September 09, 2007

◇フィリピンの食に関するエッセイ集


ここ数年フィリピンでは、レシピ本だけでなく

「食」にまつわるエッセイ集が次々と発行されています。


今回ご紹介したいのは、こちら。

book food1

《 Food Tour : A Culinary Journal by Claude Tayag 》


著者は、Pampanga(パンパンガ州)、Angeles City(アンへレス市)在住の、「画家」、「彫刻家」、「家具デザイナー」という肩書きを持つ芸術家。 そして料理人としてもよく知られています。

どちらかといえば(外国人向けではない)ローカルな旅が中心。
著者が行く先々で出会う、フィリピン各地のローカル色豊かな日常食が登場します。


文中に写真は一枚もなく、著者の手によるイラストと、そしてシレピが幾つか掲載されています。  



book food2

《 裏 表 紙 》

Ilocos Empanada(イロコス風エンパナーダ)売り。
バックグラウンドは、Paoay (パオアイ)教会




1521年大航海中のマゼランがフィリピンに上陸した時、一行の一人、Antonio Pigafetta は、フィリピンについて本国スペインへの報告書の中に、「食」に関する記録も残していたといいます。

食に関する出版物が、決して多いとはいえないフィリピン。 特にマニラ以外のローカル情報を得るのはなかなか容易ではありません。

現代の Pigafetta 役には、今後も food tour を続けていただきたいものです。 
次回作にも期待!


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food tour
■Food Tour : A Culinary Journal by Claude Tayag

ISBN 978-971-27-1832-8

Anvil Publishing Inc.

PP.550

この記事へのコメント
Magandang araw po. 今日は。

よさそうな本ですね。今家内の妹が丁度フィリピンに帰省しているので、探してもらおうと思います。
Posted by dungawan at September 10, 2007 11:46
☆dungawanさん、

お役に立てたでしょうか。
英文の本を紹介する時は、あまり意味無いかな?と思いながら
アップしていたのですが、これに味をしめて、
本の話題が増えてしまいそうです。(笑)
Posted by harana at September 11, 2007 12:51
はい。参考になります。会社でもプライベートでも食べ物の話題が多いし、フィリピンの食べ物についてもよく聞かれます。
Posted by dungawan at September 14, 2007 00:18
☆dungawan さん、
フィリピンの方からそう言っていただけて、光栄です。
ますます図にのってしまいそうです。
今数冊読みかけの本があるので、できるだけ早く、アップしたいです。
また、来てくださいね。
Posted by harana at September 19, 2007 12:40