December 15, 2007

◇フィリピンスタイルの ”ホットケーキ(?)”


tiendesitas


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フィリピンのクリスマスの風物詩、Bibingka(ビビンカ)。 実際には年中見かけるポピュラーなおやつでありながら、クリスマスシーズンになると、一躍トップスターとして注目を浴びる、「フィリピンスタイルのホットケーキ」です。(「ホットケーキ」というと語弊がありますが、他に呼び様が思い浮かばないので)

敬虔なカトリック教国であるフィリピンでは、クリスマスは日本とは違って神聖な行事。 クリスマスを迎える前の9日間は、まだ陽も昇らない早朝からミサに出かけるのが習慣です。このミサは、MISA DE GALLO (ミサ デ ガーリョ) または SIMBANG GABI (シンバン ガビ)と呼ばれています。(←くわしくは 過去の記事 をどうぞ。)

この期間、教会の周りにはミサ帰りのお客を目当てにいくつもの屋台が立ち並びます。
南国フィリピンとはいえ、この時期、特に早朝は肌寒さを感じます。 そんなときは、温かい食べ物が恋しくなるもの。
そこで登場するのが、bibingka(ビビンカ) や puto bumbong(プト・ボンボン)のような出来たてのスウィーツ、そして salabat(サラバット=ジンジャーティー)。
これらはその場で作って売っているので、ホカホカのものがいただけます。

bibingkaputo bumbong も、作り方に特徴があり、作るプロセスを見物するのも楽しいものです。

屋台の様子や完成品 は以前に投稿しましたが、今回は、bibingka(ビビンカ)を作る手順をご紹介します。


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bibingka1

    ★炭火をおこした七輪(?)に素焼きの器を乗せ、バナナの葉を敷く

★カップに一枚分の生地(米粉、ココナッツミルク、砂糖等)と
卵を加えて混ぜる



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bibingka2

    ★バナナの葉を敷いた器に生地を流し込む

★茹でてスライスした itlog na maalat(イトログ・ナ・マアラット=
 アヒルの塩漬卵)、kesong puti(ケソン・プティ=水牛のチーズ)
を乗せる



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bibingka3

    ★炭火を入れた金属のトレイを素焼きの器に乗せ、上からも加熱する

★膨らんできたら、そろそろ出来上がり



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bibingka4

      ★焼き上がり

★バター、砂糖、ココナッツフレーク等をトッピング





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註:生地の材料、トッピング等はお店や地域によって異なります。
(写真は、Tiendesitas にて)


bibingka5




この記事へのコメント
アジアのこういう露天のデザート大好きなんですよねえ。
安いのに本当においしいんだからまあそれも当たり前なのかもしれないけれど、アジアを離れると改めてその幸せを感じます。
Posted by sushi at December 16, 2007 16:00
☆sushiさん、
ご訪問ありがとうございます。
デザートに限らず、street food は見てるだけで楽しいですね。
チャンスがあれば他の street food も投稿しますので、
またお立ち寄りください。
そちらにも伺わせていただきます。
Posted by harana at December 17, 2007 09:54
ホットケーキ好きです.

でも,それ以上に

>kesong puti(ケソン・プティ=水牛のチーズ)を乗せる

の部分に興味あります.
やっぱりモツァレラみたいな味なんでしょうか?
Posted by cattle at December 17, 2007 19:58
☆cattleさん、
そうです、kesong puti は、よくモッツァレラに例えられます。

甘いものもお好きなんですね。
最近ちょっとはまってる物があります。
近日中にアップしようかと・・・
Posted by harana at December 18, 2007 09:42
bibingkaはパナイ島イロイロの屋台であつあつのものを初めて食べて感激しました。地方によって少しずつ違うんですね。私が食べたものは見た目も真っ白でまさにクリスマスの食べ物という感じでした。フィリピンのデザートは甘過ぎる感があるけれども、ちょうどよくてびっくり。イロイロのはとってもシンプルでバターや卵、チーズはのっていませんでした。お手製の鉄のオーブンで焼いていました。あんなシンプルな道具で、こんなおいしい焼き菓子ができるなんて、すごいと衝撃的でした。日本でも作りたいとレシピ、探し中です。
Posted by sugarlandia at April 30, 2008 20:57
☆sugarlandia さん、
Bibingka の上からも下からも加熱する方法、
これには脱帽です。
Puto や Suman にいたっては、地方によって
もっと様々な種類があるようです。
米粉でできているお菓子も、日本とはずいぶん
違った物ができるんだな、と感心してしまいます。
Posted by harana at May 02, 2008 09:45