PHOTOGRAPHER"というクレジットです。
今回はいきなりトップに本を登場させましたが、これはフィリピンが昨年の愛知万博に参加するにあたり、フィリピン政府観光省バックアップのもと出版された、NEAL OSHIMA というフォトグラファーの方の作品集です。NEAL OSHIMA 氏、彼こそが私の大事な本たちの『共通点』であり、『気になる人物』なのです。

氏のことはいつかブログで紹介したいと思い続けてはいましたが、思い入れがありすぎて機会が見出せませんでした。 とは言え、氏のプロフィールに関する私の知識が不十分であった、というのも実現できなかった原因のひとつです。
ところがインターネットのおかげで、最近やっと少しずつですが、氏の情報を入手できるようになってきました。 早いもので当ブログも今回で《投稿百回目》となります。これを記念して、思い切って行動に移すことにしました。


BOOK ASAHI初めて氏の写真に出会ったのは約15年前、フィリピン料理の事を調べ始めた頃でした。日本国内でやっとみつけた東南アジア料理の資料、朝日新聞社から昭和57年に発行された「週間朝日百科、世界の食べ物東南アジア1&4」でした。
食文化研究の第一人者であられる石毛直道氏、長期間フィリピンに在住された農学の研究者吉田よし子氏他、著名な方々のフィリピン食文化についての解説文と共に、掲載されていたのが氏の写真であり、特に「フィリピン文化を象徴する」デザート ”HALO HALO(ハロハロ)”の写真は、様々な具材をバックに撮影されたとても印象的なものでした。
写真の下に印刷された NEAL OSHIMA というクレジット。不確かではありながら、その日本人姓とも思えるファミリーネームが、その後もずっと私に頭のどこかに潜んでいたのです。


その後数年を経て、フィリピンでもハードカバーの豪華本が出版されるようになりました。 特にフィリピンをアピールしたり、文化を紹介するような出版物は、どう考えても需要数を想像すると採算を度外視しているとしか思えませんでしたが、フィリピン政府や○○財団などと名のつくスポンサーがバックにひかえているらしく、かなり豪華な物が次々と出版され、渡比する度に書店に通うのが楽しみになりました。

そんなフィリピン文化に関する本に出会うにつれ、既に当ブログに投稿しましたが、最も感銘を受けたミンダナオ島 T'BOLI族の伝統的手織物"TINALAK(ティナラック)"を紹介した"DREAMWEAVERS" をはじめとする、様々な本の中で同時に氏のお名前を頻繁に目にすることになるのです。 

   BOOKS NEAL OSHIMA



・・・・・to be continued (後編 に続く)・・・・・



  

May 15, 2006

◇フィエスタ・アイランド、フィリピン −"PAHIYAS FESTIVAL(パヒヤス・フェスティバル)”

一年を通じて、やたらフィエスタ(お祭り)の多いフィリピンですが、特に今月5月はフィリピン各地で様々なフィエスタが開催されています。

今日5月15日は、農耕の守護聖人 SAN ISHIDORO LABRADOR (聖イシドロ・ラブラドール)に感謝を表する収穫祭。 中でもQuezon(ケソン)州、Lucban(ルクバン)のPAHIYAS FESTIVAL(パヒヤス・フェスティバル)は、他に類をみない、 "KIPING(キピン)"で有名です。
(PAHIYAS=パヒヤスとは「HIYAS = 宝石」から派生し、「お供え」を意味するのだそうです。)

"KIPING(キピン)"は、お米から作られたカラフルなデコレーション。 葉っぱの形をしたKIPING とバスケットや帽子、収穫した野菜や果物で、家々の正面をカラフルに飾り付けます。

BOOK KIPINGNATIONAL BOOKSTORE(ナショナル・ブックストア)でこんな珍しい本を見つけました。(右上が表紙、左下は裏表紙)

■KIPING:Ornamental, edible rice wafer
 ISBN 971-92811-3-8
 発行 DUENDE PUBLISHING
 
著者はThe Food of the PhilippinesADOBO BOOK の REYNALDO G. ALEJANDRO と VICENTE ROMAN S. SANTOS
薄いわりに 180ペソ。 割高だなぁ〜、と思いつつも珍しいし、フィリピン本マニアの私としては、見逃すわけにはいきません。 買ってしまいました。

薄いけれど、情報は満載です。
「LUCBAN(ルクバン)の歴史」、「聖イシドロ・ラブラドールについて」、「お祭りのメインイベントは行列」、「PAHIYAS (パヒヤス)とは」、「KIPING(キピン)とは」

見逃せないのは、「KIPING(キピン)の作り方」、「KIPING(キピン)の調理法」

KIPING は KAPAL という本物の木の葉っぱを型にして作るんですって。
《水でといた米粉に着色料を加えて、KAPAL の葉っぱの表面に注ぎ、蒸すことたったの5秒。(バナナの葉っぱなら、3秒だって)
乾かして、やさしく葉っぱから剥がす。 折りたたんだ新聞紙をのせ、その上から重石をおく、すると平らになる》、ということです。

飾ったあとは食べられます。
《油で揚げ、膨らんできたらすぐに取り出し油をきる。
レチョン・ソースなどを添えて、召し上がれ!》ってことです。

せっかくカラフルなパヒヤス・フェスティバルなのに、写真がありません。
どこか写真つきのサイトがあればにリンクしようとネットサーフィンをしていたら、こんなに素敵なサイトを見つけました。 プロフィールが見当たらないので、どういうお方が、どんな目的で運営されているかはわかりませんが・・・。めちゃ、綺麗!何者だ、この人は?
glitterdoll.net   (pahiyas のページ)

(追記→ わかりました、MICHELLE MORELOS さんという、フォトグラファーの方のサイトでした。)


こちらのサイト(↓)も参考になります。

北イリノイ大学HP
PAHIYAS
フィリピンのお祭り
  

May 14, 2006

◇フィリピンの 蔓植物 ”NITO(ニト)”

NITO1《◇フィリピン "アクラン州”の50周年記念イベント》にも書いたように、NITO(ニト)は、ピーニャやアバカと並ぶ、PANAY(パナイ)島、AKLAN(アクラン)州の特産品のひとつです。
聞きなれない名前かもしれませんが、”ニト”は、フィリピンの森林つる植物。 まだ日本での知名度は低いですね。

ではインドネシアの ”アタ”はどうでしょう? こちらはバッグなどがポピュラーで、アジアン雑貨の中でもかなり高いステータスを保持しています。
 (写真上↑:ニトバスケット)

見た目からの判断ですが、”ニト”はおそらく ”アタ”と同じものか同類の植物ではないかと推測します。

NITO2★ドイツ、フランクフルトのとある住宅街に建つ、隠れ家的イタリアンレストラン。
ここでも、このようなプレースマットが使われていました。

はたしてこれは”アタ”なのか、”ニト”なのか・・・?


 ◇◇◇============================================

 "NITO" - インターネットでその正体を調べてみると、
 Schizaeaceae(フサシダ科)、Lygodium(カニクサ属)とありました。

 では、《フサシダ科》とは?
 → 4属180種類ほどからなり、その中でさらに連で分けられることもある。

 《カニクサ属》とは?
 → 熱帯から亜熱帯に分布するシダ植物で、日本、中国をはじめ
   ニュージーランドにも自生している。約40種類ほどあり、
   日本にも1種類自生している。
   属名はギリシャ語の曲がりくねった(lygodes)に由来する。
   和名の由来はこのつるで、蟹を釣ったことから。

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お勉強はこれくらいにしておいて、アクラン州のニト製品です。

NITO4

しっかりと編みこまれていて、型崩れもなさそう。
アタとはまた違ったアイテムがたくさんあります。
今後、日本でもどんどん取り入れてほしいものです。

NITO3

個人的にはとても好きな素材なので、時々フィリピンから持ち帰りますが、当ブログの表サイトであるショップ(フィリピニアナ・セレクトショップ・ハラナ)では、まだ扱っていません。
今後の課題ですね。

追記(2006/05/17): 写真みーつけた  

May 11, 2006

◆号外! フィリピン親善大使 ”渡辺杏”ちゃん、日本一のモデルに!

突然ですが、今うちのブログのアクセス、大変なことになってます。

実は昨日、デジカメ界のカリスマフォトグラファー(こんな呼び方失礼かと思いますが、お許しください、いま大変なんです、適当な言葉を捜してるどころではないので。 埋めあわせは後ほどってことで。)、ipi-p さんがご自分のブログで、当ブログを紹介してくださったので、MAC 軍団の皆様が続々押し寄せて下さって、一気にアクセス数が倍近く伸びちゃったのです。(ipi-p さんブログの読者の方々、広告関係の方々はみなさん MAC ユーザーなんですって)

今朝も引き続き MAC ユーザーさんたちが続々いらしていたのですが、その中に検索サーチから来られる方がちらほら。
通常、当ブログはフィリピン関連の検索キーワードでアクセスされる方が結構多いのですが、今日はちょっと様子がヘン。
時間が経過するにつれ、どんどん増えてきます、それも検索キーワードは
「渡辺杏」、
「フィリピン親善大使」
「フィリピン親善大使 渡辺杏」
「渡辺杏 写真」
などなど。

これはただ事ではない、いったい何があったの?
検索でアクセスがあるたびに、気をつけてはいたのですが一向に理由がわかりませんでした。

それがわかったのは夕方4時頃。

人気モデルの杏(あん=20)が「05年度FECモデル・オブ・ザ・イヤー」に

これだったんですね。

「日本ファッション・エディターズ・クラブ(FEC)賞は49年の歴史を誇り、日本で最も権威があるファッション賞の1つ」だそうです。

dot2
 杏ちゃん、おめでとう!!!

杏ちゃんのニュースの続きはこちら



と、ひと安心して、外出先から今帰ったら、アクセス数がとんでもない事になってました。
ipi-pさんのところからのMAC 軍団さんと(windows の方もたくさんおられます)、渡辺杏ちゃん検索軍団さんとが入れ乱れ、あっという間に少なくても通常の3倍近く。



杏ちゃんの記事は、「フィリピン親善大使」としてしか、当ブログでは紹介していないんですよ。 期待をいっぱいにアクセスされた方に悪いかなって・・・。

当ブログ内での、杏ちゃんに関する記事や写真が掲載されているのは、ほんのわずかなんですが、お急ぎの方はこちらをどうぞ(↓)。

5/4 ◇”ツアーエキスポ” フィリピン・ブースに行ってきました

4/28 ◇フィリピンも参加、”ツアー・エキスポ”のお知らせ

2/11 ◇フィリピンがイメージアップしちゃった!


dot1 EXPO4

☆おまけ − 杏ちゃん出演 evian の CM
  

May 10, 2006

◇フィリピン、AKLAN(アクラン)州 KALIBO(カリボ) - 波の音が聞こえるホテルにて

旅をしていると、観光地でもなんでもない土地で、やけに空気が肌に合うというか、居心地の良さを感じることがあります。
どうやらPANAY(パナイ)島の AKLAN(アクラン)州は、私にとってそういう土地でありそうです。

:AKLAN 州の州都 KALIBO(カリボ)は、毎年1月に開催される ATI-ATIHAN(アティアティハン)のお祭りには、観光客であふれます。/Flickr :ATI-ATIHAN の写真


PANAY 島を訪れるのは2度目。今回の旅のあと、「お気に入りの場所のひとつになりそう・・・」、そうジワジワと感じています。だから、もう少しAKLAN の話題を続けます。
(◇アクラン州の50周年記念イベント / ◇ENJOY TROUBLE フィリピンの旅 / ◇BORACAY の今昔物語 / ◇BORACAY の MANDALA SPA もご覧ください)


          ☆ ★ ☆ ★ ☆

同じ AKLAN 州でも人、人、人で混雑する BORACAY(ボラカイ)から、KALIBO(カリボ)に移動しました。パイナップルの繊維で織った布、QUEEN OF PHILIPPINE FABRIC (フィリピンファブリックの女王)PIÑA(ピーニャ)の産地としても名高い街です。

宿泊先に選んだのは、街の中心からは少し離れた海沿いのホテル、 SAMPAGUITA GARDEN (サンパギータ・ガーデン)。

sampaguita1
ホテルの敷地と海は、

低い防波堤を隔てるのみ。

お部屋からも、

海はもうすぐそこに。



リゾート地というわけでもなく、BORACAY のような透明度の高い海水でも、きめ細かく白い砂浜でもないのに、人影もまばらなこの海辺には何故か疲れた心が癒されます。

sampaguita2



目の前に広がる光景を、独り占めできそうだからでしょうか?


そして、波の音は何にも勝る BGM。

sampaguita3
都会では決して味わえない空間に身をまかせていると、

灼熱の太陽の光線さえ心地よく、

ひとときの、ほんのひとときだけでも・・・、と

心が静寂と安らぎを求めているようでした。

  

May 07, 2006

◇フィリピン "BORACAY(ボラカイ)" の MANDALA(マンダラ)SPA

旅の満足度は、ホテルの良し悪しに左右されることが多々あります。だからホテル選びは慎重に行いたいものです。

mandala spa5ボラカイには、ホワイトビーチに面して多くのリゾートホテルが並んでいますが、あえて少し奥まった高台に位置する、MANDALA SPA (マンダラ・スパ)を選んでみました。

エントランスに面した道路は、トライシクルの往来が激しく騒がしいですが、一歩ビラの敷地に入ると、そこは別世界。 静寂の中、ゆったりとした時が流れます。
(上↑の写真のみ、MANDALA SPA からご提供いただいたものを使用しました。Photo by Bobot Meru)


 Villa 
   mandala spa3

お部屋はそれぞれ独立したビラ。 
テラスからは遠くに海が望めます。(海側のお部屋のみです。)

天蓋つきベッドは少し気恥ずかしくなりますが、いざここで就寝してみるとこれが快適なのです。特にエアコンが苦手な私には。 ネットがエアコンの風を適度に和らげてくれます。


 Bath Room 
   mandala spa2

メインバスルームのガラス扉の向こうには、陽の光りが射しこむ独立したシャワールーム。

ホテル備え付けのシャンプーやボディーソープなどは、「合わないもの」と決めつけているので、どこにでも愛用品を持っていきますが、今回は珍しく備え付けのものを使ってみました。 「試してみたい」と思わせる何かを感じさせられました。
思ったとおりです、香りもいいし、サラサラヘアーになりました。
販売していたら買って帰ろうと思ったのですが、以前はあったけれど現在はもう販売していないとのこと。


 Spa 
   mandala spa4B

別棟に建てられたスパも、独立したビラ。 伝統的フィリピン建築には欠かせない、カピスウインドウが使用されています。

ひとつだけ残念だった事。 宿泊者以外にウォークインのビジターが多く、せっかくスパに宿泊していながら(日程の関係で一泊のみ)予約がいっぱいで、豊富なスパメニューをひとつも体験できなかったのです。 それだけ人気があるっていうことですね。


 PRANA Restaurant
   mandala spa1

サンスクリット語で「生命力」を意味する”PRANA” レストランは、ベジタリアン・レストラン。
野菜中心のヘルシーフードというと、味気ないものを想像してしまいがちですが、なんのなんの。ディナーも翌朝の朝食も、工夫を凝らした味付けには、満足度100%でした。

この日の朝食のメイン料理は、3種類の中からチョイス。
選んだのは、"Egg Florentine - Bread topped with Wine sauteed Spinach,poached eggs, drizzled with Hollandaise" (”エッグ フロレンタイン - スライスしたパンに乗せた、ワイン風味のほうれん草ソテー&ポーチド・エッグのオランディーズ・ソースかけ”)


「ベジタリアン・フードは、それが正しく調理された時、野菜自身のPARANA(生命力)を維持し、活力を提供するものとなる」と、オーナー。


MANDALA SPA には、「人生は楽しむものであり、耐え忍ぶことではない」というオーナー達、 Karen Villarica Reina、Dieter Schrottmann のライフスタイルが反映されています。

数々の賞を受賞し、世界中の雑誌で紹介されているのも納得です。

          ■ □ ■ □ ■

mandala spa6
■数少ない MANDALA SPA 宿泊のパッケージツアー
  

May 04, 2006

◇”ツアーエキスポ” フィリピン・ブースに行ってきました

EXPO3
先日お知らせした、ツアーエキスポに行ってきました。

フィリピン親善大使、渡辺杏ちゃんのポスターがお出迎え。

リーフレットやビデオで、最新の情報が発信されています。


EXPO4
渡辺杏ちゃんの写真入り、ペーパーバッグとフォルダーまでいただいちゃいました。



EXPO1
ターシャ(Tarsier=ボホール島に生息する、世界最小の原始猿)にも逢えるよ。
もちろん、本物ではないけど。


EXPO2
ドライフルーツ、トロピカルフルーツジュース、フィリピン雑貨などの即売会も


5月5日まで開催されてます。急いで!
  

May 02, 2006

◇フィリピンのファブリック 〔3〕-ABACA(アバカ)

バナナにそっくりで同じバショウ科に属する植物 ”ABACA(アバカ)”は、非常に使用目的の多い重要な自然素材です。
日本では、「マニラ麻」あるいは、「マニラ・ヘンプ(MANILA HEMP)」とも呼ばれています。

当ブログで既に紹介した、T'boli族の手織布 "TINALAK(ティナラック)" もアバカを織った布です。
今回、≪フィリピンのファブリック≫というタイトルにはしましたが、アバカ製品はファブリックだけではありません。
ロープや紙幣の原料であることはよく知られていますが、アバカにはまだまだ使い道があります。

BOOK ABACA1
300ページにわたり、750枚ものカラー写真付でアバカの全てを解説した、貴重な本が出版されました。
その名も ABACA Philippines

今回はアメリカの Amazon.com.で購入可能です。(今のところ日本の Amazon では買えません。)
ちなみに、Amazon.com では US$95.-
フィリピン現地では、3,900ペソ。

「アバカの歴史」、「繊維とその種子のユニークな特性」、「繊維抽出のプロセス」など、アバカに関する基礎知識、そして従来のアバカ製品はもとより最新の製品情報など、グローバルな傾向とアバカ産業の見通しのための役に立つデータベースと言えるでしょう。



BOOK ABACA2
この本を手にして、少々興奮気味です。

アバカが化粧品やスキンケア用品、ソーセージのケーシングに使われていたなんて・・・。
紅茶のティーバッグやコーヒーフィルター、薬のカプセル、あぶらとり紙、建築資材、これらもアバカ。
種からは、アバカオイル。
車のボディに、従来のグラスファイバーにとってかわる素材としても注目されているアバカ。

ココナッツも利用価値のある植物ですが、アバカもそれに負けず劣らず。
恐るべし、フィリピン植物!

この本からは、アバカのもつ底力を感じさせられます。


おなじみのアバカ製品であるロープや家具(ソファーやベッド)から、なにかゴツゴツした素材のようなイメージがありますが、ファブリックになったアバカはとても繊細。種類によっては、ふわっとして、透明感があり、ファッションやインテリアの分野で、今後大活躍しそうです。
(実際、カルバン・クラインは何年も前からアバカファブリックをコレクションに取り入れているそうです。)
     ABACA

   左:ABACA-POLY (アバカ&ポリエステル)/右:ABACA-SEDA (アバカ&シルク)



アバカを知るための日本語サイト

マニラ麻の知識

マニラアサ(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

「メルセデスベンツの外装材へのマニラ麻の採用」 (日経エコロジー)


           ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
book abaca
ABACA Philippines
 出版:Luis R. Villafuerte
 著者:Lalaine Villafuerte-Abonal
 ISBN: 9719227540


  

April 30, 2006

◇フィリピン "BORACAY(ボラカイ)" の今昔物語

1) P.15,000 /10,000m2
2) P.700 /m2
3) P.32,000 /m2

いきなりですが、何の数字がわかりますか?

1)1970年当時のボラカイの土地の値段です。
 10,000平方メートル当り15,000ぺソ。 つまり、1平方メートル当り、1ペソ50センタボ。

2) この土地に目をつけた ELIZALDE(エリサルデ)ファミリーが 1978年、島のあちらこちらを買った時の1平方メートル当りの値段です。(現在、島の中心部にある D' MALL は ELIZARDEファミリーが所有しています。)

3) 現在の1平方メートル当りの値段。

BORACAY51970年代初頭、FREDDIE ELIZALDE は、ネグロス島からマニラに帰る途中、かつて耳にしたことのある「白砂の島」を確かめようと、パイロットにPANAY(パナイ)島に向け迂回するよう命じたということです。
彼の飛行機は、パナイ島の北端部を徹底的に探し、ついにクリスタルクリアーでエメラルドブルーの海水に囲まれた一筋の白い砂浜を見つけたのです。
それは、数千フィートもの上空にいた彼ら一行の目をも、くぎづけにするほどの驚くべき美しさであったといいます。

ELIZALDE一行は、でこぼこ道をジープニーでKALIBO(カリボ)に向かい、かろうじて現在のボラカイに渡る町 CATICLAN (カティクラン)への中間地点までたどり着いたのです。ところがそこからは道らしき道がありません。車を降り、海岸沿を歩き、雇ったバンカボードに乗ること4時間、ついに、手付かずの美しい島を発見したのです。


今回は、長くなりそうなので、続きはこちらで(→)  続きを読む

April 28, 2006

◇フィリピンも参加、”ツアー・エキスポ”のお知らせ

フィリピンは、Holly Week が終わったばかり、日本は明日から "ゴールデン・ウィーク"。

dot2
お休みの過ごし方はもうお決まりですか?
まだなら、関西の方は ”ツアー・エキスポ”に出かけてみませんか?

5月2日〜5日、インテックス大阪で旅の見本市、ツアー・エキスポ 2006が開催されます。



フィリピンも参加し、最新情報が発信されます。dot1






          ◇◆◇ 記 ◇◆◇

名称  :インテックス・フェスタ2006
テーマ :世界探索!はじめようこだわり生活。
会期  :2006年5月2日(火)〜5日(金・祝)
開催時間:午前10時〜午後5時
会場  :インテックス大阪
     〒559-0034 大阪市住之江区南港北1−5−102
     フィリピン・ブースは、4号館 No.4082 & 4083

入場料 :大人1,000円/小学生500円(前売り800円/400円)

主催  :社団法人大阪国際見本市委員会
後援  :外務省、経済産業省、国土交通省、
     財団法人大阪21世紀協会
協賛  :日本商工会議所、社団法人日本貿易会、全国小売市場総連合会


BORACAY1  COCODOCO


  

April 27, 2006

◇ "ENJOY TROUBLE" フィリピンの旅

「旅」にトラブルはつきもの。 
パッケージツアーはさておき、自由旅にはどんなハプニングが待っているやもしれません。
でもそれを恐れていては、「旅」はできません。
『ハプニングをいかに克服するか』、それも旅の醍醐味のひとつ。
楽しかった旅の思い出のワンシーンとして、アルバムの1ページに綴りたいものです。

フィリピンを旅していると、つくづくセルフォーン(携帯電話のこと。もともとはセルラーフォンのことですがメーカーに関係なく、こう呼ばれます)のありがたみを感じます。
何しろ国民性があの通りののんびりムード、行き当たりばったり、予定はあくまでも予定・・・・、ふぅ。
コロコロと変わる状況に対処するには、セルフォーンは必需品です。
今回も、セルフォーンには何度もお世話になりました。

             ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

BORACAY4きめ細かいホワイトサンドと、透明度の高い海で人気のあるリゾート地、BORACAY(ボラカイ)島に行ってきました。

ボラカイは、パナイ島の北西に隣接する、南北に7km、東西に1−2kmほどの小さな島です。
島には空港がないので、マニラからだといくつか乗り物を乗り継がなければなりません。

1.飛行機で マニラ → PANAY(パナイ)島 KATICLAN(カティクラン) <所要時間 約1時間>
2.トライシクル(またはホテル送迎車)で カティクラン空港 → ボートの発着場, <約5−10分>
3.バンカ・ボート でカティクランのボートの発着場 → ボラカイのボート発着場 <約20−30分>
4.トライシクル(またはホテル送迎車)で ボート発着場 → ホテル

1.については、マニラ → パナイ島 KALIBO(カリボ) <約1時間> という手もあります。
この場合、2.は空港から車(シャトルバン有り)でカティクランのボート発着場まで約1時間半かかります。

パッケージツアーなら、この複雑な行程もすべて込みで手配されていますが、自由旅となるとそうはいきません。
荷物さえなければ何とかなるかも、とは思いますが、荷物を持ってのバンカボートの乗り降りは大変です。
もちろん手助けはしてもらえますが、そのたびにチップを払うのもめんどうくさいし。 
(おまけに、浅瀬なのでボートを降りるとそこは波打ち際)
そこで私は、上記の行程込みで「マニラを出発してからマニラに戻るまで」の行程を日本の旅行社を通して手配していきました。

ところがです、日本で手配はしたとはいえ、実際に動くのは現地スタッフ。 どうやら私は現地スタッフには恵まれなかったようです。

ボラカイ滞在中の打ち合わせのため、現地に到着したらすぐに連絡があるはずの現地スタッフから連絡はなく連絡もとれないし、レストランに入ればオーダーした食事が出てこなかったり、へんてこな順番で出てきたり・・・、まぁこの程度ならよくあること。まだ walang problema (ワラン・プロブレマ =ノー・プロブレム)の範囲内。

まいったのは出発の朝、迎えの現地スタッフがホテルに現れなかったこと。15分くらいの遅れならまったく平気。
それほど気にもしていない私の前で、ホテルのフロントスタッフはやきもきするばかり。 あちらこちらに電話をして、迎えの確認をしています。
30分も遅れると、さすがの私も本気で心配し始めました。 マニラなら交通渋滞ということもありますが、ここはボラカイ、そんなはずありません。
フロントスタッフは、何度も催促の電話をしています。
ホテルを出たあとは飛行機に乗るわけではなかったので、パニックにはなりませんでしたが、次のアポイントのため、カティクランからチャーターした車でカリボまで行くことになっていました。
ホテルに迎えに来て、ボートに乗ってカティクランまで行って、チャーターした車に乗るまでをお世話をしてもらうはずの現地スタッフがいない、というのは非常に困ったことです。
旅行社のマニラスタッフは、しばらくホテルで待つようにといいますが、いい加減にしびれをきらした私は、ホテルのフロントで、誰かホテルスタッフにカティクランまで行ってカリボ行きの「シャトルバン」に乗るまで同行してもらいたい、と交渉し出発することにしました。
ホテル側も快く引き受けてくれて、朝の忙しい時間にもかかわらず、手のあいたスタッフを探してくれました。

で、ガーデナー(庭師)君といざ出発。
 ・ホテルの前からトライシクルで島の南側のボート乗り場まで (50ペソ)
 ・ターミナルチャージ (20ペソ x 2人分)
 ・ボート代 (19.8ペソ x2人分)
ふーん、料金はこうなってるんだ。旅行社まかせでは、知る由もなかったでしょうね。
あと、カリボ行きのシャトルバンはたしか80ペソってフロントのスタッフが言ってたっけ。

バンカ・ボートに揺られながら、「カティクランまでは片道一人90ペソ、行きはもう払ったから、あと同行してくれたガーデナー君の帰りの交通費とチップで・・・」、と計算していると
セルフォーンが鳴り、日本からの電話。ボラカイのボート乗り場で現地スタッフが待ってるとのこと。
私が出発してしまった後、旅行社からやっとホテルに連絡があり、フロントスタッフが事情を説明してくれたのでしょう。
でも、"Sorry, too late." もうボートに乗って海を渡ってるもんね。

ボートがカティクランに到着しかけたころまた電話。
"Sorry again" ボートから降りるのに両手がふさがるので、「ちょっと切りまーす。えっ?服の色?ブラウンです。」

ボートを降りて数メートル歩いたところで荷物を運んでくれているガーデナー君が誰かに声をかけられています。
どうやら、日本からの連絡で、ブラウンの服を着た乗客を見つけ、カリボまで車で送るように、と指示があったようす。


残念、80ペソのシャトルバンも乗ってみたかったのに・・・。

やれやれ、一件落着です。

さて、あの現地スタッフはどうしているのでしょう? 日本の旅行社にこっぴどく叱られているにちがいありませんが。
セルフォーンのおかげで、旅行社は私のポジションがわかって、先に手をまわしてくれていましたが、セルフォーンがなかったらこうもうまく連携プレーはとれなかったでしょう。

だいたいこういう時、機転が利くフィリピン人と、どうしようもない二手に分かれます。(失礼)
この二者は、両極端。 今回はホテルスタッフの方々に本当に救われました。
特にフロントスタッフの機転には驚かされました。 
同行してくれたのはガーデナーとはいえ、よくできた人物で、カリボ行きの車が動くまで、決して私のそばから離れようとはせず、車のナンバープレートまで書き取って。(本当は暗記しようとしていましたが、紙とボールペンを差し出しました)
本当によくトレーニングされたスタッフ達でした。

   MANDALA SPA の皆さん、ありがとう!

ME

想定外のハプニングにも対処できるよう、行き先についての情報はできるだけ多く入手し、把握しておく必要がありますね。
(註:←これは、MANDALA SPA ではありません。KALIBO のホテルにて)


  

April 26, 2006

◇フィリピン "アクラン州” の50周年記念イベント

ビサヤ諸島のひとつパナイ島は、イロイロ、アクラン、カピス、アンティケの4州で構成されています。
そのうち毎年1月に行われるアティアティハンのお祭りで有名なカリボがあるアクラン州は、カピスから独立し今年で50周年ということで、街では様々な催しが企画されています。

アクランは、パイナップル繊維のピーニャ、バナナに似たアバカ、椰子の一種ブリの繊維ラフィアなどの織物の産地としても名高く、50周年を祝うハイライトのひとつは、4月24日〜30日まで開催される第7回アクラン・ピーニャ&ファイバーフェスティバルです。
昨日(4月24日)、このイベントのオープニング・セレモニーに参加することができました。

PINA FEST
メインホールには、QUEEN OF PHILIPPINE FABRIC (フィリピン繊維の女王)PINA(ピーニャ)を中心に構成されたディスプレイ。そしてそれを囲むように、ピーニャ、アバカ、ラフィア、ニト(nito 蔓植物)、などアクランを代表する製品のブースが配置されています。

ホール外では、ステージ、そして野菜、果物、海産物、花、といった、この地方の特産品を販売するブースや、屋台が並びます。

FATHER1

さすがにカトリックの国、神父さんのイベントの成功を祝う儀式から始まります。

FATHER2

出展者すべてに聖水が。


今日は学校もお休みで、朝からパレードが行われていました。

4月30日には、ピーニャを中心とした盛大なファッションショーが開催されるそうです。 
これを見ることができないのは、とても残念。
後ろ髪をひかれる思いでマニラに戻るべく、KALIBO(カリボ)空港に向かいました。

飛行機は例によって DELAY(ディレイ=遅れ)のよう。
約20分遅れで出発ゲートがあきかけたかと思ったら、突如ゲート閉鎖。 「5分」待てとのアナウンス。

CHOPPER
ゲートの前に並んでいたので、ガラス越しに外の様子が見えます。
フィリピンフラッグ付のCHOPPER (チョッパー=ヘリコプターのこと)と、何か物々しい雰囲気。

原因はこういうことでした。(↓)

ARROYO

画像がよくないので、わかりにくいかもしれません。バナーにはこう書いてありました。
   MARAMING SALAMAT PO AT MABUHAY!
   HER EXCELLENCY
   PRES. GLORIA MACAPAGAL ARROYO AND PARTY

このお方がすーっと、出発ゲート前を通過して行かれました。

アクラン州、50周年 おめでとう! MABUHAY!


◆キメ細かいホワイトサンドと透明度の高い海で知られる、いまや大人気のリゾート地、BORACAY (ボラカイ)島も、アクランに属します。
 ボラカイについては、近日中に投稿するつもりです。

  

April 22, 2006

◇フィリピンへ飛行中

久々のフィリピン行き。 ただ今TG621便でマニラにむけて飛行中。 といってもネットにはつないでいませんが。
マニラに着いたら、すぐにアップできるよう、下書き中です。 (バッテリーがどれくらい持続するか心配。 「Muramasa 君がんばってね。」 あっ、MURAMASA 君というのはこの ノートPC の名前です。 シャープ Mebius Muramasa。 性能は?ですが、そのスタイリッシュなお姿に惚れて、来ていただきました)

関西空港からマニラまでは、フィリピン航空(PAL) とタイ航空(TG) が就航しています。
TGは、STAR ALLIANCE(スター・アライアンス)のメンバーなので提携エアーラインやホテルが多く、マイレージを獲得しやすい事から、私はほとんどTGを利用しています。

TG機内でちょっと嬉しく、新しい発見がありました。 まだフィリピンに着く前ですが、今日はこれを話題にします。

★★ 機内食の食器が、こんなにかわいくなりました!★★

TG
プラスティックとはいえ、外側に被せたチェリーピンクがなんともかわいいのです。 

単に外側と内側を違う色にしたというだけではなく、内側はミルキーの白、外側は透明のチェリーピンクっていう、工夫が凝らされています。
機内食用食器にはめずらしく、雑貨屋さんのノリです。(「おままごと」のようでもあります)



TG2いままでペラペラの透明プラスティック容器に入っていた味気ない「茶そば」も、こんな食器に盛り付けらて、おいしそうに大変身。

ちなみに、本日のメインディッシュは、「シーフード・タイカレー」 
近くで日本人が「”さんみげーるびーる”ないの?」と騒いでいます。
「これはまた気の早い。あるわけないじゃん、もうしばしの辛抱ですよ」


          ◆  ◆  ◆

ところで、当ブログはアクセス数のわりにみなさんお静かで、あまりコメントもなくのんびりとやってますが、ここ数日なぜかセブ在住の方々からたて続けにコメントをいただきました。
midori さん、shin さん、 SKYANGEL さん、ありがとうございました。

コメントをくださったみなさん、またコメントをしようとされた方、エラーメッセージでご迷惑をおかけしていませんか?
このlivedoor blog 最近ちょっと、不具合が多いようで、すぐにエラーがでてしまいます。
エラーになっても、めげずに再度トライしてみてくださいね。 (字数が多すぎるのは、基本的にエラーです)

万人向けする話題ではないので、時々心配しながら投稿していますが、 定期的にアクセスしてくだる方々がいてくださって、大変励みになります。 
今回の旅でも、フィリピンがイメージアップするような、たくさんの新しい発見をアップしていければ、と思います。 
今後ともよろしく、お願いいたします。

日ごろのお礼を込めて、特にセブの皆様へ・・・・・。

cebuセブで撮った写真をアップします。  (PCに保存されてた、私には珍しい「お花」と「女の子」の写真。アップに耐えられるほどの腕がないので、こんなサイズになっちゃいます、あしからず。)
  

April 19, 2006

◇フィリピンの”マクタンストーン”

自分でもきづかないまま、mactan stone には惹かれていたんですね。
当ブログの表サイトであるショップ(フィリピニアナ・セレクトショップ・ハラナ)でいち早く取り扱いを決めたのが、mactan stone (マクタン・ストーン)だったのですが、実はその数年前に マクタン・ストーンに出会っていたことをすっかり忘れていました。

mactan stone1まさしくこれはマクタン・ストーン。 
ショップを始めるずっと前から、我が家にはマクタン・ストーンがあったのです・・・。

それは、セブ島のリゾートホテル、PULCHRA(プルクラ)に宿泊した時でした。
マクタンストーンとは知らず、出会っていたのです、このなんともいえない色合いの灰皿に。
もともと大理石の多いフィリピンなので、おそらく大理石の一種くらいにしか思っていなかったのですが、あまりにも気に入ってしまったので持ち帰りました。
(無断ではありません、念のため。 「売ってください」と申し出たものの、担当の方が不在。一緒に宿泊した友人達より一足先にマニラまで戻らなければならなかった私は、友人達にこの《灰皿》を託し、「支払いしてきてね」、と言い残してセブをあとにしたのでした。)

フィリピンのリゾートアイランドとして、またフィリピン最古の町として名高いセブ島。CEBU(セブ)をフィリピンとは知らず、パッケージツアーに参加する人も多いと聞きます。
「セブ島」といいながらも、空港は大橋で結ばれた MACTAN(マクタン)島に位置します。空港からセブ市内まで車で約40分、マクタン島の主なビーチリゾートまでは空港から20分足らずです。

このマクタン島でのみ採れる、独特の風合いをもつ石、それが MACTAN STONE(マクタン・ストーン)です。
珊瑚や貝殻が時間をかけて堆積した層、 いわゆる自然によってつくりあげられた独特な模様。 石灰岩タイプの化石化した石で、 その性質上、多孔性(間隙率)が高く、また、それがゆえに比較的もろく、繊細な石なのです。

mactan stone2

PULCHRA(プルクラ)に宿泊した時の写真を見ていたら、こんなものもありました。(←) 
ロビーで撮った写真。 
この灰皿もマクタン・ストーンにちがいありません。
知らず知らず、撮っていたようです。




          ★ ★ ★ ★ ★

こちらは、当ショップマクタン・ストーンシリーズ、ジュエリーケースやジュエリートレー。
mactan stone3ジュエリーケースのフタは、一つ一つボディ(本体)にあわせて手作り。だから他のボディにははまりません。 おそるべし、フィリピーノ!

       

April 16, 2006

◇フィリピンのお米

前回の投稿《フィリピンのパエリャ》では、フィリピン版パエリャ”ARROZ VALENCIANA(アロス・バレンシアナ)”の写真がないのをいいことに、スペイン、バレンシアの「お米博物館」に話を脱線させてしまいました。
これはちょっとまずかったかな?と思い、フィリピンのお米の本を紹介することにします。(毎回申し訳ないことですが、現地出版です。Amazon では買えません。 アメリカのAmazon を通じて、出品業者からの購入は可能です)

BOOK RICE1■BEYOND RICE
A CENTRO ESCOLAR UNIVERSITY CENTENNIAL COLLECTION
全202ページにもわたる、フィリピンのお米について行われたリサーチの集大成。
リサーチというと、難しい学術書のように聞こえますが、お米作りにたずさわる農民の立場を尊重しながら、リサーチの結果を実にやさしく、わかりやすくまとめた本です。 
また、フィリピンの本には珍しく、最後の章(RICE GRANARY)以外、ページのほとんどが写真付きです。人々の農作業風景はもとより、世界遺産の BANAUE (バナウエ)ライステラス(棚田)、MAYON (マヨン)火山を背景に成長する稲、田んぼの中にそびえる椰子の木。田畑の一角の十字架にかけられたイエス・キリストとそれを見守る人々の像、などなど。
最後の章はイラストがふんだんに掲載されています。(英文ですが、写真だけでも楽しめます)

そして、フィリピン人にとっての主食「お米」がいかに生活に密着しているかを教えてくれています。
「お米を主食とするのは日本人の専売特許」、そう思われがちですが、私達日本人以外にも、「お米」を重要視する国が他にもある、ということもこの本から教えられます。

A RICE STORY... (ライス・ストーリー)
   神に教えられた米栽培の経緯など、米栽培にまつわるお話。

THE RICE SEASONS (米のシーズン)
   米栽培のタイミングは、すべて自然状況によることを米の作り手は知りえています。

RITUALS AND FESTIVALS (儀式と祭り)
   生活習慣におけるお米とのかかわり。 
   米から作るカラフルなデコレーションで有名なPAHIYAS(パヒヤス)はじめ、豊作を祝う各地のお祭り。   

RICE CREATIONS(米の創造物)
   わらを利用した動物人形、シャンプーなど、お米から何ができるかな?

RICE FOODS (米製品)
   お米を使った料理。竹の筒にいれて炊いたご飯、ココナッツやバナナの葉に包んで炊いたご飯、もち米のお菓子の数々、麺、ライスワイン、・・・数え切れないほど。

RICE GRANARY(穀倉)
   直訳すれば「穀倉」ですが、米栽培に関する伝統的な道具のイラストと、米にまつわる神話や伝説、米用語、各地の米祭り、米料理レシピといった、お米に関す情報の倉です。


フィリピンのご飯はパラパラ、パサパサと言われがちですが、炊き方にも原因があるのでは?と感じます。 フィリピンで知人達がご飯を炊くのを見ていると、日本のようにお米に水分をふくませるためしばらくお水につける、ということはなくお米を洗ったらすぐにお水を入れて炊いているようです。
(たっぷりのお湯でゆでる、という方法もあるらしい)
知人宅で食事作りをまかされた時、日本風にしばらくお水につけて多めのお水で炊いたら、結構パサパサ感はなくなりました。


今話題の TIENDESITAS (ティエンデシータス)には、こんなにいろんな種類のお米が売られていました。
色米や香り米にははずっと興味があったので、少しずつトライしてみようかとお店の人に色々聞いてきたら、すべてのお米が「ご飯」として炊いて食べるのでなく、お菓子用のものもあるとわかりました。フィリピン各地方には、その地方ならではのお米のお菓子がありますね。

   RICE


(BEYOND RICE の1ページ、半分に割ったいくつもの竹筒に、色とりどりのお米が並べられている写真が見開きで掲載されています。お米にこんなに胸を打たれるとは思ってもみませんでした。)


BOOK RICE2■BEYOND RICE
出版: Centro Escolar University; [1st ed.] edition (1999)
ISBN: 9718865071
著者:Maria Elena Paterno- Locsin  

April 12, 2006

◇フィリピンの”パエリャ”

長い間フィリピンを統治したスペインは、料理においてもこの国に多くの影響を及ぼしました。
paella前回投稿した《フィリピン"MANILA"のスパニッシュレストラン》のように、本格的なスペイン料理が味わえるお店はさすがにたくさんありますが、家庭料理においては「フィリピン風」にアレンジされている傾向があるようです。

では、スペイン料理の代表選手、「パエリャ」は、どのようにフィリピンの家庭に溶け込んでいるかというと------ ARROZ VALENCIANA(アロス・バレンシアナ)、BRINGE(ブリンへ)でしょうか。FIESTA(フィエスタ=お祭り)の時に登場する、”ハレ”の日の料理のひとつです。

BRINGE は、ココナッツミルクを使用するというのがほぼお決まり。 ARROZ VALENCIANA にいたっては、レシピは様々。シーフードをメインとしたもの、ミートをメインとしたもの、味付けはトマトソースもあれば、ココナッツミルクもあったり・・・。 
平均的な"ARROZ VALENCIANA"は、やはりミートがメインでしょう。メイン材料はチキン、そして忘れてならないのは、サラミのような CHOIZO DE BILBAO(チョリソー・デ・ビルバオ / BILBAO とスペインの地名がついているにもかかわらず、ご当地BILBAO には同じものが無いとか、有るとか・・・・。)
一旦炊いたもち米(MALAGKIT=マラキット)を具と炒めあわせること、そして最後にレーズンを入れるのも特徴。
「もち米」とはいえ、フィリピンのもち米は日本のものほどもっちりしていません。それでも一応もち米、ARROZ VALENCIANA は、さしずめ 洋風「おこわ」ってところでしょうか。

残念ながら、PC にARROZ VALENCIANA の写真がありません。(上の写真は、パエリャ型マグネット。でもお米とエビは本物。)

しょーがないなー。せっかくここまできましたが、写真がないので脱線することにします。(計画的犯行だったりして。)

せっかくなので、パエリャ発祥の地、"VALENCIA" について少々。(まったく無関係というわけではないので、いいかなって)

      VALENCIA 1

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