September 06, 2011
◇国外居住者にうれしいフィリピン食品

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しつこく IFEX (フィリピン国際フードフェア) ネタです (^ ^;
IFEX は、グローバル市場への輸出拡大を目的としたフードフェアですが、出展アイテムによっては、「外国市場向け」 というより、先日紹介した Mama sita's の新レシピブック 同様、海外在住フィリピン人を意識しているのではないかと思える製品が少なくありません。
何しろ、OFW (Overseas Filipino Worker) による本国への送金額が GDP の 9.5 % に相応するというのですから、OFW 人口プラス、国際結婚組、移住組他も含めると国外に居住するP国人総人口は相当な数に上るはず。(2009年の OFW は191万人)
当然ながら彼らは母国の味を求めるでしょうね。 ということは、国外P国人市場はビジネスとして魅力があるってことなのかも。
例えばこんなもの

フィリピン料理には欠かせない柑橘類、Calamansi (カラマンシー) の濃縮果汁パック。
フィリピンではどこの市場にも売っている Calamansi、 わざわざこんなパック入りを買う人は国内にはいないでしょうが、国外居住者にとっては高いお金を払ってでも喉から手が出るほど欲しいアイテムでしょう。 レモンやライム、日本ならスダチや柚子でも代りに使っておけばいい、ってわけにはいきません。 マイルドな酸味というか、Calamansi には Calamansi にしかない持ち味があるのです。

1箱 10ml x 12パック入り (60 ペソ) と25 パック入り (100 ペソ)。 両パックとも輸出オンリーとのことでした。 割高かもしれないけれど、重いボトル入りよりはパック詰めの方が輸送には安全で便利かも。
これがあれば、 Pancit (パンシット=P国風麺類。 Calamansi の搾り汁をかけていただきます) や Bistek Tagalog (ビステク・タガログ=フィリピン風ステーキ。 マリネ液に calamansi を使用) なども母国の味に近づきます。
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お次はこちら

ビールのお供に、スナックに、P国では欠かせないジャンクフード、ポークの皮をパフパフに揚げた "Chicharon (チチャロン)" です。 電子レンジの上に並べられていました。 何故って?

(この類の製品は数年前から国内に出回っていたようですが、) Microwavable な Chicharon、つまり電子レンジで作れる Chicharon です。
これは便利、国外居住者だけでなく。 食べたい時に作りたてが食べられます。
通常の Chicharon は、揚げた状態でパック詰めされているのでかさばります。 まるで袋に空気を詰めてるみたい。 そして単価も安い。 そんな状態で輸出するとなると、空気を運ぶのに運賃を払っているようなもの。 ところが見た目 「しょうゆおかき」 みたいな Microwavable な Chicharon は、コンパクト。 より多くコンテナに積載できます。 輸出業者側にも輸入業者側にもコスト面でのメリットは大きいでしょうね。
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別のブースでも電子レンジ対応 Chicharon を発見。

こちらの製品は、ご丁寧に電子レンジで加熱する際の紙パックまでセットされていました。
両社製ともに、出来上がった Chicharon は、従来のものとまったく見分けがつきませんでした。
食べることにかけてはアイデア豊富ですね。 これら(↑)はほんの一部。 他にも国外のPノイが喜びそうな食材や、典型的フィリピン料理が缶詰だったり、レトルトパックだったり、冷凍パックだったりと、様々な形でわんさか出展されていました。
ところで、これらの製品は日本には輸出されるのでしょうか? う〜ん、期待できないな、多分。 母国の味に対するP国人の思い入れを共感できる輸入業者がいれば別だけど。
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