February 08, 2013
◇フィリピンのプロビンス、Central Visaya (中部ヴィサヤ)地方、Bohol へ [Vol.13 Broas (ブロアス)]

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◇フィリピンのプロビンス、Central Visaya (中部ヴィサヤ)地方、Bohol へ [Vol.12 "BAHANDI"] の続きです。
BAHANDI のメンバーさんに無理を言って開催していただいた Heritage Walk、いわゆる歴史的建造物を歩いて回ろうツアーなんですが・・・、
なんで雨やね〜〜〜〜〜ん。
教会 で落ち合った時は小雨程度だったのに、どんどん雨足がひどくなってきて、結局歩くのは断念して車で移動することになったものの、車を乗り降りするのには傘が邪魔で撮影もままならず。(>_<) あー、雨さえ降ってなければ・・・、と運の悪さを痛感したのでした。
でも念願のツアーに参加できて、まずまず満足 (^ ^)
では、ツアーの報告いきます。
Heritage Walk は古い建物を見て回るだけでなく、伝統的文化にも触れることができます。 例えば、merienda (メリエンダ)。 食事と食事の間に甘いものや軽食をとる習慣ですが、これがツアーに組み込まれていて、Baclayon の伝統的なお菓子がサーブされます。

Baclayon 教会の裏庭です。 ここには写っていませんが、最初、メリエンダのためのテーブルセッティングは左手前の方の木陰で準備されていました。 が、雨のため、急遽修道院の軒下に移動。 (赤い傘の辺り)
さて、メリエンダのメニューは、

Broas (ブロアス) と Tsokolate (チョコラーテ)

Baclayon の代表的スウィーツ Broas は、サクッとしたライト感覚のクッキー。 淑女の細くて白い指を連想させるのでしょうか、別名 Lady Finger (レディーフィンガー) とも呼ばれています。
Broas に欠かせないのは、同じくスペイン統治時代からの伝統的飲み物 Tsokolate (チョコラーテ)。 そう、Broas はホットチョコレートに浸していただくのです。
ホットチョコレートはデミタスカップに注がれます。 「日本人のあなたはにはこれね」 と言って私の前に置かれたカップの柄は、和を強調するがために、どちらかというと中国風にも見えてしまうようなデザイン。 (笑)

一応日本製のようではありますが・・・。
戦前・戦後、日本製の陶器が大量に海外に輸出されていたと聞きます。 アンティークだと言っていたので、これもその時代のものでしょうか? ただ、戦後まもなく生産された製品であるなら 「占領下」 にあることを示す "Made in occupied Japan" の銘を入れなければならなかったはずなので、戦前に輸出されたか、または戦前に生産したストックが戦後輸出されたのか・・・。
いずれにしても、古いものであるのには違いありません。 今時 ”あんな” 仕掛けはまずないでしょうから。
とういうのは、メンバーのお一人に 「カップの底に ”芸者ガール” が描いてあるのよ」 と言われました。 カップを持ち上げて下から底を見ましたが、それらしきものはなく。 すると、「チョコラーテを飲み終えたらわかるわ」 とのこと。
ん? 飲み終えて、底を覗きこんでみてもわからないんですけど・・・

すると、「ホラ」 と見せてくれたのがこれ。 光にかざしてみると浮き上がってきたのは、なるほど、確かに ”芸者ガール”でした。
* * *
横道にそれてしまいましたが、 本日のテーマ Broas に話を戻します。 Baclayon を代表する伝統的なお菓子が Broas であるのには、教会、つまり Baclayon 教会と切っても切れない関係があります。 ひとことで言ってしまえば、Broas は教会の副産物なのです。
Baclayon 教会は、前 にも書いたように海から切り出した珊瑚石を積み上げてできていますが、当時 (1717年建設開始) の石造りの教会建設には、卵の白身が使用されたといいます。 なんと、卵の白身が石と石を接着するセメントのような役割を果たしていたのだそうです。 当然大量の卵白が使用されると、同じだけ大量の卵黄が残ります。 そこで考えられたのが、残った卵黄を利用したお菓子作り。 修道院のスペイン人がクッキーやペストリーなど、母国のお菓子作りをこの地に伝えました。 その中でも最もポピュラーなものが Broas です。 このような背景から、Baclayon 教会の周りには 多くのスウィーツショップができたということです。
Broas のみならず、Yema (イェマ) や Leche Flan (レチェ・フラン) など、P国全土には卵黄をふんだんに使ったスペイン風のお菓子が多いのも同じ背景があるからです。
さて、Heritage Walk の素敵なところは、単に Broas や Tsokolate をいただくだけでなく、Broas 製造工場の見学までが組み込まれていること。
前途のように、教会の周りには Broas のお店が何軒もありました。 現在は、教会の裏門近くに2軒のお店が残っています。 そちらにお邪魔しました。
一軒目は、

Osang’s Homemade Pastries

中に入ると、オーナーさん 「今日の分はもう焼き終わったよ」
えええええっ〜! ショック、かなりショック (>_<)
後ろには、なにやら不思議な窯がみえているのに・・・
それはそうかも。 この時、時刻は既に午後4時。

少し火は残っていたけど、ここでどうやって
Broas が焼きあがるのか見たかった〜、残念!

工場内では、別のクッキーの仕上げが行われていました。 全て手作業です。
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2軒目は、

Sampaguita's Cakes and Pastries
こちらはショップだけで、工場は別の場所に移転しているそうです。
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Baclayon 教会と スウィーツショップの位置関係 ↓

この2軒は最も教会に近いショップですが、これら以外にも Baclayon には有名な伝統的スウィーツショップが何軒か存在しています。
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この記事へのコメント
偶然!二月の同時期に、cebu&boholのpare & mare & inaanakに会いに行ってましたよ。ニアミス!もち、バクラヨンにも。。kc,bayot! (笑) 今度は、pasyal tayo!
Posted by nick at April 19, 2013 23:14
★ nick さん、お久しぶりで〜す。
フィリピンイベントが少ないせいか、最近お会いしませんね。
何か企画してください。
bohol, panglao はずーっと雨でした。 リベンジしにもう一度行きたいです。
フィリピンイベントが少ないせいか、最近お会いしませんね。
何か企画してください。
bohol, panglao はずーっと雨でした。 リベンジしにもう一度行きたいです。
Posted by harana at April 22, 2013 10:05