April 26, 2006
◇フィリピン "アクラン州” の50周年記念イベント
ビサヤ諸島のひとつパナイ島は、イロイロ、アクラン、カピス、アンティケの4州で構成されています。
そのうち毎年1月に行われるアティアティハンのお祭りで有名なカリボがあるアクラン州は、カピスから独立し今年で50周年ということで、街では様々な催しが企画されています。
アクランは、パイナップル繊維のピーニャ、バナナに似たアバカ、椰子の一種ブリの繊維ラフィアなどの織物の産地としても名高く、50周年を祝うハイライトのひとつは、4月24日〜30日まで開催される第7回アクラン・ピーニャ&ファイバーフェスティバルです。
昨日(4月24日)、このイベントのオープニング・セレモニーに参加することができました。
メインホールには、QUEEN OF PHILIPPINE FABRIC (フィリピン繊維の女王)PINA(ピーニャ)を中心に構成されたディスプレイ。そしてそれを囲むように、ピーニャ、アバカ、ラフィア、ニト(nito 蔓植物)、などアクランを代表する製品のブースが配置されています。
ホール外では、ステージ、そして野菜、果物、海産物、花、といった、この地方の特産品を販売するブースや、屋台が並びます。
さすがにカトリックの国、神父さんのイベントの成功を祝う儀式から始まります。
出展者すべてに聖水が。
今日は学校もお休みで、朝からパレードが行われていました。
4月30日には、ピーニャを中心とした盛大なファッションショーが開催されるそうです。
これを見ることができないのは、とても残念。
後ろ髪をひかれる思いでマニラに戻るべく、KALIBO(カリボ)空港に向かいました。
飛行機は例によって DELAY(ディレイ=遅れ)のよう。
約20分遅れで出発ゲートがあきかけたかと思ったら、突如ゲート閉鎖。 「5分」待てとのアナウンス。
ゲートの前に並んでいたので、ガラス越しに外の様子が見えます。
フィリピンフラッグ付のCHOPPER (チョッパー=ヘリコプターのこと)と、何か物々しい雰囲気。
原因はこういうことでした。(↓)
画像がよくないので、わかりにくいかもしれません。バナーにはこう書いてありました。
MARAMING SALAMAT PO AT MABUHAY!
HER EXCELLENCY
PRES. GLORIA MACAPAGAL ARROYO AND PARTY
このお方がすーっと、出発ゲート前を通過して行かれました。
アクラン州、50周年 おめでとう! MABUHAY!
◆キメ細かいホワイトサンドと透明度の高い海で知られる、いまや大人気のリゾート地、BORACAY (ボラカイ)島も、アクランに属します。
ボラカイについては、近日中に投稿するつもりです。
そのうち毎年1月に行われるアティアティハンのお祭りで有名なカリボがあるアクラン州は、カピスから独立し今年で50周年ということで、街では様々な催しが企画されています。
アクランは、パイナップル繊維のピーニャ、バナナに似たアバカ、椰子の一種ブリの繊維ラフィアなどの織物の産地としても名高く、50周年を祝うハイライトのひとつは、4月24日〜30日まで開催される第7回アクラン・ピーニャ&ファイバーフェスティバルです。
昨日(4月24日)、このイベントのオープニング・セレモニーに参加することができました。
メインホールには、QUEEN OF PHILIPPINE FABRIC (フィリピン繊維の女王)PINA(ピーニャ)を中心に構成されたディスプレイ。そしてそれを囲むように、ピーニャ、アバカ、ラフィア、ニト(nito 蔓植物)、などアクランを代表する製品のブースが配置されています。
ホール外では、ステージ、そして野菜、果物、海産物、花、といった、この地方の特産品を販売するブースや、屋台が並びます。
さすがにカトリックの国、神父さんのイベントの成功を祝う儀式から始まります。
出展者すべてに聖水が。
今日は学校もお休みで、朝からパレードが行われていました。
4月30日には、ピーニャを中心とした盛大なファッションショーが開催されるそうです。
これを見ることができないのは、とても残念。
後ろ髪をひかれる思いでマニラに戻るべく、KALIBO(カリボ)空港に向かいました。
飛行機は例によって DELAY(ディレイ=遅れ)のよう。
約20分遅れで出発ゲートがあきかけたかと思ったら、突如ゲート閉鎖。 「5分」待てとのアナウンス。
ゲートの前に並んでいたので、ガラス越しに外の様子が見えます。
フィリピンフラッグ付のCHOPPER (チョッパー=ヘリコプターのこと)と、何か物々しい雰囲気。
原因はこういうことでした。(↓)
画像がよくないので、わかりにくいかもしれません。バナーにはこう書いてありました。
MARAMING SALAMAT PO AT MABUHAY!
HER EXCELLENCY
PRES. GLORIA MACAPAGAL ARROYO AND PARTY
このお方がすーっと、出発ゲート前を通過して行かれました。
アクラン州、50周年 おめでとう! MABUHAY!
◆キメ細かいホワイトサンドと透明度の高い海で知られる、いまや大人気のリゾート地、BORACAY (ボラカイ)島も、アクランに属します。
ボラカイについては、近日中に投稿するつもりです。
April 01, 2006
◇フィリピンのファブリック 〔2〕 - TINALAK
我が家のインテリアは、とっても《無機質》。
訪れた友人が、「生活感がなさ過ぎる」って驚いたほど。(早くいえば、あまり物がないだけ。)
フィリピングッズを扱っていて言うのもヘンだけど、あまりエスニック色が強すぎるものは好きではなくって、できればさりげなく、邪魔をしない程度に気にいったものだけをそばに置いておきたいと思っている。
それから、私はどうも原色が受けつけられない体質みたい。
だから、AMANPULO (アマンプロ)のようなインテリアに憧れるのです。 だだっ広い空間のほんの隅の方に、自己を主張しすぎないワーキングデスクや機能的なソファーベッド・・・・・。
と、言いながらも我が家で唯一の例外がバスルーム。(要するにトイレです)
何年も前に、かなり惚れ込んで買った手織り布、”TINALAK(ティナラック)”。 これだけ飾っても無機質な部屋には浮いてしまうので、行き場を失っていました。
で、思いついたのがバスルーム。ここだけは隔離されたスペースなので、大丈夫。
手前の木箱は、よく似たものがフィリピンにもありますが、これはバリ島製(念のため)。 ご近所のバリ島雑貨屋さんで購入しました、トイレットペーパー入れとして。(友人は「猫の棺桶」などと呼んでます。)
その上に立てた写真は、バンコックのスコータイホテルに宿泊した際に持ち帰った葉書。
・・・話が脱線しそうです。今日のテーマは TINALAKでした。
ここに飾った TINALAK は、煉瓦色に近い、オレンジがかったピンクと、限りなく黒に近いダークブラウンの組み合わせ。 このカラーコンビネーションがお気に入りの理由です。
が、実はこの色は TINALAK としてはどうやら邪道らしいのです。
”TINALAK(ティナラック)”というのは、ミンダナオ島 T'boli (ティボリ)族に伝わる織物。 バナナに似た ABACA (アバカ)という植物から採った繊維を紡いで、染めて、織りにいたるまですべての工程は伝統的な手作業で行われます。
伝統的カラーは、限りなく黒に近い黒、白に近い白、赤に近い赤、これが原則なのだそうです。(邪道でもいいや、気に入ってるから)
T'boli 族のひとたちの間では、「アバカの精霊 FU DALU (フー・ダル)が 夢にあらわれると、よい作品ができる」 と信じられています。
でも FU DALU は誰の夢にもあらわれるというわけでは ありません。
FU DALUがあらわれるのは、すべて昔ながらの伝統的な製造方法で、
伝統的な道具を使用している織り手の夢にだけ・・・・
★ これ以上は、ショップHPの内容と重複しすぎるのでここには書きませんが、興味のある方は、ショップの《エスニック系ファブリック》のページ にもどうぞ。
★ そして、TINALAK に関する貴重な文献、Dreamweavers 。
この本に出会ったのは、丁度 TINALAK の仕入れを決めた時。 「こんな偶然があっていいの?」と自分の幸運を疑いました。
(毎度のことで恐縮ですが、残念ながらまたこの本も現在 Amazon.com では買えないようです。)
DREAMWEAVERS / Bookmark (2001)
ISBN 9715694071
訪れた友人が、「生活感がなさ過ぎる」って驚いたほど。(早くいえば、あまり物がないだけ。)
フィリピングッズを扱っていて言うのもヘンだけど、あまりエスニック色が強すぎるものは好きではなくって、できればさりげなく、邪魔をしない程度に気にいったものだけをそばに置いておきたいと思っている。
それから、私はどうも原色が受けつけられない体質みたい。
だから、AMANPULO (アマンプロ)のようなインテリアに憧れるのです。 だだっ広い空間のほんの隅の方に、自己を主張しすぎないワーキングデスクや機能的なソファーベッド・・・・・。
と、言いながらも我が家で唯一の例外がバスルーム。(要するにトイレです)
何年も前に、かなり惚れ込んで買った手織り布、”TINALAK(ティナラック)”。 これだけ飾っても無機質な部屋には浮いてしまうので、行き場を失っていました。
で、思いついたのがバスルーム。ここだけは隔離されたスペースなので、大丈夫。
手前の木箱は、よく似たものがフィリピンにもありますが、これはバリ島製(念のため)。 ご近所のバリ島雑貨屋さんで購入しました、トイレットペーパー入れとして。(友人は「猫の棺桶」などと呼んでます。)
その上に立てた写真は、バンコックのスコータイホテルに宿泊した際に持ち帰った葉書。
・・・話が脱線しそうです。今日のテーマは TINALAKでした。
ここに飾った TINALAK は、煉瓦色に近い、オレンジがかったピンクと、限りなく黒に近いダークブラウンの組み合わせ。 このカラーコンビネーションがお気に入りの理由です。
が、実はこの色は TINALAK としてはどうやら邪道らしいのです。
”TINALAK(ティナラック)”というのは、ミンダナオ島 T'boli (ティボリ)族に伝わる織物。 バナナに似た ABACA (アバカ)という植物から採った繊維を紡いで、染めて、織りにいたるまですべての工程は伝統的な手作業で行われます。
伝統的カラーは、限りなく黒に近い黒、白に近い白、赤に近い赤、これが原則なのだそうです。(邪道でもいいや、気に入ってるから)
T'boli 族のひとたちの間では、「アバカの精霊 FU DALU (フー・ダル)が 夢にあらわれると、よい作品ができる」 と信じられています。
でも FU DALU は誰の夢にもあらわれるというわけでは ありません。
FU DALUがあらわれるのは、すべて昔ながらの伝統的な製造方法で、
伝統的な道具を使用している織り手の夢にだけ・・・・
★ これ以上は、ショップHPの内容と重複しすぎるのでここには書きませんが、興味のある方は、ショップの《エスニック系ファブリック》のページ にもどうぞ。
★ そして、TINALAK に関する貴重な文献、Dreamweavers 。
この本に出会ったのは、丁度 TINALAK の仕入れを決めた時。 「こんな偶然があっていいの?」と自分の幸運を疑いました。
(毎度のことで恐縮ですが、残念ながらまたこの本も現在 Amazon.com では買えないようです。)
DREAMWEAVERS / Bookmark (2001)
ISBN 9715694071
December 02, 2005
◇フィリピンのファブリック 〔1〕 (ピーニャ)
さっき、たまたま観ていたTV番組、「中居正広の金曜日のスマたちへ 」(TBS) で、「フィリピン」という言葉を耳にしました。 (金曜日のこの時間、TVを観る事は珍しいのですが。)
ゲストは、世界的衣装デザイナーのワダエミさん。 黒沢明監督の“乱”でアカデミー賞を受賞されたことで有名。またご主人が元NHKの和田勉さんであることでも知られていますね。
ワダエミさんが衣装デザイナーになられたきっかけから、現在のご活躍に至るまでをVTR で紹介されていました。
一旦カメラがスタジオに戻った時、レギュラー陣も映画に使われたような色とりどりの衣装を身に着けていました。それらはすべてイメージにあうよう一から色を染めものだそうです。中居君が着ていた黒の衣装も、有り物の布ではなく、ワダエミさんの思うところの「黒」に染めたものでした。
その中で、飯島愛ちゃんが着ていたオレンジの衣装を指差したワダさんが、「これはパイナップルからできているフィリピンの布で、元は生成りのものをオレンジに染めました、刺繍はハンドメイドです」みたいなことを紹介されました。
これこそ、フィリピンが世界に誇れるファブリックの女王、PIÑA (ピーニャ)です。
ワダさんにも認められたPIÑA 、これを公表せずにはいられません。まったく喜ばしいことです。(日ごろは、ネガティブなニュースしか報道されないフィリピンですから)
このブログ、「ハラナの屋根裏部屋」の表サイトである、フィリピングッズのショップ「フィリピニアナ・セレクトショップ・ハラナ」をはじめようとしたきっかけは、まさしくPIÑA をはじめとする、フィリピンの布に長い間、興味と憧れを抱いていたことからでした。
ショップのホームページはほぼ完成に近づきながら、もう数ヶ月も本オープンできずにいます、というのはどうしてうまくできないページがあるのです。 それが、PIÑAを掲載したページです。
ショップをはじめるきっかけとなったPIÑAが、一番難しいページになろうとは、考えもおよびませんでした。思い入れがあるがゆえに、反対に手がつけにくくなってしまいました。
それでも丁度数日前に、やっと●○● PIÑAについて ●○●というスペースをとったページをアップすることができました。まだまだ、情報不足のページで、徐々に手直しをしていくつもりですが、来週からショップオープン決定です。
PIÑAについては、また別の機会にじっくりと記事にしたいと思っています。
奥が深すぎて、まだまだ書けません。
参考文献だけでも: (例によって、Amazon.com の在庫からは買えません)
■ Piña
LOURDES R. MONTINOLA (ISBN:9718551050)
1991年発行
私の大大大宝物的 蔵書。
アメリカの Amazon.com からは検索でヒットしますが、マーケット・プレイスから(外部業者から)の購入となります。
■ Katutubong kulay
COCA-COLA FOUNDATION PHILIPPINES, INC. MANILA (ISBN: 9719200618)
英語のタイトルは、 THE REVIVAL OF PHILIPPINE NATURAL DYE
「フィリピンの自然染め復活」
こちらも、アメリカの Amazon.com からは検索でヒットしますが、マーケット・プレイスから(外部業者から)の購入となります。
* * * * *
《 追記 2008.12.11 - お知らせ 》
★只今フィリピンの正装、Barong Tagalog (バロン・タガログ) 販売中!
→ → → ショップ 内、こちら のページです。
(数に限りがあります。 予めご了承ください。)
ゲストは、世界的衣装デザイナーのワダエミさん。 黒沢明監督の“乱”でアカデミー賞を受賞されたことで有名。またご主人が元NHKの和田勉さんであることでも知られていますね。
ワダエミさんが衣装デザイナーになられたきっかけから、現在のご活躍に至るまでをVTR で紹介されていました。
一旦カメラがスタジオに戻った時、レギュラー陣も映画に使われたような色とりどりの衣装を身に着けていました。それらはすべてイメージにあうよう一から色を染めものだそうです。中居君が着ていた黒の衣装も、有り物の布ではなく、ワダエミさんの思うところの「黒」に染めたものでした。
その中で、飯島愛ちゃんが着ていたオレンジの衣装を指差したワダさんが、「これはパイナップルからできているフィリピンの布で、元は生成りのものをオレンジに染めました、刺繍はハンドメイドです」みたいなことを紹介されました。
これこそ、フィリピンが世界に誇れるファブリックの女王、PIÑA (ピーニャ)です。
ワダさんにも認められたPIÑA 、これを公表せずにはいられません。まったく喜ばしいことです。(日ごろは、ネガティブなニュースしか報道されないフィリピンですから)
このブログ、「ハラナの屋根裏部屋」の表サイトである、フィリピングッズのショップ「フィリピニアナ・セレクトショップ・ハラナ」をはじめようとしたきっかけは、まさしくPIÑA をはじめとする、フィリピンの布に長い間、興味と憧れを抱いていたことからでした。
ショップのホームページはほぼ完成に近づきながら、もう数ヶ月も本オープンできずにいます、というのはどうしてうまくできないページがあるのです。 それが、PIÑAを掲載したページです。
ショップをはじめるきっかけとなったPIÑAが、一番難しいページになろうとは、考えもおよびませんでした。思い入れがあるがゆえに、反対に手がつけにくくなってしまいました。
それでも丁度数日前に、やっと●○● PIÑAについて ●○●というスペースをとったページをアップすることができました。まだまだ、情報不足のページで、徐々に手直しをしていくつもりですが、来週からショップオープン決定です。
PIÑAについては、また別の機会にじっくりと記事にしたいと思っています。
奥が深すぎて、まだまだ書けません。
参考文献だけでも: (例によって、Amazon.com の在庫からは買えません)
■ Piña
LOURDES R. MONTINOLA (ISBN:9718551050)
1991年発行
私の大大大宝物的 蔵書。
アメリカの Amazon.com からは検索でヒットしますが、マーケット・プレイスから(外部業者から)の購入となります。
■ Katutubong kulay
COCA-COLA FOUNDATION PHILIPPINES, INC. MANILA (ISBN: 9719200618)
英語のタイトルは、 THE REVIVAL OF PHILIPPINE NATURAL DYE
「フィリピンの自然染め復活」
こちらも、アメリカの Amazon.com からは検索でヒットしますが、マーケット・プレイスから(外部業者から)の購入となります。
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《 追記 2008.12.11 - お知らせ 》
★只今フィリピンの正装、Barong Tagalog (バロン・タガログ) 販売中!
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(数に限りがあります。 予めご了承ください。)