November 06, 2005

◇フィリピンのパームツリー <1>

 トロピカルカントリーのシンボル <<パームツリー>> 今日はココ椰子のお話です。

というのは、ブログのネタを探していたら、冷蔵後に先日持ち帰ったココピクルスがあるのを思い出したので。 
フィリピンでピクルスは ACHARA (アチャラ)と呼ばれ、未熟のパパイアのアチャラがポピュラーです。
レストランでバーベキューを注文すると、このアチャラが添えられています。

COCO2  COCO1 でも今日は、椰子のアチャラ
左の写真のように瓶詰めにされた、白く細いのが椰子です。細切りにしたニンジン、パイナップル、そしてレーズンも一緒に甘酸っぱい液に漬けられています。

 Q: さて、写真の白いピクルス、これはココ椰子のどの部分でしょう?
 A: 椰子の実ではありません。椰子の新芽です。

西洋料理では、確か「パルミエ」と呼ばてれたと思います。
フィリピンでは UBOD (ウブッド)と呼ばれています。柔らかいタケノコのような歯ざわりで、甘いタレをかけて食べる、フィリピン風生春巻き LUMPIANG SARIWA (ルンピアン・サリワ)の具として知られています。

この椰子のピクルスは、BICOL (ビコール)地方出身の友人のママが、いつもお土産に持たせてくれます。 ラッキョウのように、カレーライスのお供にケッコウいけます。

BICOL 地方は、ココナッツを使った料理で有名です。フィリピンはタイ料理のように唐辛子を使った辛い料理は少ないのですが、BICOL 地方は例外です。ココナッツのみならず、唐辛子もよく料理に使われます。
この特徴を持つ郷土料理が BICOL EXPRESS (ビコール・エクスプレス)、ポークをココナッツミルクと唐辛子で味付けした、辛ーい一品です。
この料理名の由来は、マニラのTUTUBAN 駅から LAGASPI 間を走っていた同じ名の急行列車からきているとのこと。唐辛子の辛さをエクスプレストレイン(急行列車)に例えたのでしょう。

 ■■ビコール地方の、ココナッツ料理について書かれた本があります。残念ながら、Amazon.com では買えませんが、イラストもかわいいので、ご紹介します。
     BOOK COCONUT

 ◆THE COCONUT COOKERY OF BICOL
   (ISBN:9715691501)
   −HONESTO C. GENERAL 著 




椰子は食品としてだけではなく、生活のあらゆるところで利用価値のある、奥深〜い植物です。トロピカルカントリーだけでなく、日本人も椰子の恩恵にあずかっています。 
詳しくお勉強してみたい、という方にはこんな立派な本がありますよ。(↓)

 
ヤシの実のアジア学



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