June 24, 2013

◇ IFEX (国際食品展) フィリピン 2013 - Vol. 2 Calamansi


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「◇ IFEX (国際食品展) フィリピン 2013 - Vol. 1 概略」 の続きです。


世界市場への輸出拡大を目的に、フィリピン貿易産業省とその付属機関である CITEM (Center for International Expositions and Missions) が主催する国際食品展 IFEX (International Food Exhibition ) 、2009年の視察以来、毎回その年の傾向が感じ取れますが、第9回目をむかえる今年の IFEX 2013 でも、いくつか露出度の高い素材が目に留まりました。

そのひとつが Calamansi/Kalamansi (カラマンシー)。 ”フィリピン・レモン” と呼ばれることもありますが、レモンとは似ても似つかない (と私は思う。) 見た目はスダチにも似ているけれど、これもまた別物。 同じ柑橘類ではありますが、あのマイルドな風味と香りは、カラマンシー独特。 日本では Pancit (パンシット) や Sisig (シシグ) にはレモンやスダチで代用するしかないけれど、やっぱ違う・・・、満足いくものではありません。

P国では、カラマンシーは利用頻度が高く、年中あるし、食卓には欠かせない存在。 というかあって当たり前だし、容易に手に入るので、かえって加工品にするという発想がこれまでにはあまり浮かばなかったのかもしれません。 本国ではもちろんそれでいいですが、海外在住者には、カラマンシーは手の届かない遠い存在。 輸出拡大を目的にした展示会で加工品を出品しない手はありませんよね。 
過去の IFEX で 濃縮果汁パック を見つけて、歓喜したことがありました。 ただ、少量ずつパックされているのはいいのですが、ちょっと使いづらいかな、と感じたのも事実です。 それが、今回飛びつきたくなるような製品がお目見えしていました。 



その前に、これはあるカラマンシー加工品を PR するポスター。

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P国では、こんなに様々な料理にカラマンシーが利用されています。 

写っているのはカラマンシーが利用される代表的なフィリピン料理達: Bistek Tagalog (ビステク・タガログ=P風ビーフステーキ)/Pancit (パンシット=麺類)/Arroz Caldo (アロス・カルド=お粥)/Sisig (シシグ=細かく切ったポークや魚の鉄板焼)/Inihaw (炭火焼肉類やシーフード)/ Siomai (焼売・つけダレに)/その他ドリンク類

出来上がった料理にかけるだけでなく、下味つけに、 Sawsawan (サウサワン=ディッピングソース) の材料に、ジュースに、紅茶に。 フィンガーボールに浮かせたり。 直接汚れた指に果汁をぬりつけて汚れを落とすこともあります。 



では、実際の展示会場の様子をどうぞ。

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カラマンシー・パウダーをリリースしたブース




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左右共にパウダー状のカラマンシーです。 右のパッケージがユニーク。 カラマンシーを半分に切ったようなプラスティックの容器に入っています。 パッケージにかかるコストの方が高いんじゃないの? と余計な心配をしてしまいます。(笑)





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フィリピン・カラマンシー協会!? 

こんな団体があったんだ。 団体でブースを設けているということは、やはりカラマンシー製品のPRに力を注いでいるというわけですね。





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上のブースに展示されていたカラマンシーの木





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待っていました! カラマンシー果汁!!

もう何年も前から、あるフィリピン食品メーカーの友人に、ポッカレモンのようなカラマンシー果汁を製品化してはどうか、と提案していたのですが、一向にその気配はなく・・・。 今回他社ですが、望んでいた製品を見つけました。 
左写真の背後に写っているのは、カラマンシーの植物繊維のようです。 ブース担当者が不在で、用途を聞けなかったのが残念です。




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カラマンシー・ジェリー

ジャムよりも更にもっと透明感のあるイエローが、爽やかさを演出しています。 
ジェリーの他、トップ写真のマンゴジャムにカラマンシーを加えたもの (左上) や、カラマンシー・マーマレード (右上) も。





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Toyo & Kalamansi (トヨ & カラマンシー)

Toyo (トヨ=醤油)とカラマンシーをミックスした、 Sawsawan の定番。 Toyomansi (トヨマンシー)というネーミングで以前からある調味料ですが、右のようなドイ・パック入りは比較的新しいスタイル。 瓶入りよりも軽く、破損しにくい、ってことは輸出には最適ですね。




カラマンシー加工の開発は、単にカラマンシー製品を生み出すだけに限らず、こういう (↓) 製品 にも役立っているのではないでしょうか? 

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[ カラマンシー入り Pancit Canton & Pancit Palabok ]

スーパーマーケットで購入したインスタントヌードル。 P国では、 Pancit (麺類) にカラマンシーは欠かせません。 インスタントであってもカラマンシーほ欲しいもの。 少し前に紹介したインスタントの Pancit Bihon にもしっかりカラマンシーパウダーが入っていましたね。




カラマンシージュースも多数出展されていましたが、ジュースは従来から存在する製品なので、ここでは省きました。 

今回出展された多くのカラマンシー加工製品に加え、今後もこの分野の製品が増々登場することでしょう。 しばらく注目していたい素材であることは間違いなさそうです。



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・・・ 続く ・・・






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