August 28, 2007
◇19世紀のフィリピンへ "タイムスリップ"
マニラの観光スポットのひとつ、 Intramuros (イントラムロス=かつての城壁都市)内にある CASA MANILA (カサ・マニラ)、あるいはセブの CASA GORORDO MUSEUM(カサ・ゴロルド・ミュージアム)。
これらは、スペイン統治時代の ilustrado(イルストラド)、つまりエリート階級家庭の生活様式を再現した博物館です。
当時のフィリピン建築、習慣を垣間見ることができるということから、どちらも私のお気に入りの空間なのですが、ここでもう一ヵ所お気に入りの場所が仲間入り。

MUSEO DE LA SALLE(ムセオ・デ・ラ・サール)
◆
代表的フィリピン建築様式、 bahay na bato(バハイ・ナ・バト=石造りの家)をイメージして、19世紀の裕福なフィリピン上層階級のライフスタイルを復元した博物館、MUSEO DE LA SALLE は、Cavite(カヴィテ州)の De La Salle University Dasmariñas(デ・ラ・サール 大学、ダスマリニャス校)のキャンパス内にあります。
館内にディスプレイされたすぐれた家具や装飾品の数々は、時の名士らの富と裕福な生活ぶり、社会的地位を示すショーケースとも言えます。
これだけであれば、CASA MANILA や CASA GORORDO MUSEUM とそれほど違いはないのですが、MUSEO DE LA SALLE について特筆すべき点は、1階に設けられた衣装展示室。
数体のマネキンに、当時着用されていた本物の衣装が着せられています。
saya(サヤ=ロングスカート)こそレプリカではありますが、それに組み合されている piña (ピーニャ=パイナップル繊維の布)の camiseta(カミセタ=ブラウス)、panuelo(パヌエロ=スカーフ)は19世紀末期に流行したアンティック物だということ。 いくら保存状態がよかったとはいえ、一見繊細でありながら100年以上経った今も現存する piña の丈夫さには驚くばかりか、当時の所有者の魂までも感じられそうです。
2階に設けられた生活空間には、チャペルまであり、ヨーロッパからの輸入品らしい高級家具や食器があるかと思えば、フィリピン風絵画や、気候風土に合わせて工夫された建築部分など、お得意のハロハロ(ごちゃ混ぜ)の一面も見受けられます。
capiz window(カピス窓)が続く長い廊下に置かれたやけに脚部が高い椅子や、大きなピローラック(枕置き場)の用途をはじめ、台所用具の説明など、専属ガイドさんのお話を聞いていると、一瞬ではありながら当時の生活習慣に触れたような気がします。
中途半端な説明文より写真で紹介できればいいのですが、残念ながら館内は撮影禁止。 あまり役にはたたないかもしれませんが、エントランスの写真だけでもアップしておきます。(↓)

馬車用の出入り口を模した、エントランスの扉。
◆
あと一ヶ所、行きたかった場所が。

こちらも、古めかしい石造り。

Museo に併設されたカフェ、 なのですが

カフェ正面
スペインの影響を受けたクラシックフィリピン料理や、merienda(メリエンダ=食事と食事の間の軽いスナック)がいただけるということだったので、楽しみにしていたのですが、あいにく大学は新学期が始まる数日前で、カフェもお休み。
かろうじて営業していた学食でランチ、となったわけです。
キャンパス内の写真が続くかも・・・
続かないかも・・・ (気分次第?)
これらは、スペイン統治時代の ilustrado(イルストラド)、つまりエリート階級家庭の生活様式を再現した博物館です。
当時のフィリピン建築、習慣を垣間見ることができるということから、どちらも私のお気に入りの空間なのですが、ここでもう一ヵ所お気に入りの場所が仲間入り。

MUSEO DE LA SALLE(ムセオ・デ・ラ・サール)
◆
代表的フィリピン建築様式、 bahay na bato(バハイ・ナ・バト=石造りの家)をイメージして、19世紀の裕福なフィリピン上層階級のライフスタイルを復元した博物館、MUSEO DE LA SALLE は、Cavite(カヴィテ州)の De La Salle University Dasmariñas(デ・ラ・サール 大学、ダスマリニャス校)のキャンパス内にあります。
館内にディスプレイされたすぐれた家具や装飾品の数々は、時の名士らの富と裕福な生活ぶり、社会的地位を示すショーケースとも言えます。
これだけであれば、CASA MANILA や CASA GORORDO MUSEUM とそれほど違いはないのですが、MUSEO DE LA SALLE について特筆すべき点は、1階に設けられた衣装展示室。
数体のマネキンに、当時着用されていた本物の衣装が着せられています。
saya(サヤ=ロングスカート)こそレプリカではありますが、それに組み合されている piña (ピーニャ=パイナップル繊維の布)の camiseta(カミセタ=ブラウス)、panuelo(パヌエロ=スカーフ)は19世紀末期に流行したアンティック物だということ。 いくら保存状態がよかったとはいえ、一見繊細でありながら100年以上経った今も現存する piña の丈夫さには驚くばかりか、当時の所有者の魂までも感じられそうです。
2階に設けられた生活空間には、チャペルまであり、ヨーロッパからの輸入品らしい高級家具や食器があるかと思えば、フィリピン風絵画や、気候風土に合わせて工夫された建築部分など、お得意のハロハロ(ごちゃ混ぜ)の一面も見受けられます。
capiz window(カピス窓)が続く長い廊下に置かれたやけに脚部が高い椅子や、大きなピローラック(枕置き場)の用途をはじめ、台所用具の説明など、専属ガイドさんのお話を聞いていると、一瞬ではありながら当時の生活習慣に触れたような気がします。
中途半端な説明文より写真で紹介できればいいのですが、残念ながら館内は撮影禁止。 あまり役にはたたないかもしれませんが、エントランスの写真だけでもアップしておきます。(↓)

馬車用の出入り口を模した、エントランスの扉。
◆
あと一ヶ所、行きたかった場所が。

こちらも、古めかしい石造り。

Museo に併設されたカフェ、 なのですが

カフェ正面
スペインの影響を受けたクラシックフィリピン料理や、merienda(メリエンダ=食事と食事の間の軽いスナック)がいただけるということだったので、楽しみにしていたのですが、あいにく大学は新学期が始まる数日前で、カフェもお休み。
かろうじて営業していた学食でランチ、となったわけです。
続かないかも・・・ (気分次第?)
この記事へのコメント
なるほど,大学の中に博物館があるんですね.なかなか雰囲気のあるいい建物です.
haranaさんの写真,いつも思うんですが,いい雰囲気出ていますよね (^_^)
haranaさんの写真,いつも思うんですが,いい雰囲気出ていますよね (^_^)
Posted by cattle at August 28, 2007 09:40
☆cattle さん、
思ったより早く更新できました!
早速のコメントありがとうございます。
写真ねぇ、図々しくこんなのアップしてますがいいんでしょうか?
何しろ今だにカメラの設定がよくわかってないので。
というより、どうして写真が撮れるのか、その仕組みがわかってないんですよ。
「マニュアル読めよ」って言わないでね。
読んでわかれば苦労しません。(笑)
最近、1本のレンズで何でも撮ろうとするのに無理があるのでは?
と気づきつつあり、もしかしたら写真ブロガーさん達からすれば、
これは「無謀」、とか「邪道」ということではないか?と・・・。
思ったより早く更新できました!
早速のコメントありがとうございます。
写真ねぇ、図々しくこんなのアップしてますがいいんでしょうか?
何しろ今だにカメラの設定がよくわかってないので。
というより、どうして写真が撮れるのか、その仕組みがわかってないんですよ。
「マニュアル読めよ」って言わないでね。
読んでわかれば苦労しません。(笑)
最近、1本のレンズで何でも撮ろうとするのに無理があるのでは?
と気づきつつあり、もしかしたら写真ブロガーさん達からすれば、
これは「無謀」、とか「邪道」ということではないか?と・・・。
Posted by harana at August 28, 2007 11:33
『無謀』『邪道』は私のところにもいっぱいありますが...(笑)
haranaさんの写真を見ると、haranaさんが伝えたいものがちゃんとこちらに伝わってきます。それが大事なことなのではないかと...(偉そうな態度ですいません m(_ _)m )
haranaさんの写真を見ると、haranaさんが伝えたいものがちゃんとこちらに伝わってきます。それが大事なことなのではないかと...(偉そうな態度ですいません m(_ _)m )
Posted by cattle at August 28, 2007 17:24
お久しぶりです。懐かしいところの写真・記事ですね。
自分の大学がIntramurosの中にあり、またこの町に2年ほど住んだことがあります。前回帰省したときはあわただしく大学の周辺を回りましたが、こんどはよっくり歩いていきたくなりました。
Maraming salamat po :).
自分の大学がIntramurosの中にあり、またこの町に2年ほど住んだことがあります。前回帰省したときはあわただしく大学の周辺を回りましたが、こんどはよっくり歩いていきたくなりました。
Maraming salamat po :).
Posted by dungawan at August 29, 2007 09:03
☆cattleさん、
ありがとうございます。
そう言っていただけると、やってる甲斐があります。
では、これからも引き続き『無謀』『邪道』路線でがんばります!(笑)
☆dungawanさん、
この博物館は、いい出来ですね。
あまり知られていないのが不思議です。
アップできそうな写真があれば、
キャンパスの様子も紹介するつもりです。
更新が滞りぎみですが、またいらしてください。
ありがとうございます。
そう言っていただけると、やってる甲斐があります。
では、これからも引き続き『無謀』『邪道』路線でがんばります!(笑)
☆dungawanさん、
この博物館は、いい出来ですね。
あまり知られていないのが不思議です。
アップできそうな写真があれば、
キャンパスの様子も紹介するつもりです。
更新が滞りぎみですが、またいらしてください。
Posted by harana at August 29, 2007 11:46