April 04, 2006

◇フィリピンの避暑地、BAGUIOのフライト事情

マニラの国内線出発ゲートは、BORACAY(ボラカイ)行きの乗客であふれんばかり。 
私の行き先は、「フィリピンの軽井沢」とも称される避暑地、BAGUIO(バギオ)。 
BORACAY 行きのフライトは次々と離陸していくのに、BAGUIO 行きは一向に出発の気配なし。 
BAGUIO までの飛行時間は約1時間。空港まで迎えにきてくれることになっている友人に「遅れそう」とテキストしたら(フィリピンではE-MAIL でなくGSM携帯電話番号間で送るメッセージはテキストメッセージ。 「メールする」ではなく、「テキストする」といいます)、「もう空港に向かって運転中」とのこと。結局、遅れること3時間近く。 

やっと着きました、BAGUIO です。
BAGUIO 1 ルソン島北部、標高1500mの高地にあるBAGUIOは、 山岳地方の中心都市。避暑地として、また 一時的に夏の間マニラ政府が移動するSUMMER CAPITAL(夏の首都) として知られています。
それからレタスなど、この地方の気候を利用して栽培されている高原野菜や、ストロベリーも有名。
(1990年、大規模な地震に見舞われるという悲劇も、まだ記憶にあたらしい事実です。)

DELAY のことなどすっかり忘れ、中心部から郊外まで、この涼しいBAGUIO で数日間の休日を過ごしたのでありました。

BAGUIO 2


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ところが、マニラへの帰りもまたトラブル!です。

到着時の遅れを気にして、ボーディングタイムまで一緒にいてくれた友人にバイバイ。
ボーディングゲイトからは、荷物を滑走路まで運ぶのが見える。
リヤカーみたいな台車に積んでゴロゴロと荷物が運ばれていく。
「ってことは、予定通り テイクオフね。」
と安心したのも束の間、また台車がゴロゴロと建物の中に戻っていく。
きっと、通り雨に荷物が濡れないように避難しているだけ、と楽観視していたら
突然のアナウンス、そう、欠航の。(え〜、一日往復とも一便しかないのに?)
急いでカウンターに行って、「今日中にまた便はあるの?」「それとも明日まで全くないの?」
「えっ、無い?」 あと一泊するのもいいけれど、ダメダメ、明日の便が飛ぶとは限らない。今夜あと2件のアポイントあり。やっぱり今日中にマニラに帰りつかなくては。

こういう事情に慣れたように突如現れるのは、マニラ行きワゴン車の乗客をつのるドライバー。 声をかけられてもそれを無視して、カウンターでチケットのリファンド手続きを終えたら、一目散にバスターミナルへ。

一番早いバスに飛び乗って、さあ覚悟の7時間です。
飛行機なら1時間ほどの距離ですが、マニラまで長距離バスでの所要時間は、途中休憩を入れて7−8時間。 
くねくねと山道を降り BAGUIO を後にしたのでした。
(飛行機は一日一往復ですが、バスは一日中何本もあるので、ご心配なく)


帰国後、フィリピン事情通のN氏に話したら、彼曰く、山岳地方バギオ−マニラ間の航路は天候が不安定で、結構遅延や欠航があるのだそうです。

《▼ここでちょっとしたアドバイス▼》

 ・帰国便への地方からのコネクティング・フライトは余裕を持って。
  できれば前日にはマニラに戻ることがオススメです。

 ・フィリピンを旅するなら− ジャケットは必需品。
  乗り物も、オフィスもエアコンは異常なほどガンガンにきいています。
  特に長距離バスには、これがないと風邪をひいちゃいますよ。
 
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SILVER 
 ■最後になりましたが、BAGUIO は銀細工の生産地としても名高いのです。
 バギオ・シルバーについてはまた詳しく書きたいので、今日のところはこの辺で。
 ご興味のある方は、こちらの → ショップHPをどうぞ!


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《追記/ 2006.04.05 》
プロ・フォトグラファー、望月宏信さんのブログ、Photos@Philippines (フィリピンを写真で紹介するブログ)も本日の投稿はバギオです。 
写真は、Photos@Philippines さんでお楽しみください!

これまでのスタイルであれば、連続して同テーマの写真を投稿されるので、ここ数日間でもっと写真が追加されるのではないでしょうか? 楽しみです。

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