July 16, 2013
◇ IFEX (国際食品展) フィリピン 2013 - Vol. 4 トロピカルワイン

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◇ IFEX (国際食品展) フィリピン 2013 - Vol. 3 神の食べ物、Cacao の続きです。
「Vol. 1 概略」 にも書きましたが、今回の IFEX には ”ワイン” と呼ばれる製品が急激に増えていました。 P国ならではのトロピカルな素材を原料とした果実酒が、あちらこちらのブースに出展されていて、その多さには驚かされました。
こちらは、過去の IFEX から何度も出展されている製品

この国の伝統的なココ椰子の蒸留酒 Lambanog (ランバノッグ)をココナッツワイン、またはココナッツウォッカとして、世界市場にアピールしています。 様々なフレーバーを加えた製品もあり、国内消費用の Lambanog と比べると、パッケージに随分工夫を凝らしているのがわかります。

ボトルの形はまるでワイン。 よく見ると、Vino de Coco (ココナッツのワイン)というネーミング。 辛口・赤、 甘口・白、 甘口・赤、という区別はワインさながら。
お酒にする素材はココナッツばかりではありません。 例えば、

マンゴスティン / コーヒー / Marang (マラン) / ドラゴンフルーツ
こんなのも

オレガノ!? オレガノもお酒になるんですね?
あと、 おなじみのマンゴ、パイナップルをはじめ、Duhat (ドゥハット)、Guyabano (グヤバノ) といったような、国内に豊富なローカルフルーツが利用されているのですが、そのほかに特に気になった素材が二つありました。

Duhat (ドゥハット)/ Pina (ピーニャ=パイナップル)/ Bignay (ビグナイ)
この右端の Bignay は、あまり耳にしない名前ですが、ワイルドチェリー、ワイルドベリーなどと言われていて、フィリピンのみならず、東南アジアに多く生息する植物です。 熟した実は生でも食べられ、ジャムやジェリー、ジュースにも加工されるそうです。

《 Bignay 》
Bignay って、これまでそれほど注目されてはいなかったように思うのですが、ヘルシーブームに乗ってか急浮上している感じ。 抗がん性に富んでいて、自然治癒力を高め、アンチエイジング効果があるとか。 その上栽培もしやすいという利点も、この植物が見直されている理由の一つではないかと思われます。

Bignay をアピールするバナーがあちらこちらに
ここまでするのは、Bignay 促進に力を入れている表れでしょう。
もうひとつ気になったのは、

《 Lipote (リポーテ)》
このブースの前を通りかかった時、一瞬葡萄かと思ってしまいました。 でもここには葡萄はないはず。 ボトルには Lipote という文字が。 帰国してから調べてみると、Bignay 同様ワイン以外にジャム、ジェリー、ジュース等に利用され、Duhat にも似たフルーツですが、味はかなり違うそうです。
ワインのディスプレイはいたる所に

以前 にも投稿したことのあるミード (ハニーワイン)、伝統的なサトウキビのお酒 Basi (バシ)やココナッツの醸造酒 Tuba (トゥバ)、バギオ名物のストロベリーワイン等も。
幾つか試飲してみましたが、種類がありすぎて最終的にどれがどれだか、区別がつかなくなってしまいました (^ ^; コーヒーが意外と美味しかったのだけは覚えています。
P国には、この風土ならではの未知の植物がまだまだ存在しているような気がします。 トロピカルワインとして、まだまだ種類が増えるかも。 次回の IFEX (2015年) が楽しみです。
・・・ 続く ・・・
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