August 16, 2009

◇フィリピンのプロビンス、Pampanga (パンパンガ)州へ [ Vol. 8 埋もれた教会 ]


San Guillermo 1

《 Celebrating the Flores de Mayo @San Guillermo Parish Church 》


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*



Angeles で地味ながらも美味な Halo-Halo をいただくと、

Pampanga フード・ツアーもいよいよ終盤に。 

マニラへの帰途、Bacolor に立ち寄りました。 



ここでのお目当ては、レストランでも、カフェでもなく、


San Guillermo 2


1576年に建てられた San Guillermo(サン・ギレルモ)教会。 


観光スポットなんだそうです。

単に古いからではありません。


なぜなら・・・、ちょっと珍しい教会なので。



San Guillermo 4


青空にそびえ立つベルタワー、と言いたいところですが、

手前の人物と比べると、やけに低いような・・・





聖堂への入り口はというと、


San Guillermo 3


こちらもなんだかバランスが悪いような・・・



実は、この入り口は、かつては「二階の窓」。


まだ記憶に新しい 1991年の Pinatubo(ピナツボ)火山

大噴火で、建物の高さ約半分(約 12 m)が流れ出た大量の

Lahar (ラハール=火山灰) に埋めつくされてしまったのです。





中に入ってみました。


San Guillermo 5


なるほど、教会には珍しく天井が低いです。 



San Guillermo 6


一階にしては不自然な位置に装飾や出入り口があるのも、仕方ありません。





横の門から外に出て、裏手にまわってみました。



San Guillermo 7


窓の半分以上が埋もれたまま。

噴火の激しさを物語っています。



こんなことで観光スポットになってしまうとは、

皮肉なものですが、人が集まるところに屋台あり。


フード・ツアーの目的地となった所以です。



tamales


ガレオン貿易を通してメキシコから伝わったと思われる

Tamales (タマレス) は、肉やゆで卵の具と挽いた米を

バナナの葉で包んで蒸したもの。 独自の改良がなされ、

今では Pampanga を代表する名物料理のひとつです。



San Guillermo 8


チマキによく似た Suman (スマン) をはじめ、伝統的な

おやつを売る屋台が、教会の周りを取り囲んでいました。

さすがにもう、食べたいという欲求は起こりませんでしたが。



例によって与えられた見学時間は、ここでも大幅に超過。

マニラへ戻るべくやっと出発したバスの中、「で、いったい

マニラには何時に着くのよ?」 とガイドさんに聞いたのが

プレッシャーになったのか、予定では途中 San Fernando

立ち寄るはずがキャンセル。それも何のアナウンスも無く(笑)


最終目的地となるはずだったのは、肉加工品の製造工場で、

Tocino(トシーノ=P風ベーコン) や Longaniza(ロンガニーサ

=P風ソーセージ)の製造工程見学。 ちょっと残念だったかも。 

でも考えようによっては、苦手な物を見なくて済んでよかったかも。 




これにて Pampanga フード・トリップは「完」です。

長い間、お付き合いありがとうございました。お疲れ様!




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この記事へのコメント
こんばんは。
ピナツボ火山の噴火は20世紀最大だと
されていますが、ここまで凄いんですね!
ちょっと驚きました。 12mの溶岩?火山灰?なんですね。
これをみてポンペイを思い浮かべました。
申し訳なさそうにスマンください。
スンマソ。(^_^ゞ
Posted by 夜空 at August 18, 2009 21:36
★yozora さん、
高さのある教会でさえこの状態なのですから、
多くの平屋は完全に埋まってしまっています。
かろうじて屋根だけが頭をだしているような
光景もしばしば見られます。
マニラに住む友人宅の屋根まで灰が積もった
と聞きました。
なにかと自然災害に見舞われるフィリピンです。
Posted by harana at August 19, 2009 09:32