December 20, 2005

◇フィリピンの言葉 〔3〕−クリスマス編

 パロルを持って帰ったというぷとぼん さんから《◇フィリピンのクリスマス〔4〕》に、コメントをいただきました。ありがとうございます。 
ご自慢のパロルの写真などあれば、お送りください。

フィリピンの家々に灯るクリスマスのシンボル "PAROL(パロル)" は、スペイン語でライト(LIGHT=光)を意味する"FAROL(ファロル)" から派生したものだそうです。

フィリピンでは、F(エフ)P(ピー)として発音する傾向がありますよね。
OFFICE (オフィス)を「オピス」と言ったり。(でも本人は「オフィス」と言ってるつもりらしい)

余談ですが、ある時友人のフィリピーノが "マイ ワイフ イズ パット" (MY WIFE IS PAT???)と言ったことがありました。
「僕のワイフはパット。」《えぇ? あんたの嫁はBETH(べス)でしょう》
パットは名前でなくて「ファット」、FAT(太っている)のことでした。
BETH の体型を知らなかったら、彼の奥さんの名前だと思うところでした。


せっかくの機会です。 クリスマス関連の言葉をいくつか。

■MERRY CHIRSTMAS (メリー・クリスマス)

クリスマスのあいさつは、クリスマス時期に看板に書いてあるのを見たり、よく耳にする "MALIGAYANG PASKO (マリガヤン・パスコ)" だと思っていたのですが、どうやらこれはマニラを中心としたタガログ語圏の言い方で、地方の方言によってかなり違いがあることがわかりました。

ここで、《◇フィリピンのクリスマス〔4〕》でご紹介した、Amazon.com では買えない本、"PASKO! THE PHILIPPINE CHRISTMAS" に再び登場していただきましょう。

BOOK PASKO2 
 ■PASKO, The Philippine Christmas

  REYNALDO GAMBOA ALEJANDRO &
  MARLA YOTOKO CHORENGEL 共著
  NATIONAL BOOKSTORE, INC
  (ISBN: 9712706648)

 著者の一人、REYNALDO GAMBOA ALEJANDRO は、
 既にご紹介済みの 
 The Food of the Philippines:
 の著者でもあります。

   

フィリピンのクリスマスについて詳しく書かれたこの本によると、《クリスマスの挨拶》も地域によって様々です。

□北部ルソン□
・IGOROT (イゴロット):  Na Salamat ay Pascua Tan Nawaya

・ILOCOS (イロコス地方) :  Maliket ya Pasco / Naimbag a Pascuayo
 (※本には ILOCANO として記述されていますが、比人読者の方から間違いである
   とのご指摘がありましたので、「イロコス地方」と表示しました。正確には、
   パンガシナン語だということです。)

・BICOLANO (ビコール):  Maugmang Paskuwa

□セントラル・ルソン□
・PAMPANGUENO (パンパンガ): Maligayang Pascu

・NUEVA ECIJA (ヌエバ・エシハ): Mebes anj Pascua

□南部タガログ地方□
・CHAVACANO (チャバカーノ):Felices Pascuas

・TAGALOG (タガログ):  Maligayang Pasko

・CUYO (クヨ諸島):   Masadyang Pasco

□ビサヤ地方□
・AKLAN (アクラン):   Malipayong Pascua

・Cebuano (セブ):   Maayong Pasco / Malipayong Pasco

・Waray (ワライ):   Maupay nga Pasko

□ミンダナオ島□
・SULU (スールー諸島):Macong Sing Hari-Raya


★☆★ さて、あなたの彼女(彼)のプロビンス(出身地)は? ★☆★

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この記事へのコメント
ハラナさん、私のブログに来てくださってありがとうございます。
毎日の生活のウップン晴らしのためにブログを書いてるようなものなので、
言葉が大変汚いですが(笑)また見に来てください。

ところで、私もFとPの発音エピソードあります。
友人が我が家に食事しに来た日、私はチキン料理を作ったんです。
そしたら友人が「ポークないの?ポーク取って」とうるさいんです。
今日はチキンやぁいうのに、とにかくポークポークと…ポークが
ないと料理食べられへんわとか言いだしたので、失礼な人やなと
思ったのですが、夫に聞いたらポークじゃなくて、フォークと言ってる
んやと教えられ、謎が解けたことがありました。
FとPの発音は年配の方に多く見受けられますね。

ハラナさんのブログ初めからじっくり読まさせてもらいます!
これからもよろしくおねがいします。
Posted by iced_coffee775 at December 31, 2005 02:31
maliket ya paskoはイロカノ語の挨拶ではなくて、パンガシナン語の挨拶です。パンガシナン語とイロカノ語はぜんぜん違います。
Posted by ジョン at November 15, 2006 23:33
ジョンさん、
ご指摘ありがとうございます。
ただ、本文にも記載しているように、
これらの挨拶は、ここで取り上げた本の内容として紹介したものです。
ということは、フィリピンで発行されたこの本が間違っているということでしょうか?

ところで、ジョンさんは素性を明らかにされておられませんが、間違いを指摘されるならせめて国籍くらい明らかにされてもいいんじゃないですか?
メアドもないし。

素性のわからない方からのご指摘と、フィリピン国内で出版された本とでは、普通に考えてどちらを信じます?
間違いを指摘する書き込みをされる方に限って、素性を隠されますね。説得力ないわ、悪いですけど。
Posted by harana at November 16, 2006 00:25
こんにちは。
差し出口をしてすみませんが、ジョンさんのご指摘が正しかったです。私はパンガシナン人で、生まれと育ちもパンガシナン州のダグパン市です。パンガシナン州はイロコス地方に所属していますが、「イロコス」は単なる行政上の正式的な名前です。というのは、イロコス地方に住んでいる人々は、必ずしもイロカノ人(ILOCANO)ではないからです。"Maliket"とはパンガシナン語で「幸せ」の意味で、イロカノ語になっていません。しかも、"ya"は、日本語のな形容詞の「な」であり、イロカノ語の文法上では、これは"a"なのようです。あの本で"Maliket ya Pasco"はイロカノ語の挨拶であると書かれていたら、これは確かに過ちですが、あの挨拶はイロコス地方の挨拶であると書かれていたら、これは間違いではありません。http://www.jogmec.go.jp/mric_web/development/asia/philippines_05.pdf ←の記事では確かにパンガシナン語とイロカノ語は確かに区別されています。
Posted by Malicdem at September 14, 2009 14:56
★Malicdem さん、
ご指摘+解説ありがとうございました。
説明いただいたので、意味が理解できました。
Ilocano →をイロコス地方と修正し、パンがシナン語で
あると付け加えました。
ただし、この本の内容を紹介することを目的としていますので、
原文を修正したことも記載しました。 ご了解下さい。

おそらくこの本の作者も、別の地方出身なのでしょう。
日本人でも、地方の方言は合っているか、間違っているか
判断できませんものね。
また何かあれば、お知らせください。


Posted by harana at September 15, 2009 09:55