August 23, 2011
◇時代を反映するフィリピン料理レシピブック

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インスタントミックスでおなじみの Mama Sita's から、新しいレシピブックが発行されました。 前作 に続いてまたもや英語版です♪♪♪

今年5月の IFEX (フィリピン国際フードフェア) では、このレシピブックの拡大版表紙がディスプレイとして、 Mama Sita's のブースを飾っていました。
主にフィリピン人読者を想定して構成されたタガログ語版 "Lutong Bahay(ルトン・バハイ=家庭料理)" から、対象を外国人まで広げ、外国でも比較的入手しやすい食材でできる料理、外国人にも好まれやすい料理を考慮して再編集されたのが前作の英語版、"Homestyle Recipes" でしたが、 ”Discover Flavors of the Philippine Islands” と題した今回の作品は、前英語版を更に中近東市場向けに再編集したものです。
「中近東マーケット向け」 と聞いた時は、「中近東にフィリピン料理が受けるか???」 って思ったけど、よく考えたら、中近東諸国は OFW (Overseas Filipino Worker) が多い地域でした (現在、シリアがややこしいことになってるけど)。 なんといってもP国経済は、OFW からの送金が支えになっている部分が大。 ちなみに 2009年の OFW は 191万人、本国への送金額 US$173億4,805万(GDP の9.5%) 、出稼ぎ先は 1位:サウジアラビア、2位:アラブ首長国連邦、3位:香港。 (2010年度の報告はどうなってんの? - 笑)
「中近東マーケット向け」 というよりは、「中近東諸国在住のフィリピン人がターゲット」 ってことなんですね。
中近東はPノイにとっては外国であるだけでなく、宗教上、食材にも制約がある地域。 現地で手に入る材料で自国の料理が作れるように配慮したこのレシピブックは、現地在住のフィリピン人には大助かりな一冊なのかも。 なんだか、レシピブックにまで時代の流れを感じますね。
料理に必要な食材の写真、調理手順の写真が多数掲載されているのは、タガログ語版、前英語版と共通。 今回大きく変わった点は、表紙でしょうか。

リング綴りの製本スタイルであるのは前英語版と同じですが、表紙の中央から右寄りの位置で左右両側に二分されるように開閉する仕組みになりました。 右側の部分はお好みのページに挟めば栞代りにもなります。
そして、Mama Sita's インスタントミックスに新たに仲間入りした新製品を使ったレシピも追加されています。

《 Pinapaitan (ピナパイタン)》

《 Sisig (シシグ)》
ポークをメイン食材とする料理はチキンやラムに置き換えたり、あるいはポークを使用しない野菜料理を増やす、というように中近東諸国の市場、習慣に適したメニュー構成になっています。 チキン料理、野菜料理がかなり増えているので、よりヘルシーなレシピ集になっているのは確かです。

裏表紙だけ見ても、お料理作りが楽しくなりそうですね。

ISBN 978-971-91219-3-0
※使用食材の写真、調理手順の写真は、
すべてのレシピに掲載されているわけ
ではありません。
一部のレシピはタガログ語版、前英語版
と共通しています。
★お知らせ★
ほんの数部ですが、この本を入手することができました
ので、近日中にネットショップで販売することにします。
アップしたら、←左側のサイドバーに写真を掲載します。
【追記】(2011/08/30)
ネットショップでの販売を開始しました。 (こちらです → ★)
数に限りがありますので、売り切れの場合はご容赦願います。
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