February 15, 2010
◇ フィリピンのチャイナタウン "Binondo(ビノンド)" 地区・食べある記 [ Vol. 2 Binondo Church (ビノンド教会) ]

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[ Vol. 1 からの続きです。 ]
フィリピンのチャイナタウン、Binondo (ビノンド)地区のランドマーク
Binondo 教会。 (別名 Minor Basilica of St. Lorenzo Ruiz)
1596年、ドミニコ修道会により建てられたこの教会は、たび重なる
暴動、砲撃、火災、地震等により、幾度もダメージを受けてきました。
現在の姿は、1946年から1971年の間に再建されたものだそうです。

ホーリーウォーター(聖水)を抱える天使像が
置かれているのは、エントランス・ロビー

場所柄、ミサはフィリピン語のみならず、中国語でも行われるそうです。

Binondo 教会と、道路を隔てて位置する Plaza Lorenzo Ruiz という広場
(別名 Plaza Calderon dela Barca) は、対をなすように存在しています。
この教会の守護聖人は、フィリピンで最初の聖人 Lorenzo Ruiz。
教会の別名も、広場もこの聖人にちなんで命名されたことがうかがえます。

広場に建つ Lorenzo Ruiz 像。
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Binondo に生まれ育ち、Binondo 教会内で職についていた Lorenzo Ruiz ですが、なんと彼は 1637年9月29日、日本で殉教していたのです。 殉教、つまりキリスト教の 「自らの信仰のために命を失ったとみなされる死」 です。 キリスト教徒が迫害されていた16世紀末から17世紀初めの日本では、多くの外国人宣教師や日本人信者が殉教しました。 拷問の末に残酷な処刑方法で殺されたのです。 彼もその中の一人だったとは・・・。
カトリック教会において、死後その徳と聖性を認められた信徒には福者という称号が与えられる。(この称号を受けることを列福という。) 厳しい審査を終えて、教会により福者の位置に加えるのがふさわしいと判断されると、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂において列福が宣言される。通常、列福式はバチカンで行われる。例外的に初めてバチカン以外で行われた列福式は1981年にフィリピンのマニラで行われたフィリピン人初の福者(のちに聖人)であるロレンソ・ルイスの列福式であった。 − Wikipedia より抜粋 −
1981年のマニラで行われた列福式というのは、日本を含む各国を公式訪問中のローマ教皇 ヨハネ・パウロ2世 によるものです。
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ところで Lorenzo Ruiz 像の後ろ(↑)には何やらカトリックとは
そぐわない物体が。 なにしろ、ここはチャイナタウンなので・・・。
「ミスマッチの図」 は、別アングルでもほらこの通り(↓)

こちら(↓)の方が、明白かも。

食べて歩いて、チャイナタウン ”ウォーキング・ツアー” は、
ここ Binondo 教会を皮きりにスタートしたのでありました。
・・・ 続く ・・・
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