May 17, 2018

◇ フィリピンのプロビンス、”Ilocos Sur(南イロコス)”の伝統食を知る


naimas 1


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naimas 2

"NAIMAS" は、イロカノ語で「おいしい」を意味するそうです。

"The Food Heritage of Ilocos Sur(南イロコスの食遺産)" の

サブタイトルがついたこの一冊は、文字通り南イロコスにおける

食の伝統を保持し、促進させることを目指しているということです。




naimas 3

南イロコス州は、ルソン島北西部、イロコス地方(Ilocos Region, Region I)に

属する州のひとつ。 イロコス地方全体としてならともかく、南イロコス州に

のみ特化しているとは、非常に興味深い一冊であることはまちがいありません。




筆者であり、編集者でもあるこの二名の序文から始まります。

naimas 4

Deogracias Victor "DV" B. Savellano

南イロコス州 副知事




naimas 5

Heny Sison

有名女性シェフ、クッキングスクール運営



実はこのお二人、以前チラリとだけですが、当ブログに登場しました。

[◇ お邸風フィリピン料理レストラン - Victorino's] として投稿した

イロコス地方の料理を提供するレストラン、Victorino's のオーナーです。




もうひとり、この本の完成に欠かせなかった人物がいます。

筆者の序文のあと、彼のプロローグが続きます。


naimas 6

Neal Oshima

写真家


当ブログではもう何度も何度も登場するほど、フィリピンの文化、

特に食文化に関する書籍には大きなかかわりをもつ重要な人物です。

面識はありませんが、長年お慕いもうしあげているのであります (^ ^;


全301頁、テキストよりも彼の写真の方が多くを占めていて、読み物という

だけでなく、写真集としても、いえむしろ私には写真集として楽しめます。


(Neal Oshima 氏に関する過去の投稿リスト ⇒ こちら をスクロールダウン!)



* * *


この本は、南イロコスの 32の町と 2つの都市へのフードトリップを通して、

文書化されたレシピと、旅行記、そして夜明けから日没まで、自然光だけで

撮影された息をのむようなすばらしい写真で成り立っています。



naimas 7

目次

この段階で、もうドキドキ、ワクワク。胸が高鳴ります。




naimas 8

内陸部・北部の章

ロマンティックでノスタルジックな街、

州都 Vigan から旅物語は始まります。




naimas 9

内陸部・南部の章

虫食った葉っぱも彼の手にかかればアートの域


この後、沿岸部の章へと続き、

naimas 10

レシピの章へ。

野菜、シーフード、肉類、パン&デザートのジャンルに

分かれて、53種類の伝統的レシピが網羅されています。

おなじみのロンガニーサやエンパナーダだけではありません。

この地方ならではの料理の数々をお楽しみください、もち写真付き!




* * *

naimas 11

NAIMAS! The Food Heritage of Ilocos Sur

By Deogracias Victor "DV" B. Savellano
&
Heny Sison

Photographer : Neal Oshima

Publisher: Sanicua Publication

ISBN-13: 9789719446736






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December 30, 2016

◇ コミックで読むフィリピンの国民的英雄の作品


noli me tangere 1


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一年は、あっという間。 本日、もう12月30日。フィリピンの国民的英雄 José Rizal (ホセ・リサール) の死を追悼する 「リサール・デー」です。

当ブログでは、過去にも一年の締めくくりにはどうしても避けられないブログネタになっています。今年も例年通り、このネタで締めくくることにします。


José Rizal の代表作、"Noli me tangere (ノリ・メ・タンヘレ)" がコミックとして登場しました。この作品は日本語版も発行されていますが、英語版とはいえ、全50ページのコミック版の方が読みやすいことに間違いありません。かなりはしょってはあると思いますが (^ ^;


* * *


noli me tangere 2

原作通り、第一章はカピタン・チャゴ(一代で財をなした、ヒロイン、マリア・クララの父)が開催する晩餐会から幕が開きます。



物語の内容は別として、興味深いのは当時の生活様式が垣間見られる、ということ。視覚から知ることができるのはコミックならでは。


noli me tangere 3

上流階級における男性、女性のコスチュームや、



noli me tangere 4

建築様式も。


ちょっと敷居が高いかな?と思えてなかなか手が出ない小説も、コミックなら「とっかかり」としてはお手軽。 こちらで興味がわいたら、次は是非小説に挑戦してみては?



noli me tangere 5
■ NOLI ME TANGERE COMICS

著 : Leo Mirando and D.G.Dumaras
イラスト : Leonardo Giron

ISBN : 978-621-420-061-0
発行: Anvil Publishing, Inc.




* * *


Jose Rizal に関する過去の投稿もご参照ください。

 ◇ 親族が綴るフィリピンの英雄
   (2014/12/31)

 ◇フィリピンの英雄をとり囲んだ食環境
   (2012/12/31)

 ◇国民的小説をモチーフにした "フィリピン料理レストラン"
   (2011/12/31)

 ◇フィリピンの英雄の日
   (2007/12/30)

 ◇フィリピンのホットチョコレート ” Tsokolate(チョコラーテ)”
   (2006/12/30)

 ◇フィリピンの英雄
   (2005/12/30)



* * * * *


今年も多くのアクセス、ありがとうございました。

来年も引き続き、よろくお願いいたします。

では皆さま、よいお年を!

A H A P P Y N E W Y E A R !

M a n i g o n g B a g o n g T a o n !








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June 24, 2016

◇ フィリピン人サンド・アーティスト


sandart 01


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《◇ フィリピン・ビジネスミッション 2016 》 でのカクテルレセプションの様子は既に報告しましたが、実はメインプログラムが始まる前にちょとしたサプライズが用意されていたのです。




レセプション会場に入ると、何故かほぼ真っ暗!(*_*)  

sandart 02
 
暗くて、テーブルの San Miguel 缶が撮影できな〜い (>_<) 
 
ブッフェらしいお料理も事前に物色できな〜い (>_<)




ブツブツ言っていると、 何やらステージの方で光が動いてる気配・・


sandart 03

いつの間にか、暗闇の中でサンドアートのパフォーマンスが始まっていました。




sandart 04

まだ入場者が少ないこともあって、ステージ前を陣取り観賞開始。




sandart 05

あっという間に人物が描かれたと思ったら、




sandart 06

えー、もう消しちゃうの?



と思いきや、

sandart 07

またもやあっという間に早変わり。




sandart 08

ふむふむ、あれだな。




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やっぱり。




あれ、まだ続いてた。


sandart 11

"Philippines-Japan Friendship"

最後に文字が入りました。 (ここには写ってないけど)


拍手喝采!!!!


「フィリピン・日本 友好60周年」 を祝した作品でした。



* * *


バックミュージックが変わった瞬間、画面がどんどん変わっていきます。


sandart 12

"Welcome to the Philippines"




sandart 13

今度は何???




sandart 14

パームツリーに、サーフィンに。

フィリピンでサーフィンができるのをご存知?



あれよあれよ、という間に

sandart 15

Mayon 火山? 

Chocolate Hills?




sandart 16

Rizal Park の Rizal 像?





P国の観光スポットが登場した後は、

sandart 17

さっきとはちょっと違うバージョンの国旗。





sandart 18

"It's More Fun in The Philippines!"


フィリピン観光省のスローガン

「もっと楽しいフィリピン!」 バージョンでした。




sandart 19

砂絵アーティスト・Monica Regalario



Monica 嬢は、国民的才能発掘TV番組 ”Talentadong Pinoy (才能あるフィリピン人)”に出演し一躍有名になった砂絵アーティストです。
『Bulacan 州公報誌専属漫画家。パサイ市LIFE美術館学芸員。政府観光省「観光促進部」の一員としてインド、ロシアで任務遂行。アジャール青年映画祭(於カタール)を機にIAID芸術・舞踊・音楽院での活動経験もある』 とのこと。


サンドアートのパフォーマンスを実際に、それもこんなに目の前で見たのは初めて。 平面上で製作されるサンドアートが、こんなにも立体的に表現されるとは驚きでした。 彼女の両手を同時に動かしたり、指先、指の腹、手のひらなどパーツパーツをたくみに使い分けて作品を完成させていく様は、感動以外のなにものでもありませんでした。 

”Talentadong Pinoy" で勝ち抜いていく様子は、 Youtube ( 1 / 2 / 3 / 4 / 5 ) にもアップされています。 彼女のパフォーマンスそのものは勿論目を見張るものがありますが、刻々と変わっていくスクリーンに魅了された審査員、客席の人々の表情がとても印象的です。 それもそのはず、スクリーンに映し出されるのは、Jose Rizal だったり、Ninoy Aquino だったり、EDSA Revolution だったり。 歴史の1ページを担うテーマが、フィリピン人たちの愛国心をくすぐらないわけはありません。

類まれな才能を持つピーナ、今後の世界的な活躍が楽しみです。






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February 04, 2016

◇ 天皇、皇后両陛下フィリピンご訪問


aguinaldo shrine 1


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1月26日〜30日の間、天皇、皇后両陛下が、日本とフィリピン両国の友好親善と戦没者の慰霊のためにフィリピンを訪問されていたニュースは、TVでもネットでも大きくとり上げられていました。 飛行場で両陛下を迎える Aquino 大統領や、式典に出席される場面など、数々の写真と共に現地での両陛下のご様子が報道されました。

報道によれば、”今年、日本とフィリピンが国交正常化60周年を迎えるにあたって招待があり、歴代天皇のフィリピン訪問は初めて。 両陛下にとっては皇太子ご夫妻時代の1962年11月以来となる” とのこと。

「へー、2度目のご訪問なのかー」 と何気に聞き流していたのですが、ネット上でそのニュースを見ていて、1枚の写真に目が留まりました。 ↓



aguinaldo shrine 6

朝日新聞 degital 版 より



あれれ、ここはもしかして・・・・





Aguinaldo  Shrine 2

ここじゃない?


やはり、そうでした。 「◇初代フィリピン大統領の記念館」 と題して、2008年6月に投稿した Emilio Aguinaldo (エミリオ・アギナルド) の自宅バルコニーでした。 Aguinaldo が1898年6月12日、フィリピンの独立を宣言したのがこの場所です。
現在この家は、 Aguinaldo Shrine (アギナルド記念館) として、一般公開されています。 


記事の写真には、「フィリピン独立のために戦ったアギナルド将軍の邸宅を訪れ、将軍夫妻と共にバルコニーから、歓迎する人たちに応える皇太子ご夫妻時代の天皇、皇后両陛下=1962年11月」 というキャプションが添えられていました。


そういえば、アギナルド記念館を見学した際に、そのうちにアップする機会があるかも、と撮った写真があったはず・・・。 



Aguinaldo  Shrine 3




Aguinaldo  Shrine 4




Aguinaldo  Shrine 5


これらは、2007年6月に撮影したものです。 現在も同じものが展示されているかどうかは不明ですが、アギナルド記念館を訪れる機会があれば、探してみてください。



Wikipedia の Aguinaldo の項に以下のような一節があります。

日本の明仁皇太子と美智子皇太子妃が1962年11月5日から5日間の日程でフィリピンを訪問した際に、93歳になっていたアギナルドは一時、病気療養から退院して1962年11月7日に皇太子夫妻をカヴィテの自宅に迎え、第二次世界大戦によって悪化していたフィリピン人の対日感情を和らげた。




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December 31, 2014

◇ 親族が綴るフィリピンの英雄


rizal

《 Rizal Park 》

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いつの間にか今年ももう師走、教師でなくても走り回るくらい忙しくて、ブログ更新もままならないと思っていたら、とうとう大晦日になっちゃいました。 (^ ^;

今年最後の投稿は、当ブログ年末恒例 「フィリピンの英雄」 ネタです。

一日出遅れてしまいましたが (^ ^; 、昨日12月30日はフィリピンの国民的英雄 Jose Rizal (ホセ・リサール) の死を追悼する 「リサール・デー」 でした。  それにちなんで、 RIzal 絡みの一冊をご紹介。 



rizal's true love 1

Rizal's True Love


Rizal の親族である Gemma Cruz Arameta によって書かれたエッセイ集。 P国では学校の授業で Rizal について学ぶそうですが、このエッセイ集には授業では知りえない Rizal の一面も綴られているとか。 親族意外にはできない業でしょうね。




rizal's true love 2

著者は、Lim マニラ市長時代の側近、Erap 大統領時代の観光省長官、Manila Historical and Heritage Commission (歴史遺産委員会?)の副議長など数々の名誉職を経験していますが、それ以前に、ミスインターナショナル入賞者で、国際ビューティーコンテストにおいてタイトルを勝ち得た最初のフィリピーナなのだそうです。
カバーデザインも親族の一人によるものだとか。


まだ走り回らなければならない状況なので、これ以上の説明ははしょります。 (^ ^;
目次でごまかしますが、あしからず。 m(_ _)m


rizal's true love 3




rizal's true love 4




rizal's true love 5




あ、そうそう。 最後にこれだけはお伝えしておきます。

rizal's true love 6

読みやすいようにと、フォントは Arial 14 がを使用されています。 読みやすいです、確かに。 (^_^)


最初にこの本のタイトルを見た時の、「英雄 Jose Rizal の恋愛事情が綴られているのか?」 という下世話な想像とは裏腹に、彼の真の愛、つまり母国への、国民への彼の深い愛情を伝えるべく生み出された作品ではないかと思われます。

新年を迎えるにあたり、P国ファンのみなさん、P国の歴史と英雄について、今一度学び直してみるのもいいのではないでしょうか? 


Jose Rizal に関する過去の投稿もご参照ください。

 ◇フィリピンの英雄をとり囲んだ食環境
   (2012/12/31)

 ◇国民的小説をモチーフにした "フィリピン料理レストラン"
   (2011/12/31)

 ◇フィリピンの英雄の日
   (2007/12/30)

 ◇フィリピンのホットチョコレート ” Tsokolate(チョコラーテ)”
   (2006/12/30)

 ◇フィリピンの英雄
   (2005/12/30)





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本年も当ブログにお立ちよりいただきました多くのリーダーの皆様、ありがとうございました。 2015年もどうぞよろしくお願いいたします。

Happy New Year !

Manigong Bagong Taon !





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December 25, 2014

◇ フィリピンのチャイナタウンで食べある記 (2014) [ Vol. 7 Ongpin (オンピン) ]


ongpin 1


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《 ◇ フィリピンのチャイナタウンで食べある記 (2014) [ Vol. 6 気になるのはデザートではなく・・・ ] 》 の続きです。


カリスマツアーガイド、Ivan 率いるチャイナタウンの食べ歩きツアー、"The BIG Binondo Food Wok!” は、Yuchengco 通りと Carvajal 通りの角、Hopia で有名な "HO-LAND HOPIA & BAKERY" がラストスポット。 このお店をでて、最初の待ち合わせ場所である Binondo 教会 に戻って解散となります。



ongpin 4

《 Carvajal St. 》

来た時とは逆に、路地裏商店街 Carvajal 通りを Quintin Paredes 通りへと戻ります。 帰り道になってやっとこの通りが舗装されていることに気づき、一種の感動をおぼえました。 これなら雨でも (洪水にならない限り) 足元も悪くないですね。 





Quintin Paredes 通りに出ると、

ongpin 5

右にはもう Binondo 教会がみえます。




教会に向かう途中、

ongpin 6

《 Roman Ongpin 像 》

歩いてきた Quintin Paredes 通りと Ongpin 通りの角に、こんな像が建っています。

チャイナタウンのメインストリート Ongpin 通りはこの人物、 Binondo 生まれのビジネスマン Roman Ongpin (1847-1912) にちなんで命名されているのだそうです。

福建省からの移民であった Roman Ongpin の父はろうそく業界で地位を確立していた人物で、その父からビジネスを学んだ彼は1882年、独立してこの地に画材店を設立し成功しました。

職業柄、芸術家たちとの交流も多く、実際に彼の妻は、有名な画家でありフィリピンで最初の芸術学校を創設した Damian Domingo の孫娘であったそうです。

ビジネスマンであると同時に、スペインからの独立運動を支援する愛国者であったことでも知られています。 Bonifacio らによって結成された秘密結社 KATIPUNAN に財政支援をし、1898年2月6日彼の店が焼失したことによって得た保険金の90%までも Aguinaldo に寄付し、支援を続けたそうです。

独立運動の対象がスペインからアメリカへ移ってからも、彼の独立運動支援は続けられ、そのために投獄される身ともなりました。(1900年12月6日〜1901年3月23日)




ongpin 7

1912年、彼の栄誉を称え、Calle Sacristia と呼ばれていた通りは Ongpin 通りという名に変えられ、現在ではチャイナタウンを代表する最も有名な通りとなっています。





ongpin 2

チャイナタウンの門とはミスマッチにそびえ建つ高層コンド



かと思えば、

ongpin 3

こんな庶民的な一場面も。


どちらも、チャイナタウンのメインストリート Ongpin 通りです。





「◇ フィリピンのチャイナタウンで食べある記 (2014)」 は、これにておしまい。


*2010年度版チャイナタウンツアーはこちら ⇒ 


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September 11, 2014

◇急遽、フィリピン行きを決めたのは・・・


photo exhibition 1


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こちら でちらっと触れましたが、8月初めに急遽決行したフィリピン行きには、ある事情がありました。  事情というより、ある目的のためでした。




その目的というのは、ここ

national museum 1

セブに移されるらしい Rizal Park の Lapu-Lapu 像を見納めに、



ではなくって (^ ^;




その先の

national museum 2

National Museum of the Philippines



ネットで偶然ある写真展情報をキャッチ!。 「わっ、これは行かなきゃ!」 開催場所はナショナル・ミュージアム。 開催期間は5月3日から8月3日まで。 ええー、見つけた時はすでに7月中旬過ぎ。 最終日の8月3日 (日) は、早くに撤収しちゃうかも、いえ、絶対そうにちがいない。 となると、8月2日を最終日と思わなきゃ。 
すぐにでも旅たちたかったけど、そういうわけにもいかず。 なんとか段取りをつけて、ギリ8月1日に出発。 
ホテルも目的地に近い Malate にまず2泊ブッキング。 で、初日夜は、Malate で「和」 のハシゴをしていたというわけです。




前置きが長くなってしまいましたが m(_ _)m

小雨降る中、翌朝目的地に乗りこみました。


national museum 4

ワクワクしながら、シースルーのエレベーターで4階のレセプションルームへ。





到着! 

photo exhibition 2

ガッラ〜ン。 えっ? ここ?



photo exhibition 3

でも、趣のある窓に緑が映え、とても心地いい空間




photo exhibition 4

約50点もの作品が、4面の壁すべてに展示されていました。





入場者は超まばらで、ほとんど独占状態。 

それをいいことに、壁にへばりついて何周したことか。



こんなことは、またとないチャンス。

素敵な写真たちをご紹介したいのはやまやまですが、

人様の作品をここでアップするわけにはいかないので、


ポスターだけ ↓



pagkaing filipino

《 Pagkaing Filipino 》

著名な写真家 Neal Oshima 氏による、フィリピン食文化の作品展でした。

ポスターの写真は、来客を迎えるための料理を準備する T’BOLI 族の女性。 
このほかにも、フィリピン各地を訪れている氏らしく、見たこともないようなその地方ならではの料理や食材を被写体とする作品が少なからずありました。
また、遠くからは気づきませんが、それぞれの作品の傍らには被写体の説明文があるので、それらを読むだけでも随分楽しむことができました。


今回は、終わってしまったイベント情報ですみません。 m(_ _)m
でも、このミュージアム、なかなか見ごたえがありますよ。 別のお宝も発見しました!! それについては、近日中にアップしたいと思っています。 お楽しみに〜! (

【追記 (2014.09.25)】 別のお宝 (前編) をアップしましたよ〜 (^ ^)v  →  


* * *




【ご参考】 Neal Oshima 氏に関する過去の投稿・作品掲載書籍の紹介:

フィリピンのファブリック 〔2〕 - TINALAK (2006/4/1)

フィリピンのお米 (2006/4/16)

”フィリピン文化”を撮る写真家 (前編) (2006/5/18)

”フィリピン文化”を撮る写真家 (後編) (2006/5/19)

Amazon で買えるフィリピンの本 (2007/2/23)

フィリピンの "コーヒーに関する本" (2008/3/12)

フィリピン・キュイジーヌ&レストラン、国際化へ(?) (2008/12/9)

フィリピンのナショナル・コスチューム、ベールを脱ぐ (2009/11/18)

世界の美食ガイド 「フィリピン:マニラ」 って? (2014/7/24)

  など。






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May 14, 2014

◇フィリピンの "カリスマ" ツアーガイド


Carlos Celdran 11

《 Breakfast Magazine / Aug. - Sept.2012 》


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G.W. 中、風邪を引いてしまったのをいいことに、またもやブログ更新を怠るというクセがついております。 そろそろ再開しなければ・・・ (^ ^;


さて、以前に名前 (こちら) と 顔写真 (こちら) だけは当ブログにも登場したことのあるカリスマツアーガイド Carlos Celdran は、雑誌の表紙を飾ったり、Wikipedia にまで記述されるという、超人気物。 特に彼が取り仕切る Intramuros のウォーキングツアーは有名で、今回そのツアーに参加することができました。 

あまり事細かに報告してしまうと、これからツアーに参加する人たちにはお楽しみが半減しちゃうでしょうから、ざっくりとだけツアーの様子をお見せすることにします。 < ← 単なる手抜き! って? まぁ、そうかも (^ ^; >





Fort Santiago (サンチャゴ要塞) の入り口付近の木陰で集合していると、

Carlos Celdran 1

Barong Tagalog (バロン・タガログ) 姿の Carlos Celdran 登場。 

胸元にはP国の伝統的ネックレス Tambourine (タンブリン) が。






Carlos Celdran 2

シルクハットにヘッドセットといういでたちも、もうおなじみ





Carlos Celdran 5

スピーカーもスタンバイ。 ツアーのはじまり、はじまり〜。





彼のツアーは、


Carlos Celdran 3

品 (小道具) を変え、





Carlos Celdran 10

場所を変え、





Carlos Celdran 6

時にはジョークや皮肉を交えたり、





Carlos Celdran 8

時には歴史上の人物に扮しながら、

面白おかしい解説が続きます。






ツアーガイドというよりは、

Carlos Celdran 8

もはやエンタテナー、もしくはアーティストの域。




彼の発する一言一言にドッと笑い声がわき上がる様を何度も見るにつけ、参加者 (ほぼPノイに限る) の心を完全にわしづかみにしちゃっているな、と第三者的立場で観察するのでありました。

彼のパフォーマンスに大受けするPノイ達。 同じように楽しみたいなら、まずP国の歴史的背景、そして小説に登場する架空の人物も含めた歴史上の人物等、この国についての知識を持ち合わせておく必要があります。 でなければ面白みが半減しちゃうかも。 ま、知識がなくても、彼の大げさな動きや、突如発せられる大音量の雄叫びだけでも結構笑えますけど。
 
あっ、あとね、ツアーは英語で行われますが、彼の発音は典型的なPノイ式英語発音とは違い、とーってもアメリカンなので、話を聞くには集中力が必要です。  でも時々耳を休憩させないと、途中でギブアップしてしまいそうです (^ ^;



それから、彼がこの仕草をすると、

Carlos Celdran 4

紋章の方ではありません。 ポケットに入れた手で・・・

仕込んである大量の花びらが宙を舞います、何度でも。






この後、San Augstine 教会に移動して、(途中バックれたので、写真無し)


Carlos Celdran 9

終着点は、通りを渡った Plaza Sun Luis Complex





halo halo

ここでP国を象徴するともいわれるデザート、 Halo-Halo をいただきながら、ツアーの幕が閉じられます。 (↑ 濁らずにやけに具が鮮やかだと思ったら、コンデンスミルクを入れ忘れられたらしい私の Halo-Halo、甘すぎず丁度よかったけどね。)




Carlos Celdran 主催のツアーについては、彼のサイト Walking this Way をご参照ください。





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January 22, 2014

◇ フィリピンの記念切手になった料理人母娘


stamp 7


約一ヵ月のご無沙汰です。 (^ ^;
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。 m(_ _)m

年末年始の慌ただしさ+風邪をひいたのをいいことに、更新をさぼっていました。 一旦さぼるとさぼり癖がついちゃいますね。 (^ ^;

おさぼり中も、当サイトに訪問いただいた皆様、ありがとうございました。 以前のペースに戻すにはやや時間がかかりそうですが、ぼつぼつと再開していこうと思います。


年明け第一弾のネタは、ちょっと珍しい 「切手」 のお話。  「切手」 には特に興味があるわけでも、詳しいわけではないのですが、P国の食に関心を持つ者にとっては、放ってはおけない情報ではあります。  まずはこちらをどうぞ。↓


stamp 1

Decade of Filipino Nationalism (Great Filipinos), Series IV


「フィリピンの偉人シリーズ IV」 とでも題したらいいでしょうか。 1992年6月1日に発行された記念切手シートです。 Manuel Roxas (第5代大統領)、 Natividad-Lopez (初の女性判事)、 Roman O. Ozaeta (元最高裁判事)、Fernando Amorsolo (国民的画家) と肩を並べておさまっている右から2番目の偉人をご存知でしょうか?  多分、かなり以前に当ブログのどこかに書いたような気がしますが、 マニラのランドマークとも呼べるべき Aristocrat レストランの創業者 Engracia Cruz-Reyes です。 (1938年創業)


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当時は、外食といえばスペイン料理や中華料理であり、まだフィリピン料理のレストランの存在はおろか、フィリピン料理自体が外食とみなされていなかったと言われています。 ですから、フィリピン料理のパイオニアであり、フィリピンの外食産業の草分け的存在であった彼女は、「フィリピン料理の母」 としてその功績を称えられ多くの栄誉を手にしています。 この切手は、彼女の生誕100周年に発行されたものです。



そして、更に見ていただきたいのが昨年、2013年2月11日に発行されたこれ ↓

stamp 8

RP Stamps and Postal History より


Teresita "Mama Sita" Reyes の10ペソ切手! あのインスタントミックスでおなじみ、Mama Sita's ブランドの Mama Sita こと Teresita Reyes も切手になっちゃったのです。 これも何回も書いてるような気がするけど、Mama Sita は Aristocrat 創業者の娘。 つまり親子2代で切手になっちゃったのです。 


時代のせいでしょうね、Mama Sita 版は母上のよりもかなり洒落ています。 上段には Souvenir Sheet、下段には First Day Covers: Manila と記載されています。 「何のこっちゃ???」  切手に関しては知識がないので、早速ググってみました。 ネットって本当に便利! ちゃーんとヒットするのですから。 (^ ^)

Souvenir Sheet とは: 英語の Miniature sheet もしくは Souvenir Sheet は、日本語では 「小型シート」 と呼ばれている切手シートのようです。  以下 Wikipedia からの抜粋です。
主に切手収集家向けに複数枚もしくは1枚の切手を大きな余白(耳紙-みみがみ)で囲んだ形態で販売されるスタイルのものを、小型シートと呼んでいる。多くの場合は記念切手もしくは特殊切手のひとつとして発行される場合が多い。
小型シートは郵便で使われることなくコレクションアイテムとして死蔵されることを想定している場合が多いため、時には無目打(穴を黒い点として印刷される場合がある)となっているものも少なくない。デザインもバラとして発行された切手を組み合わせたものから、シート地もふくめ一つのデザインとして発行される事がある。後者の場合には小型シートの形式のみで発行される場合が多い。
お年玉付き年賀葉書の景品でもらえる 「切手シート」 がそれですね。


では、First Day Covers とは: First Day of Issue cover または、First Day Cover は、日本語では、「初日カバー」。 以下同様に Wiki からの抜粋です。
郵便切手の発行初日に、その発行日当日の消印が押された封筒類のことである。 切手収集家や記念品収集家を対象とした郵趣品(記念品)である。 英語では"First Day Cover"と呼ばれていることから、その頭文字をとってFDC(エフ・ディー・シー)とも呼称される場合も多い。 
この封筒は、切手収集家が自前で用意する場合もあるが、郵政当局ないしその関係機関もしくは民間の切手収集家を顧客とする切手商や美術商が、その切手にちなんだデザインを印刷した封筒を作成して押印する場合が多く、現在では後者の手段で製作したものを初日カバーと呼ばれることが多い。


実際の First Day Cover がこれ

stamp 4

伝統的キッチン Banguera (バンゲーラ)、capiz window (カピス窓 =カピス貝の格子窓)、Palayok (パラヨーク=土鍋)、そして背景に描かれているのは Mama Sita が訪れた諸外国の風景でしょうか。





実は、こんなものをゲット (*^_^*)/

stamp 5

Mama Sita 財団の手によるこれの



中身は・・・


stamp 7

開くと、中央に Souvenir Sheet と First Day Cover が一枚ずつセットされていて、左側には Mama Sita の子孫たち Reyes ファミリーからのメッセージ、右側は両面に Mama Sita の生い立ちや経歴など。 これは貴重だ〜! 大事にしますぅ。




あと、せっかくならと、こんなものを自腹で大人買い。

stamp 3

40 枚つづりのシート。 もったいなくて使えなーい。

ってか、よく考えたらP国でしか使えないよね (^ ^;




stamp 6


この記念切手を発行するにあたっては、NHCP (The National Historical Commission of the Philippines=フィリピン国立歴史委員会?) のバックアップがあったようで、NHCP も 「フィリピン料理と、フィリピン料理に伴う調味料の使用を大衆化した Teresita Reyes の役割は大きい。 その偉業をなくしては、フィリピン食文化史は語れない。」 と彼女の功績を称えています。

確かに、インスタントソースミックスは、現地スーパーマーケットでも売り場スペースを結構占めていて、海外在住P国人のための輸出用のみならず、国内でも随分重宝されていますね。

Mama Sita 亡き後も、Mama Sita's ブランドの製品は子孫たちによって受け継がれ、次々と新製品が生み出されています。 それらはできるだけここでご紹介していければ、と思っています。 




* * * * *



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Posted by harana at 10:27Comments(0)

October 11, 2013

◇ フィリピンフードツアー "Manila Foodprints" Vol. 4 個性的なツアーガイド


Charisse-1


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


「◇ フィリピンフードツアー "Manila Foodprints" Vol. 3 セレブ邸再訪」 の続きです。


"IFEX (国際食品展) フィリピン 2013" 主催者により用意されていたプログラム "Manila Foodprints" は、有意義で価値あるフードツアーでした。 
Vol.1Vol.2Vol.3 で報告したような、それぞれ特徴あるレストランでのお料理のサンプリングだけにとどまらず、ツアー全体を通して参加者を飽きさせることのないエンタテイメント性のあるものでした。

このツアーは、IFEX 会場前に待機していたバスに乗り込んだ瞬間から始まっていました。 いえ、もっと厳密に言えば、会場に集合した瞬間からかも。 集合場所である 1階のカウンター前に着くと、風変わりなスタイルで、かなりインパクトのあるPナが一人ウロウロしていました。 てっきり IFEX 会場で民族的なイベントがありその出演者なのだろうと思っていたのですが、ツアーバスに乗ると、なんとその風変りなPナがいたのです。




車内の席につくと、風変わりなPナからカップを差し出されました。

Charisse-2

ウエルカム・フルーツとでも呼べばいいのでしょうか。 よく熟したパパイヤや確か Singkamas (シンカマス=ヒカマ) も入ったミックスフルーツでした。 「全員が乗車するまで、これでも食べて待っててね」 ってことなのでしょうけれど、なかなかホスピタリティー溢れる演出ではありませんか。





Charisse-3

風変わりなPナの名前は Charisse (チャリース)、このツアーのツアーガイドです。
頭につけているのは、こちら に登場した女性達の髪飾りによく似ています。 (おそらく T'boli 族の Suwat という髪飾りだと思われます。) ボトムは巻きスカート。

このツアーの面白いところは、バスでの移動中も Charisse のジョーク交じりの巧みな話術で止まることなく歴史や文化が語られるかと思えば、用意周到な彼女、果物や野菜、ローカル色の濃いお菓子、はたまたクーラーボックスに San Miguel ビールや Lambanog (ランバノッグ=ココナッツの蒸留酒) まで積み込んでいて、それらを取り出しては試食、試飲させてフィリピンの食を紹介するというスタイル。 移動中だからといって、おちおち寝ていられません(笑)





Charisse-4

世界遺産 San Augstin 教会前で熱弁をふるう Charisse





Charisse-5

とても機転がきく彼女。 San Augustin 教会前で Taho (タホ) 売りを見つけると、早速いくつかオーダーし、「食べたい人〜?」 と呼びかけていました。  
ついでに Taho について少々 (^ ^)




「Tahoooooooo〜 (タホーーーーーーー)」

tafu-1

と呼びかけながら、Taho 売りは、竿に二つのアルミ容器を下げて売り歩きます。 

少し大きめの容器の方には、温かく、絹豆腐のように滑らかな豆腐が入っています。 これをすくってカップに。





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小さい方の容器からは Sago (サゴ=フィリピンタピオカ) とブラウンシュガーのシロップをかけ、ひと混ぜしたら、はい召し上がれ。 食べ方は、カップに口をつけてすすってもいいし、スプーンですくっても。


* * * * *


と、このように場面、場面で機転をきかせ、それにあった適切な説明をしてくれるツアーガイド、 Charisse。 そしてその ”しゃべり” には誰もが耳を傾けてしまうのです。 Casa Manila 博物館内でもずーっと展示物にちなんだジョークが続き、お堅いはずの博物館巡りが楽しいものとなりました。 移動中のバスの中が、ずっと爆笑の渦に巻き込まれていたことは言うまでもありません。 ツアーが終わり別れ際には、参加者からの拍手喝采と "Thank you, Charisse!" の連呼。

冒頭で 「有意義で価値あるフードツアー」 と評しましたが、そう言えるのも彼女の存在があってこそです。



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マニラには、Carlos Celdran 氏 や、Ivan Man Dy 氏 (こちら に登場) のように、ネット上でもよく知られたユニークで個性的なツアーガイドがいます。 Charisse も彼らに負けず劣らず (いえ、それ以上かも) ユニークで個性的で、そして有能でありました。 
ツアーガイドとして紹介しましたがが、実際のところ、私の目には彼女がエンターテナーとして映りました。 
彼女については、近いうちに別の視点から紹介する機会があるかもしれません。




「フィリピンフードツアー "Manila Foodprints" 」

・・・ 完 ・・・


* * * * *


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Posted by harana at 14:27Comments(0)

June 03, 2013

◇ フィリピン・フードフェア 2013 @ヒルトン大阪


phil food fair 1


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


前回の投稿 でお知らせしたように、ヒルトン大阪 ブラッセリー 「チェッカーズ」 の フィリピン料理フェア に行ってきました。 
本当はフェア開催中に更新するつもりだったのですが・・・、(^ ^; ハハ、「つもり」 のまま、もうフェアは終わってしまいました、すみません。 m(_ _)m


* * *


てなわけで、報告です。


phil food fair 2


このフェアのために去年同様、本国ABC-CBN放送局のレストラン 「9501」 より3人のシェフが来日。 指揮を執るのは女性シェフ、Myrna Segismundo さん。 彼女はTV出演、講演会講師としても活躍されていますが、ずっと以前に紹介した料理書 KULINARYA の6名の著者の一人でもあります。

KULINARYA は、P国にはこれまでになかったタイプの料理指南書。  「出来上がりを想定して下準備、調理をすること」、「彩(いろどり)を考える」等、P国料理が国際レベルに達するには必須不可欠な、ビジュアル面からの意識改革を提唱しています。 今回もブッフェテーブルに並んだお料理にはそれが表れていて、シェフが国際的な視野にたってフィリピン料理の普及に尽力されているのが感じられました。




《 前菜&メイン 》


phili food fair 3

 右上から時計回りに
  ・蒸し野菜盛り合わせ・P風ドレッシングで
  ・本日のピザ "Tapa (タパ=牛肉マリネ焼き)、ロースト野菜、茹で卵のピザ"
  ・Adobo (アドボ)
  ・Roasted Tamarind Chicken (ローストチキン・タマリンド風味)
  ・Pinakbet (ピナクベット=P風ラタトゥイユ)
  ・Chicharon (チチャロン=ポークの皮のフライ)
  ・エビ、大根、キュウリの Kilawin (キラウィン=セビーチェ)
  ・Lechon Kawali (レチョン・カワリ=皮付ポークのカリカリ揚げ)

気になったのは、"Roasted Tamarind Chicken (ローストチキン・タマリンド風味)"、 苦手なチキンなので食べられなかったけど、タマリンド風味ってどんな味? どうやって料理してるの??? 気になる、気になる・・・・。

あっと、ここに掲載したお料理がすべてではありません。 比較的まともに撮れたものをピックアップしただけです。 何しろ、暗かったり、ライトの真下だったりで、なかなか上手く撮れないので・・・ (^ ^;




《 デザート 》

phil food fair 4

 中央/右上から時計回りに
  ・フルーツクリームサラダ
  ・Palitaw (パリタウ=ココナッツ風味のお餅)
  ・Budin (ブディン=ドライフルーツ入りパンプディング) ←多分 (^ ^;
  ・Turron (トゥロン=バナナ&ジャックフルーツ入り揚げ春巻き)
  ・Leche Flan (レチェ・フラン=P風カスタードプディング)

こちらも、デザートのほんの一部です。 他にもペストリー数種、ゼリー系数種、Halo-Halo (ハロハロ=P風かき氷)など、盛りだくさんでした。 (それまでに食べ過ぎて、デザートまでたどり着けなかった・・・) 



* * *


phil food fair 5

一息ついた頃、お隣のテーブルではお誕生日の方がおられたらしく、バースディーケーキと共に、フィリピンバンドの皆さん登場。 Myrna シェフ以外のピノイシェフ達も駆けつけ大合唱&大盛り上がり。 ついでに私たちのテーブルも盛り上がり、P国気分を味わったのでした。 (*^o^*)




まもなく、 Myrna シェフ登場

phil food fair 5

最初はお隣のテーブルにおられたのですが、その後私達のテーブルにも来てくださって、お料理の話だけでなく、むしろシェフおススメのビーチとか、ダイビングとか、住んでおられる地域の話に花が咲きました。





phili food fair 6

お会いできることを期待して KULINARYA 持参

わーい、サインもらっちゃった♪♪♪ 

Myrna シェフ、ありがとうございました!


フィリピン料理の国際的普及を願って、 Mabuhay!



来年もお待ちしておりま〜す!!! (^_^)






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Posted by harana at 13:49Comments(0)

December 31, 2012

◇フィリピンの英雄をとり囲んだ食環境


the food of jose rizal 2


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


当ブログでは度々書いていますが、昨日 (12月30日) は、フィリピンの国民的英雄 José Rizal (ホセ・リサール) の死を追悼する 「リサール・デー」 でした。
一年の締めくくりにはどうしても避けられないブログネタになっていますが、今回はリサールの食にまつわる本の紹介です。


"The Foods of Jose Rizal" : リサール自身によって書き残された小説、詩、自叙伝、日記、家族や友人に宛てた手紙等、そして彼を賛美する人たちによって書かれた書物、彼を知る人たちへのインタビューから収集したリサールの 「食」 に関するくだりのみをまとめた1冊です。




the food of jose rizal 3


食事のメニュー、食材、テーブルセッティング、ダイニングルーム、食品の値段など、リサールの幼少期から、ヨーロッパへの留学、追放時代、そして "Mi Ultimo Adios (『我が最後の別れ』)" を残すまで、彼の人生における食環境を垣間見ることができます。
また、それらを通じて描き出されている、その時代の習慣、家屋、歴史的背景も見逃せません。






the food of jose rizal 5


各章のはじめには、フィリピン料理のみならず、ヨーロッパ料理まで、リサールに所縁のあるレシピが掲載されています。
第6章 "Rizal's Literary Writing (リサールの文学作品)" には Chiken Tinola (チキン・ティノラ) のレシピ。



 

the food of jose rizal 4


リサールの代表作、 "Noli Me Tangere (ノリ・メ・タンヘレ= 「我に触れるなかれ」) には、食に関する描写が多く、Chiken Tinola もそのひとつ。 有名な、 ”Tsokolate(チョコラーテ)” のくだりも。(→ こちら 参照)


リサールについては、彼がめざしていたスペインからの独立運動に関する観点から語られることが多いように思えますが、時には 「リサールは何を好んだのだろうか? 何を食べたのだろうか?」 と別の角度から国民的英雄を考察してみるのも興味深いのではないでしょうか?


* * *


the food of jose rizal
 ■The Foods of Jose Rizal

 著者:Felice Prudente Sta. Maria
 発行:Anvil Publishing Inc.
 ISBN: 9789712726774
 言語:英語

 こちらで販売中 → 
 数に限りがあります。 売り切れの場合は
 ご容赦願います。

  





* * *



Jose Rizal に関する過去の投稿もご参照ください。

 ◇国民的小説をモチーフにした "フィリピン料理レストラン"
   (2011/12/31)

 ◇フィリピンの英雄の日
   (2007/12/30)

 ◇フィリピンのホットチョコレート ” Tsokolate(チョコラーテ)”
   (2006/12/30)

 ◇フィリピンの英雄
   (2005/12/30)



* * * * *


今年も多くのアクセス、ありがとうございました。

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Posted by harana at 17:03Comments(0)

December 31, 2011

◇国民的小説をモチーフにした "フィリピン料理レストラン"


crisostomo 1

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

昨日 (12月30日) は、フィリピンの国民的英雄 José Rizal (ホセ・リサール) の死を追悼する 「リサール・デー」 でしたね。  そして今年は、彼の生誕150周年 (1861年6月19日 - 1896年12月30日)でもあります。
リサール・デーには一日遅いけど、生誕150周年もあと数時間しかないけど、今回は、リサールがらみのネタといきましょう。


こちらは NAIA ターミナル3 近くに開発された Newport City のモール

newport 1





P−ナに誘われて行ったのは、2F にあるブルーを基調としたレストラン

crisostomo 2

Crisostomo





crisostomo 4

メニュー、プレースマット、ペーパーナプキン、お持ち帰り用のドギーバッグに至るまで統一性のあるイラストが描かれています。 モチーフとされているのは、1800年代後半のエリート階級の装いなのでしょう。
そもそも店名の "Crisotomo" とは? フィリピン国民なら誰もが知っている ホセ・リサールの小説 "Noli Me Tangere (ノリ・メ・タンヘレ)" の主人公 Crisostomo Ibarra (クリソストモ・イバラ) のことであるのは明白です。 というのも、このレストランでは、店名だけでなく、多くの料理名にリサールの小説に関連した名前がつけられているのです。



crisostomo 3

<右/上から>
・Gising-Gising (これはネーミングのひねり無し)
・Crispin at Basilio (Tokwa't baboy)
・Binagoongan ni Pia (Pork binagoongan)

<左/上から>
・Corregidor (Diniguan)
・Ginataang Halo Halo (これもそのまま)



Atchara ni Ibarra (アチャラ・二・イバラ=イバラのピクルス) のように単に「誰々の〜」というネーミングもあれば、Okra Clara (オクラ・クララ) なんていうのも。 これは Steamed Okra at bagoong=蒸しオクラ、アミの塩辛添え)なのですが、Crisostomo Ibarra の婚約者 Maria Clara (マリア・クララ)の語呂合わせでしょうね。
面白いのは、 "Noli Me Talong (ノリ・メ・タロン)"。 Noli Me Tangere と定番フィリピン料理 Tortang Talong (トルタン・タロン=ナスのオムレツ)を掛け合わせているようです。 説明書きには "Tortang talong pie topped with kesong puti (ナスのオムレツパイ、水牛のチーズのせ)" と書かれていました。

このように、メニューはリサールの小説 「Noli Me Tangere」、「El Filibusterismo (エル・フィリブステリスモ)」 に登場する人名、地名、また当時の歴史的著名人名などで、埋め尽くされています。

「聞いような気はするけど誰だっけ?」ってこと多数 (^ ^;  寝正月を利用して、 「Noli Me Tangere」、「El Filibusterismo」 二作品とも再読してみる必要があるかもね。


Jose Rizal に関する過去の投稿もご参照ください。

フィリピンの英雄の日
  (2007/12/30)
フィリピンのホットチョコレート ” Tsokolate(チョコラーテ)”
  (2006/12/30)
フィリピンの英雄
  (2005/12/30)



* * *


newport 3

■ Crisostomo
  2nd Flr. Newport Mall,
  Resorts World Manila,
  Pasay City, M.M.








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newport 2

 
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Posted by harana at 00:18Comments(2)

June 12, 2010

◇祝!独立記念日 & 第15代フィリピン大統領確定


moa

《 M.O.A. 》


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


今年のフィリピン独立記念日(6月12日)は、同時に新大統領誕生を祝うものでもあります。
なるべくしてなった観がある、次期フィリピン大統領、 ベニグノ・(ノイノイ)・アキノ 三世。 父親は、国民に根強い人気がありながら、惜しくも 1983年に暗殺された民主化運動指導者、ベニグノ・(ニノイ)・アキノ Jr. 元上院議員。 母親は、1986年、”ピープルパワー (EDSA 革命)” でマルコス政権を倒し、初の女性大統領となった故 コラソン・(コリー)・アキノ元大統領。 幼い頃より、父親の投獄、米国への追放、そして暗殺という非情の現実を目の当たりにし、どこかの国のタナボタ式に首相になった人とはバックグラウンドが違います。 常に 「死」 がつきまとうのがP国の政治家。 彼自身もコリーの大統領在任中、クーデターで銃撃を受けて重傷を負っています。 家族の反対もあったということですが、両親の遺志を継ぐべく、「死」 をも覚悟で出馬を求める声に応えたのでしょう。 
新大統領の活躍を期待して、心から声援を送るばかりです。 そして、まずは無事就任式が迎えられますように。 Mabuhay!


* * *



ところで、PAL (フィリピン航空)が独立記念日と新大統領誕生を祝して、プロモを行っています。 
例えば、[関空〜マニラ往復 ¥29,000(税・サーチャージ別)]、安っ!! 
[関空〜セブ往復(マニラ経由) ¥32,800(税・サーチャージ別)] ← これ予約しようかと思いましたが、残念ながらマニラでのストップオーバー不可。 P国に行って、マニラを素通りするわけにはいきませぬ。マニラ滞在は必須。 別に国内線を買うしかないっか。 

で、PAL の HP で料金をチェックすると、
[関空〜マニラ〜セブ〜マニラ〜関空] と通しで購入すると、¥86,950 (税・サーチャージ込)ですが、
-A [関空〜マニラ〜関空] ¥29,000 + 9,250(税・サーチャージ)=¥38,250
-B [マニラ〜セブ〜マニラ] PHP3,443 + 429(税・サーチャージ)=PHP3,862
-A&B ¥38,250 + PHP3,862(約¥8,000)=¥46,250 と国際線、国内線を別々に購入する方がかなりお得。
(註:[マニラ〜セブ〜マニラ] は、便(時間帯)によって値段が異なります)

プロモ料金には、様々な制約があります。 詳細は → こちら でどうぞ。(日本語です)



* * *


フィリピンは連休だし、今日はこれくらいにしておいて、

過去の投稿でも羅列することで、お茶をにごしておこう。



↓↓ ■過去の投稿■ ↓↓



 《 独立記念日関連

  ◇フィリピン ファミリー&フレンズ ディー (2008/06/17)

  ◇初代フィリピン大統領の記念館 (2008/06/12)

  ◇フィリピンは振替休日だそうですが・・・ (2008/06/09)

  ◇フィリピン・フラッグ だらけ (2007/06/16)

  ◇写りたがる(?)フィリピン人 − ”独立記念日” 編 (2007/06/13)

  ◇祝・フィリピン 独立記念日 (2007/06/11)

  ◇フィリピンの正装 "BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)" (2006/06/11)



 《 アキノ家関連

  ◇元フィリピン大統領ご逝去を悼み・・・ (2009/08/02)

  ◇フィリピンの黄色い Tシャツの想い出 (2006/02/26)



 《 オマケ

  ◇フィリピンの大統領 (2005/11/27) (← ERAP にまつわるジョークあり)




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Posted by harana at 15:20Comments(0)

August 02, 2009

◇元フィリピン大統領ご逝去を悼み・・・


for cory


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*



Corazon Aquino 元フィリピン大統領のご永眠に接し

深く哀悼の意を表します。




故人の遺志により、ご遺族は国葬を拒否されたとのことですが、

生前の功績は、国葬するに充分価するものであったと、

国民の誰もが確信しているはずです。



フィリピン現地では、現大統領令により10日間喪に服すとのこと。

その間、当ブログも更新を自粛しようかと・・・。



初めてフィリピンを訪れたのは、マルコス政権時代。 その後、

Ninoy の暗殺、Edsa 革命、Cory の大統領就任という一連の

P国の現代史を目の当たりにしてきた者にとって、Cory の死は

日本在住の日本人ながら、見過ごすわけにはいきません。


あらためて、コリー元大統領のご冥福を心よりお祈り申しあげます。




■過去の関連投稿記事: 

フィリピンの黄色い Tシャツの想い出 (2006/02/26)


  
Posted by harana at 22:10Comments(0)

July 07, 2009

◇フィリピンのプロビンス、Pampanga (パンパンガ)州へ [ Vol. 3 料理人はマルチアーティスト ]



tayag1


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*



Lillian さんのお宅 をあとにして、次に向かったのは

Angeles city (アンへレス市) のとある一軒家。



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《 Bale Dutung (Wooden House) 》



手作り風の門をくぐると、


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自然と一体化したような、開放感のあるお宅が。



tayag4



こちらでも、予約に応じてご自宅をレストランとして開放されているのですが、

家の主は、画家、彫刻家、家具デザイナー、フードライターである、才能豊かな

アーチスト、Claude Tayag 氏。 (こちらこちら にも登場済み)

もちろん Pampanga を代表する料理人としても知られています。




tayag7


彼の作品が並ぶギャラリースペース



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* * * * *


ダイニングスペースには、 Lillian さんのお宅同様、


tayag5


お菓子作りのための木型がディスプレイされていました。


tayag6


Pampanga の食文化の一面に触れているようで、

だんだんテンションも高まってくると、




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《 Mr. Claude Tayag 》



ご本人も登場し、


いよいよマルチアーティストの手によるランチの始まりです。



tayag11




この先は、次回に


・・・ 続く ・・・

  
Posted by harana at 03:23Comments(0)

December 30, 2007

◇フィリピンの英雄の日


rizal 1



Rizal Day - フィリピン独立運動の闘士にしてフィリピンの国民的英雄、Jose Rizal(ホセ・リサール)が志半ばにして捕らえられ、スペイン軍の手で銃殺された日。

暴動の扇動容疑で銃殺刑が宣告されるも、リサールの人物を惜しんだスペイン人官吏が、国を出てキューバで医療奉仕するなら処刑は取り消せると提案したが、リサールは断り、故国のために死ぬ事を選んだ。

1896年12月30日、マニラにてホセ・リサール銃殺。 [wikepidia より抜粋]




クリスマスもそうですが、この日を迎えるのもブログを始めて3度目。

毎年同じネタは使えない・・・。


今年はご本人の肖像画でも掲載しておこう。


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《 イントラムロス・ Fort Santiago 内 リサール記念館にて 》




で、ついでに銅像も。


rizal 3

《 リサール公園にて 》




もう一つついでに「フィリピンの英雄」の銅像を撮る日本人らしき人物入りも。



rizal 4

(撮った写真は、ネット上に存在するかも。 これ とか、これ かな?)







過去の同じ日の投稿記事もどうぞ。


・2005年
[◇フィリピンの英雄 ]

・2006年
[◇フィリピンのホットチョコレート ” Tsokolate(チョコラーテ)” ]





師走なので多忙です。 これにて失礼します。

よいお年を!




◆ P.S. ◆

フィリピンの皆さまへ

明日の大晦日は、本物の流れ弾にご注意くださいませ。

  
Posted by harana at 08:09Comments(11)

April 16, 2007

◇フィリピンの珍魚(!?)


Tawilis(タウィリス)というお魚のオイル漬け

tawilis 1

珍しいお魚だそうです。


中身はこんなの。(↓)
ギザギザカットの人参入り。


tawilis 2

「どこか珍しいんだ?
オイルサーディンにしか見えない!」って?


*〜*〜*〜**〜*〜*〜*


マニラから日帰りで行ける観光地、TAGAYTAY(タガイタイ)。
TAGAYTAY といえば、TAAL VOLCANO(タール火山)と TAAL LAKE(タール湖)の絶景。
「タール湖」の中には「タール火山」が浮かんでいて、火口もまた湖になっているという二重カルデラ構造。
(タガイタイから眺めたタール湖の写真は、ipi-p さんがこちらこちらに掲載されています。)

珍しい湖には珍しい魚がいるようで。
品種名 Sardinella Tawilis、ニシン科。
Sardinella=Sardine(サーディン)、つまり「イワシ」

何が珍しいのかというと、生息地がタール湖。「みずうみ」=「淡水」
つまり、Tawilis とは、海水ではなく「淡水に生息するイワシ」っていうことみたいです。

Tawilis は、生を焼いたり煮たりするほか、干し魚(Tuyo=トゥヨ)にしたり、燻製(Tinapa=ティナパ)にしたり、写真のようにオイル漬けにしたりと、様々に加工されます。

タール湖ではもう一種珍しいとされている Maliputo(マリプト)という魚も生息しています。
どう珍しいのかよくわかりませんが、美味なのにあまり採れない魚なのだそうです。
タール湖の珍しい魚として、Tawilis と共によく挙げられます。 
アジ科の仲間のようなので、これも「淡水に生息するアジ科の魚」ということで珍しいとされているのでしょうか?

今回のタイトルを「フィリピンの珍魚」などとしたわりに、「・・・のようです。」とか「・・・だそうです。」という表現ばかりで、すみません。
こんなタイトルにしておきながら、あんまり興味がないもので。(だって、淡水魚はあまり好みじゃないんだもん。)


この(↓)ラベルをアップしたかった、というのが本音。

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《◇フィリピンのイラストレーター 前編後編》で紹介した、
Robert Alejandro 氏作!

  
Posted by harana at 00:12Comments(0)

April 12, 2007

◇フィリピンのイラストレーター 《後編》

前回の続きです。


r. alejandro 2



本来、キャラクター物やアニメ系、カワイイ系はまったく受付けない体質。 
なのに 前回 紹介した ROBERT ALEJANDRO 氏の作品は別物で、特にフィリピン・カルチャーをモチーフにした Filipiniana(フィリピニアナ)シリーズには、長年けっこうはまっています。

この一連の作品は、JEEPNEY(ジープニー)、KALESA(カレッサ=馬車)、KALABAW(カラバオ=水牛)、BARONG TAGALOG(バロン・タガログ)、CAPIZ WINDOW(カピス貝をはめ込んだ格子窓)、BANGGERA (バンゲラ=自然食器乾燥機?→写真有り)、BAHAY NA BATO(バハイ・ナ・バト=石造りの家)、PAROL(パロル)、民族舞踊、HALO-HALO(ハロハロ)、アイスクリーム売り、野菜・果物・魚売りetc. etc. etc......と、特徴あるフィリピン文化の素材を用いることによって、「衣・食・住」すべてにおける日常的なフィリピンの姿が描き出されています。


r. alejandro 1


彼のご家族は、PAPEMELROTI というギフトショップを経営されていて、ショップ内の商品にも彼のイラストが数多く用いられています。トップ画像はショップで販売されているカード。
すぐ上(↑)は、ショップのHPに掲載されているフリー画像の一部です。


♪・.。・.☆°・.。*.°♪・.。★・.°*。・ ☆・.♪




ところで、ある時
ここ でP−ナ・フレンドと待ち合わせをしていて、

power plant

早めに行って先に買い物を済ませ、ウロウロしていると、

ん? ピ・ピ・ピ・ピッと、マイ・レーダーに反応が。


gloria jean's 1

こ、これは、も、もしかして・・・・


遠目からは、なんとなく・・・・・



gloria jean's 2


彼の作品のようにも??? (間違っていたら、すみません)



ROBERT ALEJANDRO 氏は、Greenbelt, Starmall, Alaban Town Center などのスペースデザインも手がけておられるので、こちらもそうかなと思い、帰国してからあちらこちらネットで調べてみましたが、ご自身の HP も2005年以降の作品履歴は更新されていないし、結局未解決のまま。
ずっと気になってます。
  
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April 08, 2007

◇フィリピンのイラストレーター 《前編》

かなり ボロボロ

book lasa 1
LASA》Doreen G. Fernandez, Edilberto N.Alegre
Bookmark, Inc. ISBN: 971-569-056-4


タガログ語で「味」を意味する《LASA(ラサ)》というタイトルのこの本は、
マニラのダイニングガイド。 といっても、1992-1993年度版。
掲載されている約100件のレストランのうち、現存しているのは果たして何件?

新しいレストランが次々とオープンしている現在のマニラで、
もうこの本の利用価値は「無」に等しいのですが、
捨てられません。



お気に入りの、このイラストのせいなのです。


book lasa 2フィリピン料理、スペイン料理、中国料理・・・、と料理カテゴリーを示すイラスト。
各レストランの紹介文とともに表示されています。

(イタリアンやフレンチ、日本料理はこの時点でカテゴリー別けされていなかった、ということに注目! 今のマニラで考えられる? 
おまけに再生紙!)




* * * * *


こちらにも、イラストが

book kinilaw 1
左:《A TREASURE OF PLANTATION FAVORITES》/DELICA & Bookmark Inc.
右:《kinilaw》Edilberto N.Alegre, Doreen G. Fernandez/Bookmark Inc.



book kinilaw 2

以前、こちらこちら でも紹介したことがある《Kinilaw》。

この本の扉にも



book kinilaw 3


本文中にも



* * * * *


バロンタガログで正装したピノイとピーナ、フードベンダー、ジープニー、etc, etc....
デフォルメしたピノイで、フィリピンカルチャーをとて楽しく表現するイラストレーター、ROBERT ALEJANDRO 氏。
「イラストレーター」としての紹介は、ご本人には失礼にあたるかもしれません。

というのは、書籍にいたってはイラストのみならず、ブックデザインそのものも手がけておられたり、グラフィックデザイン、商業施設の空間デザイン、とご活躍の場が多岐にわたっているのです。

ということで、本の紹介だけでは不十分。他の作品紹介は・・・・次回に続く。  
Posted by harana at 16:05Comments(2)

December 30, 2006

◇フィリピンのホットチョコレート ” Tsokolate(チョコラーテ)”

book nori5
NOLI ME TANGERE (ノリ・メ・タンヘレ―わが祖国に捧げる)
ーJOSE RIZAL

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スペイン統治時代、イントラムロスに住む上流階級層や、修道士たちの間で飲まれていたと言われる"Tsokolate(チョコラーテ=ホット・チョコレート)”は、今もフィリピンではポピュラーな飲み物です。

churrosEnsaymada(エンサイマーダ)や Churros(チューロス)といった、こちらもスペインが残したお菓子と一緒にいただきます。
Pan de sal(パン・デ・サール=小さな楕円形のパン)やBibingka(ビビンカ=米粉のホットケーキ風)と一緒にいただくフィリピンスタイルも。

←Churros


tablea 1←伝統的チョコラーテには、Tablea(タブレア)または Tablet(タブレット)と呼ばれるカカオを固めたチョコラーテの素が必要です。
左のような低い円筒形のもの、ボール型があります。

コクを出すために、砕いたナッツ類を混ぜたものもあります。



tablea 2
←Centennial(建国百周年)記念に発売された特別バージョンのタブレア。

こちらはボール型。


伝統的なチョコラーテの作り方は、砕いたタブレアに、エバミルク、砂糖、水を加えて熱します。
更に、チョコラーテ用の特別な道具が使用されます。
Tsokolatera(チョコラテーラ=手付きピッチャー)に移したチョコラーテを Batidor(バティドール=木製の泡だて器)で泡立てます。
これらの道具の写真がないのが残念です。(どこかで見つけたら、あとでアップします)

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


ところで、チョコラーテは ”Tsokolate eh!(チョコラーテ エー)”と表現されることがあります。 "eh!" がつくと、チョコラーテの濃厚さを強調していることになります。
反対に、"ah!(アー)" がつくと、水まししたチョコラーテを意味します。

これは、フィリピンの国民的英雄、JOSE RIZAL(ホセ・リサール)の有名な著書、”NOLI ME TANGERE (ノリ・メ・タンヘレ)”のある場面に由来します。

小説の中で、ある司祭を訪ねる際、「司祭が下男にどのように指示してチョコラーテを作らせるか、よく注意していろ」という場面があります。
「『お客様にTsokolateをお出しして、eh!』、あるいは『Tsokolateをお出しして、ah!』というはずだ。」と続きます。

この意味するところは、司祭と下男の間には暗号があり、前者(Tsokolate eh!」)は、「大切な客人なので、濃い(espeso)チョコラーテを出すように」、反対に後者(Tsokolate ah!)は、「どうでもいい客なので、適当に水を多くした(aguado)ものでも出しておけ」ということで、この場面を引用して、”Tsokolate eh!”、”Tsokolate ah! ”が、チョコラーテの濃さを表すのに使われているようです。


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


今日、12月30日は、フィリピンでは祝日。
国民的英雄、JOSE RIZAL(ホセ・リサール) が処刑された日、RIZAL DAY(リサール・ディ)です。
去年と同じネタ(《◇フィリピンの英雄》)を使うわけにはいかないので、JOSE RIZALに関わるお話をアップしました。
(ネガフィルムで撮ってプリントした古い写真をスキャンしたものばかりなので、あまり鮮明ではないですが、お許しを。)

ranking←来訪者の方々、ご協力ありがとうございました。 来年も宜しくお願いします。

  
Posted by harana at 12:51Comments(11)

October 01, 2006

◇フィリピンのファブリック、”ピーニャ” を描く画家

CALADO JUSI
《◇フィリピンの エンブロイダリー (刺繍)》に記載したように、フィリピン刺繍の特徴は、伝統的ファブリック、PIÑA(ピーニャ)や JUSI(フーシ)に施されるCALADO(カラド)と呼ばれる技法。

布の縦糸や横糸を部分的に抜き取り、残った織り糸をかがったり束ねたりすることで、透かし模様を表現する、時間と忍耐を要する高度な技術です。

ピーニャに伝統的刺繍を施したウエディングベールは、注文してから完成までに2ヶ月もかかるとか。
   《写真はJUSI(フーシ)》
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

ピーニャを織ることも、CALADO 刺繍も想像を絶する緻密な作業ですが、特にピーニャに施された CALADO 刺繍を作品のテーマとしてを描き続ける、著名なフィリピン人画家がおられます。

Araceli Limcaco Dans (1929年生まれ)
学生時代には、すでにファッションマガジンのイラストで収入を得ていたという女史は、これまでに,数々の賞を受賞されています。最近では、
 ・2005年 Pama-As,Gintong Bai Award
 ・2002年 Top 5 Water Colorists for 2002
 ・1999年 Centennial Award - 100 Artists

これまでの作品をできるだけ拝見したいなぁ、と思い、メガモールのギャラリー巡りでもして探してみようかと計画していた矢先、National Bookstore で一番上の棚にディスプレイされている本の表紙に目が止まり・・・
「ピーニャだ!」その瞬間、お店のお兄さんに「あれ取って!」と興奮気味で叫んでいたのでした。
それは偶然にも、出版されて間もない彼女の作品集だったのです。

BOOK DANS■ARACELI LIMCACO DANS
 Equitable PCI Bank, Inc. 発行
 ISBN: 971-93498-0-8
 2,200 ペソ

ピーニャやフーシのハンカチーフ、ベール、Panuelo(パヌエロ=スカーフ)、Camisa(カミサ=ブラウス)などをモチーフに描いた134作品が収められています。

かなり大きいサイズの本で、見ごたえがあります。(このサイズを表す特別な呼び名があるかもしれませんが、測ってみたところ 28 x 36 cm でした。)


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

BOOK DANS2
左:作品集 ARACELI LIMCACO DANS の裏表紙
右:多目的カード(3種)セット
  
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

CALADO 刺繍と CALADO を描く、どちらが大変だろう?
考えただけで、気が遠くなりそう。
いずれにしても、私には真似のできない芸当。無理度 は200% 以上です。
ただただ敬服するばかり。

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July 30, 2006

◇フィリピンの”バイオリニスト”

昨日は千里の万博記念公園で催された野外ライブ、「情熱大陸 SPECIAL LIVE」に行ってきました。
葉加瀬太郎”をコンダクターにして、番組に登場したミュージシャンを中心に様々なジャンルの音楽を聴きながら真夏の一日を楽しもうというイベント。
オープニングは、雨模様。途中どしゃ降り寸前まで雨にやられましたが、3番手に現れ、「私は晴れ女」と断言した”元ちとせ”ちゃんのおかげか、彼女のステージが終わる頃にはすっかり雨もあがり、夏空の下、イベントの趣旨通りの楽しい一日を過ごしました。

”佐藤竹善”、”押尾コータロー”、”アンジェラ・アキ”、”藤井フミヤ”、”ゴスペラッツ”・・・と、実力派ミュージシャンが続々登場。
そんな中、金髪に染めたロンゲを振り乱し、バイオリンを弾く怪しげな人物が。「彼は誰?」 初めて知りました。アイリッシュ・フィドラー”、功刀丈弘(クヌギ・タケヒロ)”というのだそうで。 ”功刀丈弘&Abyss of time”というバンドでの参加でした。

彼と”葉加瀬太郎”のバイオリンセッションは見ものでした。 二人の演奏を観ていて(聴いていて)、「フィリピンにも、二人に負けない実力派バイオリニストがいるんだから!(ルックスでは、絶対に勝ってるぞ)」とひとり心の中で叫んだ私でした。

フィリピーノ・バイオリニスト、JAY CAYUCA。1993年1月、PICC(PHILIPPINE INTERNATIONAL CONVENTION CENTER)のステージでした、彼のパフォーマンスに出会ったのは。
衝撃的!!でした。 鳥肌ものでした。
ほぼ最後列あたりにいたので、彼の顔など見えません。が、アップテンポの曲になるとあの広いステージを端から端まで動きまわり、いえ踊りながら、時にはジャンプしながら一分の乱れもなくバイオリンを演奏する姿は、ステージから遠く離れた席からもはっきりとわかりました。

彼のバイオリンの演奏には、PASSION を感じます。「メロウな曲を奏でさせたら、彼の右にでる者はいない」これは私の独断と偏見以外の何物でもありませんが、そこまで思わせるほど彼の奏でるバイオリンの音色は独特で、とてもロマンティックなのです。

日本人にも OPM はポピュラーになってきていますが、やはりその中心はシンガー。 なので、彼の名をご存知の方は少ない(いない?)でしょうが、フィリピンのミュージック界では、かなり名の知れた人物です。

CD JAYKUH LEDESMA にその実力を認められ、KUH、APO HIKING SOCIETY をはじめとする大御所ミュージシャンがリリースする多くのアルバムやセッションに参加してきました。

彼自身のアルバム(←)の1曲目《SINO ANG BALIW》は、確か KUH LEDESMA に勧められレパートリーとしたはずです。(KUH 自身のレパートリーでもある)
この曲で、彼は1995年、KATHA's music awards の 「ベスト・インストゥルメンタル パフォーマンス賞」を受賞しています。


彼自身のアルバムはこの一枚だけですが、大御所の作品をこれこそ有名アーティストが奏でる作品集にもソロで参加しています。


CD GARY有名アーティストによるGARY VALENCIANO の作品集
BEYOND WORDS, THE MUSIC OF GARY V

GARY 自身の歌は入っていません。 JAY CAYUCA のほか、EDDIE KATINDIG(Vibes, Perccussion)、TOTS TOLENTINO(Soprano Sax)などすべてフィリピンを代表するインストゥルメンタリストが GARY の作品を演奏しています。
(余談ですが、TOTS TOLENTINO は、私の記憶が正しければ、われらが日野照正に認められ、彼のアメリカ公演に同行した経歴があります。)

JAY CAYUCA は、このアルバムの1曲目を飾り、演奏曲 "TAKE ME OUT OF THE DARK" で2004年、The 17th AWIT Awards の「ベスト・インストゥルメンタル パフォーマンス賞」を受賞しています。

2曲目の RENATO LUCAS(cello) が演奏する GARY の代表曲《SANA MAULIT MULI》は、JAY CAYUCA 自身のアルバムの9曲目にも収録されています。



CD CAYABYABフィリピン音楽界の巨匠、作曲家、RYAN CAYABYABの作品をこれまた超有名アーティストが歌い演奏した作品集。
THE SILVER ALBUM

LEA SALONGAGRACE NONO、KUH LEDESMA、CELESTE LEGASPI、APO HIKING SOCIETY・・・、といった超大物と肩を並べ、JAY CAYUCA も 《ONCE UPON A LIFE》 でこのアルバムに参加しています。



少しカールのかかったロングヘアーと、左耳のピアスが若い頃のJAY のトレードマークでした。L.O.C.(LEAGUE OF CAYUKS)を率いていた数年前は、長かった髪を切って凛々しいヘアースタイルで演奏していましたが、最近また、元のヘアースタイルに戻したようです。やっぱり彼にはロングヘアーが良く似合う(「ロンゲ」などいう言い方は彼には似合いません)。ミュージシャンはいくつになっても、ああでなくっちゃ。
いつまでも少年のような目と心を持ったJAY には、彼が尊敬してやまないバイオリンの巨匠、故 STEPHANE GRAPPELLI のように、いくつになっても彼自身のバイオリンを好きなように引き続けていてもらいたい、そう願います。
 

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May 19, 2006

◇”フィリピン文化”を撮る写真家 (後編)

BOOK PHILIPINAS INCOGNITAS2PHILIPPINAS INCOGNITAS
昨日の(前編)のトップで紹介した、この本について、もう少し付け加えます。

(前編)にも書いたように、この本はフィリピン政府観光省のバックアップにより発行されており、観光省長官 JOSEPH ACE H. DURANO 氏自ら、読者にこんなメッセージを寄せておられます。(抜粋)
「世界的に著名な写真家で豪華本の筆者である NEAL OSHIMA 氏によりデザインされた "PHILIPPINAS INCOGNITAS" はユニーク且つ現代的な方法を用い、物やテーマを通して表されるフィリピンの人々の感性豊かなあらゆる面を紹介しています。 解説は最小にとどめ、著者本人による印象的なモノクロ写真をふんだんに使って読者を稀に見る貴重なフィリピン文化の真髄へと誘(いざな)います。」

現在この本は、Amazon.com では取り扱っていないようですが、氏の公式サイトからは、購入できるようです。(US$ 18.00)
そればかりでなく、 この公式サイトでは、 "PHILIPPINAS INCOGNITAS" の一部が閲覧できます。

サイトは、"-VIEW PHILIPPINAS INCOGNITAS" と "-LOUNCH PHOTO GALLERY" から構成され、前者は言うまでもなく、 "PHILIPPINAS INCOGNITAS"の一部、後者は、氏のこれまでの作品のいくつかが閲覧できます。
ビンテージ物と思われるピーニャのハンカチーフ、CAMISA(カミーサ)、BARONG TAGALOG(バロンタガログ)などを被写体とした作品は、ノスタルジックフィリピンに憧れを抱く私にとっては、鳥肌ものです。
ギャラリーの最後を飾るのは、フィリピンの国民的作家 "NICK JOAQUIN 氏”。
つくづく氏の偉大さを感じされられます。


ところで、NEAL OSHIMA 氏、お名前から日系の方であるということは推測できますが、フィリピン文化を撮る第一人者であられるという事実から、てっきり日系フィリピン人の方だと思っていました、が、アメリカ(N.Y.)生まれの日系3世なのだそうです。
ご両親は日系2世、経済学者であるお父上の仕事の関係で幼少の頃から日本を含む世界各国にお住まいになり、フィリピンにはもう30年も在住されているとか。
ネイティブのフィリピン人よりも、よりフィリピンの真髄を見つめてきたフォトグラファー。インサイダーとしてフィリピンの背景に潜むミステリアスな部分を熟知し、またアウトサイダーとしての客観的に物を見る目を兼ね備えた、フォトグラファー。

現在は、フィリピンには稀な、写真家が作品を展示でき、かつ即売もできるというカフェ・ギャラリー "Lumiere" をMAKTI にて運営されているそうです。
このギャラリーの事は、前回のフィリピン旅行の直後に知りました。 ここを訪れるのは、次回までお預けです。
(マニラ在住の方で、もう行かれた方は感想など情報をお寄せください!)

同じくMAKATI の、 GREENBELT 3 にあるライフスタイルショップ MIX にて "PHILIPPINAS INCOGNITAS"が販売されています。(900 ペソ)
(早速、前編にコメントいただいた”ちゃどさん”の情報によると、MIX は「お洒落さん御用達」なのだそうです。)

book memories of phil kitchensあと、当ブログではもう以前から左のサイドバーに告知していますが、Memories of Philippine Kitchens という本が8月に発売される予定です。
(著者:Amy Besa/ 出版:Stewart Tabori & Chang / ASIN: 1584794518 )
こちらもフォトグラファーは、NEAL OSHIMA 氏。
氏の新しい作品、今から楽しみです。
日本の Amazon.com でも予約受付中!


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最後に
いくら個人運営のブログとはいえ、写真に関する知識もない私が、こうしてプロの方のことを話題にするのは、本当におこがましいことであるとは感じています。
ただ、氏の活動には大いに共感するものがあり、是非多くの方々に知ってもらいたい、そういう気持ちで、今回投稿を決めました。
フィリピンの伝統文化を絶やさないよう、それを後世に伝えていくという役割を果たしているだけでなく、とかくネガティブな印象を持たれがちなフィリピンという国のイメージ向上に充分過ぎるほど貢献されている、それはひとえに氏のフィリピンに対する愛情の表れであると、信じてやみません。

同じくフィリピン在住の日本人プロフォトグラファー、ipi-p さんmiccasharon さんも、それぞれブログの中で、「写真は『心』で撮るもの、『感動』と被写体に対する『知識』や『愛情』が必要」とおっしゃっています。

そういう思いをこめて撮った写真であるからこそ、人に感動を与えるんですね。

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  ★NEAL OSHIMA 氏の写真が掲載されている代表的な本★

     BOOKS NEAL OSHIMA

 〔上段:左から〕
PHILIPPINAS INCOGNITAS / ISBN :971-93251-0-0
 過去の投稿《◇”フィリピン文化”を撮る写真家(前編)

DREAMWEAVERS / ISBN: 9715694071
 過去の投稿《◇フィリピンのファブリック〔2〕-TINALAK

BEYOND RICE / ISBN: 9718865071
 過去の投稿《◇フィリピンのお米

〔中段:左から〕
PHILIPPINE ANCESTRAL HOUSE / ASIN: B000ANEUQC
 過去の投稿《◇フィリピンの CAPIZ SHELL(カピス貝)
      《◇Amazon.com では買えないフィリピンの本〔2〕

PHILIPPINE MARKETS / ISBN: 971886511X
 過去の投稿《◇Amazon.com では買えないフィリピンの本〔1〕

MALATE / ISBN: 9715694144

〔下段:左から〕
FILIPINO CUISINE / ISBN: 9718865063

ASEAN SEAFOOD COOKBOOK / ISBN: 9719187107

FLAVORS OF THE PHILIPPINES / ISBN: 9719188200

  
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May 18, 2006

◇”フィリピン文化”を撮る写真家 (前編)

BOOK PHILIPINAS INCOGNITASPHILIPPINAS INCOGNITAS 

 NEAL OSHIMA
 ISBN :971-93251-0-0
 Published in 2005 by NMO Photography
 Concept: Marian Pastor Roces
 Book Design:Tracie Anglo Dizon
 Layout:TAD Design
 Reserach and Proofreading:Maya Besa Roxas
 Cover:Manila Bay, Philippines
 Inside Cover:Silk Cocoon

          * * * * *

これまでにフィリピン現地発行の本を何冊か紹介してきました。
その都度、本のタイトル以外の詳細(著者名、ISBN等) はなるべく記載するようにはしてきましたが、本来、本を出版するにあたっては、バックにひかえる人たちの並々ならぬ努力と働きなくしては実現しません。特に編集者、イラストレーター、フォトグラファーの果たす役割は本の出来ばえを大きく左右するはずです、時には著者以上に。

実はこれまでに紹介してきた本のいくつかには共通点があり、又、フィリピンの本に関して長年気になっている人物がいます。
素晴らしい本(つまり私がとても大事にすることになる本)に出会うたびに、目にとまる名前がありました。それは著者名ばかりではでなく、"PHOTOGRAPHER"というクレジットです。
今回はいきなりトップに本を登場させましたが、これはフィリピンが昨年の愛知万博に参加するにあたり、フィリピン政府観光省バックアップのもと出版された、NEAL OSHIMA というフォトグラファーの方の作品集です。NEAL OSHIMA 氏、彼こそが私の大事な本たちの『共通点』であり、『気になる人物』なのです。

氏のことはいつかブログで紹介したいと思い続けてはいましたが、思い入れがありすぎて機会が見出せませんでした。 とは言え、氏のプロフィールに関する私の知識が不十分であった、というのも実現できなかった原因のひとつです。
ところがインターネットのおかげで、最近やっと少しずつですが、氏の情報を入手できるようになってきました。 早いもので当ブログも今回で《投稿百回目》となります。これを記念して、思い切って行動に移すことにしました。


BOOK ASAHI初めて氏の写真に出会ったのは約15年前、フィリピン料理の事を調べ始めた頃でした。日本国内でやっとみつけた東南アジア料理の資料、朝日新聞社から昭和57年に発行された「週間朝日百科、世界の食べ物東南アジア1&4」でした。
食文化研究の第一人者であられる石毛直道氏、長期間フィリピンに在住された農学の研究者吉田よし子氏他、著名な方々のフィリピン食文化についての解説文と共に、掲載されていたのが氏の写真であり、特に「フィリピン文化を象徴する」デザート ”HALO HALO(ハロハロ)”の写真は、様々な具材をバックに撮影されたとても印象的なものでした。
写真の下に印刷された NEAL OSHIMA というクレジット。不確かではありながら、その日本人姓とも思えるファミリーネームが、その後もずっと私に頭のどこかに潜んでいたのです。


その後数年を経て、フィリピンでもハードカバーの豪華本が出版されるようになりました。 特にフィリピンをアピールしたり、文化を紹介するような出版物は、どう考えても需要数を想像すると採算を度外視しているとしか思えませんでしたが、フィリピン政府や○○財団などと名のつくスポンサーがバックにひかえているらしく、かなり豪華な物が次々と出版され、渡比する度に書店に通うのが楽しみになりました。

そんなフィリピン文化に関する本に出会うにつれ、既に当ブログに投稿しましたが、最も感銘を受けたミンダナオ島 T'BOLI族の伝統的手織物"TINALAK(ティナラック)"を紹介した"DREAMWEAVERS" をはじめとする、様々な本の中で同時に氏のお名前を頻繁に目にすることになるのです。 

   BOOKS NEAL OSHIMA



・・・・・to be continued (後編 に続く)・・・・・



  
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May 11, 2006

◆号外! フィリピン親善大使 ”渡辺杏”ちゃん、日本一のモデルに!

突然ですが、今うちのブログのアクセス、大変なことになってます。

実は昨日、デジカメ界のカリスマフォトグラファー(こんな呼び方失礼かと思いますが、お許しください、いま大変なんです、適当な言葉を捜してるどころではないので。 埋めあわせは後ほどってことで。)、ipi-p さんがご自分のブログで、当ブログを紹介してくださったので、MAC 軍団の皆様が続々押し寄せて下さって、一気にアクセス数が倍近く伸びちゃったのです。(ipi-p さんブログの読者の方々、広告関係の方々はみなさん MAC ユーザーなんですって)

今朝も引き続き MAC ユーザーさんたちが続々いらしていたのですが、その中に検索サーチから来られる方がちらほら。
通常、当ブログはフィリピン関連の検索キーワードでアクセスされる方が結構多いのですが、今日はちょっと様子がヘン。
時間が経過するにつれ、どんどん増えてきます、それも検索キーワードは
「渡辺杏」、
「フィリピン親善大使」
「フィリピン親善大使 渡辺杏」
「渡辺杏 写真」
などなど。

これはただ事ではない、いったい何があったの?
検索でアクセスがあるたびに、気をつけてはいたのですが一向に理由がわかりませんでした。

それがわかったのは夕方4時頃。

人気モデルの杏(あん=20)が「05年度FECモデル・オブ・ザ・イヤー」に

これだったんですね。

「日本ファッション・エディターズ・クラブ(FEC)賞は49年の歴史を誇り、日本で最も権威があるファッション賞の1つ」だそうです。

dot2
 杏ちゃん、おめでとう!!!

杏ちゃんのニュースの続きはこちら



と、ひと安心して、外出先から今帰ったら、アクセス数がとんでもない事になってました。
ipi-pさんのところからのMAC 軍団さんと(windows の方もたくさんおられます)、渡辺杏ちゃん検索軍団さんとが入れ乱れ、あっという間に少なくても通常の3倍近く。



杏ちゃんの記事は、「フィリピン親善大使」としてしか、当ブログでは紹介していないんですよ。 期待をいっぱいにアクセスされた方に悪いかなって・・・。

当ブログ内での、杏ちゃんに関する記事や写真が掲載されているのは、ほんのわずかなんですが、お急ぎの方はこちらをどうぞ(↓)。

5/4 ◇”ツアーエキスポ” フィリピン・ブースに行ってきました

4/28 ◇フィリピンも参加、”ツアー・エキスポ”のお知らせ

2/11 ◇フィリピンがイメージアップしちゃった!


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☆おまけ − 杏ちゃん出演 evian の CM
  
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February 05, 2006

◇フィリピンの国民的作家

 フィリピンの国民的文筆家、NICK JOAQUIN(ニック・ホアキン)氏の著書が翻訳され、出版されました。
大変貴重で、興味深い一冊であるはず。

BOOK MANILA ■物語 マニラの歴史
 ニック・ホアキン著 宮本靖介監訳 橋本信彦、澤田公伸訳
 出版社: 明石書店 / ISBN: 4750322377

《出版社キャプション》
「フィリピンの首都マニラは、スペイン・アメリカ・日本という列強帝国主義の支配を長い年月被ってきた。そのマニラの街の、そしてそこに住む人々の苦悩や喜びの歴史を、自らの揺籃の地マニラにたいする深い愛情をこめて、フィリピンの国民的作家ニック・ホアキンが余すところなく伝える。マニラの歴史と風情を伝えるイラストを多数掲載。18世紀のマニラ古地図、その他詳細なマニラ関連年表など多数の資料を付す。」

          * * * * * * *

この本の原書は、 "MANILA MY MANILA"。1988年、当時のマニラ市長代理 GEMILIANO LOPEZ (へミリアーノ・ロペス)氏が、マニラ在住の若者が市民意識と誇り、そして郷土愛をいだく事を願い、国民的文筆家であるニック・ホアキン氏に執筆を依頼したものだそうです。
翻訳作業は2002年春より始まり、2005年秋までの3年半の年月が費やされ、ニック・ホアキン氏もこの日本語版刊行を楽しみにされていたにもかかわらず、2004年4月29日惜しくも他界されたとのことです。

彼の名前は、フィリピン現地のネット上、特に書籍関係のサイトでは度々目にしていましたが、他界されたということは、今回の「物語 マニラの歴史」の出版により初めて知りました。


彼の作品は、日本では小説「二つのヘソを持った女(THE WOMAN WHO HAD TWO NAVELS)」が知られいるのではないかと思います。
この「二つのヘソを持った女」は、ハリー・ストーンヒル文学賞受賞作品ですが、彼は他にも文学・ジャーナリズムの両文野において権威ある賞を数々受賞しています。



BOOK KUSINA 
 彼の原書そのものは読んだことがありませんが、幸運にも私が所有する、「フィリピン料理・食文化」に関するエッセイ集、「KUSINA(LARAWAN BOOKS発行・1991年)」には彼のエッセイ、"FASHIONS IN FOOD"が収められています。
1920年代、1930年代、・・・ 1970年代と、各年代毎に評判になった当時の食文化が語られたものです。


NICK JOAQUIN 
 もうこの本は店頭には並んでいないでしょうが、(当然 AMAZON では買えません。)彼のエッセイ、"FASHIONS IN FOOD"は、《フィリピン料理》の研究を始めた頃の私は、何度も読み返したものでした。 
今もなお、時折このページを開いてみることは、言うまでもありません。
たった6ページのエッセイですが、今となっては大変貴重な作品となってしまいました。


           * * * * * * *


物語 マニラの歴史」、また《新年、フィリピンを読む》と題した「読んでみたい本・読み直してみたい本」のリストに仲間入りです。

内容はこちら ▼ 


  続きを読む
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December 30, 2005

◇フィリピンの英雄

 日本では、つい数日前のクリスマスの余韻に浸ることもなく、というよりクリスマスはほとんど見事に跡形もなく、全国民、次なるターゲットはもうお正月(のはず)。
しかし、フィリピンはちがいますよ。 なんといっても「世界一長いクリスマス」の国。クリスマスの始まりが早ければ、終りも遅い。まだまだお祭りムード、イルミネーションもまだ健在。 この流れはニュー・イヤーまで持ち越されます。

 フィリピンでは、今日12月30日は全国的にお休み。 「日本もお休みだ」って?
そうだけど、日本のように、お正月休みに入ったわけではありません。 フィリピンでは「祝日」なのです。 そう、RIZAL DAY (リサール・デイ)。 《フィリピンの英雄、JOSE RIZAL(ホセ・リサール)》が処刑された日。

BOOK RIZAL JOSE RIZAL は、フィリピン独立運動の闘士にしてフィリピンの国民的英雄。また、医師、言語学者、詩人、作家、画家という多彩な天才でありました。

作家としての代表作は、スペイン語で書かれた
◆「NOLI ME TANGERE (ノリ・メ・タン・ヘレ=我に触れるなかれ)/−わが祖国に捧げる−」 と、
◆「EL FILIBUSTERISMO (エル・フィリブステリスモ)/反逆・暴力・革命」

スペイン圧政下に苦しむ植民地フィリピンの現状が克明に描き出されており、フィリピン人の間に独立への機運を高めた、と言います。



BOOK RIZAL NORI 2 
 ◆ ノリ・メ・タンヘレ―わが祖国に捧げる
 発行:井村文化事業社 /訳:岩崎 玄 (ISBN : 4326910011)

《フィリピン生まれのスペイン人の父とフィリピン人の母をもつ、クリソストモ・イバラが主人公。物語は、イバラが遊学先のヨーロッパから帰国したところから始まります。》

初版はベルリンで1887年に発行されたそうです。 
左写真の訳書には、トビラに初版本複写が用いられています。


この訳書の第1刷は1976年1月に発行されました。 私が所有しているのは第2刷、1986年発行のもの。 Amazon に掲載はされていますが、『この本は現在お取り扱いできません。』というコメント付きでした。残念!


◎ NOLI ME TANGERE オリジナルカバー
 BOOK RIZAL NORI 1 
 フィリピンでは、超有名な表紙。

 MAKATI(マカティ) のAYALA MUSEUM (アヤラ博物館)には紀元前の狩猟風景から、1948年の共和国宣言までフィリピンの歴史を表現したジオラマ(立体模型)が展示されていますが、そこの1場面に登場するミニチュア化されたNOLI ME TANGERE もこの表紙です。



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BOOK RIZAL EL 
 ◆エル・フィリブステリスモ−反逆・暴力・革命
 発行:井村文化事業社 /訳:岩崎 玄 

《「ノリ・メ・タンヘレ―わが祖国に捧げる」と2部作をなします。今回の主人公は、シモウン。巨万の富をもつ『宝石商』とはいいますが、さてその正体とは?》

この訳書も第1刷は1976年(6月)の発行です。 Amazon では、検索もできません。別のサイトではヒットはしましたが、やはり「絶版、または重版未定」とのこと。一度も重版されていないのでしょうか、私が所有するものは、第1刷です。


RIZAL DAY を機に、もう一度これら2冊を読み返してみようと思っています。


     ●○● おまけ色々 ●○●
           ↓


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Posted by harana at 02:50Comments(0)TrackBack(0)

November 27, 2005

◇フィリピンの大統領

 本日のタイトルは一見堅そうですが、昨日も書いたように、政治には全くうとい私です。よって政治的事実からはまったくかけはなれた、別の角度からみた大統領のお話です、アシカラズ。
           ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 数日前にTVでフィリピンについての報道がありました。 
新100ペソ紙幣に、GLORIA MACAPAGAL ARROYO (グロリア・マカパガル・アロヨ)現大統領の名前が誤ったスペルで印刷されたものがあり、既に流通しているとか。
わざわざ、ヨーロッパの某国に依頼して印刷したそうですが。

物好きな私は、早速インターネットで詳細を調べてみました。
100ペソ紙幣の表、第5代大統領 MANUEL ROXAS の肖像の右、SANDAANG PISO (100ペソ)の文字の上に大統領の署名があります。 その署名の下に名前が活字体で印刷されているのですが、ARROYO ではなく、 ARROVO とミスプリントされていたそうです。

本当に物好きな私は、今フィリピン用財布の中をチェックしたところです。残念ながら(いや、ラッキーにも)、5枚ある100ペソ紙幣はすべて正しいスペルが印刷されたものでした。

当のご本人、アロヨ大統領の心中はいかに?  気の強いフィリピーナのこと、大統領もあの小柄なお身体で、怒りを表されているのでしょうか? あるいは、良家の出らしくさらっと流されたのか?
《第14代フィリピン大統領、グロリア・マカパガル・アロヨ大統領は、クリントン前アメリカ合衆国大統領のご学友だそうです。そしてお父上は第9代フィリピン大統領、DIOSDADO MACAPAGAL (ディオスダード・マカパガル)。》
100ペソ紙幣をチェックしていて、気がつきました。 200ペソ紙幣の肖像画は、第9代ディオスダード・マカパガル大統領のものでした。当然ここにも娘であり、現大統領の署名と名前が印刷されています。

             ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

大統領といえば、前エストラーダ大統領にはジョークや、よからぬ噂がつきものでした。 だいたいフィリピンという国は(私にとってですが)面白い国で、「何でもありぃ??? 笑うしかないな」と思う事しばしばです。
ERAP (エラップ)の愛称で親しまれた(?)第13代 JOSEPH ESTRADA (ジョセフ・エストラーダ)大統領は、元映画のアクションスター。
1998年の大統領選で大勝利を収めながら3年後に違法賭博の収賄疑惑で解任され、挙句のはてに特別横領罪等で刑務所入り。
ここで面白いのが、フィリピン。なんと、逮捕された前エストラーダ大統領を現アロヨ大統領が訪問し、刑務所内で2人がカメラを前に握手をしている。そのシーンをTV や新聞で見た私は、「出た、何でもありのフィリピン!」とまた笑ってしまったのでした。

何故 ERAP が政界入りしたのか、よく知りませんが、大統領になるずっと以前から彼に関するジョークは、フィリピン人の間では当たり前。お酒の席では、彼に関するジョークで盛り上がっていた事を覚えています。

大統領になってからも、そのジョークは止むことはなく、どちらかといえばエスカレートする一方。 なんと”JOKE NI ERAP (ジョーク・二・エラップ =「エラップのジョーク」)”という本まで出版されてしまいました。

BOOK ERAP 
JOKE NI ERAP (ISBN: 971 8686 25 8)
- PHILIPPINE CENTER FOR INVESTIGATIVE JOURNALISM

ジョークはほぼ、ERAP のIQに関連することばかり。(特に英語が不得意であること)
「いくらなんでも現大統領よぉ、いいの???」と当時は思ったものですが、読んでいると面白く、笑いがもれてしまいます。

しかし、フィリピンも平和になりました。 こんなこと(大統領の悪口やジョークを口にする)を公にできるようになったのですから。 マルコス時代ならどんな罰が待っていたことやら・・・・。

ERAP のジョークをいくつか抜粋します。 見たい方は、こちらをどうぞ。→  続きを読む
Posted by harana at 21:21Comments(8)TrackBack(0)