March 27, 2006

◇”ちょっと” 気になる フィリピンの習慣〔4〕 - 「名前」編

MAGNET1 例によって、それほどたいしたことではないのですが、前からちょっと気になっている、フィリピンの習慣がまだあります。
今回は、「名前」についてです。



■その1

*長年お世話になった年配の知人夫妻がいます。
この知人宅に住み込みで働くフィリピーノ。 彼は何でもこなすハウス・ボーイ兼オフィス・ボーイ。(いわゆる家でもオフィスでもこき使われている、雑用係です。)
家族のみんなが ”BOY(ボーイ)”と呼ぶと、家のどこからか走って現れます。
彼に会った当時、彼が "BOY(ボーイ)" と呼ばれるのは、彼がハウス・ボーイであり、オフィス・ボーイであるからだと思い込んでいました。
でも、"BOY(ボーイ)" というのが彼の名前だったのです・・・。

*また、この知人の娘の一人は、”BABY(ベイビー)”。
日本で、”BABY(ベイビー)”と呼ばれるシーンを想像してみると、アメリカ映画や歌詞の中、男性が恋人のことを呼ぶ、というイメージくらいです。(「ダーリン」とか「スウィート ハート」とか呼ぶのと同じように)

*それから、この知人の孫の一人は ”PRINCESS(プリンセス)”
そのまま訳すと「王女様」?!? それにしても、すごい名前をつけたものです。

”BOY”、 ”BABY”、 ”PRINCESS”、単なる名詞ではなくて、人の名前!
まぁ、世の中珍しい名前の人はいるよ、って勝手に思い込んでいたら、またしても大きな思い違いでした。
何度も渡比しているうちに、珍しいものではない、ということを知りました。
特に BOY, BABY には何人も出会いました。

こんな名詞が人名になってしまうなんて・・・、ややこしい。
ここでひとつ疑問です。『BABY(人名)が赤ちゃんだった頃〜、』を英語で言うと、”WHEN BABY WAS A BABY" ???



■その2

この知人には何人も息子がいて、一番下の息子は ANJUN と呼ばれています。この名前はニックネームらしく、本名は FLORENTINO だと彼の兄から聞いたことがありました。
ある時、彼らの両親(=私の知人夫婦)と同乗した車の中に、アタッシュケースが置いてありました。 アタッシュケースには "FLORENTINO"というステッカーが貼ってありました。

(ANJUN は同乗していないのに、ANJUN のアタッシュケース???)

「これ、ANJUN のアタッシュケース?」と尋ねたら、奥さんが「いいえ、彼(ご主人)のよ」という答え。

「FLORENTINO ってANJUN のことじゃないの?」という私の疑問にお2人は答えてくれました。 
フィリピンでは、(他の国もそうなのかな?)末の息子に父親と同じ名前をつけるのだそうです。そう、名前に "XX Jr.(ジュニア)"っていうのは、末息子なんですって。
ここでまた疑問。 その息子が一番下ってどうしてわかるの? 又息子が生まれたらどうするの? ということは、同じ名前をつけるのは、息子が生まれてすぐではなく、成人してからなのでしょうか?

【注釈】知人夫妻のご主人が FLORENTINO という名前も持っているとはは知りませんでした(多分クリスチャン名)。 華僑の方で、いつも中国名でしか呼ばれるのを聞いたことがなかったし、私も中国名で呼んでいたので。



前から時々思い出すと気にはなっていたのですが、確かめてみようというほどでもなく、また確かめることすら忘れていて現在に至っています。



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この記事へのコメント
このあいだは私のブログへコメントありがとうございます!

ところで、変な名前多いですね。
私の娘の同級生の女の子でキセスという子がいます。
スペルは(kisses)です(笑)マジの本名です。

それからミニミー(Minnie-me)という男の子もいます。
これはこの子が彼のママにそっくりなのでそういう名前らしいです。
ミニミーは、映画「オースティンパワーズ」でドクターevilの相棒の
小さいおっさんの名前です。でも周りは客観的に彼を呼ぶときは、
ミニモ(minnie-mo)と英語とタガログが混じったかんじになります!
ややこしい!(笑)
Posted by iced_coffee775 at March 27, 2006 22:44
iced_coffee775 さん、 その”小さいおっさん”とやらを、見てみたいです。(池野めだかを想像してしまうわ)

ところで、pics へのコメントも見ていただけました?
Posted by harana at March 28, 2006 00:51