May 20, 2008
◇フィリピン エスニック パターン

いかにもフィリピン、再生紙のペーパーバッグ。
なのですが、
ペーパーバッグがネタではなくて、

重要なのは、その中身。
ブックカバーならぬ、「ペーパーバッグ」 付きの本でした。

■Philippine Ethnic Patterns
A Design Sourcebook
By Product Development and
Design Center of the Philippines
ISBN: 971-0409-01-8
フィリピン各地の部族に継承されてきた図柄が、デザイナー、クリエイター向けに民族柄図案集として一冊にまとめられています。
結構凝ってます。

[左:表紙] (わかりにくいですが、)角度によっては人の形をした図柄が浮き出て見えます。 指で触れると、布の織り柄のように凹凸のあるのがわかります。
[右:見返し] 表紙と同じ図柄。 というか、ペーパーバッグを含め、一環してこのモチーフが使用されています。
栞も表紙と同じツヤ消しのゴールド。

《T'boli 族に伝わる織物 tinalak》
↑はほんの一例。 布以外にも、竹、メタル、素焼き壷、木製品等にほどこされた実際の図柄の写真と、それを抽象的に描き写し図案化したものが一緒に掲載されています。
これらの素材は国立博物館のコレクションの中から、フォトグラファー Neal Oshima 氏 [参考:◇”フィリピン文化”を撮る写真家 (前編)・(後編)] がセレクトし、撮影されたということです。
対象をデザイナーやクリエイターとしているので、図柄重視なのでしょうけれど、欲をいえば、それぞれの図柄の意味も詳しく解説されていたらいいのに・・・と、思うのは望み過ぎでしょうか?