May 21, 2007

◇フィリピン版 ”スイカ割り”!?


空中に吊り下げられた PALAYOK

palayok 1

PALAYOK(パラヨーク)、
フィリピンの素焼きの土鍋です。



昨日は当ブログではおなじみの、在日P−ナ・フレンド達が
ローカルイベント(枚方・じんじん祭り)で屋台を出店。
例によってフィリピンBBQを中心に、フィリピンフードを
販売するというので、手伝いに行ってきました。

で、パラヨークは空中で料理をするために吊り下げられている、
というわけではありません。
パラヨークを使用するフィリピンのゲームが、
プログラムのひとつとして採用されたのでした。


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そのゲームというのは、palayok game(パラヨーク・ゲーム)、又は pukpok palayok(ポックポック・パラヨーク=パラヨーク叩き)、 basag-palayok(バサグ・パラヨーク=パラヨーク割り)と呼ばれ、pabitin(パビティン)と並んで、パーティーや FIESTA(フィエスタ=お祭り)で行われる、フィリピンの伝統的な「子供向けゲーム」のひとつです。
フィリピン版「スイカ割り」といったところでしょうか。

《遊び方》
1.パラヨークにキャンディーなどのお菓子を詰め、紐をつけて吊り下げる。
2.プレーヤーに、目隠しをする。
3.目的とする位置の感覚をつかむため、一旦ガイド役がパラヨークのある所まで連れて行き、棒でパラヨークに軽く触れさせる。
4.ガイド役はプレーヤーをスタート地点に連れ戻す。
5.スタート地点で数回、回る。(スイカ割りに似てる!)
6.パラヨークめざしてスタート。
  群集の「もっと右」とか、「左、左」、「まっすぐに」という声を頼りにパラヨークに近づく。
7.棒でパラヨークを叩き、割れたら成功。
8.割れたパラヨークの中から出て散らばったお菓子を子供達が拾う。



palayok 2

方向を間違ったり、
子供達には固すぎるのか、なかなかパラヨークは割れません。







palayok 3

やっと割れました!

キャンディーが飛び出します。


palayok 4


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このゲームのことを、イメージがわきやすいよう「スイカ割り」なんていう言葉を使いましたが、ラテンアメリカには piñata (ピニャータ)というもっとよく似たゲームがあるそうです。(こちらは土鍋ではなく、紙製のくす玉人形だそうですが。)
ガレオン貿易を通じてメキシコからフィリピンに持ち込まれた piñata が、フィリピン風にアレンジされてパラヨーク・ゲームになったのでしょうか??? (⇒ メキシコでの piñata シーン



ここにアップした写真ではゲームの様子がわかりにくいだろうと思い、もっとわかりやすい画像はないかとネットでを探していたら、YouTube に動画がありました。
pukpok palayok で検索すると、何件がヒットします。
プレーヤーのほとんどが、大の大人っていうのが笑えます。 おまけにラシン!(lasing=酔っぱらってる)