February 26, 2015
◇ フィリピンの国民食 "Adobo (アドボ)" のバリエーション
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フィリピンの国民食 "Adobo" 。 基本形のオーソドックスなものとは別に、素材、味付け、調理法により、バリエーションは無数に存在します。 各家庭にはそれぞれ秘伝のレシピがあるようですね。
てっとり早く作るなら、インスタントの Adobo の素が便利。 何社からも発売されていますが、それらはどれも基本形のはず。 ところが前回の訪比中、スーパーをウロウロしていると、こんなバリエーションのあるシリーズが目に留まりました
《 CLASSIC 》
基本の調味料だけのオーソドックスタイプ。
《 EXPRESS 》
ココナッツミルクと唐辛子を加えたピリ辛タイプ。
何故に "Express" なるタイトルがつけられているのかというと、Bicol 地方の郷土料理として有名な、 "Bicol Express" というココナッツミルクと唐辛子で味付けした辛い料理があります。 同じ調味料を使っていることから、このネーミングになったのでしょう。 "Express" という一言で、P人にはどんな味付けなのか、即座にイメージすることができるはずです。
《 PUTI 》
白っぽく仕上げるタイプ。
Adobo の基本調味料は、ガーリック、黒胡椒、ローリエ、酢、醤油ですが、醤油はごく少量、もしくはいれない場合もあります。 こちらは正にそれ。 お酢がメインなので白っぽく仕上がります。 あ、そうそう、 "puti" はタガログ語で 「白」 を意味します。
《 PULA 》
赤っぽく仕上げるタイプ。
麺類等に色づけ、香りづけ目的で頻繁に利用されるベニノキの種子 Achuete (Annato) で、赤っぽく仕上がります。
もうお分かりでしょうが、"pula" はタガログ語で 「赤」。
パッケージ裏は、基本的にどれも同じ。 違うのは商品名 (バージョン名) とイラスト。 使用方法を表す二つ目の、パッケージから中身をカップに移すイラストがありますが、そこにはそれぞれのバリエーションのパッケージ通りのイラストが描かれています。
使用食材をすべて "meat" でかたづけてしまっているのが残念。 何のお肉? シーフードだって、野菜だって Adobo の素材でしょ? それぞれのタイプに適したおススメ食材例が書いてあればいいのに・・・。
インスタントの Adobo の素がなくても、酢、醤油、ガーリック、黒胡椒、ローリエが基本の味付け材料なので、簡単に作れます。 基本の調味料の配合を工夫したり、何かを足したり引いたりしてお好みの味付けをすれば独自のレシピができますね。
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■The Adobo Road Cookbook:
A Filipino Food Journey-From Food Blog, to Food Truck, and Beyond [Filipino Cookbook, 99 Recipes]
著者は在米Pノイ。 Adobo だけでなく、典型的フィリピン料理が網羅され、写真付き解説、調理のヒントも多数掲載されています。
日本の Amazon で購入できる数少ないP国料理本の一冊です。
■Chicken Adobo
(Kidz in the Kitchen Book 4)
お子ちゃま向け絵本から学ぶ事は多々ありますね。
でも、味付けに自信がない・・・、という場合は、やはりインスタント! 上記のバリエーションタイプは日本では手に入らないかもしれないけれど、こちら(↓) なら、入手可能です。
■Mama Sita Adobo Mix 50g
インスタントミックスではおなじみ Mama Sita's ブランド。
当ブログでも何度か登場しています。 (こちら や こちら 他)
調味料は日本のものでも十分ですが、現地製品はやはりお味に違いがあります。 せっかくなら本場の調味料を使って、本場のお味を再現してみるのもいいかも。 ネットのおかげで、P国産調味料がずいぶん入手しやすくなりました。 例えば、こんなものはいかが?
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■Datu Puti
Adobo の基本調味料で絶対に欠かせないのが suka (酢)。 お酢の原料はココナッツをはじめ様々ですが、こちらはサトウキビを原料としています。
■Silver Swan
フィリピンの代表的なお醤油。 中華料理の影響を受けているからか、P国も結構お醤油文化です。 日本のものよりは色も味も濃厚。
■Suree ココナッツミルク
ココナッツオイルばかりが何故もてはやされる?? ココナッツミルクも是非どうぞ!
カレーや炒め物にも利用できます。
■Fiesta ココナッツミルクパウダー
缶入りは一度に使い切ってしまいたいものですが、パウダーなら必要な量だけで、あとは保存しておけます。 濃度だって調節できて便利。
■Mama Sita's Annato Powder
現地では、ベニノキの種子を水やオイルに浸け色素を抽出して使用しますが、この製品はパウダー状になっているので、とっても楽チン。 さすがに Mama Sita's ブランドです。
インスタントミックス派? 国産調味料派? フィリピン産調味料派?
P国の国民食、是非ご自宅でもお楽しみくださいませませ〜!
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