January 28, 2016

◇ フィリピンの古代文字


baybayin 1


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


なにやら象形文字をデザインしたような Tシャツが写っているトップ写真。 当ブログでは何度も登場しているインターナショナル・トレードショー "Manila FAME" の2015年10月開催時の会場のひとコマです。

「"Baybayin" であなたのお名前を書きますよ、50 ぺそです。」 みたいな表示がしてあります。
"Baybayin" ? - Tシャツに描かれている象形文字みたいなのが "Baybayin" です。



この一角は、"Baybayin" をモチーフにしたグッズのコーナーでした。

baybayin 2



baybayin 5


baybayin 4


baybayin 6


baybayin 7



で、「 結局 "Baybayin" て何よ」って?  ⇒ P国の植民地時代以前から使われていた表記法だそうです。


側らのボードには "Baybayin" の説明書きがありました。

baybayin 3

それぞれが完全な音節を表す17のシンボルで構成されるフィリピン植民地時代以前の表記法。16世紀初頭におけるスペイン人到来時には、タガログ地域、ビサヤ地域で使用されていたと記録されている。
各シンボルは音素、音の最小単位を表すラテンアルファベットとは異なり、音素音節文字(alpha-syllabary) として分類されている。


これではイマイチ理解しづらいので、Wikipedia に頼ることにします。 (Wikipedia に載ってること自体にビックリ!! しかも日本語まで!)
バイバイン はブラーフミー文字を先祖に持つ文字。過去のフィリピンでタガログ語など様々な言語を表記するために使われていた。

文字体系としては "アブギダ" に属し、文章は左から右、上から下の順番で書いていく。バイバインには母音を表す母音字、子音字の母音を変化させる母音記号、子音+母音 a の音を表す子音字がある。


え? "アブギダ"  って何? Wikipedia さん、お助けを。
アブギダ(abugida。アルファシラバリー alphasyllabary、シラビックス syllabics とも)は、文字体系の分類のひとつ。子音の符号(書記素)だけを書くと、子音にある決まった母音が続くものとして読む。その母音をなくしたいときや、ほかの母音を続けたいときは、補助的な符号を使うなどしてそのことを明示するのが普通である。デーヴァナーガリーなどの、インド語派で用いられるブラーフミー系文字のさまざまな文字体系をはじめとして、現在世界で用いられる文字体系のおよそ半数はアブギダである。


まだなんかよくわかりませんね (^ ^:  ボードにあった文字表をみてみましょう。


"Baybayin" の基本音節文字表

baybayin 8

これが基本で、マークをつけると発音が変わり、そのマークをつける場所によっても発音が変わる、つまり母音を区別するということのようです。




baybayin 9

例えば、基本の音節文字表のハートを上下逆にしたような文字は BA、これの上にマーク ("kudilit”と呼ばれるらしい) がつくと BI、下にマークがつくと BU、ということですね。
ここで一つ疑問が。 BE, BO はどうなるの???  上の基本の音節文字表の上段3文字は A, E/I, O/U, これってもしかして母音は3つだけ?  もしかして E と I は同じ、 O と U は同じ? タガログ語の母音ってなんて曖昧な! って感じることがよくあるけど、例えば、Babae だったり Babai だっだり・・・。 もしかしてこれが原因?


あと、Wikipedia には、こういう記載があります。
子音のみの音を表記したい場合もそれと同じで、ba を表す子音字に母音打消し記号を付加させる事で、b の音を表すことが出来る。

bia 等、“子音+二重母音”を表す場合は、ba に i と a の両方の母音記号を付加させるのではなく、ba に i の母音記号を付加し、その後ろに a の母音字を加える。

Wikipeida には Baybayin を用いて説明されています。 詳しくは こちら をどうぞ。

母音の使い方がまだよくわかっておりません。 "暇すぎるくらい" に時間があれば、 もう少し探ってみようとかとは思います。

 
"Baybayin" に興味のある方、こちらのサイトが参考になりそうです。 ⇒  や


あと、この写真を覚えておられるでしょうか?

national museum 23

2014年10月に投稿しました。⇒  (まだ現地に存在していることを願います)





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Posted by harana at 17:24Comments(1)

March 13, 2015

◇フィリピン語のお勉強 〔6〕 - 食品パッケージから学ぶ


soy stir sauce 1


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


P国製食品のパッケージは、英語表記が多いのですが、タガログ語で表記されている場合もあります。 英語+タガログ語両方の場合もあります、なにしろ Halo Halo なお国柄なので (^ ^;

食品の使い方やレシピがタガログ語表記だと、これが結構お勉強になります。 タガログ語の小説を読んでも 「意味がわからないよー」ってことになりかねませんが、お料理だと手順や材料は想像力を膨らませながら読んでいけるので、何度も同じ単語を見ていれば、そのうちに覚えるはず (多分)。 それに最近のレシピは、"昔とちがって" 立派なイラストや写真付きの場合が多々ありますから。

で、丁度手元にある Mama Sita's ブランドの調味料 "Soy-Stir Sauce"、商品名は英語ですが、パッケージ表記がタガログ語なので、こちらを見てみましょう。



soy stir sauce 2

《 Soy-Stir Sauce 》

表側。 ロゴマークの下には "Toyo ng may kakaibang linamnam!" というキャッチコピー。 直訳すると 「独特の風味 (うま味) のある醤油 (Toyo) !」 とでもなるでしょうか?  お醤油をベースとした味付け用の調味料ですね。





裏側です。

soy stir sauce 3

調理例とそのレシピや、応用例などがやはりタガログ語で。 さすがに栄養成分表、原材料名は英語ですが。




まずは、上部から

soy stir sauce 5

左側には 調理例の Pancit Canton (カントン麺) に必要な食材、そして右はその手順 (調理法) です。

■ 材料:
 1 balot
 pancit canton

 4 kutsara
 Mama sita's Soy-Stir Sauce

 1 sibuyas

 3 guhit
 gulay

 1 butil
 bawang


写真付きなので、だいたいの検討がつきますね。 食材名だけでなく、「1パック」、「大匙4杯」 というように数え方も学べます。(太字参照)

(註:上記の他に、炒め用油と水が必要です。 ↓ 調理法参照)


■ 調理法:
 Igisa ang bawang at sibuyas sa isang kutsarang mantika.

 Ilagay ang 3 guhit ng gulay na nais (karots, repolyo, chicharo).

 Lutuin ng 2 minuto.

 Ibuhos ang 1 1/2 tasa ng tubig at 4 kutsara ng Mama Sita's
 Soy-Stir Sauce.

 Ilagay ang isang maliit na balot (200g) ng pancit canton.

 Haluin.

 Takpan.

 Hayaang maluto ang pancit canton.

 Ihain ng may kasamang kalamansi.


何度も言ってますが、動詞は苦手 (>_<)  過去に何度もタガログ語の習得をギブアップすることとなった原因は、これにつきるのです。
でもレシピの動詞なら意味は想像可能♪ ただ、文法的に「?」はあるけど。 (^ ^;
動詞の語幹の前や後ろや途中に何か (「接辞」?) がくっついているだけ、と割り切っちゃてます(^ ^;

てなわけで、このレシピは各自想像力全開で訳してみてくださいね。 ←丸投げ (^ ^;
あっ、まだあります。↓


* * *


こちらは応用例です。

soy stir sauce 4


 Sawsawan
 ng mga paboritong ulam

 Panimpla
 para sa pancit o anumang gisado, pati sa mas masarap na adobo.

 Sarsa
 pampasarap ng kanin para sa kakaibang linamnam.


ソースに、麺類・炒め物の味付けや下味付けにと色々使えそうです。


* * *


冷蔵庫の野菜を総動員して、一品作ってみました。 

soy stir sauce 6

↑ のレシピの Pancit Canton ではありません。 Pancit Canton の乾麺がないので、国産焼きそば麺を使った中華風焼きそばです。 
↑ のレシピでは、"Mama Sita's Soy-Stir Sauce" と一緒に 「お水1カップ半 (1 1/2 tasa ng tubig) を注ぐ」 事になっていますが、これは乾麺の Pancit Canton を使用するからだと思います。 日本の焼きそば麺なら、こんなにお水を入れる必要はなく、麺をほぐす、野菜に火を通すためだけの少量ですみます。 が、反対に Soy-Stir Sauce の量も調整しないと、辛くなってしまいます。
ちなみに、↑ のレシピでいう 「お水1カップ半」 には注意が必要。 計量カップの容量は国によって異なります。 日本では1カップは 200cc ですが、P国は確か250 cc (アメリカ式採用?)です。 


タガログ語のレシピに出会ったら、是非翻訳にトライしみてくださいね!




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Posted by harana at 12:51Comments(0)

January 23, 2015

◇フィリピン語のお勉強 〔5〕 - 絵本から学ぶ


Ang Inuwi ni Nanay 1


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*



突然ですが、絵本って当然お子ちゃま向けなのですが、侮れないですね。 実感!

随分前に、「◇フィリピンの言葉 〔1〕−数字編」 でこんなことを書きました。↓

■桁によって異なる言語
 ・小さい数字、1から10くらいまでは、タガログ語使用、
 ・11以上の数字は、スペイン語、
 ・大きい数字、千や万以上は、英語

必ずというわけではありませんが、Pちゃん達の会話に耳を傾けていると、数字は比較的上記のような使い分けをしている傾向があります。

と、常に観察はしているものの、いつまでたってもタガログ語が習得できずにいるわけです。 桁が大きいとなかなか覚えられそうにないですが、1から10くらいまではタガログ語。 となれば、それくらいは覚えておかなくっちゃね。 
でも丸暗記は苦手、って人に (← 自分だわ) おあつらえ向きの絵本を見つけました。 

そのタイトルは、"Ang Inuwi ni Nanay" (What Mama Brought Home) - 「ママが持ち帰ってきた (=お買いものしてきた) もの」 というような意味ですね。 




Ang Inuwi ni Nanay 4

身近な食材を使って、タガログ語で数を数えましょう。 


あ、その前に、

  「ママが Palengke (パレンケ=市場) から帰ってきた。」 
   籠バッグを覗きながら、 「ママは何を買ってきたのかな・・・」 

というくだりがあります。 これを踏まえて、では、カウントいってみましょう。




「1(isa) 」 には、P国ではポピュラーな大衆魚 Bangus (バグース=サバヒー) が登場し、「Isang bangus = バグースが1匹」 という文章から始まります。 (Isa のあとの "ng" は、次の単語を修飾する働きをします。)

この調子で、「2 (dalawa) 」 は、「Dalawang xxx = xxx が二つ」 となるかと思いきや、


Ang Inuwi ni Nanay 2

Dalawang mapuputing labanos...

「数+名詞」 だけでなく、「形容詞」 が入りました (*_*)  そして、この「形容詞」 は 「複数形」 です。 



で、この2本の大根は、 「6 (anim)」 で再登場

Ang Inuwi ni Nanay 3

Huhugasan ang labanos at hihiwain sa anim na piraso


「動詞」 が二つも入りました。 しかも 「受動態+未来形」?.....です、← 多分 (^ ^;

あーん、動詞は苦手。 もうそろそろお手上げ。 何度トライするも、ギブアップの原因はいつもここ (>_<)



その後も玉ねぎやトマトが登場し、Kangkong (カンコン=空芯菜) を数える 「10 (sampu)」 でおしまい、っと思ったのですが、

次のページにあらわれたものは・・・・

Ang Inuwi ni Nanay 6

「大きなお鍋が必要」 だって!?


更に更に、

調味料が登場するわ、

調理中の様子は出てくるわ・・・




結局

Ang Inuwi ni Nanay 5

えっ!? これって Sinigang (シニガン) じゃん!


数の数え方を学ぶだけの絵本だと思っていたら、途中からレシピになっていました。 別の食材ではなく、同じ食材を切って使用した意味がようやく分かりました。 単に数え方を覚えるだけではなく、数え方に使用した食材は Sinigang の材料であり、レシピだったというわけです。

これは優れモノ! 基本文法が満載。 タガログ語ビギナーには最高の教科書! 恐るべし、お子ちゃま用絵本! 

それに英語も併記されているので、いつでもカンニング可能です。


Ang Inuwi ni Nanay 7■ Ang Inuwi ni Nanay 
   著者:Ramon C. Sunico
   ISBN: 9711902176
   言語:英語・フィリピン語





【お知らせ】 
 近日中に、この(↑)書籍を 当ネットショップ で販売予定です。
 ショップ内にアップ完了次第、この場でお知らせします。 (このページに「追記」します)
 ほんの少量の販売となります。 売り切れの場合はご容赦ください。 


【追記: 2015.01.27】 
■ Ang Inuwi ni Nanay [What Mama Brought Home] を 当ネットショップ にて販売開始しました。  こちらからどうぞ →  
数に限りがありますので、売り切れの場合は、ご容赦ください。





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Posted by harana at 13:05Comments(0)

April 30, 2014

◇フィリピン語のお勉強 〔4〕 - Tシャツから学ぶ


san mig t 1


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


San Miguel ビール、Pale Pilsen のロゴ入り Tシャツ

例のP国文化発信ショップ、Kultura でみつけました。 

よーく見ると、結構凝ってます。 即、お土産に購入!!





san mig t 2

ブランド名らしい MY PHILIPPINES の文字と太陽マークをリピートした首のタグ。 可愛いだけじゃなく、チロリアンテープのようなしっかりした素材に、まずビックリ。

P国文化のひとつ、庶民の足 Jeepney を型どったブランドタグに、Facebook の 「いいね」 タグまで付いてます。 (首のテープと違ってこっちは紙質が弱すぎるのか、クシャクシャになってしまったけど。) これらがあるかないかで、Tシャツ全体のイメージが随分変わってきますね。






san mig t 3

裾の少し上あたり、サイドにもアクセントになる MY PHILIPPINES タグ。




「凝っている」 と言ったのには、更なる理由が・・・


san mig t 4

バックプリントだったのです。 しかも・・・


           Sa
           aming
           nayon,

 
           May
           isang
           ginoo,..
           umiinom
           eh
           lasing,
 

           Pati
           ako
           lasing
           eh...

 
           Pati
           ikaw
           lasing...
           sige
           enuman
           na!


もうお分かりでしょう。 San Miguel Pale Pislen の各アルファベットで始まる単語を当てはめた、タガログ語の文章がプリントされているのです。 内容は、当然ながらお酒にちなんだもの。

ざっくりとした意味は;

           俺たちの村で、

           一人の男が・・・・
           飲んでるよ  
           あいつ酔ってるし

           ついでに
           俺も
           酔っぱらってるんだ・・・

           おまけに
           お前も
           酔っぱらってるじゃん・・・
           じゃあさ
           もうみんなで飲んじゃおう! 

みたいな、感じかな?  

こんな短文でも、結構お勉強になります。 (← 私みたいな、いつまでたっても初心者には、です。 上級者の方、スルーしてください。) 

大まかな雰囲気はだいだいわかっても、厳密に分析するのは無理 (^ ^;  そこで、ちょっと文法的に 「?」 な部分について、タガログ語のエキスパートに尋ねてみました。


【問】umiinom は、uminom (飲む) の活用だと思うのですが、(i) が入ると意味はどう変わるのですか? (← めちゃ初心者的質問)
【答】(i) を繰り返すことで、現在進行形を表します。 (← なーんだ、時制の変化か。 って、初歩的な動詞の活用もわかってなかったくせに。 (^ ^; )

【問】enuman は、inuman (飲む場所=飲み屋) のことですか? (i) と (e) の発音が曖昧なのをいいことに・・・(← 無理やりあてはめてる!?)
【答】enuman も inuman のことでしょう。 語根に an をつけることで場所を表す名詞になるので、inuman は飲むところ (=酒場、バー、など) にもなりますが、ここは Mag-inuman で一緒に飲む、語根に(mag - +an ) という意味になるのですが、mag を省略しているのでしょう。 (← なるほどね〜、さっすが−! 奥が深かった。)


文法はさておき、"eh" や "na" の意味合いが感じ取れるようになれば、タガログ語が結構面白くなってきます。 日本語に直訳するのは難しいけど、これらのあるなしで、ニュアンスがかなり違いますね。 Pちゃん達、英語で話してても、これらをよく発するし。 あと "ha" とか "no" も使いこなせればもうP語通かも。


ちなみに MY PHILIPPINES ブランドのTシャツは、バリエーションが豊富。 San Miguel のデザインだけでも数種類あり、カラーは白、黒、赤、ブルー等。 また男性用、女性用別に数サイズ揃っています。 お気に入りを見つけてみて!





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Posted by harana at 13:04Comments(2)

August 05, 2013

◇ 英語で フィリピン Cooking ! !


san miguel


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先週、フィリピン大好き女子 に誘われて、心斎橋の ”語学とおけいこスペース C-Flat さん” で開催された ”英語でフィリピン Cooking!!” というイベントに参加してきました。


フィリピン人のダリアさんが、英語でフィリピンの文化や現地フードを紹介されたあと、実際にフィリピン料理をいただく、という企画。



お料理のメニューです。

menu

このほかに、バナナの揚げ春巻き ”Turron (トゥロン)”、当ブログでも何度も登場している ”ドライ・グリーン・マンゴ”、”San Miguel ビール”も登場。

メインは、ダリアさんによる 今を時めく (笑) "Sisig" の調理実演。 日本で入手できる材料を利用した Sisig でしたが、そのアイデアにはうなってしまいました。 



phil cooking

[左上] 奥から ”Sisig”、"Chiken Adobo”、"ダリアさん特製サラダ”

[右上] 酸っぱいスープ ”Sinigang” 調理中。 トマトを丸ごと3個入れてました。 あとで潰すから大丈夫。 これは楽チン♪ (^ ^)

[右中] P国の国民食 ”Adobo” は家庭によって作り方も様々。 こちらはポテトとパイナップルが入っていました。

[下右] B級グルメ ”Sisig” は、挽肉をメインに豚頬肉、鶏レバーを少量追加。 これなら簡単。 あと、Pork Brain (敢えて英語で書きます/笑)の代わりにマヨネーズを投入。

[下中] P国でビールといえば、これ San Miguel Pale Pilsner

[下左] バナナの揚げ春巻き ”Turron”、外はパリパリ、中はクリーミー。 


* * *



ここで朗報です。 同じイベントが場所を変えてもう一度開催されます。 今度は、最近TVでも何度か紹介されている、”男性でも一人で気軽にスイーツを楽しめるスイーツカフェ【スイーツ・オ・レ】 さんにて。 コラボ企画だそうです。


【日時】2013年8月22日(木)19:30〜21:30

【参加費】3,500円 

【食事形式】形式:着席オードブル形式(各種お料理・デザート)
        ドリンク:2ドリンク付き(アルコール・ソフトドリンク)
             3杯目以降はキャッシュオン


【お申込み方法】freespace.cflat@gmail.com まで

詳しくは C-Flat さんのブログをご参照ください →


※ このイベントで通訳とお料理の解説をさせていただくことになっています。 (^ ^;


定員20名だそうです。 参加ご希望の方は、お早めにお申し込みくださいね!




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Posted by harana at 15:05Comments(0)

May 02, 2013

◇フィリピン語のお勉強 〔3〕 - 調理道具で学ぶ


cookware1


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


随分前にフィリピンで買ったおもちゃ。

 



cookware 4

おもちゃというか、調理道具のミニチュア版ですけどね。






cookware 3

”Philippines National Cookware Series”

って確かにそうだけど、アルミのお鍋達に

なんだか仰々しいネーミングだこと。

でもよくできてます。 多分本物と同じ素材?






cookware 2

裏には調理道具のタガログ名が。






cookware 6

Kawali (カワリ)

Lechon Kawali (レチョン・カワリ) の Kawali ですね。






cookware 5

Kaldero (カルデロ) / Kalan (カラン)






cookware 7

右のお鍋が Kaldero で、左の七輪みたいなのが Kalan





cookware 8

Kaserola (カセローラ)






ちなみに、本物のキッチンツールと比べると、

cookware 9

大きさの違いはこんな感じ。


Sandok (サンドック) と Sianse (シアンセ)

似てるけど違います。 炒め用が Sianse (左)

炒める & すくう の二役こなす方が Sandok (右)


左の本物は、ココナッツの殻の Sandok



中華鍋みたいなのも Kawali (カワリ)です。




ままごとしながら、タガログ語のお勉強になるかもね♪






おっと、忘れるところだった。 これは必須アイテム。 

palayok

Palayok (パラヨーク)


ミニチュア版がなかったのが残念。




* * *


オマケ

Kaldero

市場で無造作に並べられた Kaldero & Kawali






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Posted by harana at 11:29Comments(4)

November 11, 2009

◇フィリピンの外食業界は和風モドキがお好き


sushi?

《 SUSHI? @Salcedo Market 》


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フィリピン外食業界の怪しい日本語については、あっち や、こっち や度々

書いていますが、モールをウロウロするたびに新しいものが目に留まります。


今年 MOA で見つけた 「?」 なポスター数種








japanese1


「今日のお勧め料理はなんですか」って、いきなり日本語!?

KAISEN (海鮮) SIZZLER !? って何よ?



あの時 のお店 でした。


japanese2


KAISEN(海鮮) SIZZLER とは、"COMBINATION OF TUNA, SALMON, PRAWN,
SQUID AND MUSSELE IN SWEET AND SPICY GARLIC TEPPANYAKI SAUCE
SERVED IN SIZZLING PLATE"

つまり、ツナ、鮭、海老、イカ、ムール貝など、シーフードの盛り合わせが甘くてスパイシーな "ニンニク鉄板焼きソース" なるものにからまって、ジュージュー焼けた鉄板にのってでてくるってことのようです。 和食というより、P人に人気の SIZZLING PLATE のネーミングだけ和風バージョンってとこですね。



japanese5

やたら日本語が起用されてます。





こちらのお店でも


japanese3


クレージーな巻き寿司だそうです。




japanese4

・Jurassic Maki

・Crunchy Salmon Roll

・Salmon Skin Roll w/Shrimp Salad

・Rainbow Roll

・Super California Roll



Jurassic だけ "Roll" じゃなくて "Maki" なのが不思議。

悔しいけれど、正直食べてみたいものもあります。


活気のあるP国外食産業、"和風モドキ" の氾濫はまだまだ続きそう。





何度も登場していますが、P国人に人気の JAPANESE FOOD レストラン(和食屋さんとは言い辛いのであえて英語)の過去の記事はこちら → [ 1 ][ 2 ][ 3 ]




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Posted by harana at 09:45Comments(4)

March 24, 2007

◇フィリピン語のお勉強 〔2〕 - 時には書いてみる

ここでは時々フィリピンの言葉に触れてはいますが、《◇フィリピン語のお勉強 〔1〕 - 料理名から学ぶ 》を投稿して以来、1年以上経ってしまいました。

その間、「いつか紹介しよう」と思いながらも、もともとお勉強好きではないためか、ついつい後回しになってしまった本があります。

タガログ語はPーナ・フレンド達との会話から学んだり、料理レシピを見ていて食材のタガログ名を覚えたりして、簡単な単語だけなら少しは理解できますが、まったく書けません。いくらローマ字読みだからといっても、書くのは別。

日本語でも、英語でも、「話し言葉」と「書き言葉」は違います。タガログ語も同じ。 書く機会はあまりなくても、こういう本は一冊手元に置いておきたいものです。


book phil letter 2
誰でもすぐに書けるフィリピン語手紙

著者:斉藤 ネリーサ、ポンパン レプナグ
出版社: TLS出版社 (2002/07)
ISBN-10: 4434022059
ISBN-13: 978-4434022050

著者の一人、ネリーサは大阪在住のフィリピーナ。 関西におけるフィリピン人コミュニティのイベントではMCを務め、大阪外大ではタガログ語の教鞭をとり、日本語も堪能。 関西在住ピノイの間では、頼りになるお姉様的存在。 
舞台芸術にも造詣が深く、いつか 彼女からフィリピン Zarzuela(サルスエラ)のレクチャーを受けたいとかねがね思っているんです。



以下は、Amazon からの抜粋です。

フィリピン語が初めての人やフィリピン語をほんの少し勉強した人にも書けるように工夫している。また、フィリピンの方へ手紙を書く時のタブーや日本とフィリピンの文化の違いについても説明している。 」
「写すだけで必ず使え、言葉を入れ換えるだけで自分だけの手紙ができる。フィリピン人も日本人も使える。フィリピン語が初めての人やほんの少し勉強した人にも手紙が書けるよう、工夫したテキスト。



*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


上の本だけを紹介するつもりだったのですが、最近こんな(↓)本も見つけました。



book phil letter

恋するフィリピノ語手紙の書き方―手紙・FAX・Eメール

著者: トニースズキ
出版社: 国際語学社 (2006/12)
ISBN-10: 4877313362
ISBN-13: 978-4877313364


Amazon によると、

手紙の書き方 シリーズのフィリピノ(フィリピン)語版の登場です。しかもほかのシリーズとはちがい、フィリピーナと仲良くなるための恋のフレーズが満載。


実践的な手紙の書き方から、フレーズ、語彙集、簡単な文法のルールまで、様々な内容を網羅しています。
特筆すべきはコラムの圧倒的な充実ぶりです。著者の豊富な?経験からまとめられた、いわば「夜のフィリピンの歩き方」的な情報は必見です。またケータイ文化の国でショートメールを自在に操るためのテクニックも紹介しています。


とのことですが、うれしいのは Amazon から中身閲覧ができること。(↑画像、または本のタイトルから、Amazon の該当ページにリンクしています。)
表紙から、「次へ」とクリックしていくと、著者紹介が。
なんと、この著者は、大手銀行の元銀行マンだったのだそうです。
何故に銀行マンがタガログ語を? なかなか、ユニークな方のようで。続きは Amazon でどうぞ。

セルフォンのTXT(フィリピン版携帯メール)に役立ちそうなので、早速購入しようと思っています。


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


学校でお勉強するだけが、お勉強ではないですね。 
本を出すほど自力でタガログ語をマスターするとは、すごい事です。
タガログ語のマスターには、実践あるのみ!?
 
たしか、こちらの著者も同じような方法でタガログ語をマスターされたはずです。
  
Posted by harana at 15:23Comments(0)

December 06, 2006

◇フィリピンで見かけた ”日本語もどき”

どこの国でもよくあることで、外国語標記はいくらそれらしく表現しても、本国の人にはヘンテコに映るものです。
日本にある英語の看板も、英語圏の人たちとっては、「何だコレ?」的間違いが多々あることでしょう。

マニラで、多分書いている本人は日本語のつもりだろうけど、実際にはヘンテコな日本語をいくつか見かけました。

teriyakiboy1以前に紹介したことのある こちら のレストラン。 
大繁盛しているようで、ブランチもどんどん増殖中。
トラックのデコレーションもオーダーメイドのようですね。

前回渡比した時も、またP−ナフレンドに連れて行かれました。

TOKYO,OSAKA,MANILA,って書いてあるけど、日本にもある?

それはさておき、この日本語なんとかならないでしょうか?↓


teriyakiboy2
細かいところまでとやかく言うつもりはないのですが、やっぱり日本人には違和感がありますよね。

「下味付き」、「ソースき」のつもりなんでしょうね。

おかしいのは、縦書きなのに「ソース」だけ横書き?!? もしかしてこの3文字をひとつの文字(漢字)と解釈しているってことでしょうか?

だいたい、「TERIYAKI BOY」という店名がどうして日本語になると「太った少年」になるのか、不思議です。

(micca 師匠、最悪なのは蕎麦の麺ツユ だけではないようです。P−ナフレンドがオーダーした天ぷらラーメンのスープを味見したら、味がありませんでした。)


◆ ◇ ◆


tempura1
こちらは、天ぷらレストラン。

フィリピン人は、海老の天ぷらが大好き。


tempura3

でも、ここまではっきり言わなくても・・・・・。

まぁ、日本ではこんなストレートなコピーはないですね。



tempura2もう、無理やり日本語にしているって感じです。

「緑茶の柑橘類」はひどいなぁ。
スペイン語の影響なのか、タガログ語も修飾する語とされる語の語順が日本語とは逆。どっちの語順でもよかったりもします。そのあらわれなのでしょうか。

隣の英語はCITRUS GREEN TEA 「柑橘類の緑茶」という語順で書いてあるのに。

片言の日本語を話す日本在住のP−ナフレンドも、よくこういう話し方をするので、聞き慣れてはいますが。


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

ところで、わが国の農林水産省は11月2日、以下のようなことを発表したそうです。

海外においては、日本食レストランと称しつつも、食材や調理方法など本来の日本食とかけ離れた食事を提供しているレストランも数多く見られる。
このため、海外日本食レストランへの信頼度を高め、農林水産物の輸出促進を図るとともに、日本の正しい食文化の普及や我が国食品産業の海外進出を後押しすること等を目的として、海外における日本食レストランの認証制度を創設する
するための有識者会議を設置する。 」 (詳細はこちら

この制度って、フィリピンで通用するでしょうか? 必要ないような気がするけど。
だいたい、どうやって認定するのでしょう?
認定の申請があった海外のレストランを一件、一件まわるわけ? まさかね。
書類提出で判定するなら、なんとでもごまかせるし。
どうせフェイクの認定書が横行するに決まってる。
認定書が英語と日本語の両方で記述されてるとしたら、フェイク認定書の日本語の部分は↑みたいにきっとヘンテコにちがいない・・・。
ピノイは騙せても(多分騙しているつもりはないでしょうけど)、日本人は騙されないぞ。


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順位低迷。このままではフィリピンのイメージが・・・・・・・・・・・(↑こんなこと書いてるからだ、っていう”突っ込みはなしね。” − micca さん口調を真似てみました。)  
Posted by harana at 09:20Comments(9)

October 18, 2006

◇”日本語まじり”のフィリピンスナック

以前、《◇幻になりかけたフィリピンのスナック菓子》で紹介した、icedcoffee775 さんご推薦「おいし」ブランドのワサビ味ポテトチップス。 
品薄となっていると聞いてはいても、どこかにあるだろうと期待して、今回行く先々でさがしましたがみつかりません。
今度こそ本当に「まぼろしのポテチ」となってしまったようです。

巨大スーパーマーケットで、しつこく「ワサビポテチ」を探していると、またもや怪しげな日本語が書かれたパッケージを発見。
カタカナで 「イイアジ」、アルファベットで 「e・aji」。
インターネット時代だからといって、なんでも "e" をつければいいってものでもないと思うのですが。
ディッピングソース付だというので、面白いかなと買ってみました。

で、本日のメリエンダ(食事と食事の間の軽いスナック)です。↓

chips1

ナチョス、ポテトスティックなど数種類のチップスに、4種類ぐらいのソースが組み合わされて、多分合計6-8種類くらいありました。SAN MIGUEL 社の製品です。

ところで、「どうしてお花が写ってるの?」「どこで食べてるの?」と疑問に思っている人います?

実は・・・
chips2

こんな

ところで




chips3



食べてました。

この場所のことは、また後日。



chips4ソースは MAGNOLIA ブランド
(SAN MIGUEL 社製)
・チーズガーリック
・スイートチリ
・マヨBBQ
・トマト入りサルサソース

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Posted by harana at 07:59Comments(5)TrackBack(0)

August 07, 2006

◇フィリピンの言葉 〔6〕 ショート・カット編

日本でも携帯電話でメールのやり取りをするように、フィリピンでも携帯はコミュニケーションの必需品。多分日本以上に。

フィリピンでは携帯電話のことを「セルフォン」と呼びます。
「セルラーフォン」のことです。
「セルラーフォン」が携帯電話の代名詞みたいになっていて、略して「セルフォン」。 
機種が NOKIA であっても 「セルフォン」です。

《訂正: - とここでコメント↓がありました。「セルラーフォン」というのは、Cellular Phone Systemという技術名称から来た呼び方だそうです。 てっきりセルラー社からとったフィリピン特有の携帯電話の呼び名だと思ってました。-》

(ちなみに、日本在住のフィリピン人は、携帯電話のことを「KEITAI」と呼んでます。)

セルフォンでのメッセージのやりとりは、「e メール」ではなく、「TEXT(テキスト)する」といいます。
セルフォンの電話番号に、メッセージを送ります。

smart1
私も現地滞在中には、大変お世話になってます。
Pノイ&Pナ フレンド達とのコミュニケーションには必需品です。

SMART 社のプリペイドカードを使用しています。
電話もできます。フリーテキスト付きです。


そのテキストなんですが、1回の送信に字数制限もあるし、単語は極力ショートカット(短縮)した形で入力します。

例えば、
c u (← see you)
cge (← sige = フィリピンの言葉で、「OK」、「了解」というような意味)
gud am (← good morning)
2(← too, to)
4(← for)

時々、原形はなんなのかわからない短縮形もありますが。

セルフォンに残っているテキストを探してみると、こんなのがありました。

・K. Wl pic up tom.

・Hop u hd fun tym.

・Hapi trip.

・Tnx 4 ur gifts.

・Naku! Bkt delay dw? Bka foggy.

英語、タガログ語がお分かりになる方は、だいたい見当がつくと思います。

両言語になじみがない方も、たいした意味ではありませんので、さらっと流してください。 なんかこんなヘンテコな言葉がコミュニケーションの手段になっている、ということをお伝えしたかっただけなので。

これでも現地にいると、すご〜く便利! 実感です。
(以前にも書いたことがありますが、この国では予定はあくまでも予定。コロコロと変わる状況に対処するには、セルフォーンは必需品です。)

smart2
余談ですが、BORACAY(ボラカイ)でも、
SMART だらけでした。


KATICLAN(カティクラン)から、ボラカイへ渡るバンカボートにも、


smart3


セイリングボートにも、


smart4

ビーチを歩いていても、



競争相手の GLOBE 社の宣伝はあまり見なかったような・・・



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June 22, 2006

◇”ちょっと” 気になる フィリピンの習慣〔5〕 - 「母音」編

MAGNET1 
LONGANIZA,
 LONGANISA,
 LONGGANISA,
 LANGONISA,
 LANGGONISA・・・、

スペルミスではありません。 
どれも、フィリピンソーセージ、”ロンガニーサ”。



↑これじゃ、まるで同じじゃん、3月8日に投稿した《◇フィリピンのソーセージ》と。

   - そんなの、みんな覚えてないって?

   - いえ違います。追加です、LANGGONISA を。


じゃなくって、フィリピン語は母音が曖昧だってこと。
(お気づきの方もおられるでしょうが、これは既に当ブログのあるコメント欄で言いました。)

a ”と ”o”、 それから ”e” と ”i” の区別がかなりグチャグチャ。
何かの本で、フィリピン国内のサインボートにこの”グチャグチャさ”が表されている例があったので、さっきから探しているのですが見当たりません。

でも、自分で撮った「証拠写真」があるのです! じゃ〜ん!!
kaiseki 1 ← ”k a e s e k e ”

これだけで判断するのは、よくないですが、白地に赤丸、それからその右の小さい文字、JAPANESE AND SEAFOOD RESTAURANT

ってことは、明らかに日本の K A I S E K I、カ・イ・セ・キ。 「懐石」、あるいは 「会席」のつもりなワケでしょ?

なんでも、日本っぽい名前にすればいいってものではないんですけど・・・

でも、まぁ、天下のBORACAY(ボラカイ)ですから。
いいんじゃないですか、日本人以外には。



kaiseki 2

正面は、こんな風でした。




boracay 6

ついでで悪いんですが、

←こんなの、

BORACAY(ボラカイ)に必要???



在日フィリピーノとの会話で(日本語であろうが、英語であろうが、タガログ語であろうが)、「ギンバ」(G I N B A)と聞こえたら・・・・、

それは「ゲンバ」のことです。 
そう、G E N B A、現場。(=工事現場:ここを職場としている人、多いです)  
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March 27, 2006

◇”ちょっと” 気になる フィリピンの習慣〔4〕 - 「名前」編

MAGNET1 例によって、それほどたいしたことではないのですが、前からちょっと気になっている、フィリピンの習慣がまだあります。
今回は、「名前」についてです。



■その1

*長年お世話になった年配の知人夫妻がいます。
この知人宅に住み込みで働くフィリピーノ。 彼は何でもこなすハウス・ボーイ兼オフィス・ボーイ。(いわゆる家でもオフィスでもこき使われている、雑用係です。)
家族のみんなが ”BOY(ボーイ)”と呼ぶと、家のどこからか走って現れます。
彼に会った当時、彼が "BOY(ボーイ)" と呼ばれるのは、彼がハウス・ボーイであり、オフィス・ボーイであるからだと思い込んでいました。
でも、"BOY(ボーイ)" というのが彼の名前だったのです・・・。

*また、この知人の娘の一人は、”BABY(ベイビー)”。
日本で、”BABY(ベイビー)”と呼ばれるシーンを想像してみると、アメリカ映画や歌詞の中、男性が恋人のことを呼ぶ、というイメージくらいです。(「ダーリン」とか「スウィート ハート」とか呼ぶのと同じように)

*それから、この知人の孫の一人は ”PRINCESS(プリンセス)”
そのまま訳すと「王女様」?!? それにしても、すごい名前をつけたものです。

”BOY”、 ”BABY”、 ”PRINCESS”、単なる名詞ではなくて、人の名前!
まぁ、世の中珍しい名前の人はいるよ、って勝手に思い込んでいたら、またしても大きな思い違いでした。
何度も渡比しているうちに、珍しいものではない、ということを知りました。
特に BOY, BABY には何人も出会いました。

こんな名詞が人名になってしまうなんて・・・、ややこしい。
ここでひとつ疑問です。『BABY(人名)が赤ちゃんだった頃〜、』を英語で言うと、”WHEN BABY WAS A BABY" ???



■その2

この知人には何人も息子がいて、一番下の息子は ANJUN と呼ばれています。この名前はニックネームらしく、本名は FLORENTINO だと彼の兄から聞いたことがありました。
ある時、彼らの両親(=私の知人夫婦)と同乗した車の中に、アタッシュケースが置いてありました。 アタッシュケースには "FLORENTINO"というステッカーが貼ってありました。

(ANJUN は同乗していないのに、ANJUN のアタッシュケース???)

「これ、ANJUN のアタッシュケース?」と尋ねたら、奥さんが「いいえ、彼(ご主人)のよ」という答え。

「FLORENTINO ってANJUN のことじゃないの?」という私の疑問にお2人は答えてくれました。 
フィリピンでは、(他の国もそうなのかな?)末の息子に父親と同じ名前をつけるのだそうです。そう、名前に "XX Jr.(ジュニア)"っていうのは、末息子なんですって。
ここでまた疑問。 その息子が一番下ってどうしてわかるの? 又息子が生まれたらどうするの? ということは、同じ名前をつけるのは、息子が生まれてすぐではなく、成人してからなのでしょうか?

【注釈】知人夫妻のご主人が FLORENTINO という名前も持っているとはは知りませんでした(多分クリスチャン名)。 華僑の方で、いつも中国名でしか呼ばれるのを聞いたことがなかったし、私も中国名で呼んでいたので。



前から時々思い出すと気にはなっていたのですが、確かめてみようというほどでもなく、また確かめることすら忘れていて現在に至っています。

  
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February 17, 2006

◇フィリピン語のお勉強 〔1〕 - 料理名から学ぶ

 前回の記事、《ちょっと” 気になる フィリピンの習慣 - 「曜日」編》にセブ在住の SHIN さんより興味深いコメントをいただきました。
スペイン語の影響を受けたタガログ語のことを記事にしたつもりですが、ビサヤ語は、それ以上にスペイン語の影響力が強いようです。詳しくは、 SHIN さんのコメントをご覧ください。


               □ ■ □ ■ □

 さて、本日の本題です。

 外国語の単語や文法を、参考書だけで覚えるのは楽なことではありません。
でも勝手なもので、何か自分の興味があるものに関連づけると、案外身につくものです。 

フィリピン料理のメニューを見ているだけでも、結構お勉強になります。
文法的に詳しく解説できるほどの知識は持ち合わせていませんが、知っていると役に立つこともあるやもしれませんので、いくつか例を挙げてみます。


ADOBO(アドボ)と SINIGANG(シニガン)

ADOBO & SINIGANG どちらも南国ならではの知恵が詰まった、フィリピン料理の代表選手です。 

ADOBO(アドボ)」は、酢、ニンニク、醤油、胡椒などで調理した料理の総称。
酢をふんだんに使うことで腐敗を防ぎます。
一方 「SINIGANG(シニガン)」は、SAMPALOC(サンパロック=タマリンド)というマメ科の植物で酸味をつけた酸っぱいスープ。 暑さの中も、この酸味が食欲を増進させます。

ADOBO(アドボ)」には、ポーク(=BABOY バボイ)、チキン(=MANOK マノック)、イカ(=PUSIT イカ)、空芯菜/または朝顔菜(=KANGKONG カンコン)など、様々な種類があり、それぞれ具材名をつけて呼ばれます。

・ポーク(=BABOY バボイ)の場合は、ADOBONG BABOY(アドボン・バボイ)、

・チキン(=MANOK マノック)は、ADOBONG MANOK(アドボン・マノック)、

・イカ(=PUSIT イカ)は、ADOBONG PUSIT(アドボン・プシット)、

・空芯菜(=KANGKONG カンコン)は、ADOBONG KANGKONG(アドボン・カンコン)
と、いう具合に。

お気づきでしょうか? ADOBO のあとに NG がついているのを。


では、次は 「SINIGANG(シニガン) 」です。
SINIGANG も ADOBO 同様、メインとなる具材があります。 ポーク(=BABOY バボイ)、ビーフ(=BAKA バカ)、エビ(=HIPON ヒーポン/大きいエビは SUGPO スグポ)などをメインに、大根(=LABANOS ラバノス)や ナス(=TALONG タロン)、ササゲ(=SITAW シータウ)などの野菜(=GULAY グーライ)を入れます。こちらもそれぞれのメインの具材名をつけて呼びます。

・ポーク(=BABOY バボイ)の場合は、SINIGANG NA BABOY(シニガン・ナ・バボイ)、

・ビーフ(=BAKA バカ)は、SINIGANG NA BAKA(シニガン・ナ・バカ)、

・エビ(=HIPON ヒーポン)は、SINIGANG NA HIPON(シニガン・ナ・ヒーポン)。


お気づきですか、ADOBO との違い?

ふたつの単語を繋ぐのに、前の単語が母音で終わっている場合(この場合は ADOBO の" O")は、 ”NG” が前の単語の最後にくっつきます
前の単語が子音で終わっている場合(この場合は SINIGANG の "G")、前の単語と後の単語の間に ”NA” が入ります

これって、「繋辞」でよかったのかなぁ? なにせ、私はタガログ語のドロップアウト組なので・・・。 これ以上は文法の本でお勉強してください。

無責任発言をしていますが、もう少し例を挙げます。

おなじ 「SINIGANG(シニガン)」で、こんなのもあります。
SINIGANG NA ULO NG ISDA(シニガン・ナ・ウロ・ナン・イスダ)”− ISDA(イスダ=魚)の ULO(ウロ=頭)がメイン具材の SINIGANG(シニガン)、つまり「魚の頭入りシニガン」です。
ULO NG ISDA(ウロ・ナン・イスダ)、この場合、二つの単語の間に位置する NG は「魚」の「」にあたります。

KINILAW 
 左の写真は ”KINILAW NA ISDA SA GATA(キニラウ・ナ・イスダ・サ・ガタ)” 
KINILAW(キニラウ)」は酢で〆た料理の総称。ISDA(イスダ=魚)のKINILAWです。
これに SA GATA がついて、SA は英語の前置詞 IN や AT のようなはたらき、 GATA はココナッツミルク(またはココナッツクリーム)、だから酢でしめた魚を更にココナッツミルクの中にいれたもの。

KINILAW(キニラウ)」は、 「KILAWIN(キラウィン)」とも呼ばれます。生姜(=LUYA ルーヤ)、唐辛子(=SILING LABUYO シリン・ラブヨ)も入ってかなりスパイシー。こちらも暑い国の生活の知恵から生まれた料理と言えるでしょう。
 


★フィリピン、特に首都マニラでは十分に英語が通じるので、レストランでも不自由することはありませんが、料理名の多くは現地名(または英語とのミックス)なので、少なくても料理名や材料の現地語を覚えておくと便利です。
(レストランによっては、メニューに英語名表示や英語による説明を記載しているところもありますが)



☆★☆ ADOBO と KINILAW の本 ☆★☆: 詳細は 《ALL ABOUT PHILIPPINE FOOD》 に


BOOK ADOBO
  ◆ The Adobo Book:
    ISBN 9712715485   






BOOK KINILAW
  ◆ KINILAW :
    ISBN 9715690149


  
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February 15, 2006

◇”ちょっと” 気になる フィリピンの習慣〔2〕 - 「曜日」編

MAGNET1

 フィリピンは HALO HALO(ハロハロ=ごちゃ混ぜ)の国。
 言葉だって、英語やら、スペイン語やら・・・

 特にスペイン語はフィリピン語の中に根強く残っている。
 11以上の数字、時間の表現、曜日や月の呼び方・・・。

 アルファベットや発音はフィリピン風に変化して、
 スペイン語の綴り "C”が "K" になろうが、
 "F" が "P" と発音されようが、それはいいんですが、




   ●月曜日
     スペイン語=LUNES    
     タガログ語=LUNES(ルネス)

   ●火曜日
     スペイン語=MARTES
     タガログ語=MARTES(マルテス)

   ●水曜日
     スペイン語=MIERCOLES 
     タガログ語=MIYERKULES(ミイェルクレス)

   ●木曜日
     スペイン語=JUEVES
     タガログ語=HUWEBES(フウェべス)

   ●金曜日
     スペイン語=VIERNES
     タガログ語=BIYERNES(ビイェルネス)

   ●土曜日
     スペイン語=SABADO
     タガログ語=SABADO(サバド)

       ここまでは理解できるけど、

   ●日曜日
     スペイン語=DOMINGO
     タガログ語=LINGGO(リンゴ)

       どうして、日曜日だけこうなるの?????


     ====================================

   <注> アクセント記号をつけると、文字化けすることがあるので省きました。
               MAGNET2   
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February 14, 2006

◇フィリピンの ”太った少年”

TERIYAKI1
 首都マニラでも、避暑地として名高いバギオ(BAGUIO) でも、”太った少年”に会いました。

太った少年”? 又の名を”TERIYAKI BOY(テリヤキ・ボーイ)”。

何をかくそう、フィリピンローカルの JAPANESE RESTAURANT(ジャパニーズ・レストラン)の店名です。(「日本料理レストラン」ではなく、あえて 「ジャパニーズ・レストラン」と呼ばせてください。)

 TERIYAKI2



TERIYAKI BOY(テリヤキ・ボーイ)”がなぜ ”太った少年”なのかは理解しかねます。 マスコットの人形もそれほど太っているわけでもなし・・・・。

TERIYAKI4
 店内のいたるところに”太った少年”の文字。 
 日本の文字を使うことで、和の雰囲気をかもし出すのが狙い?  
 (影の声:「もしもし、でも字の並べ方がヘンですよ!」)






▼店頭の大きなボードにも、店内のポップにも「イカ・ケーキ」なる日本語が。(左)
 試しにオーダーしてみました。(右) イカバーグフライでした。
 ソースは天ツユでした。
TERIYAKI3 TERIYAKI6


▼こんなものもありました。 「KANI SALAD(カニ・サラダ)」です。 
TERIYAKI5 カニカマと細切りキュウリのサラダ、トッピングは ”トビコ”、結構いけます。(マヨネーズをちょっと取り除かなければなりませんが)
私の友人は、この店に来ると、必ずこれをオーダーするそうです。

帰国後、これを真似て何度か自宅でも作りました。
でもこの大量のマヨネーズは、いただけません。 マヨネーズはやめて、軽めのドレッシングにしていますが。

「カニカマ」はフィリピンでも大人気です。
そのくせ何人かの友人は、「カニカマ」をフェイクとは知らず、「カニ」だと思っていました。(トホホ)



▽ TERIYAKI BOY 各店舗の詳細
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February 01, 2006

◇フィリピンの 「ここが知りたい!」

 2006年も始まったばかりだと思っていたのに、1月ももう最終日。
当ブログも開始してからもう3ヶ月も経ちました。
特にこのところ検索キーワードからのアクセスが多く、驚いています。

以前に、アクセスの多い料理名の検索キーワードについては書きましたが、1月も終わりということで、今月ひと月間にアクセスされたキーワードを調べてみました。
「フィリピン」に興味をもっている人が意外に多いことに少々驚き、またそれだけフィリピンについては文献が少ないのでは?と感じます。

以下、上位の検索キーワードです。

           《 料理名 》
SISIG 第1位:「SISIG(シシグ/写真上)」は、前回同様ですが、
 今回は「ARROZ CALDO(アロス・カルド/写真下)」も
 同点で第一位です。

 第2位:「BOPIS(ボピス)」、「TAPSILOG(タプシログ)」

 第3位:「PANCIT(パンシット)」、「CHAMPORADO(チャンポラード)」

ARROZ CALDO 
 
 あと、フード全般では、「フィリピンのお茶」「フィリピンバナナ/バナナ・チップ」、「イカ/イカの缶詰」、「マンゴ/7Dマンゴ」など。
 ドリンク/お酒では、「LAMBANOG(ランバノグ)」、「KALI(カリ)」。






       * * * * * * * * * * * *

            《 地名/場所 》
ISLANDS


 第1位:何故か「NUEVA ECIJA(ヌエバ・エシハ)」
 
 第2位:「MAKATI(マカティ)」、「ORTIGAS(オルティガス)」
 
 第3位:「TIENDESITAS(ティエンデシータス)、
     「VILLA ESCUDERO(ビラ・エスクデロ)


       * * * * * * * * * * * *

とまぁ、ここまでは取り立てて言うほどのことはありません。
実は、検索キーワード全体でダントツに多かったのが、「フィリピンのクリスマス」、そして「パロル」だったのです。 もう1月だというのに。
(フィリピンのクリスマスやパロルについては、12月のArchiveをご参照ください)

そのあと、「フィリピンのイメージ」、「フィリピン料理/フィリピンの家庭料理」、「フィリピンの写真/イメージ写真」、「フィリピンの音楽」、「フィリピンの朝食」というように続きます。


ここに表示したキーワード以外に、本当に多くの言葉で検索され、アクセスしていただきました。
今後、検索されたキーワードについては、なるべく多くの情報を発信していきたいと考えています。
  
Posted by harana at 00:37Comments(0)TrackBack(0)

January 22, 2006

◇フィリピンの言葉 〔5〕−料理編

 フィリピン料理には、スペイン風の名前で呼ばれているものがあります。

だからといって、スペイン風の料理かといえばそうではなく、では生粋のフィリピン料理なのかといえば、またそうでもなく・・・・。
実は、見た目は中華料理!


名前はスペイン語、見た目は中華料理、でもフィリピンではポピュラーな定番料理。
そんなハロハロ(フィリピン語で「ごちゃ混ぜ」)な料理がいくつかあります。

■《AMPALAYA CON KARNE
AMPALAYA CON KARNE 代表的なものが、《AMPALAYA CON KARNE(アンパラヤ・コン・カルネ)》。 

AMPALAYA(アンパラヤ)”は「ニガウリ」。 AMARGOSO(アマルゴソ)とも呼ばれることもあります。(AMARGO は確かスペイン語で「苦い」)

CON(コン)”は、スペイン語で「〜と共に」、英語の「WITH」と同様。

KARNE(カルネ)”は、肉。 スペイン語のCARNE がフィリピン語風に「C」が「K」 に変えられ、フィリピン語となっています。(もともとのフィリピン語のアルファベットは20文字でその中に「C」は含まれませんが、外来語等の表示に使われます。)

ようは、『ニガウリと牛肉の炒め物』です。

どう見てもスペイン料理には見えませんよね。 家庭によって味付けは様々ですが、写真はブラック・ビーンズ(豆鼓=トウチ)で味付けたもの。



■《ARROZ CALDO
ARROZ CALDO 
 こちらは、 《ARROZ CALDO(アロス・カルド)》(又は、ARROZ CON CALDO)。

ARROZ(アロス)”は、スペイン語で「米」、”CALDO(カルド)”もスペイン語の「汁」。 
つまり「お粥」。 
もっとフィリピン的に《LUGAW(ルーガウ)》と呼ばれることもあります。





 あと、《LUMPIANG FRITO(ルンピアン・フリトー)》→「揚げ(フリトー)春巻き(ルンピア)」や、《SOPA DE NIDO(ソパ・デ・ニド)》→「ツバメの巣(ニド)のスープ(SOPA)」といったように、中華料理はフィリピン語ではなく、スペイン語の名前がついています。

さて、それは何故でしょう?
フィリピン料理のレストランは、実はまだ歴史が浅く、スペイン統治時代のレストランというと、中華料理であったと言われています。
又、外食ができるのはエリート階級、すなわちスペイン人。
ですから、外食するスペイン人のために、中華料理名をスペイン語で表示したのだそうです。 現在残っている呼び名は、「完璧にスペイン語」というより「フィリピン語風、スペイン語」ですが。



もうひとつ興味深いのは、「−−屋」をあらわす「−−RIA(リア)」というスペイン語の表現。
例えば、スペイン語で PANADERIA(パナデリア)は、パン(PAN)屋。LIBRERIA(リブレリア)は、本(LIBRO)屋。
CAFETERIA (カフェテリア)を例に挙げるとわかりやすいですね。

この表現方法まで、フィリピン語にあてはめたのが、《PANCITERIA(パンシテリア)》。
中国がもたらした麺類は、総称して ”PANCIT (パンシット)"と呼ばれています。 もちろんスペイン語ではありません。が、スペイン語の「−−屋」の法則に基づいてつけられたと推測できるのがこのパンシットを売る店(パンシットを出すレストラン)の《PANCITERIA(パンシテリア)》。

起源は中国、料理方法はフィリピン風、そして呼び名はスペイン語風、
もう、頭がゴチャゴチャになってきました・・・・・。



  
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December 29, 2005

◇フィリピンの言葉 〔4〕−地名編

 フィリピンを300年以上もの間支配国したスペイン。 フィリピンの地名にはかつての支配国の名残があるのは当然のこと。

◎キリスト教の聖人の名がついていたり、
  SAN FERNANDO (サン・フェルナンド)
  ST. DOMINGO (サント・ドミンゴ)
  STA. ANA (サンタ・アナ)

◎スペイン語が混じっていたり、
  ILOCOS NORTE (イロコス・ノルテ):NORTE = 北
  ILOCOS SUR (イロコス・スール) : SUR = 南

◎もろスペイン語だったり、
  LOS BAÑOS (ロス・バニョス) : BAÑO = バスルーム
         (この地は温泉があります。この地名の由来だそうです)
  LAS PIÑAS (ラス・ピニャス) : PIÑA = パイナップル
  PUERTO AZUL (プエルト・アスール): = 青い(AZUL) 入り江(PUERTO)



スペイン風の名前以外にも、面白いのが《通リ》のネーミング。
フィリピンは、日本の住所(町名 + 番地)とは違って、どんなに狭くて短い通りにも名前がついています。
特に広い道路は、BLVD.(ブールバード):<ROXAS (ロハス) BLVD. >や AVE.(アベニュー) : <MAKATI (マカティ) AVE.>,
あとは ST.(ストリート)RD.(ロード)DR. (ドライブ)


MAP 
 マニラの地図を見ていると、面白いんです、
 特に後者のST. や RD. が。 
 町内というか、何ブロックかのある程度かたまった
 区画毎に共通項のある通り名がついています。
 この事に気づいたのは、ORTIGAS (オルティガス)を
 車で移動していた時。
 丁度、巨大ショッピングモール、SM MEGA MALL
 (メガ・モール)の裏(東)側の辺り。

西は PODIUM (ポディウム=ショッピングビル)前の "ADV AVE." から "SAN MIGUEL AVE., 東は "MELARCO AVE."、南北は "ORTIGAS AVE." と "SHAW BLVD." に囲まれた一角は、「宝石」の名を冠した通りだらけ。

 SAPPHIRE RD. (サファイア)
 GARNET RD. (ガーネット)
 TOPAZ RD. (トパーズ)
 OPAL RD. (オパール)
 RUBY RD. (ルビー)
 ONYX RD. (オニキス)
 EMERALD AVE. (エメラルド)
 JADE DR. (ジェイド=翡翠)
 PEARL DR. (パール=真珠)
 AMBER AVE. AMBER DR. (アンバー=琥珀)

といったように。

これはユニーク!と思って MANILA の地図をよくよく見てみると、
こういった、一角《共通項通り名》は「宝石」ばかりではありませんでした。

《注》「宝石」つながりの区画も、ORITIGAS ばかりではなく、Q.C.(ケソン・シティー)にも、PARAÑAQUE にも、まだまだあちらこちらにありました。

「宝石」以外には、「果物」つながり、「野菜」つながり、「音楽」つながり、etc., etc., ....... →
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December 20, 2005

◇フィリピンの言葉 〔3〕−クリスマス編

 パロルを持って帰ったというぷとぼん さんから《◇フィリピンのクリスマス〔4〕》に、コメントをいただきました。ありがとうございます。 
ご自慢のパロルの写真などあれば、お送りください。

フィリピンの家々に灯るクリスマスのシンボル "PAROL(パロル)" は、スペイン語でライト(LIGHT=光)を意味する"FAROL(ファロル)" から派生したものだそうです。

フィリピンでは、F(エフ)P(ピー)として発音する傾向がありますよね。
OFFICE (オフィス)を「オピス」と言ったり。(でも本人は「オフィス」と言ってるつもりらしい)

余談ですが、ある時友人のフィリピーノが "マイ ワイフ イズ パット" (MY WIFE IS PAT???)と言ったことがありました。
「僕のワイフはパット。」《えぇ? あんたの嫁はBETH(べス)でしょう》
パットは名前でなくて「ファット」、FAT(太っている)のことでした。
BETH の体型を知らなかったら、彼の奥さんの名前だと思うところでした。


せっかくの機会です。 クリスマス関連の言葉をいくつか。

■MERRY CHIRSTMAS (メリー・クリスマス)

クリスマスのあいさつは、クリスマス時期に看板に書いてあるのを見たり、よく耳にする "MALIGAYANG PASKO (マリガヤン・パスコ)" だと思っていたのですが、どうやらこれはマニラを中心としたタガログ語圏の言い方で、地方の方言によってかなり違いがあることがわかりました。

ここで、《◇フィリピンのクリスマス〔4〕》でご紹介した、Amazon.com では買えない本、"PASKO! THE PHILIPPINE CHRISTMAS" に再び登場していただきましょう。

BOOK PASKO2 
 ■PASKO, The Philippine Christmas

  REYNALDO GAMBOA ALEJANDRO &
  MARLA YOTOKO CHORENGEL 共著
  NATIONAL BOOKSTORE, INC
  (ISBN: 9712706648)

 著者の一人、REYNALDO GAMBOA ALEJANDRO は、
 既にご紹介済みの 
 The Food of the Philippines:
 の著者でもあります。

   

フィリピンのクリスマスについて詳しく書かれたこの本によると、《クリスマスの挨拶》も地域によって様々です。

□北部ルソン□
・IGOROT (イゴロット):  Na Salamat ay Pascua Tan Nawaya

・ILOCOS (イロコス地方) :  Maliket ya Pasco / Naimbag a Pascuayo
 (※本には ILOCANO として記述されていますが、比人読者の方から間違いである
   とのご指摘がありましたので、「イロコス地方」と表示しました。正確には、
   パンガシナン語だということです。)

・BICOLANO (ビコール):  Maugmang Paskuwa

□セントラル・ルソン□
・PAMPANGUENO (パンパンガ): Maligayang Pascu

・NUEVA ECIJA (ヌエバ・エシハ): Mebes anj Pascua

□南部タガログ地方□
・CHAVACANO (チャバカーノ):Felices Pascuas

・TAGALOG (タガログ):  Maligayang Pasko

・CUYO (クヨ諸島):   Masadyang Pasco

□ビサヤ地方□
・AKLAN (アクラン):   Malipayong Pascua

・Cebuano (セブ):   Maayong Pasco / Malipayong Pasco

・Waray (ワライ):   Maupay nga Pasko

□ミンダナオ島□
・SULU (スールー諸島):Macong Sing Hari-Raya


★☆★ さて、あなたの彼女(彼)のプロビンス(出身地)は? ★☆★  
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December 08, 2005

◇フィリピンの言葉 〔2〕−朝食編

 昨日、《さすがのスペインもフィリピンには残してくれなかった、フラメンコの公演》を東京まで観に行っている間に、前回の記事『◇フィリピンの言葉〔1〕』に対してセブ在住の SHIN さんより、貴重なコメントをいただいておりました。

SHIN さん、ありがとうございました、これからもどんどんコメントや情報をお寄せくださいませ。


これを機に、タイトル『◇フィリピンの言葉〔1〕』は、『◇フィリピンの言葉〔1〕−数字編』と改訂することにしました。


          □ ■ □ ■ □

早速本日は、それに続く『◇フィリピンの言葉〔2〕−朝食編』です。

単に《朝食》だけをご紹介するのであれば、ネタになりやすい「CHAMPORADO (チャンポラード)」ということになるのですが。
日本人には想像できませんが、ホットチョコレートのお粥です。CHAMPORADO と一緒に食べるのが、TUYO (トゥヨ)、油で焼いた塩魚。なんとも言えない取り合わせですが、フィリピン人にとってはこれがベストカップルのようです。

さてさて、タイトルは、「フィリピンの言葉−朝食編」。忠実にすすめていきましょう。

どこにでも、短縮した言葉はあるもの。フィリピンの朝の定番セットメニューがなんともユニークな短縮形で呼ばれています。

TAPSILOG

 ■ これは《タプシログ》






 LOGSILOG


 ■ こっちは《ロングシログ》








TOSILOG

 ■ それでもってこちらは《トシログ》







   どう違うのかって???  続きを読む
Posted by harana at 16:20Comments(0)TrackBack(0)

December 05, 2005

◇フィリピンの言葉 〔1〕−数字編

 今日のタイトルは「◇フィリピンの言葉」としましたが、別に『タガログ語のお勉強』の時間になどするつもりはありません。

インターネットが急成長する昨今、タガログ語でも、ビサヤ語でも容易にフィリピンの言葉が学べるサイトがたくさんできています。ちゃんとしたお勉強はそういったサイトにお任せして、ここではフィリピンの言葉に関するちょっとしたエピソードなどをお話してみたいと思います。

HALO HALO
 フィリピンという国は、「HALO HALO (ハロハロ=ごちゃ混ぜ)でSARI SARI (サリサリ=なんでもかんでも)だ」、と表現されます。(写真=国民的デザート HALO HALO) 
料理、習慣、何から何まで様々な生活様式と文化が混在しています。言葉もしかり、です。

フィリピンの言語というと、タガログ語と一般に知られていますが、実は7,107 の島々から成るフィリピンは、地方によってかなり言語に違いがあり、87の言語がある、といわれています。タガログ語は、主にマニラ周辺で話されて、フィリピンの公用語であるフィリピノ語の基盤となっている言語です。
タガログ語とフィリピン語の違い

出身地がちがうと、フィリピン人同士でも言葉が通じず、時には辞書が必要であったり、でも結局そんな時は、英語が共通語となるそうです。

フィリピン滞在中、たいていは英語で事が足りてしまうので、私のタガログ語は一向に上達しません。 「食」に関するタガログ語は結構自然に身についたのですが、あとは・・・・・。
(反対に、日本在住のフィリピン人の友人は、周りが英語と片言のタガログ語を理解するので、日本語が上達しない、とぼやいていました)

あるコンドテル(キッチン付ホテル)に宿泊していた時、近くのショッピングセンターに食料の買出しに行きました。
ホテルの前にはいつもバイクにサイドカーがついた乗り物、トライシクルがたむろしています。(自転車の場合はぺデイキャブと呼ぶ事も)
歩くには少しかったるいし、トライシクルを利用することにした私は、あまり旅行者とは思われたくないので、タガログ語で「いくら?(MAGKANO マグカーノ?)」とたずねました。ドライバーは「SAMPU (サンプ=10ペソ)と答えました。
OKと言って、無事目的地へ。
 
お買い物が終わった後、重い買い物袋を提げては歩けません。当然帰りもトライシクルです。 スーパーマーケット付近にも、トライシクルは買い物客目当てにスタンバイしています。 一台のトライシクルに近づき、念のためにもう一度「 MAGKANO(マグカーノ=いくら?)」
当然 「SAMPU(サンプ=10ペソ)」 と返ってくると思ってたら、なんとドライバーが発したのは「キンセ」だったのです。(しまった、タガログ語の数字は10までしか知らなかったんだ)『エッ?』っていう顔をしている私に気づいたのか、ドライバーはすぐに「FIFTEEN (15)」と英語で言い直してくれました。

この日の午後、早速現地の友人に「こんなことがあってさぁ。XXXXX 私10以上のタガログ語の数字知らなかったのよね」と言うと、「キンセは、タガログ語じゃないの、スペイン語!」と言われてしまいました。そうなんです。私が聞いた「キンセ」は、「QUINCE」、スペイン語だったのです。(タガログ語的に綴ると、KINSE) ちなみにタガログ語の15はLABINLIMA(ラビン リマ)


この出来事以来、数字には敏感になってしまって、フィリピン人同士が話しているのを聞いていて気づいたことがあります。
■桁によって異なる言語
 ・小さい数字、1から10くらいまでは、タガログ語使用、
 ・11以上の数字は、スペイン語、
 ・大きい数字、千や万以上は、英語

■更に気づいたこと
 ・時間表現はスペイン語を頻繁に使用する
  例: A LAS DOS (ア ラス ドス=2時)

ね、HALO HALO(ハロハロ)でしょ?

☆ところで、《私が乗ったトライシクルが、行きと帰りでは値段が違ったのは何故でしょう?》  続きを読む
Posted by harana at 23:47Comments(2)TrackBack(0)