September 13, 2010

◇フィリピンのプロビンス、Central Visaya (中部ヴィサヤ)地方へ 2010 [Vol.13 Heritage Town]


balay na tisa 1


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前回 [Vol. 12 Hospitality ] の続きです。


Moalboal からセブ市内に戻る途中、Carcar (カルカル)を通過。

この町は、スペイン統治時代の古い家が残る、ヘリテージタウン。

何軒かあるアンティ−クハウスの内、こちらのお家に立ち寄りました。




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Sarmiento-Osmeña House

別名 Balay na tisa、 


Tisa は 「赤い瓦」 の意味、つまり 「赤い瓦屋根の家(Balay)」。

二階は木造ですが、一階部分は高価な珊瑚石のブロック造り。 珊瑚石は教会の建築にも使用されていて、洪水や白蟻の被害を防ぐ役目をするのだとか。 

この家が建てられのは 1859年。 何世代にも受け継がれていく間に相当荒廃していたらしいのですが、初代オーナーの子孫である現オーナーが修復に力を注ぎ、現在では一般公開されるほど立派に甦っています。

一般公開といっても、常にオープンしているわけではなく、入口もわからず家の前でウロウロしていると、通りかかったトライシクルのドライバーが、裏手に回って管理人を呼んでくれました。 




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入口を開けてもらうのを待つ間、柵ごしに

敷地内を覗いてみたり・・・、ワクワク。





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一階の入口を入ったところ。 突き当りを

左に曲がると2階に上がる階段があります。




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階段を上がって右がダイニング。 飾り彫をほどこした木製の間仕切りは、単なるインテリアの一部ではなく、透かし彫という風通しをも考慮した暑い国ならではの工夫が凝らされています。




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ダイニングルーム 




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アンティークのテーブルウエアやガラス器




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キッチンへと続きます




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その奥は、ベッドルームへ


* * *



階段を上がって左がリビング


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豪華な調度品は、富と力の象徴

天井の素材は、錫だということです





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その奥にもう一部屋





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Sarmiento-Osmeña House
(Balay na tisa)
Sta. Catalina St., Carcar


Balay na tisa は、2009年9月、建築遺産として NHCP (The National Historical Commission of the Philippines 国家歴史委員会?) に認定されました。 他 Ang Dakong Balay (Don Florencio Noel House)、 the Mercado Mansion、the Silva House を含む Carcar のアンティークハウス4軒は、歴史的ランドマークとして国家的保護下にあります。

入場料は不要でしたが、ドネーションボックス(寄付金箱)が設置されています。 見学の際には、修復の足しに少額でも協力したいものです。




セブ市内まで、もう少し。


・・・ 続く ・・・


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この記事へのコメント
5
ご紹介ありがとうございます!
期待通りでした。きっとCarcarにはこういうところがいくつかあるだろうと思っていました。でももっと修復していないところがごろごろとあるのでしょうか。オスメニアはヴィサヤ中部の権力者ですよね。
私もいつか行きたいです。
でもharanaさんはルソン島を中心にお料理やフィリピンの文化を見ていらっしゃると思っていたのですが、ヴィサヤも取り上げてくれて嬉しいです。
Posted by sugarlandi at September 25, 2010 14:33
The National Historical Commission of the Philippinesがあること、知りませんでした。もっと保護して残して欲しいなあ。だって、きれいですよね。歴史にも関係するし、大事ですよね。
Posted by sugarlandia at September 25, 2010 14:36
★sugarlandia さん、
同じ料理や食材も、マニラとセブでは名前が随分違いますね。
まだ行ったことがない地方がたくさんあるので、もっと行動範囲を
広げて、地方による文化の違いを実体験したいです。
Posted by harana at September 27, 2010 09:42
ぜひお願いします 。フランスの料理本には、地方のいろいろな違いが載っているものがありますが、それに負けないぐらいフィリピンも豊かですよね。面白いし。ルソン島の文化とビサヤ地方のは気質も異なっているし、料理もビサヤのほうが素朴な気がします。私もささやかながら、応援したいです!
Posted by sugarlandia at September 30, 2010 00:26
★sugarlandia さん、
ルソンだけでもマニラと 近郊の Pampanga や Laguna
では食文化の違いがあるのですから、他島とは国が違う
くらいの違いがあって当然かもしれませんね。
言語が多いのもわかるような気がします。
Posted by harana at September 30, 2010 08:54