January 22, 2014

◇ フィリピンの記念切手になった料理人母娘


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約一ヵ月のご無沙汰です。 (^ ^;
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。 m(_ _)m

年末年始の慌ただしさ+風邪をひいたのをいいことに、更新をさぼっていました。 一旦さぼるとさぼり癖がついちゃいますね。 (^ ^;

おさぼり中も、当サイトに訪問いただいた皆様、ありがとうございました。 以前のペースに戻すにはやや時間がかかりそうですが、ぼつぼつと再開していこうと思います。


年明け第一弾のネタは、ちょっと珍しい 「切手」 のお話。  「切手」 には特に興味があるわけでも、詳しいわけではないのですが、P国の食に関心を持つ者にとっては、放ってはおけない情報ではあります。  まずはこちらをどうぞ。↓


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Decade of Filipino Nationalism (Great Filipinos), Series IV


「フィリピンの偉人シリーズ IV」 とでも題したらいいでしょうか。 1992年6月1日に発行された記念切手シートです。 Manuel Roxas (第5代大統領)、 Natividad-Lopez (初の女性判事)、 Roman O. Ozaeta (元最高裁判事)、Fernando Amorsolo (国民的画家) と肩を並べておさまっている右から2番目の偉人をご存知でしょうか?  多分、かなり以前に当ブログのどこかに書いたような気がしますが、 マニラのランドマークとも呼べるべき Aristocrat レストランの創業者 Engracia Cruz-Reyes です。 (1938年創業)


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当時は、外食といえばスペイン料理や中華料理であり、まだフィリピン料理のレストランの存在はおろか、フィリピン料理自体が外食とみなされていなかったと言われています。 ですから、フィリピン料理のパイオニアであり、フィリピンの外食産業の草分け的存在であった彼女は、「フィリピン料理の母」 としてその功績を称えられ多くの栄誉を手にしています。 この切手は、彼女の生誕100周年に発行されたものです。



そして、更に見ていただきたいのが昨年、2013年2月11日に発行されたこれ ↓

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RP Stamps and Postal History より


Teresita "Mama Sita" Reyes の10ペソ切手! あのインスタントミックスでおなじみ、Mama Sita's ブランドの Mama Sita こと Teresita Reyes も切手になっちゃったのです。 これも何回も書いてるような気がするけど、Mama Sita は Aristocrat 創業者の娘。 つまり親子2代で切手になっちゃったのです。 


時代のせいでしょうね、Mama Sita 版は母上のよりもかなり洒落ています。 上段には Souvenir Sheet、下段には First Day Covers: Manila と記載されています。 「何のこっちゃ???」  切手に関しては知識がないので、早速ググってみました。 ネットって本当に便利! ちゃーんとヒットするのですから。 (^ ^)

Souvenir Sheet とは: 英語の Miniature sheet もしくは Souvenir Sheet は、日本語では 「小型シート」 と呼ばれている切手シートのようです。  以下 Wikipedia からの抜粋です。
主に切手収集家向けに複数枚もしくは1枚の切手を大きな余白(耳紙-みみがみ)で囲んだ形態で販売されるスタイルのものを、小型シートと呼んでいる。多くの場合は記念切手もしくは特殊切手のひとつとして発行される場合が多い。
小型シートは郵便で使われることなくコレクションアイテムとして死蔵されることを想定している場合が多いため、時には無目打(穴を黒い点として印刷される場合がある)となっているものも少なくない。デザインもバラとして発行された切手を組み合わせたものから、シート地もふくめ一つのデザインとして発行される事がある。後者の場合には小型シートの形式のみで発行される場合が多い。
お年玉付き年賀葉書の景品でもらえる 「切手シート」 がそれですね。


では、First Day Covers とは: First Day of Issue cover または、First Day Cover は、日本語では、「初日カバー」。 以下同様に Wiki からの抜粋です。
郵便切手の発行初日に、その発行日当日の消印が押された封筒類のことである。 切手収集家や記念品収集家を対象とした郵趣品(記念品)である。 英語では"First Day Cover"と呼ばれていることから、その頭文字をとってFDC(エフ・ディー・シー)とも呼称される場合も多い。 
この封筒は、切手収集家が自前で用意する場合もあるが、郵政当局ないしその関係機関もしくは民間の切手収集家を顧客とする切手商や美術商が、その切手にちなんだデザインを印刷した封筒を作成して押印する場合が多く、現在では後者の手段で製作したものを初日カバーと呼ばれることが多い。


実際の First Day Cover がこれ

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伝統的キッチン Banguera (バンゲーラ)、capiz window (カピス窓 =カピス貝の格子窓)、Palayok (パラヨーク=土鍋)、そして背景に描かれているのは Mama Sita が訪れた諸外国の風景でしょうか。





実は、こんなものをゲット (*^_^*)/

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Mama Sita 財団の手によるこれの



中身は・・・


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開くと、中央に Souvenir Sheet と First Day Cover が一枚ずつセットされていて、左側には Mama Sita の子孫たち Reyes ファミリーからのメッセージ、右側は両面に Mama Sita の生い立ちや経歴など。 これは貴重だ〜! 大事にしますぅ。




あと、せっかくならと、こんなものを自腹で大人買い。

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40 枚つづりのシート。 もったいなくて使えなーい。

ってか、よく考えたらP国でしか使えないよね (^ ^;




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この記念切手を発行するにあたっては、NHCP (The National Historical Commission of the Philippines=フィリピン国立歴史委員会?) のバックアップがあったようで、NHCP も 「フィリピン料理と、フィリピン料理に伴う調味料の使用を大衆化した Teresita Reyes の役割は大きい。 その偉業をなくしては、フィリピン食文化史は語れない。」 と彼女の功績を称えています。

確かに、インスタントソースミックスは、現地スーパーマーケットでも売り場スペースを結構占めていて、海外在住P国人のための輸出用のみならず、国内でも随分重宝されていますね。

Mama Sita 亡き後も、Mama Sita's ブランドの製品は子孫たちによって受け継がれ、次々と新製品が生み出されています。 それらはできるだけここでご紹介していければ、と思っています。 




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