January 28, 2016
◇ フィリピンの古代文字

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なにやら象形文字をデザインしたような Tシャツが写っているトップ写真。 当ブログでは何度も登場しているインターナショナル・トレードショー "Manila FAME" の2015年10月開催時の会場のひとコマです。
「"Baybayin" であなたのお名前を書きますよ、50 ぺそです。」 みたいな表示がしてあります。
"Baybayin" ? - Tシャツに描かれている象形文字みたいなのが "Baybayin" です。
この一角は、"Baybayin" をモチーフにしたグッズのコーナーでした。





で、「 結局 "Baybayin" て何よ」って? ⇒ P国の植民地時代以前から使われていた表記法だそうです。
側らのボードには "Baybayin" の説明書きがありました。

それぞれが完全な音節を表す17のシンボルで構成されるフィリピン植民地時代以前の表記法。16世紀初頭におけるスペイン人到来時には、タガログ地域、ビサヤ地域で使用されていたと記録されている。
各シンボルは音素、音の最小単位を表すラテンアルファベットとは異なり、音素音節文字(alpha-syllabary) として分類されている。
これではイマイチ理解しづらいので、Wikipedia に頼ることにします。 (Wikipedia に載ってること自体にビックリ!! しかも日本語まで!)
バイバイン はブラーフミー文字を先祖に持つ文字。過去のフィリピンでタガログ語など様々な言語を表記するために使われていた。
文字体系としては "アブギダ" に属し、文章は左から右、上から下の順番で書いていく。バイバインには母音を表す母音字、子音字の母音を変化させる母音記号、子音+母音 a の音を表す子音字がある。
え? "アブギダ" って何? Wikipedia さん、お助けを。
アブギダ(abugida。アルファシラバリー alphasyllabary、シラビックス syllabics とも)は、文字体系の分類のひとつ。子音の符号(書記素)だけを書くと、子音にある決まった母音が続くものとして読む。その母音をなくしたいときや、ほかの母音を続けたいときは、補助的な符号を使うなどしてそのことを明示するのが普通である。デーヴァナーガリーなどの、インド語派で用いられるブラーフミー系文字のさまざまな文字体系をはじめとして、現在世界で用いられる文字体系のおよそ半数はアブギダである。
まだなんかよくわかりませんね (^ ^: ボードにあった文字表をみてみましょう。
"Baybayin" の基本音節文字表

これが基本で、マークをつけると発音が変わり、そのマークをつける場所によっても発音が変わる、つまり母音を区別するということのようです。
↓

例えば、基本の音節文字表のハートを上下逆にしたような文字は BA、これの上にマーク ("kudilit”と呼ばれるらしい) がつくと BI、下にマークがつくと BU、ということですね。
ここで一つ疑問が。 BE, BO はどうなるの??? 上の基本の音節文字表の上段3文字は A, E/I, O/U, これってもしかして母音は3つだけ? もしかして E と I は同じ、 O と U は同じ? タガログ語の母音ってなんて曖昧な! って感じることがよくあるけど、例えば、Babae だったり Babai だっだり・・・。 もしかしてこれが原因?
あと、Wikipedia には、こういう記載があります。
子音のみの音を表記したい場合もそれと同じで、ba を表す子音字に母音打消し記号を付加させる事で、b の音を表すことが出来る。
bia 等、“子音+二重母音”を表す場合は、ba に i と a の両方の母音記号を付加させるのではなく、ba に i の母音記号を付加し、その後ろに a の母音字を加える。
Wikipeida には Baybayin を用いて説明されています。 詳しくは こちら をどうぞ。
母音の使い方がまだよくわかっておりません。 "暇すぎるくらい" に時間があれば、 もう少し探ってみようとかとは思います。
"Baybayin" に興味のある方、こちらのサイトが参考になりそうです。 ⇒ ★ や ★
あと、この写真を覚えておられるでしょうか?

2014年10月に投稿しました。⇒ ★ (まだ現地に存在していることを願います)
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