June 22, 2017

◇フィリピンの正装 ”バロンタガログ風” T シャツ & TV番組のお知らせ


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Filipiniana Selece Shop HARANA では、フィリピンの正装 Barong Tagalog (バロン・タガログ) をネット販売 していますが、このたび、”バロン・タガログ風” のユニークなTシャツが入荷しました。



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画像ではわかりにくいですが、バロン・タガログの伝統的刺繍のようなデザインがプリントされ、更にバロン・タガログに多く見られるプルオーバーが用いられています。




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バロン・タガログの前身ごろを思わせます。




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ボタンの下に広く柄を配置するのも、バロン・タガログの特徴のひとつ。



とはいえ、「正装 ”バロン・タガログ”」ではなく、あくまでもTシャツ。

カジュアルに着こなして大丈夫。ユニセックスサイズなので、女性でもOK.

フレアースカートや、ガウチョパンツとのコーディネイトもいいかも。




カラーは3色です。

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《ホワイト》





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《ブラック》





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《ネイビーフルー》




デティールにも凝っています。


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着用すると外からは見えない部分ですが、Tシャツのイラストと一緒に、サイズ、お洗濯マークがプリントされていたり、



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左裾にはメタル製 「Jeepny (フィリピンの乗り合いバス) 」 と、チロリアンテープのアクセント。


お値段は、税込み 2,160円。 発送は、「クリックポスト」 可能です。(送料170円)

詳細は、ショップ内の商品ページをご覧ください ⇒ 

(数量には限りがあります。 売り切れの場合はご容赦ください。)


* * * * *



■ お知らせ ■

”テレビ朝日 「真夜中のプリンス」 で、ジャニーズ Jr. フィリピン料理体験 ”

『世界のおふくろの味』 第4弾!と題して、あのジャニーズJr. が日本に住む外国の方のお家を訪問し、世界各国の 「おふくろの味」 を徹底調査。フィリピンのおふくろの味が登場するそうです。

関東圏では 6月17日 (土) に放送済みですが、大阪はまだこれから♪ 
ABC放送(6ch) で、6月25日(月) 26:55 (正確には 26日)〜の放送です。

お料理以外にも 「あるもの」 が紹介される模様。 お楽しみに!







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Posted by harana at 17:32Comments(0)

June 06, 2017

◇フィリピンの正装 ”バロンタガログ” のトレンド


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もう6月に入りました。12日の独立記念日も迫っていることだし、

日本のPフリークの皆さんの間でも、これからフィリピンの正装、

Barong Tagalog (バロンタガログ) を着用する機会が増えるのでは?


* * *


トレンドというほどのものではないかもしれませんが、最近 Barong Tagalog のデザインにある傾向のようなものを感じます。

Barong Tagalog には、刺繍がほどこされているものが少なくありません。特に高度な技術を要する CALADO (カラド) と呼ばれる透かし模様の刺繍がこれまで主流でした。
ところが、技術者が高齢化してきたのか、職人のなり手が少なくなってきたのか、時間と手間を要する手作業であるゆえに人件費の問題なのか、近年 CALADO 刺繍の Barong Tagalog は減少しつつあり、また価格が上昇していると感じています。

価格を押さえる策なのでしょうか、最近の Barong Tagalog には、「CALADO 刺繍の部分を最小限にとどめ、機械刺繍を多く用いる」、「CALADO を用いず、クロスステッチなどで幾何学模様にする」、「襟やカフス部分に凝る」 等々、デザイン上の創意工夫が感じ取れます。



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《CALADO 刺繍の部分を少なくし、機械刺繍を多く用いた例》





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《CALADO を用いず、幾何学的なデザインにした例》

幾何学的パターンと植物柄の組み合わせも、最近の傾向です。





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《刺繍のない襟やカフス部分に凝った例  

襟とカフスに同じパターンの機械刺繍がほどこされています。





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《刺繍のない襟やカフス部分に凝った例 ◆

襟、カフス、前たてに同じパターンのライン入り。




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《刺繍のない襟やカフス部分に凝った例 》

襟、カフス、前たてに同じパターンのクロスステッチを用い、更に襟は二重に。



* * *



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布の縦糸や横糸を部分的に抜き取り、残った織り糸をかがったり束ねたりすることで、透かし模様を表現する CALADO 刺繍入り Barong Tagalog、当ショップでは、減少しつつあるとはいえ、従来通り CALADO 入り伝統的デザインを中心に Barong Tagalog を提供しています。 ショップにも是非お立ち寄りください。 ⇒ []


*Barong Tagalog に関連した投稿 ⇒ [] [] []

*Calado に関連した投稿 ⇒ []

*フィリピンの布・手織物・刺繍に関連した投稿 ⇒ []





=只今フィリピンの正装、Barong Tagalog (バロン・タガログ) 販売中!=

 → → → ショップ 内、こちら のページです。

 (数に限りがあります。 予めご了承ください。)




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Posted by harana at 11:19Comments(0)

March 22, 2016

◇フィリピンの手織物 "Abel (アベル)" のすべて


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コットンを素材とする Ilocos 地方の布 Abel は、Galleon 貿易時代には輸出用として随分取引され、丈夫で耐久性があることから、帆布としても重宝された伝統的手織物です。

毎年2回マニラで開催される国際見本市 Manila FAME においても、特に最近 Abel が目立つ存在であることは間違いありません。


<2015年10月 Manila FAME にて>

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と、ここまでは 以前 にも掲載したことのあるブースなのですが、



注目したいのは、

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こちらのブース



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この本、ディスプレイ用の小道具かと思いきや、




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壁一面が、こんなことに





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INABEL
PHILIPPINE TEXTILE FROM THE ILOCOS REGION

Abel のすべてが語り尽くされた書籍が発行されたばかりで、そのPRを兼ねたブースなのでありました。 もち、即買いしたことはいうまでもありません。 




内容の一部をご紹介


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目次

  Introduction
  Ilocos And Inabel
  Sturdy And Resplendent, Inabel : The Ilocos Textile Tradition
  Design Techniques And Weaving Centers
  Ules In The Life Cycle Of An Ilocos
  Inabel Evolving With The Times
  Bibliographical Notes
  Glossary
  Index
  About The Authours
  Acknowledgment




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Abel の柄や色は、水、風、植物など自然界がモチーフ





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Introduction のページに起用されているのは、先祖の霊の使者とも言われる Sinan gikgik (二頭を持つ黄色脚の鳥) のパターン。  1800年代後半の作品 (左) と現代の復刻版 (右) 




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Naka kabalyo nga prinsipe ken armatika

相当数のページを割いて80種類以上もの Abel が掲載されています。 つまり様々なデザインパターンが紹介されているということなのですが、細部の拡大図付きというのは読者にとってありがたいものです。
こちらのデザインは、「馬に乗る王子」 と幾何学的なパート 「糸巻き器」 のモチーフのコンビネーション。 1900年代中期の作品。




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表・裏表紙の内側 (見返し): ブランケットに表現された 「小さな薔薇と蟹」 のモチーフ 。 1800年代後期の作品。
表紙・裏表紙カバー: 浮き出たような模様を織り出す pinilian という手法を用いて、単色で表した 「星」。





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織機についても詳しく記述されています。 パーツ名が英語と現地名で表記されているのは、何かと便利。




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Atsuete (アナトー=ベニノキの種子)、木の表皮、土着の藍等の自然素材を用いた伝統的な染色手法を解説するページ。


* * *



inabel ■ INABEL: PHILIPPINE TEXTILE
  FROM THE ILOCOS REGION

著者:Al Valenciano, Regalado Trota Jose, Dr. Norma Respicio Michael Manalo, Hannah Cunanan, Rene Guatlo
発行:ArtPostAsia, Inc.
ISBN :978-971-0579-30-3

学者や専門家による記述、数多くのカラー写真で、1800年代から現在におけるまでの Ilocos 地方の手織布文化を学ぶことができる貴重な一冊です。




Abel が登場するその他の投稿はこちら (↓)

IFEX (国際食品展) フィリピン 2015 - Vol. 4 「布」 (2015/8/3)

フィリピンの伝統織物 "Abel (アベル)" (2015/3/5)

フィリピンの伝統織物を見に行こう [後編] (2014/10/1)

フィリピンの伝統手織物への旅 (2014/6/2)

フィリピンのトレード・ショー、 "MANILA FAME 2014/03" < 2 > (2014/5/26)






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Posted by harana at 16:48Comments(0)

August 03, 2015

◇ IFEX (国際食品展) フィリピン 2015 - Vol. 4 「布」


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酷暑お見舞い申し上げます。


暑すぎて、ブログ更新も滞っております。 

わが家の Malunggay (モリンガ) も熱中症でダウンしております故、

Malunggay 成長観察記 もアップする気になれません。 (>_<)

とはいえ、更新せずにいると、忘れ去られそうなので、場つなぎでもしておきます。




[◇ IFEX (国際食品展) フィリピン 2015 - Vol. 3 「お酒」] の続きです、なんて言えるかなぁ??? というのは、IFEX (フードフェア) の話題であるのにはかわりはないのですが、「食」 ではなく、「布」 なので・・・。 ま、いいや、場つなぎネタってことで。 (^ ^;





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IFEX 展示会場では、民族衣装を身にまとって製品PRに精を出すPナさんたちをよく見かけますが、各地の伝統的手織り布をディスプレにに使用することによって、ブースを、製品をより盛り上げている企業も少なくありません。



例えば、こちらは

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ミンダナオ島のコーヒー豆を展示するブース




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使用されている布は、Yakan 族の手織り布。

大胆な色使いと、幾何学模様が特徴とされています。



* * *


お馴染み Mama Sita's の ブース

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Puso ng Saging (バナナの蕾) の Kilawin (ヴィネガー和え) の敷物として使用されていたのは、Panay 島の Patadyong、カラフルなチェックが特徴。 
バンブーダンスなど、民族舞踊の衣装によくみかけます。 ↑ の民族衣装の右側のPナさんの生地も、おそらくこれですね。



* * *

こちらは、時々登場しているのでご存知かも

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イロコス地方の Abel




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こっちの方がわかりやすいかな。





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ここは Ilocos Norte (北イロコス) 州の特産品を集めたブースだったのですが、Ilocos Norte といえば、マルコスファミリーのお膝元。 このブースの展示は Imee Marcos 知事がプロデュースにしたとか、しないとか、そういう噂を耳にしました。




* * *

「手織り布」 ではありませんが、こんな物も。

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手編みマット、Banig の1種でしょう。

(台の上の製品ではなくて、後ろの壁に注目ね!)



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Tacloban の製品を集めたブースのディスプレイに使用されていました。 こちら で紹介した Samar 州 の手編みマットと同系統かと思われます。  なにしろ地理的にもお隣ですから。




と、こうしてフードフェアでフード以外のP国文化を物色しては楽しんでいた、という報告でした。 お粗末様でした。 m(_ _)m



・・・ 続く ・・・




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Posted by harana at 17:25Comments(0)

June 15, 2015

◇ 第117回 フィリピン共和国独立記念日レセプション


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6月12日は、フィリピンの第117回目の独立記念日でした。


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6月13日(土) には、在大阪ー神戸フィリピン領事館主催による 「フィリピン共和国独立117周年記念ランチレセプション」 が開催されました。
去年 の神戸元町の相楽園会館から、今年は OBP (大阪ビジネスパーク) のパナソニックタワーに場所を移しての開催。 ご招待いただいた上に、近い!  もちろん参加させていただきました。




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パナソニックタワー入口から、38階の会場受付まで要所要所に関係スタッフがスタンバイし、会場へと案内してくれるのですが、みなさんP国民族衣装を身につけているので、一目でわかります。 今回はどんなコスチュームにお目にかかれるのか、もうこの辺りからワクワクモード全開♪





38階 (最上階) から望む大阪の風景。

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大阪城と隣接しているので、緑に恵まれているのです。





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P国領事館関係のお偉方が、招待客お一人お一人を出迎えておられる頃、



会場内をキョロキョロ。 

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あらら、お決まりの San Miguel ではなく、アサヒですかっ!?




その代わりに、こんなものが。

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Calamansi (カラマンシー=フィリピンレモン) とマンゴのリキュール

(実はこれらには少し前から注目していたのです。 先月の IFEX でもけっこう目についたし、ブログネタで採りあげるつもりでした。 そのうちにアップするのでお楽しみに!)




レセプションのスタートです。 

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今年のテーマ





フィリピン日本両国歌演奏の後、この方のご挨拶。

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在大阪―神戸フィリピン共和国領事館、総領事 Maria Teresa L. Taguiang 氏


この後、松井大阪府知事からのメッセージが披露されたり、外務省の方のスピーチ、祝電紹介などを経て乾杯の辞。 


今回のスピーチは、やたら日比間の経済事情に関連した内容。 それもそのはず、招待客のほとんどは、ビジネススーツに身を包んだ日本人(経済界、政府関係) と、外国政府関係者。
こういう行事では必ず会う顔なじみのフィリピンコミュニティーの面々がまったくいないので、関係者に聞いてみると、今年は前日の12日 (つまり独立記念日当日) に、西日本在住のフィリピン人だけでのお祝いは済ませていたのだそうです。


* * *

フィリピン人が少ない ⇒ フィリピンの正装も少ない、となるわけです。 フィリピン人出席者は、多分主催者である領事館関係者だけ ⇒ フィリピンの正装をしているのは領事館関係者だけ。  
というわけで、今回はフィリピンコスチュームの写真があまりありません。 (ついでに言うと、フィリピン料理の写真もありませーん。)


註釈】 ブログにお顔写真を掲載していいかどうか、被写体になっていただいた方々全員にお尋ねしたわけではないので、(多分みなさん問題なしと承諾していただけるとは思いますが)、お顔は伏せてコスチュームのみとさせていただきます。
あ、もしこの投稿を見られて 「コスチュームだけはイヤ、お顔も載せてもらわなきゃ、掲載却下!」 という場合はお申し出ください。 即お顔入り写真に差し替えさせていただきますので〜 (^ ^)

あと、前回も書きましたが、会場での衣装撮影は私には超難関です〜。 せっかくの刺繍や柄がうまく写せません (>_<);   ということで、またもやデティールはスルーして、雰囲気だけご覧ください。 m(_ _)m




女性陣から

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Terno や Maria Clara のようなドレスでなくても、ブラウスが一枚あれば便利です。 これも立派な正装。 パンツにもスカートにも合わせられます。





男性陣は、もちろん Barong Tagalog

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オ・マ・ケ

会場でのコスチューム写真がどれも柄がよくわからないので、これでもどうぞ。(↓)

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今回着用したドレス+ショール

このショールも一枚あると重宝します、単なる長方形のショールですが。

(このドレスに別のジャケットと靴で、チャリで行ったのでーす)




もうひとつ オ・マ・ケ

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帰りにいただいたミニボトルのお土産。 







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March 05, 2015

◇フィリピンの伝統織物 "Abel (アベル)"


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《◇フィリピンの伝統織物を見に行こう 「前編」・「後編」》 や 《◇ フィリピンのトレード・ショー、 "MANILA FAME 2014/03" <1><2> 》 でも紹介したように、フィリピン各地方にはそれぞれ古くから伝わる手織物があります。

これまで当ブログでは、「フィリピンファブリックの女王」 とも呼ばれるパイナップル繊維を織ったピーニャに注目しがちだったのですが、最近になってユニークな手法を用いた手織布に気づきました。



イロコス地方の Abel 織りの機織り機です。

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実は、この画像は  《◇ フィリピンのトレード・ショー、 "MANILA FAME 2014/03" <2>》 にも登場しています。




製作中の柄に気をとられて気づかなかったのですが、

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今回注目したいのはこちら、織り手の手元とは反対側です。






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こんな画像までアップしていたのに、気づきませんでした (^ ^;



何を言いたいかというと、この織物は 「二人一組」 になって織っていたのです。 それも素人目には、かなり複雑な作業なのです。 この事実に気づいたのは前回 のトレード・ショー、 "MANILA FAME (2014/10) 開催中でした。




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それは、Abel 織りがディスプレイされたあるブースの前を通りかかった時、

こんなデモンストレーションが!!!

 ↓






目の前の光景にしばらく見入ってしまいました。
左側の織り手の動きに合わせて、右側の人も複雑な動きをしています。 いったい何がどうなっているのやら????  
左側の人は両手だけでなく、両足でペダルも踏み (ま、これはよくあるスタイルですけど)、時折右手で丸いハンドルも回しています。 この一連の動きは、何度再生しても複雑過ぎて、理解できません (^ ^;  この織り機を操れる人は、きっと頭の中にある種のコンピューターを備えているのでしょうね。 

この織り方の仕組みを知りたくて何度かググってみましたが、今のところまだ見つかっていません。 不思議なことに Abel Weaving で検索しヒットする画像には、織り手は一人しかいないのです。 図柄によって一人になったり二人になったりするのかな? と勝手に想像している次第です。



Abel の素材はコットン。 Galleon 貿易時代、輸出用として随分取引されたようです。 丈夫で耐久性があることから、帆布としても重宝されたとか。
現在はブランケット、ベッドカバー、ピローケース、テーブルランナー、タオル等の日常品が主に市場にでまわっていますが、トレードショーではこんな製品も出展されていました。 



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ランプシェード



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椅子カバー


* * *



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《 Manila FAME 2014/10 》

次回の Manila FAME は、2015/03/13-16 です。 テキスタイルの部門は、毎回趣向を凝らした展示方法がとられています。 さて、次回はどんな展開になるのでしょう。



* * *


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■HABI: A Journey Through Philippine Handwoven Textiles

フィリピン各地で継承されてきた手織物を網羅した貴重な一冊。 
表紙に起用されているのは、Abel 織りブランケット。

当ネットショップ にて販売中。  こちらからどうぞ →  
数に限りがありますので、売り切れの場合は、ご容赦ください。

詳細はブログにも投稿 → 







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October 01, 2014

◇フィリピンの伝統織物を見に行こう [後編]


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《 ◇フィリピンの伝統織物を見に行こう [前編] 》 の続きです。



ナショナル・ミュージアムでは、"Hibla ng Lahing Filipino: The Artistry of Philippine Textiles" と題したテキスタイルギャラリーにP国各地方に伝わる手織物が展示されていますが、完成品の布や民族衣装同様、あるいはそれ以上に大きくスポットがあてられているのが、織物を生み出す機織り機。



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広い空間を活かし、展示される機織り機たち



地方によって、織る布の種類によって、使用する機織り機自体が違うようですね。 そのあたりの事もこのギャラリーで学ぶことができます。


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《 Backloom と Footloom の分布図 》 




Back Loom/Backstrap Loom は、日本語では 「腰機 (こしばた)」 または 「バックストラップ織機」 と呼ばれ、織り手の腰に経糸を張るためのベルトを巻いて、床に座って作業するタイプ。 



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製作中の布が違うだけのようにみえますが、よーく見るとそれぞれの機織り機自体が部分的に異なっていたりします。




実際の機織り作業の様子 ↓ (Manila FAME にて)


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ミンダナオ島の少数民族 T'boli 族に伝わる T'nalak 織り



* * *


一方の Foot Loom/Pedal Loom は、「足踏織機」、「高機 (たかばた)」 と呼ばれ、床に置いた織機をペダル (踏み板) によって操作するタイプ。



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Foot Loom も部分的に違いがあるようです。 ↓


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Ilocos Sur 州、Vigan の Foot Loom



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Ilocos Sur とはお隣の La Union 州、Bangar の Foot Loom


素人目には、その違いはよくわかりませんが (^ ^:





実際の機織り作業の様子 ↓ (Manila FAME にて)


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Ilocos Sur 州 の Abel 織り




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Aklan 州、 Kalibo の Piña 織り



* * *




織機だけでは機織りはできません。 糸がなければ (^ ^;


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糸の素材分布図

綿、靭皮 (植物の茎の形成層の外方にある繊維)、パイナップルの葉、アバカ、シルク、樹皮 etc. 自然の素材が利用されます。





染色だって、自然素材から 

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素材別カラーチャートが展示されていました。


P国らしい素材を中心にいくつかピックアップしてみます。

・Achuete (ベニノキ) :ライトオレンジ、ブラウン系オレンジ、イエロー系オレンジ
・Banaba (バナバ): ブラック、グレイ、ブラウン
duhat (ドゥハット): ライトブラウン、チョコレートブラウン、ブラウン
・Ipil-Ipil (ギンネム) : パープル、ピンクキッシュグレイ、ブラウン、ライトマロン、カーキ
kamachile (カマチリ) : ライトブラウン、ブラウン
・gumamela (ハイビスカス) スカイブルー、グレー
Indigo (インディゴ) : ライトブルー、ブルー、濃紺、グレイ系ブルー
・Kogon (イネ科チガヤ): ライトイエロー、ベージュ、ブラウン
・Langka (ジャックフルーツ/パラミツ): イエロー
・Luyang Ligaw (直訳すると野生の生姜→ウコン): イエロー、ゴールデンイエロー、イエローオレンジ
・Malunggay (モリンガ): ライトイエロー
・Gumamela (ハイビスカス): スカイブルー、グレー
・Niyog (ココヤシ) : マロン、イエロー系ブラウン、ピンキッシュブラウン、ライトブラウン、
・Noni(ノニ): ピーチ、ピンク、バイオレット、
・Sampalok (タマリンド): ブラウン系レッド、ベージュ、ピンク、


巧みな技と自然が織りなすフィリピン伝統織物の世界、是非覗いてみてください。

なかなか得るところの多い、お勉強になるギャラリーでした。 おススメです。 (^ ^)v



・・・ 《 ◇フィリピン国立博物館 》 に続きます ・・・



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September 25, 2014

◇フィリピンの伝統織物を見に行こう [前編]


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《 フィリピンファブリックの女王 Piña (ピーニャ) 》


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こちらの 写真展 を見逃すまいと、あわてて駆け込んだ ナショナル・ミュージアム。 既にお知らせしたように、このミュージアムにはすごーいお宝が存在していたのでした。  
とはいえ、興味のある人には 「すごく貴重なお宝」 ですが、興味のない人には、「で? それが、何か?」 って程度だと思うので、スルーしてくださいね。 (^ ^;



4階で写真展を堪能したあと、直接1階までは下りずに、せっかくなので各階をブラブラすることに。 さすがにお国の博物館、興味深いコレクションがずらりと展示されているのですが、中でも注目したいのは、各地方に伝わる織物が展示された "テキスタイル・ギャラリー" (何階だったのかな? 興奮していたのかよく覚えていないけど、多分3階?) 【訂正 : ← 同じ階4Fの 中庭を挟んで反対側辺りのようです (^ ^; 】





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完成品の民族衣装のみならず、




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織物機やその細かな道具にいたるまで。




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勿論、装飾品も。




ほかには


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少数山岳民族の、死者用ブランケットらしい。

言われてみれば、そんな雰囲気満載。 ゾクッ。





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こちらは上流階級向けですね。






こちらもある "セレブなお方" のコレクションから

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《 Baro at Saya with Pañuelo 》

ショール (Pañuelo) 付きのブラウス (Baro) とスカート (Saya) のアンサンブルは、なんと、お美しい元TVキャスターの、 Loren Legarda 上院議員がある式典に出席した際に着用した一着。 更に、デザインは Piña ドレスにおける国民的デザイナー、Patis Tesoro の手によるもの。 
一見シンプルではありますが、ブラウスは Sinamay (Abaca 繊維)にビーズ刺繍がふんだんにほどこされ、スカートは Piña (パイナップル繊維)素材という豪華版。



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ビーズの重量にもかかわらず、シルエットを崩すことなくブラウスのあるべき姿が保たれています。 Sinamay の特性である耐久性を実証していると言えるでしょう。


セネター (上院議員) ご自身もこのギャラリーを訪れ、「テキスタイル展の粋を超えた、社会的、文化的、また政治史においてまでも意味のある展示である」 とその出来栄えに感心されていたようです。



ガラスケース内はレア物が多いのですが、撮影は容易ではないですね。 
そういう場合は、ポスターなどの力も借りたりして・・・


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Hibla ng Lahing Filipino: The Artistry of Philippine Textiles

「フィリピン・テキスタイルの芸術的技巧」- 布好き・民族衣装好きさんには見ごたえ十分なギャラリーです。 満喫すること間違い無し。 見ごたえ十分過ぎて、一度の投稿では全てをお伝えできそうにないので・・・・、「後編」 に続きます。
 




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June 20, 2014

◇ フィリピン・ビジネスミッション 2014


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先週の フィリピン独立記念日ランチレセプション に続き、今週もフィリピン関連のイベント等で、大忙し(汗)。


さて、本題です。 このところ目まぐるしく発展を続けているフィリピンを見ればわかるように、この国を訪れる外国人観光客は増加傾向にあります。 国別渡航者数では日本人は、第1位 - 韓国、 第2位 - 米国、につづく第3位だそうです。 また、日本人の渡航者数の前年比は年々増え続けていて、フィリピンにとって日本は大きな可能性あるマーケットのようです。
 
更なる観光客誘致に向け、日本の旅行関係各社に最新のフィリピン観光情報を伝えるべく、今年も本国から官民合同で観光産業関係者の代表団が来訪しました。 6月16日の福岡を皮切りに、17日・大阪、18日・名古屋、20日・東京の4都市にてセールスミッションが繰り広げられています。
大阪の会場は、ヒルトン大阪。 今年も観光省大阪事務所よりご招待いただいたので、ありがたく出席してきました。

* * *


今回のビジネスミッションには、フィリピン観光推進局・チーフオペレーションオフィサーの Domingo Ramon C. Enerio III 氏が代表団の代表として参加されました。

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Mr. Domingo Ramon C. Enerio III
Chief Operating Officer, Tourism Promotions Board




ホテル・リゾート施設、旅行会社、航空会社といった観光産業各社の代表団

sales mission 2014-5

今年はこれまでよりも参加メンバーが多く、ステージからはみ出るほど。 観光誘致に向け、どれほど精力的であるかがうかがえます。


* * *


プログラムは、例年通り、インフォメーション・セミナー、トラベルマート、カクテルレセプションの3部構成です。

【インフォメーション・セミナー】

フィリピン観光省西日本代表 Araceli C.SORIANO 氏、本国観光省地域担当者、航空会社(セブ・パシフィック、フィリピン航空)によるプレゼンテーションと、去年 のゲストスピーカーだった 「フィリピンの達人」 こと実業家山本さんのお友達ご夫妻のスピーチ等。

オープン予定のホテル情報、各地空港のリニューアル情報、Power Brand と称して Manila, Cebu, Boracay など人気観光地をよりPRするプロジェクト、日本ーマニラ間のフライトに国内線をプラスしたパッケージフライトの紹介等と、日本の旅行業界に最新版の情報がもたらされました。

そんな中、詳しくは書けませんが、フィリピン航空のプレゼンテーション前のご挨拶の内容がツボにはまってしまい、個人的に激受け。 失礼かもしれませんが、いつも皮肉ってばかりいるPALに対して、初めて好感を抱いてしまいました、それもかなり。(^ ^;  この事実が今回のミッションで一番印象的だったかも。 うーん、これからブラックなことを書くの、気が引けるな〜 (^ ^;



【トラベルマート】

現地ホテル、旅行会社、航空会社が各ブースにて自社 PR。 いつもなら、回れるだけブースを回って情報取集(ノベルティグッズ収集でもあるかも) するのですが、今回は途中でプレスブリーフィングに出席するため、インフォメーションセミナーの時から目をつけていたたった1ブースにだけのお邪魔となりました。  ここがすごいんです! この施設のことはもう少々調査が必要なので、また後日。 m(_ _)m


通常プログラムとは別に参加させていただいたプレスブリーフィングでは、Domingo Ramon C. Enerio III 氏、並びにフィリピン観光省西日本代表 Araceli C.Soriano 氏を囲み、インフォメーションセミナー以上に詳しい最新の観光情報や、企画中のプログラムについて語っていただいたりと、大変貴重で有意義なひと時でした。




【カクテルレセプション】

在大阪―神戸フィリピン共和国領事館総領事 Maria Teresa L. Taguiang 氏のご挨拶のあと、乾杯のかけ声と共に、おまちかねレセプションのはじまり〜。 


sales mission 2014-4

左:フィリピン観光推進局・チーフオペレーションオフィサー
Domingo Ramon C. Enerio III 氏

中央:在大阪―神戸フィリピン共和国領事館総領事
Maria Teresa L. Taguiang 氏

右:フィリピン観光省西日本代表
Araceli C.Soriano 氏


* * *

では、お料理です。

洋食がメインでしたが、フィリピン料理も

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 左上: Embutido(エンブティード / 具だくさんのP風ミートローフ)
 左下: Ukoy (ウコイ / P風かき揚げ)
 右上: Bistek Tagalog (ビステク・タガログ / 下味をつけて焼いたP風ステーキ)
 右中: Kinilaw (キニラウ / 魚の酢ジメ)
 右下: Adobo(アドボ / ポーク&チキンをマリネ液に漬けて煮込んだ国民食)




フィリピンデザートは、写真を撮る間もないほどの売れ行き。(↓ 撮れたものだけ)

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 左上: Leche Flan (レチェ・フラン / P風カスタードプディング)
 左下: Palitaw(パリタウ / ココナッツ風味のお団子)
 右上: Maja Blanca(マハ・ブランカ / コーン・プディング)
 右下: Turron (トゥロン / バナナの揚げ春巻き。ランカの代わりにマンゴ入り)


* * *


お食事をいただきながら、Pノイミュージックも

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本国よりこのミッションのために来日されたシンガーさんの衣装は Maria Clara





お召し替え

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さっきのシンプルな色目とは変わって華やかな Maria Clara




バックバンドのPノイさんたちも Barong Tagalog

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シンプルに見えるけど、透かし模様みたいなストライプが洒落てる〜
 





そして、そして、観光省西日本 Soriano 代表の衣装がすっごーーーーい!(*_*)







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インフォメーションセミナー、プレスブリーフィングでは、「さっき福岡から戻ったところ、着替える時間がなくて。」 とビジネススーツをお召しでしたが、レセプションではこの通り。 総 Pina (ピーニャ) 生地に総刺繍のドレス。 しかも刺繍は CALADO (カラド)。 写真ではわかりにくいですが、刺繍部分に重ねるようにパール状のパーツがふんだんにつけられています。 あまりの素晴らしさに、失礼ながらも観光省のお偉方をつかまえて、衣装の部分部分を撮影させていただきました。 

Soriano 代表によれば、25年ほど前に作られたドレスだとか。 刺繍は、Laguna 州の当時80歳代の女性が一人で完成させたのだそうです。 Laguna といえば、Lumban は刺繍で名高い町。 きっとここに住むお婆ちゃんが、コツコツと CALADO をほどこしたのでしょうね。 「所々ほつれているけど、もったいないのでまだ着ている」と Soriano 代表。 いえいえ、言われなければわかりません。 博物館に展示されていてもおかしくない代物ですよ。


と、こんな予想外の嬉しいおまけまでついたビジネスミッションでした。



sales mission 2014-2


今後、観光客誘致の手段のひとつとして、フィリピン旅行者用のアプリの開発やインターネットをどんどん活用していく予定だそうです。 そしてターゲットは若者世代。 特に女性ですって。 女性向けのスペシャルアプリもお目見えしそうですね。 期待してまーす。 (*^_^*)

ちなみに Facebook はこちら → 日本語版 / 英語版




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June 16, 2014

◇ フィリピンの正装、一堂に会す。


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*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


先週出席した ”フィリピン共和国独立116周年記念ランチレセプション”、 招待状に指定されていたドレスコードは "National Dress, or Business Suit" - 「わーい♪ 出席者の方々の衣装が楽しみ〜♪」 と、ワクワクモード全開。 もちろん当日は、私もビジネススーツではなく、P国のナショナルドレスを着用しましたよ。 

会場では、できるだけ衣装の写真を撮らせていただこうと、知り合いPノイ君たちを通じて彼らのお友達にも許可をいただいたり、その場で知り合ったPナちゃん達にお願いしたり。  おかげでコレクションが増えました。 ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。 この場をかりて御礼申し上げます。 

中には、遠くから許可無しで撮らせていただいたのもあります。 多分Pさんたちのことだから、お許しいただけるだろうと・・・。 お顔は載せませんのでお許しを〜 m(_ _)m
あっ、もしかして、衣装だけでお顔無しの方が怒られるかも (^ ^;

ブログに写真を掲載するけどお顔はどうですか? とお聞きすると、問題なしと掲載を承諾していただいた方もおられますが、今回は画像サイズの都合で、常日頃からメディアの被写体になっておられるお偉方を覗き、衣装だけの掲載とさせていただきます。
お顔掲載を承諾してくださった某Pナさん、別件でまた登場していただく予定がありますので、それまでお待ちくださいませませ。


  
あと、画像アップの前にひとこと。 衣装の性質上というのは言い訳ですが (^ ^; 、 一堂に会したP国の正装にお目にかかれる機会であったというのに、それぞれの衣装のデザインや色を上手くカメラに収めることができませんでした。(>_<);  会場での衣装撮影は私には超難関です〜。 
ということで、デティールはスルーして、雰囲気だけご覧ください。 m(_ _)m







まずは、男性陣からどうぞ



national dress 1

駐日フィリピン共和国特命全権大使 Manuel M. Lopez 閣下



政府関係の方々をはじめ、セレブ層が多くお集まりになっているだけあって、Barong Tagalog は 伝統的な刺繍がふんだんにほどこされた高価な Piña 素材をお召しの方が目立ちました。 Piña の Barong Tagalog は、ステータスの表れです。




national dress 2

せっかくの素晴らしい刺繍なのに、鮮明に撮ることができず、すみませぇーーーん。






national dress 3

個性的なデザインの Barong Tagalog、着用している人達も個性的 (^_^)






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Jusi や ラミー麻も Barong Tagalog の定番素材。 デザイン次第で個性的に。




* * *

お待ちかね、女性陣はこちら。



national dress 5

【左】 在大阪―神戸フィリピン共和国領事館
総領事 Maria Teresa L. Taguiang 氏

【右】フィリピン共和国観光省大阪事務所
西日本代表 Araceli C.Soriano 氏


総領事のブラウスはシンプルそうに見えますが、背後に回ってびっくり。 背中側の襟の部分にびっしり刺繍がほどこされていました。
観光省 Soriano 氏の衣装は、高い袖に特徴がある Terno 風。 現代風に袖の高さをアレンジされているのでしょうか。 






national dress 6

Abaca かな? 刺繍がまともに撮れてなくて、本当に残念 (>_<);





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女性用の正装は、袖や襟裳、そして透け具合にも特徴があります。






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カラーが加わると一段と華やかに。 






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カットワークに Calado、どれも繊細でエレガントなフィリピン刺繍






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伝統的スタイルのブラウスが一枚あると便利。 
スカートやパンツと組み合わせて。






最後に綺麗どころを一枚アップしちゃおうっと。


national dress 11

最初、みなさんの目の辺りにモザイクをいれてみたのですが、犯罪者みたいになっちゃったので、はずしました。 (^ ^;
お奇麗なPナさんばかりなので、隠しておいちゃもったいない、でしょっ?





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June 02, 2014

◇ フィリピンの伝統手織物への旅


habi

《 HABI: A Journey Through Philippine Handwoven Textiles 》

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*



前々回前回 と、トレード・ショー Manila FAME 期間中に披露された、フィリピンの伝統的手織物文化 "The weaves of the Philippines" の様子を報告したわけですが、同期間に現地でもってこいの資料をゲットしてきました。

HABI: A Journey Through Philippine Handwoven Textiles と題した書籍。 HABI は 「織物」 を意味します。 ルソン島北部から、南のミンダナオ島まで、フィリピン各地で継承されてきた手織物を網羅した貴重な一冊です。

では、その中身の一部をご紹介しましょう。


トップ写真 (↑) の表紙に起用されているのは、聖アウグスチノ修道会のシンボル、頭が二つある鷲をモチーフにした、イロコス地方の Abel 織りブランケット。 / Ilocos Norte 1920年代




表紙の内側 (見返し)

habi 2


星&ダイアモンド柄をあしらった Insukit (差し込み織)ブランケット / Paoay, Ilocos Norte, 1920年代





裏表紙の内側

habi 3

Kandit (ウエストベルト)・シルク / Tausug, Sulu 諸島





以下、本文より。


habi pina

Piña / Aklan

「フィリピンファブリックの女王」 と呼ばれるだけあって、他のどの織物よりも多くのページを割いて紹介されています。






habi abel

Abel / Ilocos

Abel には、市松模様、チェック、ストライプ、植物柄など様々なパターンがあります。  上左3点は、Abel の中でも最もポピュラーで特徴ある曲線と市松模様を組み合わせた Binakul というパターン。 旋風をモチーフにしています。






habi mat

Mat

自然素材の手織りマットは、日常生活には欠かせないアイテム。 Buri、 Pandan、 Tikog など、生産地によって使用される素材は様々です。 





更に、Sinamay, Pinukpok, Tepiña, Hablon, Patadyong・・・、まだまだ各地の手織り文化が紹介されています。




こんなのも

habi 4

マットの編み方がイラストで紹介されていたり、




habi malong

Malong という多目的布の使用例も。 ワンピースやスカートにもなり、バッグにも、日よけにも・・・ 右ページにも使用例が続きます。



あと、コレクターや研究者によるエッセイ、ショップリストなど、手織文化に関した情報が盛りだくさん。 布好きにはたまらない、価値ある一冊です。



habi 200

HABI: A Journey Through Philippine Handwoven Textiles

発行: HABI: The Philippine Textile Council

編集: Rene E. Guatlo




【お知らせ】 
 近日中に、この(↑)書籍を 当ネットショップ で販売予定です。
 ショップ内にアップ完了次第、この場でお知らせします。(このページに「追記」します)
 ほんの少量の販売となります。 売り切れの場合はご容赦ください。 

【追記: 2014.06.04】 
HABI: A Journey Through Philippine Handwoven Textiles を 当ネットショップ にて販売開始しました。  こちらからどうぞ →  
 数に限りがありますので、売り切れの場合は、ご容赦ください。


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May 26, 2014

◇ フィリピンのトレード・ショー、 "MANILA FAME 2014/03" < 2 >


pina 1

《 Piña Weaving 》


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


フィリピンのトレード・ショー、 "MANILA FAME 2014/03" < 1 > の続きです。



フィリピン各地にはそれぞれ特有の織物があり、スペイン統治下となる以前から存在するそれらの織物文化は、世代から世代へと受け継がれ現代に至っています。

前回 少しだけ触れましたが、2014年3月開催のトレードショー、第59回 MANILA FAME では、"The Weaves of the Philippines" と題して、実際に手織りの職人技を披露しながら4地方の伝統的織物文化を紹介するというコーナーが設けられていました。 

では、前回の続きをどうぞ。(↓)



[ Piña Weaving / Aklan ]

pina 2


パイナップルの葉の繊維を織った布 Piña は、”フィリピンファブリックの女王” という異名を持ち、その名の通り高貴であり、高価であり、他の織物とは一線を画した最高レベルに位置づけられています。 この国の正装である Barong Tagalog にも用いられ、Piña 100% の生地に、手間暇かけて複雑な伝統的刺繍をほどこしたものは最高級品とされています。




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展示スペースには織機が設置され、デモンストレーションが行われていました。




pina 4





pina 5

Piña にシルクを織り込む




pina 6

道具さえも、手作り感が漂います。




"Piña"、 "Aklan"、"Barong Tagalog" については、過去に何度も投稿しています。 こちらこちら 他をご参照ください。



* * *



[T'nalak Weaving / South Cotabato (T'boli 族)]

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ミンダナオ島の少数民族 T'boli 族に伝わる T'nalak は、彼らにとっては精霊の魂が注がれた神聖な布であるとみなされています。 





tinalak 2

複雑なデザインパターンは母親から娘へ伝承されますが、一方、夢でみたパターンを織機上で再現する場合もあります。 このことから織り手のことを "Dream Weaver"、 T'nalak 織りのことを "Dream Weaving" という別名が存在します。





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Abaca (アバカ)というバナナに似た植物から採った繊維を紡いで、染めて、織りにいたるまですべての工程は伝統的な手作業で行われます。 





tinalak 4





tinalak 5

シードビーズ細工も T'boli 族には欠かせない装飾アイテム。 ペンダントやピアス等のアクセサリーだけでなく、ベルトや服にも縫い付けて使用します。 こちら に登場した特徴あるヘアーアクセサリーにも。



"T'nalak" に関する過去の投稿 → こちら や、こちら
"Abaca" に関する過去の投稿 →  こちら をどうぞ。




* * *



[ Abel Weaving / Ilocos Sur ]

abel 1

Ilocos 地方に伝わる織物 Abel。 展示は Ilocos Sur (南イロコス) からのものでしたが、 Ilocos Norte (北イロコス) にもこの織物文化は存在しています。





abel 3

ブランケット、ベッドカバー、ピローケース、テーブルランナー、タオル等の日常品が主ですが、地域によってお得意とするアイテムが違うようです。 






abel 2

Abel の素材はコットン。 Galleon 貿易時代、輸出用として随分取引されたようです。 丈夫で耐久性があることから、帆布としても重宝されていたとか。






abel 4

Abel の柄や色は、水、風、植物など自然界がモチーフ。






abel 5






abel 6

右の女性の服の生地も、Abel ですね。




ひとくちで Abel といっても、図柄のパターンは様々。 もう少し研究してみる必要がありそうです。 
参考までに、過去の投稿ですが 民族柄図案集 → 





* * *


[Banig (Mat) Weaving / Samar ]


banig 1

Basey の町は、Samar 州での Banig (マット) 生産の中心地。 アトラクティブな色使いと図柄が特徴です。




banig 2

Banig の素材は、一般的に Buri (椰子の一種)や Pandan (ニオイアダン) ですが、この地域のマットは Tikog という湿地帯で育つ草の一種が使われています。 







banig 3

上記3地方の織機で織った布とは異なり、こちらはバスケットを編むように、手足を駆使してマットを編んでいきます。 柄になる部分には、染めた Tikog を使います。






banig 4

フィリピン各地に伝わる手編みマットは、床に敷いてベッドに。 暑い国の生活の知恵であり文化ですね。  これでお昼寝すると、ヒンヤリ気持ちよさそう。




四者四様、それぞれ個性的であり、芸術性に富んだ伝統的手織物。 でもP国には地域ごとに伝わる織物がまだまだ存在します。  これらがほんの一部だと思うと、恐るべし "The Weaves of the Philippines" !!




・・・ 続く ・・・





* * * * *



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May 21, 2014

◇ フィリピンのトレード・ショー、 "MANILA FAME 2014/03" < 1 >


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*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


ヤバイ、ヤバイ、非常ーに、ヤバイ (*_*;
年に2回 (3月と10月) 開催されるトレードショー、Manila FAME。 去年10月の報告も 途中まで で尻切れトンボ状態なのに、もう今年の1回目が開催され、更にそれから2か月経過。 とりあえず、今年の分のさわりだけでもアップしておこう (^ ^;




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開場は、MOA (Mall of Asia) に隣接する SMX Convention Center の1階と2階。 吹き抜けの2階通路では何らかのデモンストレーションが行われます。 (あー、前回の Abaca を紡ぐ実演もまだアップしていない〜)
 





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トレードショーである Manila FAME は、輸出業者向けの展示会なので、基本的にその場での物販は行いませんが (たまに販売しているブースもあるけど)、今回は2階通路の奥にブティックと称したスペースが設けられ、、一部の出展者ブースに並ぶ展示品と同じ商品が販売されていました。


しかしハイライトは、布好きにはたまらない "The Weaves of the Philippines" と銘打った2階通路の特設スペース。 正に、各地方における伝統的な手織り布と職人技のショーケースの如く、織機を持ち込んで実際に機を織る様子や、マット作りの技法が披露されていました。 
この特設スペースだけでなく、会場内のあちらこちらで様々な織物を目にするようなディスプレイがほどこされていて、伝統的織物文化 "The Weaves of the Philippines" を国外にアピールしようとするP政府の意気込みが感じられました。






では、"The Weaves of the Philippines" です。 さらーっと、どうぞ

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Aklan 州 の Piña (ピーニャ)。 シルクを織り込んだ作品





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ミンダナオ島、 T'boli (ティボリ)族に伝わる Tinalak (ティナラック)






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Ilocos Sur の Abel





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Samar 州の Tikog マット




"The Weaves of the Philippines" は、次回 に続きます。








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December 01, 2012

◇”またもや” フィリピンの伝統刺繍が紹介されました。

embroidary


・.☆°・.。*.°・.。★・.°*。・ ☆・.


[◇ フィリピンのプロビンス、Central Visaya (中部ヴィサヤ)地方、Bohol へ ] シリーズの途中ですが、ちょっとお知らせを。


一年ほど前 に、フィリピンの伝統刺繍が紹介された 「世界のかわいい刺繍」 という本の お知らせ をしたことがありますが、またもやフィリピン刺繍が掲載された本が出版されました。 それも、10月、11月と立て続けに 2 冊もですよ〜♪

そして、前作同様、当ブログの表サイト、Filipiniana Select Shop HARANA が取り扱うフーシやピーニャの製品を掲載いただきました。



では、2冊共にご紹介です。



アジアのかわいい刺繍
アジアのかわいい刺繍

 ISBN: 978-4-416-31216-2
 著者名: 誠文堂新光社 編
 発売日: 2012-10-16
 定価(本体+税): 1,890 円

 Amazon →

 楽天 →



  出版社の内容説明より:   
『日本独特といえば、日本刺繍、こぎん刺し、アイヌ刺繍などがありますが、アジア各国にも、伝統的に残されてきた刺繍があります。たとえば、中国のスワトウ、バングラディッシュのノクシカタ、ウズベキスタンのスザンニ、インドのミラー刺繍、ミャンマーのナガ族の刺繍、タイのモン族の刺繍などをはじめ、少数民族の貴重な刺繍などを見比べながら紹介した本です。
それぞれの刺繍には、その特徴や歴史的背景などの解説が入り、同時に手に入れられるものについては問い合わせ先も掲載しています。
普段見ることのできない、また、アジアの女性が作り上げてきた美しい刺繍模様を存分に楽しんでください。』



* * *




世界のかわいいレース
世界のかわいいレース

 ISBN: 978-4-416-31220-9
 著者名: 矢崎 順子
 発売日: 2012-11-19
 定価(本体+税): 1,890 円

 Amazon →

 楽天 →



  出版社の内容説明より:   
『世界各地で作られているかわいいレースを紹介した本です。ひとくちにレースといっても、その技法や素材、デザインは様々。白いもの、カラフルなもの。繊細なもの、大柄のもの。各地方に受け継がれた手作りの現代のレースもあれば、数百年の時を経たアンティークのレース、機械で作られるレースもあります。
かわいいレースの写真を見るだけでも楽しめる内容ですが、それぞれのレースの特徴をコンパクトに解説。レースが有名な村、国内外のレースメーカー、レース作家など、伝統のレースを未来につなげる魅力的な試みをコラムとして取り上げます。おすすめのレース教室、写真掲載の商品の購入先情報もあります。
レースの多様なビジュアルと魅力を見て楽しんで頂き、そして少しレースに詳しくなれる情報がついた今までにない本です。』





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December 27, 2011

◇フィリピンの伝統刺繍が紹介されました。


世界のかわいい刺繍 2


・.☆°・.。*.°・.。★・.°*。・ ☆・.



世界の様々な刺繍を紹介した 「世界のかわいい刺繍」 という本がが発行されました。
合計38ヵ国64種類もの刺繍が収録されているのですが、その中にフィリピンも仲間入り♪  正装 Barong Tagalog (バロン・タガログ)にも施される伝統的なフィリピン刺繍の技法が紹介されています。 
実は、このページに掲載されているピーニャとフーシの刺繍入りハンカチーフは、当ブログの表サイト、Filipiniana Select Shop HARANA の製品なのです。(商品ページはこちら →

日本にはフィリピン文化の資料が少ないので、こういう書籍が出版されるのは非常に喜ばしいことですね。 たった2ページの掲載ですが、貴重です。

それでは、本の内容紹介です。 (Amazon より)

”世界各地で古くから伝承され、時間と手間をかけて作られる世界のさまざまな刺繍を紹介した本です。世界各地の独特な刺繍模様や色彩は、刺繍好きはもちろん、お国柄も出て純粋に見て楽しめる本になっています。刺繍は、各地方のおみやげなどにも用いられている刺繍製品から、フェアトレード、アンティーク、民族衣装、ミシン刺繍など、さらに刺繍作家がつくる刺繍など、現代に製作された小さな刺繍を中心に紹介。見ているだけで楽しくなるかわいい刺繍をセレクトしました。また、刺繍にまつわるストーリーや手芸作家として海外の伝統的な刺繍を広める方達の作品もコラムで紹介。ブルガリア刺繍、アメリカンクルーエル、ブータン刺繍、モロッコ刺繍など、日本の手芸の中では珍しいものをコラムとして取り上げます。本書での刺繍紹介国は計38カ国、刺繍の種類は64種類を収録。写真掲載した刺繍作品の購入先情報もあります。”


世界のかわいい刺繍

世界のかわいい刺繍

出版社: 誠文堂新光社 (2011/12/12)
ISBN-10: 4416311370
ISBN-13: 978-4416311370
商品寸法: 20.8 x 14.8 x 2 cm





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December 17, 2011

◇冬でも帰りの着替えを持たずにフィリピンに行ける!?


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*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


半袖Tシャツにタンクトップが数枚ずつ、それから冷房対策の薄手のカーディガン・・・・・。 しまった! スーツケースに帰りの着替えが入ってない! 現地で遊ぶことしか頭になかったみたい。(^ ^;
行きに着ていた服装で帰るか、とも思ったけど、素材はなんでもいいから長袖があれば買おうと、Glorietta での待ち合わせの前に SM へ。



Inter-con を出て、道路を横切ろうとすると、
 

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いっ、いっ、いつの間に???

大阪にもまだないのにぃ〜!!!


SM の1F が Forever21 になっている!  
店内に入ってみると、長袖どころか、コートもあるし、フェイクファーのベストまで。 パーティードレスもあるし、どのジャンルも可愛くてデザイン豊富。 おまけにどれも安っ! 

Forever 21 とまではいかなくても、せめて Forever 31 くらいの気持ちは持ち続けた〜い。 よしっ、買うぞ〜。

気がつけば、帰り用の長袖のことなどすっかり忘れ、ついつい関係ないものまでバスケットに入れていた。




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入口近くでまず目についたワンピースは 1,695ペソ。
わかりにくいけど、両サイドにレース付き。 

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ノースリーブのままでもいいし、重ね着もできるし。
ワンピースというより、チュニックにしようっと。


* * *


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カットソー、915ペソ。 肌触りがよくて、着心地抜群。



* * *


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コットンとアクリルのニット、665ペソ。 色合いがお気に入り。



* * *


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レギンス 405ペソ。 冬場の部屋着にしてもいい。



しめて3,680ペソ也。 これで約7,200円なら安い! と喜んでいたら、帰国後使用したクレジットカードの明細が届き、日本円に換算された金額はなんとなんと、6,639円。 円高の恩恵を実感!

次の待ち合わせがなかったら、もっと買っていたはず。 民族衣装とパーティードレス以外、積極的にP国で衣料を買うことはなかったけど、次回の訪比からはスケジュールに Forever21 を入れなければ。 滞在中のウェアも現地調達でいいかもね。 もちろん帰りの着替えもね。




追記 (2011.12.20)
あとでわかったことですが、P国の FOREVER21 は Makati だけではありませんでした。 Ortigas の Megamall にもありました。 今回 Oritigas に宿泊して、Megamall にも行ったのに気づかなかった・・・(^ ^:
11月には セブの SM City にもオープンしたばかりですって。
 




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December 03, 2010

◇フィリピンの布雑貨


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フィリピンのお土産ってなんだかぱっとしなくて、同じ東南アジアにありながらタイやベトナムと比べると、パッケージも含め洗練された綺麗系雑貨は完全に出遅れ。 
なので、これまでのお土産はドライマンゴ、スパイシーピーナッツ、ピリナッツ、コーンスナック、バナナチップスなど、スーパーマーケットで調達する無難な食品ばかり。 ところが、最近そこそこ気のきいた雑貨がちらほら・・・。

例えば、手織布をあしらった雑貨達。 フィリピン各地には、それぞれ特徴のある伝統的な手織布が存在しますが、それらを利用し、モダンに仕上げた小物が結構お洒落。 (前からあるにはあったけど、デザインがあまりにもダサくてお粗末で・・・) 


例えば、

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手織布をあしらったノートブック。 手前は更に、これもフィリピンの代表的な自然素材である 「貝」 もパーツに。
 


fabric5


ゴムがホルダーの役目を果たしていて、なかなかのアイデア。  欲をいえば、中身の紙質がもう少しなんとかならないかと・・・


* * *


fabric3


こちらは Ilocos (イロコス)地方、La Union (ラ・ウニオン)州の Abel という伝統的織物で作った化粧ボトルホルダー。 
こういった伝統的手織布も、機械織りの安い生地の氾濫や若者の土地離れにより絶滅の危機に瀕している傾向にあるそうですが、この製品は伝統と技術を絶やさないようにと、あるメーカーが自社のボディケア製品に起用したもの。



fabric2


中身は、アロマグッズ。 身体と心をリラックスさせる "ラベンダー& Ylan Ylan  (イランイラン)"  と、活力アップを促す "レモングラス" のボディーミストのセットです。 どちらもなかなかいい香り。 布のカラーもシックだし、バースディプレゼントにしたら、喜ばれました。 


可愛い物がたくさんあり過ぎてお土産選びに迷う、なーんて状況になることを楽しみに、雑貨市場の行方をしばらく静観するとしましょう。


 


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November 18, 2009

◇ フィリピンのナショナル・コスチューム、ベールを脱ぐ



barong 1

Garment of Honour, Garment of Identity



*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*



フィリピンのナショナル・コスチュームがベールを脱ぎ、過去、現在、未来と、その全貌が今明らかに!

SM (Shoe Mart) 内で Barong Tagalog (バロンタガログ)のブティックチェーンを展開する EN Barong Filipino 社が、 長年の夢であったというバロンタガログに関する書籍を出版しました。



barong 2





バロンは、フィリピン人にとって一生涯共にする衣装。 これはまぎれもない事実。 人生における重要な瞬間、瞬間に登場し、あらゆる場面でその役割を果たしています。

本書の中の、”from cradle to grave (ゆりかごから墓場まで)”、 ”almost our second skin (我々にはほぼ第二の肌)” という表現には思わず納得してしまいました。


よりバロンを知ることは、よりフィリピン国民を知ること。 政治、経済、産業、歴史、文化・・・、フィリピンのナショナル・コスチュームの背景には、この国の様々な事実が秘められているのです。


以前 こちら で紹介した書籍、”Barong Tagalog” が発行された当時(15年以上も前)は、それはそれでその存在に感動したものですが、さすがに時代が違うと書籍の内容も違うもの。  特に印刷技術の発達は、書籍としてのクオリティーのグレードアップにつながります。 本書にはその違いが著しく見受けられます。

また、本の良し悪しを左右する要素の一つが写真ですが、大御所写真家 Neal Oshima 氏による美しい写真の数々がこの本の完成度をより高めている、と言っても過言ではないでしょう。



barong 3

表紙: 全身に刺繍をほどこした ”Macapagal" スタイルのバロン
Diosdado Macapagal 第9代大統領が好んで着用したのがこの名の由来


 ■Barong: Garment of Honour Garment of Identity

  出版:En Barong Filipino, Inc
  著者:Ma. Corazon Alejo-Hila, Mitzi Marine Aguilar-Reyes,
      and Anita Feleo
  写真:Neal Oshima
  デザイン:Felix Mago Miguel




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★ Barong Tagalog と PIÑA に関する過去の投稿 ★


”御堂筋パレード 2007 ” にフィリピングループ も参加しました (Part 検
神戸国際交流フェアにフィリピングループも参加しました
フィリピンのファブリック、”ピーニャ” を描く画家
フィリピンの エンブロイダリー (刺繍
フィリピンの ”パイナップル” : フルーツ(実)より葉っぱが貴重?
フィリピンの正装 "BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)"・・・についてもう少々
フィリピンの正装 "BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)"
フィリピンのファブリック 〔1〕 (ピーニャ)



★ちょっとここでPR
 只今当 ネットショップ にて、 Barong Tagalog 販売中。
 PIÑA(ピーニャ)、JUSI(フーシ)に加えて、お手ごろ価格の SANTANA(サンタナ)
 素材も入荷しました。
 パーティーに出る機会も多くなるこれからの時期、一着いかがでしょう。





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November 04, 2009

◇甦った幻のフィリピン・コスチューム


ayala museum 1

AYALA MUSEUM


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*



8月の末にマニラを訪れた際、Ayala Museum (アヤラ博物館) で非常に珍しいコレクション が展示されていました。

18世紀から19世紀におけるフィリピンの衣服を展示する催しなのですが、このコレクションを所蔵するのはアヤラ 博物館でもなく、フィリピン政府でもなく、なんとオランダの The Leiden National Museum of Ethnology (ライデン国立民族学博物館)だというから驚きです。

アヤラ博物館がライデン国立民族学博物館から5年契約で借り受けたコレクションを、"Embroidered Multiples. 18th-19th Century Philippine Costumes (2007) From The National Museum of Ethnology, Leiden The Netherlands " と題し開催しているのでした。





book Embroidered Multiples

《 同名の出版物・表紙 》



解説によれば、1881年から1886年までマニラで任務に就いていたBréjard 氏というフランス人外交官が、帰国後それまでに収集したフィリピンの衣服や雑貨類をライデン国立民族学博物館に売り込んだものだそうです。 ところがこの Bréjard コレクションは、博物館に到着以降表に出ることはなく、保管されたままになっていたものが近年その存在が明らかになったということらしいのです。

コレクションの中で最も貴重とみなされるアイテムは、sayasaya と呼ばれる刺繍入りのシルクパンツで、植民地時代エリート階級の男性が着用していたものです。 この服装は、”フィリピンで最初の偉大な肖像画家” Damian Domingo (1790-1832、1796-1834、1800 or 1801-1834と文献によって異なる) に代表される19世紀の水彩画を介してのみ知られているもので、Bréjard コレクション以外には、国内外のどのコレクションにも存在は確認されていないという非常に珍しいものだそうです。 更に保存状態が大変よいということも、貴重とみなされる理由のひとつなのでしょう。




book Embroidered Multiples 3

《 左:19世紀の水彩画 / 右:展示品 sayasaya 裾の刺繍》



その他にも重要視されているのは、シルク糸で装飾された tapis (巻きスカート)、透けるように薄い織物 nipis に繊細で高度な刺繍を施した baro (ブラウス) といった女性用アイテム、そして男性用もヨーロッパを意識したシルクハットのような帽子(↑写真左)、carabaw (カラバオ=水牛) の角でできた salakot (円錐形の帽子)など興味深いアイテムが展示されていました。


このコレクションは、階級が認識されるような服装を着用することによって、自らのステータスを知らしめていた当時の上流階級層の男性像、女性像を物語っているようです。




* * *


ayala museum 2

AYALA MUSEUM

Makati Ave. cor. De La Rosa St. Makati City



 ■開館時間: 火曜〜金曜 9:00AM - 6:00PM 
          土曜 ・日曜 10:00AM - 7:00PM

 ■休   館: 月曜

 ■入 場 料: <3F まで> 
         ・大人 - 居住者 PHP150、 非居住者 PHP350
         ・子供、学生、シニア - 居住者 PHP75、 非居住者 PHP250

          <4F まで>
         ・大人 - 居住者 PHP225、 非居住者 PHP425
         ・学生、シニア - 住者 PHP125、 非居住者 PHP300


  ※Embroidered Multiples. 18th-19th Century Philippine Costumes は、
   4F ギャラリーに展示されています。

  ※4F の展示・設営は非常にデリケートな構造につき、8歳以上のみ入場可能です。

  


尚、同フロアー(4F ギャラリー)で開催されていた(↓)も見応え充分でした。

 ■A Millennium of Contact
  Chinese and Southeast Asian Trade Ceramics in the Philippines

 ■Gold of Ancestors
  Pre-colonial Treasures in the Philippines



註:ここに紹介した 4F ギャラリーの展示品については、2009/11/3 現在、アヤラ博物館の HP 上で閲覧できますが、開催時期が明確に記載されていませんので、お出かけの際は必ず開催の有無をご確認ください。】




book Embroidered Multiples 2 ■Embroidered Multiples.
   18th-19th Century Philippine Costumes
   From The National Museum of Ethnology,
   Leiden The Netherlands

   ISBN: 9789718551554

   © 2007 Royal Netherlands Embassy
   and Ayala Foundation Inc.





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October 21, 2007

◇”御堂筋パレード 2007 ” に フィリピングループ も参加しました (Part 検

前回 の続きです。


”御堂筋パレード 2007”には、本国から来日したパフォーマーだけではなく、
いくつかの在日フィリピン人コミュニティーのメンバーも参加しました。

大人も子供も、男性は Barong Tagalog(バロン・タガログ)、
女性は Maria Clara (マリア・クララ)、あるいは イメルダ婦人でおなじみ、
蝶々の羽のような大きな袖がついた Terno(テルノ)といったフィリピンの
正装に身をつつんだその姿は、本国さながらでした。



まず、華やかな女性群のコスチューム。

midosuji costume3

あちらこちらで、「綺麗!」、「どこの国の衣装?」といった声が聞こえていました。


◇ ◇ ◇



男性の Barong Tagalog の着こなしも様々。

midosuji costume1

スタンダードなスタイルから、ベストやボルサリーノを組み合わせたものまで。


◇ ◇ ◇



おチビちゃんたちも、一人前の衣装で。

midosuji costume2

《左》親子三代のファミリー参加でしょうか?


◇ ◇ ◇




nick1

← ところで、去年のパレードでアイスクリーム売りに扮しておられたこの方は、今年は、T'boli(ティボリ)族の手織布、Tinalak(ティナラク)で飾りつけたカート押しに変身されていました。(この中に音楽CDが仕込まれているのです。)

去年、ひょんなことから、mota さんのブログの「コメント欄」で知り合うこととなった、マスカラダンサー、Nick さんです。






やたら美女の傍に、べったりと寄り添い続けておられたようにお見受けしましたが、

nick2

パレードが始まると、ダンサー達の進行役を務めたり、沿道を埋め尽くす観客に
向かって大声でフィリピンのアピールをしたりと大活躍でした。

Nick さん、お疲れ様でした!

今頃は、Bacolod (バコロド)の空の下でしょうか?
MassKara Festival (マスカラフェスティバル)では、思う存分踊ってきてくださ〜い!






* * * * *

《 追記 2008.12.11 - お知らせ 》

★只今フィリピンの正装、Barong Tagalog (バロン・タガログ) 販売中!

 → → → ショップ 内、こちら のページです。

 (数に限りがあります。 予めご了承ください。)

  
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October 17, 2007

◇ ”御堂筋パレード 2007 ” に フィリピングループ も参加しました ( Part )

今年の ”御堂筋パレード ”には、フィリピン文化の真髄を披露すべく、
本国より2グループが来日しました。


まず、一つ目は、ミンダナオ島South Cotabato (南コタバト)州より、
Tinalak(ティナラク)カルチャー・グループ。



midosuji t'boli-01

身に着けているのは、T'boli (ティボリ)族の衣装。 

衣装の一部や小道具には、T'boli 族の伝統的手織り布、
神秘に満ちた Tinalak (ティナラク)が使われています。



midosuji t'boli-03



midosuji t'boli-02



midosuji t'boli-06



midosuji t'boli-04



さて、ここで少々困ったことに気がつきました。

これらの写真は、パレードの出番待ちの間に撮影したもの。
肝心のパレードでの、パファーマンス中の写真がありません。(汗)


何故かというと、実は・・・
在日フィリピン人コミュニティーに混ざって最後尾を行進していたもので。

先頭に近い位置にいた彼らの姿は、遠すぎて見えないし、
楽器を演奏する音もまったく聞こえないのでした。 あ〜、残念。

で、YouTube を探してみたところ、上の写真の 弦楽器を演奏 しているところと、
Dreamweavers (夢織人?)と題した映像を見つけました。 これで、ご勘弁を。

続く・・・


midosuji t'boli-05

  
Posted by harana at 20:18Comments(0)

March 19, 2007

◇神戸国際交流フェアにフィリピングループも参加しました

昨日の日曜日は、神戸ハーバーランドで開催された、「神戸国際交流フェア 2007 」にP−ナ・フレンドたちが参加するというので、ちょっと覗きに行ってきました。

フィリピンダンスと民族衣装でのファッションショー、それからフィリピン・フードの販売です。

ダンスは、TINIKLING(ティニクリン=バンブーダンス)と SUBLI(スブリ)。
以前にも紹介したダンスなので、今回掲載はパスします。

* * * * *

ファッション・ショーの様子です。
kobe fair1

kobe fair2

<左>スペイン統治時代のヨーロッパ風衣装 MARIA CLARA(マリア・クララ)
<右>おなじみフィリピンの正装 BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)

* * * * * 

お料理のほうは、
☆フィリピンの国民的料理、”ADOBO(アドボ)”、
☆フィリピン風焼きビーフン、”PANCIT BIHON(パンシット・ビーフン)”、
☆野菜たっぷりの生春巻き、”LUMPIANG SARIWA(ルンピアン・サリワ)、
☆代表的デザートのカスタードプディング、”LECHE FLAN(レチェ・フラン)。

kobe fair3

”焼きビーフン”と”生春巻き”は人気アイテム。
毎年お目当てに来てくれる人達がいるので、この2品は、
はずすわけにはいかないのだそうです。


* * * * * 

ステージの出番が終わると、P−チャンたちはフード販売に専念するのみ。
ブースが狭いのでお手伝いもちょっと無理。
暇なので、周辺をウロウロしに出かけました。



kobe fair4



初めて行ったモザイク





海に



kobe fair5



出ました。




ガス燈のようです。



kobe fair6



船上では、



結婚式が行われている模様。



kobe fair7


観覧車も。



kobe fair8

そろそろP−ちゃんたちの所に戻ろうとすると、

建物の裏側にもこんなステキな場所が。


運河沿いのコーヒーショップでした。



* * * * * 


阪神淡路大震災以前は、フィリピン領事館も神戸にあったので(現在は大阪市)、独立記念日のパーティーやら、神戸祭りやら、神戸でのイベントも多く、また当時はフィリピン料理の食材は南京町が唯一の入手先だったので、よく神戸には出かけたものです。
何年か行かない間にずいぶん変わっていたんですね。

そういえば、昨夜最終回となった「華麗なる一族」も神戸が舞台でした。(関係ない? 失礼しました。)




* * * * *

《 追記 2008.12.11 - お知らせ 》

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January 19, 2007

◇フィリピン・ファブリックの女王、”PINA(ピーニャ)”の産地認定

aklan1


フィリピン・ファブリックの「女王(Queen)」 と称され、世界的にも名高いパイナップルの葉の繊維で織られたエレガントな布”PIÑA(ピーニャ)”は、Panay (パナイ)島 Aklan (アクラン)州の特産品です。
Aklan 州をまねて、これまでに近隣地域でもピーニャの栽培、生産を試みたものの、成功には至らなかったと聞いています。
ピーニャをはじめ、Abaca(アバカ=マニラ麻), Raffia(ラフィア=椰子の一種 Buri/ブリの繊維)製品など、織物産業が盛んな Aklan 州は、州内の特産品に産地認定の品質シール (AKLAN QUALITY SEAL)を表示することにしたそうです。

aklan2
このシールのデザインは、昨年のAklan Piña & Fiber Festival(ピーニャ & ファイバーフェスティバル)のオープニングセレモニーの際にお披露目され、IPO(Intellectual Property Office=知的所有権事務局)に登録商標として承認されました。
織物としての承認は、これが初めてのケースだとか。

DTI(Department of Trade and Industry=貿易産業省)Aklan 事務所によると、この試みはまずピーニャからはじめ、徐々に他の特産品にも適用してくことのこです。


今年のAklan Piña & Fiber Festival の開催日程は、4月23日−30日です。


★★★ Aklan と PIÑA に関する過去の記事 ★★★

フィリピンのファブリック、”ピーニャ” を描く画家
フィリピンの エンブロイダリー (刺繍)
フィリピンの ”パイナップル” : フルーツ(実)より葉っぱが貴重?
フィリピンの正装 "BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)"
フィリピンの正装 "BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)"・・・についてもう少々
フィリピンの 蔓植物 ”NITO(ニト)”
フィリピン、AKLAN(アクラン)州 KALIBO(カリボ) - 波の音が聞こえるホテルにて
フィリピン "アクラン州” の50周年記念イベント
フィリピンのファブリック 〔1〕 (ピーニャ)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★


又、アクランの州都であるKalibo (カリボ)は、全身を真っ黒に塗ってねり歩くAti-atihan (アティアティハン)のお祭りでも有名ですね。
このお祭りは、今日からスタートする模様。(毎年1月の第3週)
詳細は、こちらの公式(?)サイトへどうぞ。





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October 22, 2006

◇MANILA (マニラ)は、フィリピンの首都ですが・・・

 唐突ですが、下の4枚の写真にはある「共通点」があります。
 さて、それは何でしょう?


MANILA 2


 ★ ヒント ★

  左上: フィリピンのオフィスでよく使用されている、フォルダー
  右上: フィリピンで書類を入れるなら、この封筒
  左下: 以前に当ブログでも紹介した、フィリピンの布と本
  右下: 刺繍入りショール

 ★ さて、これらの「共通点」とは、こういうことです。

       ↓
       ↓
       ↓

  左上: MANILA FOLDER (マニラフォルダー)
  右上: MANILA ENVELOPE (マニラ封筒)
  左下: MANILA HEMP (マニラヘンプ=マニラ麻)
  右下: MANTON DE MANILA (マントン・デ・マニラ


そうです、すべてフィリピンの首都、「 MANILA(マニラ)」の名がついています。

左下のMANILA HEMP(マニラ麻)は、以前にも紹介した ABACA(アバカ)の事。
写真は布ですが、アバカは様々な製品に加工されます。(アバカの繊維の画像

アメリカの小説によく登場する のが上2枚の写真、「マニラフォルダー」と「マニラ封筒」。
これらの原料は、アバカです。
つまり、「マニラ麻(アバカ)」でできた「フォルダー」、「封筒」というわけです。
日本でこのタイプのフォルダーは、社内での書類保存用で、社外にこのまま持ち出すということはあまり無いと思うのですが、フィリピンでは「マニラフォルダー」を胸に抱えて歩いているオフィス・レディーをよく目にします。
マニラ封筒」は、「マニラフォルダー」以上に街中でよく目にします。
空港から出国する際も、イミグレーションのカウンターで必要書類をこの封筒から取り出して提出しているフィリピン人の姿をよく見かけます。

最後の 刺繍入りショール、「MANTON DE MANILA(マントン・デ・マニラ)」はスペイン語です。 訳すと、「マニラのマント(ショール)
で、何故このショールがスペイン語で「マニラのショール」と呼ばれているのかというと・・・・・(次回に続きます


ranking←続き見たい? じゃ、ポチッ!お願いしますね〜。

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《MANTON DE MANILA は、ごとうけい子先生のフラメンコ教室「ESTUDIO PRIMAVERA」で撮影させていただきました。
後姿のモデルさんが、元ミス日本のごとう先生です。
先生、モデルまでしていただいて、ありがとうございました。》
  
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September 23, 2006

◇フィリピンの エンブロイダリー (刺繍)


calado 1
パイナップルの葉の繊維で織ったファブリック、
PIÑA(ピーニャ)に施されたエンブロイダリー(Embroidery=刺繍)

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

パイナップルの葉の繊維で織ったPIÑA(ピーニャ)、ローシルクの JUSI (フーシ)。共にエレガントで、フィリピンの伝統的なファブリックです。 
贅沢な刺繍が施されたピーニャ、フーシは、フィリピンの正装とされるBARONG TAGALOG(バロン・タガログ)や、ウエディングガウンにも使用されます。
特に、天女の羽衣のようなピーニャは、フィリピンでは QUEEN OF FABLIC (クイーン・オブ・ファブリック=ファブリックの女王)と呼ばれ、優雅さの象徴であり、シルクよりも高級素材として尊ばれています。

フィリピン・エンブロイダリー(刺繍)の特徴は CALADO(カラド)という技法。

calado 2CALADO(カラド)は、ドロンワーク(drawn work)とも呼ばれ、布の縦糸や横糸を部分的に抜き取り、残った織り糸をかがったり束ねたりすることで、透かし模様を表現します。

たいへんな手間と時間がかかる、忍耐と高度な技術を要する技法です。

トップの写真は、ピーニャのハンカチーフに施された、格子状のごくごくシンプルなCALADO(カラド)の例です。
「シンプル」とはいえ、(←)拡大して見るとかなり複雑。

フーシと違い、ピーニャはその性質から、機械刺繍ができません。
ですから、すべて一針一針、手作業です。



*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

こちらは、JUSI〈フーシ)に施されたもう少し複雑なパターン。
calado 4



calado 5《←上のフーシの拡大画像》

いくら機械が使用できるフーシでも、CALADO(カラド)の部分だけは手作業です。

学校では、エンブロイダリーが女子の授業のカリキュラムとして組み込まれたいた時代があったそうです。



ranking「想像しただけで気が遠くなりそう・・・」と感じたら、クリックお願いします。




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June 27, 2006

◇フィリピンの ”パイナップル” : フルーツ(実)より葉っぱが貴重?

これまで当ブログ内で、「PIÑA(ピーニャ)はパイナップルの繊維」である事を何度か書いてきましたが、大切な事を言い忘れていることに気づきました。

パイナップル」− もしかして、日本にも輸入されていて、いつも私達が食べているパイナップルを想像されていません?

pina fruit実は、ピーニャ用のパイナップルは、私達が食べているパイナップルとは別の種類なのです。

ピーニャ用は、Red Spanish(レッド・スパニッシュ)という種類。(←)

実を食用とする、おなじみのパイナップルは葉っぱが短く、それに比べ繊維を取り出すことを目的としたピーニャ用は、長い葉っぱが特徴。

100本の葉からとれる繊維は、わずか 40g 程度。
一本一本の繊維は、手作業で結ばれ長い糸となります。
結び目は二本の両端が無駄になるので切り取られ、結局は36gくらいに減ってしまうそうです。

  pina fiber
織機にかける前の糸は髪の毛よりも細く、櫛を使って鋤くのだとか。
(←クリックすると、拡大画像になります)

こんなに細い繊維を、手で結んでいくなんて、とんでもない作業です。

まだこれから、手織り、刺繍、縫製という工程が待っているのですから、ピーニャのバロン・タガログが高価なのも十分うなづけます。


  abaca fiber
ちなみに、こちらは 加工前の ABACA(アバカ=マニラ麻)の繊維です。
アバカは、バナナと同じ芭蕉科の植物。見た目もバナナにそっくりなのですが、違いは、実を食用とするかしないか。バナナは実を食用としますが、アバカは実は食べず、葉から繊維を取り出すためのもの。

(↑クリックすると、拡大画像になります)


     *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

さて、話は変わりますが、 人気blogランキング【旅行】部門に参加することにしました。 

☆【旅行】部門に参加ということで、フィリピンには直接関係ありませんが、ご紹介したいブログがあります。 《機内食・ドットコム〜機上の晩餐〜》 
ショップHPを立ち上げる前に、お世話になった方のブログです。
私もいくつか、機内食の写真を提供させていただきました。
毎度マニラ行きには利用させていただいているTG(タイ航空)をはじめ、AZ(アリタリア航空)、IB(イベリア航空)、JK(スパン・エアー)、LH(ルフトハンザ航空)など。(私が撮った機内食にはナショナル・フラッグは皆無ですが)
海外旅行がお好きな方は、こちらも覗いてみてください。


ranking←をクリックしていただくと、助かります。 
 ipi-p さんの順位にはほど遠いでしょうが、フィリピンのイメージアップに一票を!





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June 12, 2006

◇フィリピンの正装 "BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)"・・・についてもう少々

昨日の《◇フィリピンの正装”BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)”》について、あと少し付け加えます。

今日(6月12日)は早めの更新です。みなさん今夜はPCに向かうどころではないかもしれないので。(多分私も)
その理由はどちらでも、各自状況にあった方をお選びください。
 1. フィリピン独立記念日のパーティーで飲んだくれている
 2. ワールドカップの「日本 vs オーストラリア」戦をTV観戦している

          ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

昨日の記事で、この本を紹介するのをうっかり忘れていました。
その名も、「バロン・タガログ

BOOK BARONG TAGALOGThe Barong Tagalog: The Philippine national wear
 Visitacion R. de la Torre / ISBN: 971-91030-0-0
 
【注】:写真は1986年出版時の表紙。 2000年にタイトルが、The Barong Tagalog Then & Now (The Millennium Edition)- Philippine Bookと改訂され、表紙もリニューアルされています。
現在の表紙は、バロンを着たポギー(ハンサム)です。改訂された(↑)タイトルをクリックすると、表紙を(ポギーを?)見ることができます。
 (だから、現在のISBN は私の所有するここに掲載した表紙のものとは異なります。)


参考までに、こちらも
BOOK BARO■BARO Philippine Fabric and Fashion
 Mons Romulo-Tantoco 編集 /ISBN: 971-92852-0-6

こちらは、バロン・タガログではなく、フィリピン女性用のコスチュームとそのファブリックについて書かれた本です。
コスチュームを身につけた写真は、「本物のモデルさん」ではなく、「本物のセレブさん」達のようで、はっきり言って・・・ちょっと怖そう。(強そう?)
そこそこ年配の方が多く、みなさんお得意の笑顔とカメラ目線で写真におさまっておられます。 が、どのカットもどこの宮殿?と思わせるような背景。 とんでもないリッチな方々なんでしょうね。


近頃のフィリピンは、遅ればせながらもスパに力を入れだしたり、フィリピン観光省も「女性に優しいフィリピン」と銘打ってセミナーを開催したり、女性の旅行者を意識している様子。
バックアップする意味で、「女性のためのコスチューム」についてちょっと一言(↓)。

barong tagalog5ナチュラルカラーのバロン・タガログは、シンプルなデザインだとどうしても男性っぽくなってしまいます。 
昨日紹介したように、生地を染めたものもあるので、これならデザインはスタンダードなものでも、女性らしさは表現できるはずです。

←左は、写りが悪いですが、JUSI(フーシ)をグラデーションに染めたもの。
昨日のラベンダー色のバロンと比べると、スタイルはきわめてスタンダード。
でも細部は、しっかりレディース仕様です。
型パットも入っているし、胸のボタンは染めと色調が似たコーラルピンクと白のコンビネーション。


barong tagalog6こちらはツーピース。バロンではありませんが、正装としてOK。
生地は PIÑA(ピーニャ)でも JUSI(フーシ)でもなく、多分化繊です、安かったから。(フィリピンで衣料を買うと困る点→材質の表示タグがないことが多い、いやほとんど無い、多分。)
半透明な袖が、やはりフィリピンらしい。
これくらいなら、日本でも着る機会はあるでしょ。


フィリピンではあまりお洋服は買いませんが(一定のお店以外)、こうした民族衣装っぽいものを探すと、結構パーティー着になりそうなものが見つかります。
あと、ショールや、ハンドバッグ等、パーティの脇役グッズも豊富です。





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June 11, 2006

◇フィリピンの正装 "BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)"

明日6月12日は、フィリピンの INDEPENDENCE DAY(独立記念日)。

独立運動指導者 EMILIO AGUINALDO (エミリオ・アギナルド)が、スペインからの独立を宣言した日です(1898年)。

日本でも毎年、各地で在日フィリピン人のための独立記念日を祝う式典が催されます。アロヨンからのメッセージなんかも読み上げられたりして。

日頃はジーンズ姿が多いピーナやピーノも、この日ばかりは正装で現われます。
「フィリピンの正装」といえば、言わずと知れた"BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)"
「男性用」というイメージがありますが、結構女性も着用しています。 

フィリピン関係のフォーマルな催しには、これがあればとっても便利。私も愛用しています。

バロン・タガログ は奥が深〜くて、私の持ちあわせている知識では、その「何たるかを語るには100年早い」ので、またマイナーネタで勝負することにします。

            ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

barong tagalog7
バロン・タガログ は既製品もありますが、胸元の位置に刺繍を施しただけの誂え用生地も販売されています。(写真↑:pina-seda=ピーニャ&シルク)
既製品を購入するのも楽チンでいいのですが、生地を自分好みのデザインに仕立てる、という手もあります。


ある時、マニラ滞在中に友人《J》 からラベンダー色のバロン用 JUSI(フーシ)をプレゼントされました。
丁度結婚式を間近に控えた別の友人《M》 に相談したところ、「自分のウエディングドレスも縫ってもらうことになってるから、一緒に頼んであげる」というので、フーシはそのまま友人《M》 に預けて帰国しました。

一ヵ月後、《M》 の結婚式に参列するため、再び渡比。
勿論、式にはバロンを着用するつもり。
マニラに残してきたラベンダー色のフーシは、イメージ通りのバロンに仕上がっていました。(下の画像:↓)
デザイン画など、私は描けません。どうしたかというと、《M》 に簡単に採寸してもらって、私は口頭でデザインのポイントを伝えただけ。
・襟は、スタンドカラー
・袖は、7分袖、カフス無し
・サイドスリット
・後ろボタン
以上。

こんなに簡単にできてしまうとは、ちょっとオドロキ。(実は、念のために予備のバロンを持参していったのですが、不要でした。)

そうそう、肝心のお仕立て代はいくらだっだのか。 
《M》 に立て替えてもらっているので、払おうとしたら、「ドレスもぶっこみで払ったから、仕立て代は私からのプレゼント」と言われてしまいました。 (おいおい、花嫁に払わせてどうするの。)

ちなみに、先日 KALIBO(カリボ)で聞いたところによると、仕立て代は約800 - 1,000ペソくらいとのこと。でも、これはカリボ価格。「マニラはもっと高いよ」といってました。

barong tagalog





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《 追記 2008.12.11 - お知らせ 》

★只今フィリピンの正装、Barong Tagalog (バロン・タガログ) 販売中!

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 (数に限りがあります。 予めご了承ください。)

  
Posted by harana at 14:43Comments(0)TrackBack(0)

June 09, 2006

◇フィリピンのファブリック〔4〕JUSI(フーシ):「言い出しっぺは誰?」

(独り言)*〜言っちゃっていいかなぁ〜??? そろそろ〜*

ずーっとひっかかっていた事があって、悩んでいたんですよ、言うべきか、言わざるべきか。 
  
jusi 1 ←ブラウスのように見せたハンカチ、これは JUSI(フーシ)ですね、ご存知の方も多いと思います。フィリピンの正装、BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)の生地のひとつとしても有名ですね。

日本では、ガイドブックをはじめフィリピンを紹介している書籍や、パンフレットのような印刷物、それからインターネット上のあちこちのサイトでも、たいていは「『パイナップル繊維のピーニャ』、『バナナの繊維のフーシ』は・・・・」という書き出しでフーシを紹介しています。

ところで、フーシが『バナナの繊維であるって、いったい誰が最初に言ったのでしょう???

「ピーニャはパイナップル」、「フーシはバナナ」− 何年もの間、何度もこの活字を目にしてきたので、私も当然そう思い込んでいました、何の疑いもなく。

でも、これって間違ってない??? (重大発言?)


jusi 2←は、2枚のハンカチーフで模した女性用のコスチューム、MARIA CLARA (マリア・クララ)。 
私がフィリピンに行きだした頃にいただいたものなので、かなり前のものです。 
何故か、3ヶ国語(タガログ語、英語、日本語)の解説付き(下の写真)。

ここにも日本語で、こう書かれています。

「繊細なピニヤ(パイナップル繊維)や、フシ(バナナ繊維)に刺繍をしたパニエロ(スカーフ)をカミサ(ブラウス)の上から羽織り、色鮮やかなサヤ(スカート)に合わせます。(略)」


maria claraでは、英語はどうでしょう?
"Embroidered in delicate fabrics of piña or jusi, the panuelo(scarf), wrapped over the camisa(blouse), was paired with a colorful multipaneled saya(skirt)."

タガログ語は?
"Burdado sa telang piña o jusi, ang camisa(blusa) at ang nakabalabal na panuelo(alampay) ay tinatambalan ng makulay na saya(palda)"

どこにも『バナナ』なんて、書いてないぞ〜。(クリックすると拡大します)


ピーニャとなる繊維をパイナップルの葉っぱから取り出しているシーンは、書籍でもインターネット上でもよく目にします。
でも、バナナの葉っぱから繊維を取り出すシーンなんて見たことがありません。

-「じゃあ、いったいフーシの正体は何なの?」

実はですね、ロウ・シルクなんですよ、それも中国からの輸入物。
生地だけ輸入して、フィリピンで加工(刺繍)している、というのが実情のようです。

-では、何故『バナナ』の繊維と言われてしまったのか?

「今は中国産シルクだけど、以前はバナナだった」という噂も聞いたことがあるので、これは私のまったくの推測ですが、もともとはバナナではなく、”アバカ(abaca)”だったのではないでしょうか? (abaca についてはこちらをどうぞ)

アバカは、バナナによく似ていることから、好印象を与えるため、意図的に『バナナ』と呼ばれることがあります。
「アバカの」繊維とは言わず、「バナナの」と言われたのを真に受けた昔の日本人が、本来の意味を知らず「バナナの繊維」と印刷物上で発表してしまって、それ以来みんな「右へ倣え」で現在に至る・・・ではないか?というのが私の推測。(注:単なる推測なので、真に受けないでください。)


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今回は、前回の更新との間がかなりあいてしまいました。
更新していない間も、アクセスしてくださった方々、ごめんなさい & ありがとうございました。

前回の更新直後から、当ブログの部分的リニューアルに連日連夜、悪戦苦闘していて、記事どころではありませんでした。
が、昨夜やっと成功しました。
CSSやら、HTMLが苦手な私には、至難の業。(終わってみれば、たいした作業ではなかったのですが、方法すらわからなかったので大変でしたよ)

「えっ、どこがリニューアルなのか」って? 一見、わからないでしょ? 
最近のブログにはあって当たり前の機能が、当ブログにはなかったのです・・・・・。
わかるかなぁ、どこか。
  
Posted by harana at 00:39Comments(4)TrackBack(0)

May 02, 2006

◇フィリピンのファブリック 〔3〕-ABACA(アバカ)

バナナにそっくりで同じバショウ科に属する植物 ”ABACA(アバカ)”は、非常に使用目的の多い重要な自然素材です。
日本では、「マニラ麻」あるいは、「マニラ・ヘンプ(MANILA HEMP)」とも呼ばれています。

当ブログで既に紹介した、T'boli族の手織布 "TINALAK(ティナラック)" もアバカを織った布です。
今回、≪フィリピンのファブリック≫というタイトルにはしましたが、アバカ製品はファブリックだけではありません。
ロープや紙幣の原料であることはよく知られていますが、アバカにはまだまだ使い道があります。

BOOK ABACA1
300ページにわたり、750枚ものカラー写真付でアバカの全てを解説した、貴重な本が出版されました。
その名も ABACA Philippines

今回はアメリカの Amazon.com.で購入可能です。(今のところ日本の Amazon では買えません。)
ちなみに、Amazon.com では US$95.-
フィリピン現地では、3,900ペソ。

「アバカの歴史」、「繊維とその種子のユニークな特性」、「繊維抽出のプロセス」など、アバカに関する基礎知識、そして従来のアバカ製品はもとより最新の製品情報など、グローバルな傾向とアバカ産業の見通しのための役に立つデータベースと言えるでしょう。



BOOK ABACA2
この本を手にして、少々興奮気味です。

アバカが化粧品やスキンケア用品、ソーセージのケーシングに使われていたなんて・・・。
紅茶のティーバッグやコーヒーフィルター、薬のカプセル、あぶらとり紙、建築資材、これらもアバカ。
種からは、アバカオイル。
車のボディに、従来のグラスファイバーにとってかわる素材としても注目されているアバカ。

ココナッツも利用価値のある植物ですが、アバカもそれに負けず劣らず。
恐るべし、フィリピン植物!

この本からは、アバカのもつ底力を感じさせられます。


おなじみのアバカ製品であるロープや家具(ソファーやベッド)から、なにかゴツゴツした素材のようなイメージがありますが、ファブリックになったアバカはとても繊細。種類によっては、ふわっとして、透明感があり、ファッションやインテリアの分野で、今後大活躍しそうです。
(実際、カルバン・クラインは何年も前からアバカファブリックをコレクションに取り入れているそうです。)
     ABACA

   左:ABACA-POLY (アバカ&ポリエステル)/右:ABACA-SEDA (アバカ&シルク)



アバカを知るための日本語サイト

マニラ麻の知識

マニラアサ(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

「メルセデスベンツの外装材へのマニラ麻の採用」 (日経エコロジー)


           ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
book abaca
ABACA Philippines
 出版:Luis R. Villafuerte
 著者:Lalaine Villafuerte-Abonal
 ISBN: 9719227540


  
Posted by harana at 07:22Comments(9)TrackBack(0)