September 25, 2014
◇フィリピンの伝統織物を見に行こう [前編]
《 フィリピンファブリックの女王 Piña (ピーニャ) 》
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こちらの 写真展 を見逃すまいと、あわてて駆け込んだ ナショナル・ミュージアム。 既にお知らせしたように、このミュージアムにはすごーいお宝が存在していたのでした。
とはいえ、興味のある人には 「すごく貴重なお宝」 ですが、興味のない人には、「で? それが、何か?」 って程度だと思うので、スルーしてくださいね。 (^ ^;
4階で写真展を堪能したあと、直接1階までは下りずに、せっかくなので各階をブラブラすることに。 さすがにお国の博物館、興味深いコレクションがずらりと展示されているのですが、中でも注目したいのは、各地方に伝わる織物が展示された "テキスタイル・ギャラリー" (何階だったのかな? 興奮していたのかよく覚えていないけど、
完成品の民族衣装のみならず、
織物機やその細かな道具にいたるまで。
勿論、装飾品も。
ほかには
少数山岳民族の、死者用ブランケットらしい。
言われてみれば、そんな雰囲気満載。 ゾクッ。
こちらは上流階級向けですね。
こちらもある "セレブなお方" のコレクションから
《 Baro at Saya with Pañuelo 》
ショール (Pañuelo) 付きのブラウス (Baro) とスカート (Saya) のアンサンブルは、なんと、お美しい元TVキャスターの、 Loren Legarda 上院議員がある式典に出席した際に着用した一着。 更に、デザインは Piña ドレスにおける国民的デザイナー、Patis Tesoro の手によるもの。
一見シンプルではありますが、ブラウスは Sinamay (Abaca 繊維)にビーズ刺繍がふんだんにほどこされ、スカートは Piña (パイナップル繊維)素材という豪華版。
ビーズの重量にもかかわらず、シルエットを崩すことなくブラウスのあるべき姿が保たれています。 Sinamay の特性である耐久性を実証していると言えるでしょう。
セネター (上院議員) ご自身もこのギャラリーを訪れ、「テキスタイル展の粋を超えた、社会的、文化的、また政治史においてまでも意味のある展示である」 とその出来栄えに感心されていたようです。
ガラスケース内はレア物が多いのですが、撮影は容易ではないですね。
そういう場合は、ポスターなどの力も借りたりして・・・
Hibla ng Lahing Filipino: The Artistry of Philippine Textiles
「フィリピン・テキスタイルの芸術的技巧」- 布好き・民族衣装好きさんには見ごたえ十分なギャラリーです。 満喫すること間違い無し。 見ごたえ十分過ぎて、一度の投稿では全てをお伝えできそうにないので・・・・、「後編」 に続きます。
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