December 05, 2005
◇フィリピンの言葉 〔1〕−数字編
今日のタイトルは「◇フィリピンの言葉」としましたが、別に『タガログ語のお勉強』の時間になどするつもりはありません。
インターネットが急成長する昨今、タガログ語でも、ビサヤ語でも容易にフィリピンの言葉が学べるサイトがたくさんできています。ちゃんとしたお勉強はそういったサイトにお任せして、ここではフィリピンの言葉に関するちょっとしたエピソードなどをお話してみたいと思います。

フィリピンという国は、「HALO HALO (ハロハロ=ごちゃ混ぜ)でSARI SARI (サリサリ=なんでもかんでも)だ」、と表現されます。(写真=国民的デザート HALO HALO)
料理、習慣、何から何まで様々な生活様式と文化が混在しています。言葉もしかり、です。
フィリピンの言語というと、タガログ語と一般に知られていますが、実は7,107 の島々から成るフィリピンは、地方によってかなり言語に違いがあり、87の言語がある、といわれています。タガログ語は、主にマニラ周辺で話されて、フィリピンの公用語であるフィリピノ語の基盤となっている言語です。
(タガログ語とフィリピン語の違い)
出身地がちがうと、フィリピン人同士でも言葉が通じず、時には辞書が必要であったり、でも結局そんな時は、英語が共通語となるそうです。
フィリピン滞在中、たいていは英語で事が足りてしまうので、私のタガログ語は一向に上達しません。 「食」に関するタガログ語は結構自然に身についたのですが、あとは・・・・・。
(反対に、日本在住のフィリピン人の友人は、周りが英語と片言のタガログ語を理解するので、日本語が上達しない、とぼやいていました)
あるコンドテル(キッチン付ホテル)に宿泊していた時、近くのショッピングセンターに食料の買出しに行きました。
ホテルの前にはいつもバイクにサイドカーがついた乗り物、トライシクルがたむろしています。(自転車の場合はぺデイキャブと呼ぶ事も)
歩くには少しかったるいし、トライシクルを利用することにした私は、あまり旅行者とは思われたくないので、タガログ語で「いくら?(MAGKANO マグカーノ?)」とたずねました。ドライバーは「SAMPU (サンプ=10ペソ)と答えました。
OKと言って、無事目的地へ。
お買い物が終わった後、重い買い物袋を提げては歩けません。当然帰りもトライシクルです。 スーパーマーケット付近にも、トライシクルは買い物客目当てにスタンバイしています。 一台のトライシクルに近づき、念のためにもう一度「 MAGKANO(マグカーノ=いくら?)」
当然 「SAMPU(サンプ=10ペソ)」 と返ってくると思ってたら、なんとドライバーが発したのは「キンセ」だったのです。(しまった、タガログ語の数字は10までしか知らなかったんだ)『エッ?』っていう顔をしている私に気づいたのか、ドライバーはすぐに「FIFTEEN (15)」と英語で言い直してくれました。
この日の午後、早速現地の友人に「こんなことがあってさぁ。XXXXX 私10以上のタガログ語の数字知らなかったのよね」と言うと、「キンセは、タガログ語じゃないの、スペイン語!」と言われてしまいました。そうなんです。私が聞いた「キンセ」は、「QUINCE」、スペイン語だったのです。(タガログ語的に綴ると、KINSE) ちなみにタガログ語の15はLABINLIMA(ラビン リマ)
この出来事以来、数字には敏感になってしまって、フィリピン人同士が話しているのを聞いていて気づいたことがあります。
■桁によって異なる言語
・小さい数字、1から10くらいまでは、タガログ語使用、
・11以上の数字は、スペイン語、
・大きい数字、千や万以上は、英語
■更に気づいたこと
・時間表現はスペイン語を頻繁に使用する
例: A LAS DOS (ア ラス ドス=2時)
ね、HALO HALO(ハロハロ)でしょ?
☆ところで、《私が乗ったトライシクルが、行きと帰りでは値段が違ったのは何故でしょう?》
インターネットが急成長する昨今、タガログ語でも、ビサヤ語でも容易にフィリピンの言葉が学べるサイトがたくさんできています。ちゃんとしたお勉強はそういったサイトにお任せして、ここではフィリピンの言葉に関するちょっとしたエピソードなどをお話してみたいと思います。

フィリピンという国は、「HALO HALO (ハロハロ=ごちゃ混ぜ)でSARI SARI (サリサリ=なんでもかんでも)だ」、と表現されます。(写真=国民的デザート HALO HALO)
料理、習慣、何から何まで様々な生活様式と文化が混在しています。言葉もしかり、です。
フィリピンの言語というと、タガログ語と一般に知られていますが、実は7,107 の島々から成るフィリピンは、地方によってかなり言語に違いがあり、87の言語がある、といわれています。タガログ語は、主にマニラ周辺で話されて、フィリピンの公用語であるフィリピノ語の基盤となっている言語です。
(タガログ語とフィリピン語の違い)
出身地がちがうと、フィリピン人同士でも言葉が通じず、時には辞書が必要であったり、でも結局そんな時は、英語が共通語となるそうです。
フィリピン滞在中、たいていは英語で事が足りてしまうので、私のタガログ語は一向に上達しません。 「食」に関するタガログ語は結構自然に身についたのですが、あとは・・・・・。
(反対に、日本在住のフィリピン人の友人は、周りが英語と片言のタガログ語を理解するので、日本語が上達しない、とぼやいていました)
あるコンドテル(キッチン付ホテル)に宿泊していた時、近くのショッピングセンターに食料の買出しに行きました。
ホテルの前にはいつもバイクにサイドカーがついた乗り物、トライシクルがたむろしています。(自転車の場合はぺデイキャブと呼ぶ事も)
歩くには少しかったるいし、トライシクルを利用することにした私は、あまり旅行者とは思われたくないので、タガログ語で「いくら?(MAGKANO マグカーノ?)」とたずねました。ドライバーは「SAMPU (サンプ=10ペソ)と答えました。
OKと言って、無事目的地へ。
お買い物が終わった後、重い買い物袋を提げては歩けません。当然帰りもトライシクルです。 スーパーマーケット付近にも、トライシクルは買い物客目当てにスタンバイしています。 一台のトライシクルに近づき、念のためにもう一度「 MAGKANO(マグカーノ=いくら?)」
当然 「SAMPU(サンプ=10ペソ)」 と返ってくると思ってたら、なんとドライバーが発したのは「キンセ」だったのです。(しまった、タガログ語の数字は10までしか知らなかったんだ)『エッ?』っていう顔をしている私に気づいたのか、ドライバーはすぐに「FIFTEEN (15)」と英語で言い直してくれました。
この日の午後、早速現地の友人に「こんなことがあってさぁ。XXXXX 私10以上のタガログ語の数字知らなかったのよね」と言うと、「キンセは、タガログ語じゃないの、スペイン語!」と言われてしまいました。そうなんです。私が聞いた「キンセ」は、「QUINCE」、スペイン語だったのです。(タガログ語的に綴ると、KINSE) ちなみにタガログ語の15はLABINLIMA(ラビン リマ)
この出来事以来、数字には敏感になってしまって、フィリピン人同士が話しているのを聞いていて気づいたことがあります。
■桁によって異なる言語
・小さい数字、1から10くらいまでは、タガログ語使用、
・11以上の数字は、スペイン語、
・大きい数字、千や万以上は、英語
■更に気づいたこと
・時間表現はスペイン語を頻繁に使用する
例: A LAS DOS (ア ラス ドス=2時)
ね、HALO HALO(ハロハロ)でしょ?
☆ところで、《私が乗ったトライシクルが、行きと帰りでは値段が違ったのは何故でしょう?》
行きは下り坂、帰りは上り坂。
バイクじゃなくて、自転車の方だったので、ドライバーは必死でペダルをこいでました。
最初、「来たときは10ペソだったのに、どうして15ペソよ」と文句を言った私も、理由をきいて納得してしまったのでした。
バイクじゃなくて、自転車の方だったので、ドライバーは必死でペダルをこいでました。
最初、「来たときは10ペソだったのに、どうして15ペソよ」と文句を言った私も、理由をきいて納得してしまったのでした。
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この記事へのコメント

マーシーさんのHPからリンクして来ました。現在セブ在住です。
それこそ、タガログ語、ビサヤ語、英語のハロハロの中で暮らしています。
全国ニュースはタガログ、ローカルニュースはビサヤ、そして日常会話にもよく英語が入り込みます。
ちなみに、ビサヤ語にも、タガログ語と(似てますが)異なった固有の数の数え方があります。たとえば15はナプログリマといいます。ナプロ(10)
グ(and)リマ(5、タガログと同じですね)です。
時間はいつでもスペイン語のようですね。注意したいのは、ALAS DOS(2時)とALAS DOSE (12時)です。ですから、電話などでは、正午(Tanghali)
のALAS DOSEとか、午後(Hapon)のALAS DOSとかいっているようです。
Posted by SHIN at December 07, 2005 16:45
SHIN さん、貴重なコメントありがとうございました。
へー、ビサヤ語で10は「ナプロ」って言うんですか?
全然違いますね、これじゃフィリピン人同士でも言葉が通じないってこと納得です。
12時に関しては、彼らの言い方を聞いていると、英語でも 「12 NOON (トゥエルブ・ヌーン」とか、「12 MIDNIGHT ( トゥエルブ・ミッドナイト」)って言ってますね。
今後とも、宜しくお願いいたします。
へー、ビサヤ語で10は「ナプロ」って言うんですか?
全然違いますね、これじゃフィリピン人同士でも言葉が通じないってこと納得です。
12時に関しては、彼らの言い方を聞いていると、英語でも 「12 NOON (トゥエルブ・ヌーン」とか、「12 MIDNIGHT ( トゥエルブ・ミッドナイト」)って言ってますね。
今後とも、宜しくお願いいたします。
Posted by harana at December 08, 2005 09:51