May 14, 2008
◇フィリピン風 Ratatouille (ラタトゥーユ)

《 Pinakbet 》
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
" Ratatouille (ラタトゥーユ=フランスプロヴァンス地方の野菜煮込み料理)" なんて言っちゃうと聞こえがよすぎるかも〜。 でもイメージ的にはそんな感じ。
(もっとストレートに「フィリピン風・野菜のうま煮」とでも言うべき???)
" Pinakbet (ピナクベット)" − Bagoong Alamang (バゴオン・アラマン)というアミエビの塩辛で味付けした野菜の炒め煮。
味付けの基本となるガーリック、生姜、タマネギ、トマトは別として、ナス、ニガウリ、オクラ、唐辛子、豆類 (ササゲ、インゲン、四角豆等)、カボチャ、等等・・・、一度にたっぷりの野菜をいただける、数少ないフィリピン料理のひとつです。
かといって、具は野菜ばかりではありません。 適度にポークも入っていて旨みが広がります。 エビ入りの場合もあります。 Chicharon(チチャロン=豚の皮をカリカリに揚げたもの)の場合もあります。
フィリピン全土でポピュラーな定番料理ではありますが、元々はルソン島北部、Ilocos (イロコス)地方の郷土料理。
写真(↑)の Pinakbet は、以前にも登場 した家事がお得意なご近所に住む Pノイ君作(確か Tacloban 出身だったと思う)なのですが、イロカノ(イロコス出身の人)が作る Pinakbet は、↑の写真とは大きく異なる点があるそうです。
何が違うかというと、本来イロカノは「カボチャ」を入れないんですって。
ご本家の味付けは、Alamang ではなく、魚の塩辛 Bagoong Isda(バゴオン・イスダ)だとか。 (反論されそうですが、「倹約家のイロカノは豚肉も入れない」と聞いたこともあります。 ←確信ありません。 聞き流してください。)
オリジナルはどうであれ、あり合わせの野菜で作れるし、残り物の消費にもなるし、ヘルシーだし、かなりポイントの高い一品ではないでしょうか。
味付けだって本格的にしなくても Bagoong がなければ、魚醤でも、アンチョビーとお醤油少々だっていいんじゃない?
実は写真の PInakbet もそう。 調理中に Pノイ君のお家に着いたら、「あー、Bagoong が足りない〜」と空になりかけた瓶をみて叫んでいました。 で、どうしたかというと、隣のお鍋では Adobo を煮込み中。 Adobo の煮汁を Pinakbet に入れてごまかして(笑)いるのを目撃しました。 お味はゼ〜ンゼン問題なし。

★☆ この日のディナー ☆★
Adobo / Pinakbet / San Miguel Beer
* * * * *
後日、「Pinakbet 作りすぎたから食べに来て〜」とまたお誘いがありました。 お家に着くやいなや、Pノイ君「実は〜」と言うので何かと思ったら、「Bagoong がなかったから、これ入れた」と指差したのが、→ → → こちら。
前回 Bagoong を使い切ってしまった後、一瓶買ったのにそれも使い切ってしまったことを忘れて Pinakbet を作ろうとしたらしいです。
数種類の野菜さえあれば、なんとか 「Pinakbet もどき」になります。 残り野菜を使い切る手段としても、是非お試しあれ。
この記事へのコメント
ペナクベットをはじめて食べたのはボホール島のジェリーグリル。苦瓜ですね。おいしくて、病み付きになり、セブでもよく食べます。おいしいですね。
ところで図書館で”マニラの歴史を”借りることが出来ました。本日図書館に行って早速読み始めます。
ところで図書館で”マニラの歴史を”借りることが出来ました。本日図書館に行って早速読み始めます。
Posted by 多摩 at May 14, 2008 14:11
某有名料理漫画で,隣の鍋の煮汁を混ぜて味付けしているシーンがありました(多分,実話かと…)
確かに日本風野菜のうま煮に似ています…が,そこにガーリックを混ぜるとどんな味になるのか.
興味津々ですが,食べてみないとわからないでしょうね〜
確かに日本風野菜のうま煮に似ています…が,そこにガーリックを混ぜるとどんな味になるのか.
興味津々ですが,食べてみないとわからないでしょうね〜
Posted by cattle at May 14, 2008 20:26
☆多摩さん、
”マニラの歴史”は一気に読めると思います。
例のものは、セブ旅行に持っていってください。
暇つぶしにはなるでしょう。(笑)
☆cattle さん、
>某有名料理漫画 ???
もしかして、最近ライバル同士が和解した、というあれですか?
何を料理していたのでしょう? 隣の鍋も気になりますが。
説明不足でしたが、大抵のフィリピン料理は、
ミジン切りにした「ガーリック」、「タマネギ」、
「トマト」を炒めることから始まります。
洋風のシチューの味をイメージしてください。
(ちょっと違うっか?)
”マニラの歴史”は一気に読めると思います。
例のものは、セブ旅行に持っていってください。
暇つぶしにはなるでしょう。(笑)
☆cattle さん、
>某有名料理漫画 ???
もしかして、最近ライバル同士が和解した、というあれですか?
何を料理していたのでしょう? 隣の鍋も気になりますが。
説明不足でしたが、大抵のフィリピン料理は、
ミジン切りにした「ガーリック」、「タマネギ」、
「トマト」を炒めることから始まります。
洋風のシチューの味をイメージしてください。
(ちょっと違うっか?)
Posted by harana at May 15, 2008 09:48
ハハハハハ!ですね。今マニラの歴史を読んでします。私はインドネシアに住んでいたのでマレー語がわかります。先祖がマレーから来たのでしょう。
マレー語でマハールは高い。傘はパユン、目は又マタ、男はララキ。似た単語はありますが、似て非なる言語がタガログごですね。
マレー語でマハールは高い。傘はパユン、目は又マタ、男はララキ。似た単語はありますが、似て非なる言語がタガログごですね。
Posted by 多摩 at May 15, 2008 12:18
>もしかして、最近ライバル同士が和解した、というあれですか?
ピンポ〜ン。
さすがです (^_^)
新橋の「京味」の主人、西さんをメインにした春夏秋冬の料理シリーズの中にありました。西さんのお父さんが隣の鍋の煮汁を混ぜて味付けするようなことをしていたらしいです。
ブックオフでの立ち読みなので(笑)、詳しいことは覚えていません。ちなみに和解のシーンも立ち読み m(_ _)m
フィリピン料理の基本、了解いたしました。
ピンポ〜ン。
さすがです (^_^)
新橋の「京味」の主人、西さんをメインにした春夏秋冬の料理シリーズの中にありました。西さんのお父さんが隣の鍋の煮汁を混ぜて味付けするようなことをしていたらしいです。
ブックオフでの立ち読みなので(笑)、詳しいことは覚えていません。ちなみに和解のシーンも立ち読み m(_ _)m
フィリピン料理の基本、了解いたしました。
Posted by cattle at May 15, 2008 19:01
☆多摩さん、
インドネシア語は、ボーっと聞き流していると、
タガログ語のように聞こえますね。
イントーネーションも似てるみたいで。
☆cattle さん、
わっ、ピンポ〜ン、ですか。
和解のシーン、読みたいなぁ〜。
ブックオフでも行ってきます。(まだ早い?)
インドネシア語は、ボーっと聞き流していると、
タガログ語のように聞こえますね。
イントーネーションも似てるみたいで。
☆cattle さん、
わっ、ピンポ〜ン、ですか。
和解のシーン、読みたいなぁ〜。
ブックオフでも行ってきます。(まだ早い?)
Posted by harana at May 16, 2008 14:15
こんばんは。
ADOBONGはまた暇があったら作ってみたい料理です。
シニガンスープも恋しくなりました。
休みと時間がないの〜。(泣)
ADOBONGはまた暇があったら作ってみたい料理です。
シニガンスープも恋しくなりました。
休みと時間がないの〜。(泣)
Posted by 一緒に夜空眺めよう at May 19, 2008 01:19
今日は英語でブログを書いてみました。64歳のおじさんでもやれば出来るとわれながら驚いています。
所でマニラの歴史を読んでいます。ワクワクしながら!フィリピンのスペイン文化(キリスト教と鞭でフィリピンという楽園を破壊、苦しめたのですが)の新党振りがよくわかります。豊臣秀吉がフィリピンを侵略し、成功していたら、フィリピンはどうなっていたか?
考えるだけでも面白いですね。
所でマニラの歴史を読んでいます。ワクワクしながら!フィリピンのスペイン文化(キリスト教と鞭でフィリピンという楽園を破壊、苦しめたのですが)の新党振りがよくわかります。豊臣秀吉がフィリピンを侵略し、成功していたら、フィリピンはどうなっていたか?
考えるだけでも面白いですね。
Posted by 多摩 at May 20, 2008 14:50
☆yozora さん、
アドボもシニガンも、もう経験済みなんだから、
次はこの pinakbet にトライ!しましょうよ。
お買い上げいただいた、「フィリピン家庭料理入門」に
レシピが載ってます。 (←宣伝してしまった〜)
☆多摩さん、
ねー、言った通り面白いでしょう?
例のものは、暇つぶしにセブに持っていくしかありませんね。(笑)
アドボもシニガンも、もう経験済みなんだから、
次はこの pinakbet にトライ!しましょうよ。
お買い上げいただいた、「フィリピン家庭料理入門」に
レシピが載ってます。 (←宣伝してしまった〜)
☆多摩さん、
ねー、言った通り面白いでしょう?
例のものは、暇つぶしにセブに持っていくしかありませんね。(笑)
Posted by harana at May 20, 2008 15:05