September 23, 2006
◇フィリピンの エンブロイダリー (刺繍)
パイナップルの葉の繊維で織ったファブリック、
PIÑA(ピーニャ)に施されたエンブロイダリー(Embroidery=刺繍)
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パイナップルの葉の繊維で織ったPIÑA(ピーニャ)、ローシルクの JUSI (フーシ)。共にエレガントで、フィリピンの伝統的なファブリックです。
贅沢な刺繍が施されたピーニャ、フーシは、フィリピンの正装とされるBARONG TAGALOG(バロン・タガログ)や、ウエディングガウンにも使用されます。
特に、天女の羽衣のようなピーニャは、フィリピンでは QUEEN OF FABLIC (クイーン・オブ・ファブリック=ファブリックの女王)と呼ばれ、優雅さの象徴であり、シルクよりも高級素材として尊ばれています。
フィリピン・エンブロイダリー(刺繍)の特徴は CALADO(カラド)という技法。
CALADO(カラド)は、ドロンワーク(drawn work)とも呼ばれ、布の縦糸や横糸を部分的に抜き取り、残った織り糸をかがったり束ねたりすることで、透かし模様を表現します。
たいへんな手間と時間がかかる、忍耐と高度な技術を要する技法です。
トップの写真は、ピーニャのハンカチーフに施された、格子状のごくごくシンプルなCALADO(カラド)の例です。
「シンプル」とはいえ、(←)拡大して見るとかなり複雑。
フーシと違い、ピーニャはその性質から、機械刺繍ができません。
ですから、すべて一針一針、手作業です。
こちらは、JUSI〈フーシ)に施されたもう少し複雑なパターン。
《←上のフーシの拡大画像》
いくら機械が使用できるフーシでも、CALADO(カラド)の部分だけは手作業です。
学校では、エンブロイダリーが女子の授業のカリキュラムとして組み込まれたいた時代があったそうです。
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《 追記 2008.12.11 - お知らせ 》
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Posted by harana at 18:45│Comments(0)│TrackBack(0)│* TEXTILE・COSTUME / 衣・布 | * CUSTOM・CULTURE / ライフスタイル・習慣