July 24, 2015
◇ フィリピンのお酒 - 「ラム」

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サトウキビの生産国であるフィリピンでは、それを原料とした上質のラム酒が製造されています。
ン十年前、マニラの空港免税店で出国時に、お土産用にとラムを2本買ったことがありました。 アバカらしき素材で編んだネットに包まれていて、エンブレムもついていました。 随分立派な外観にもかかわらず、確か 1本 $1.50 でした。 1本は知人へのお土産にし、もう1本は長期間、多分10年くらい自宅に放置したままでした。 ある時、保存状態もよくないし、もう味が変わって飲めないだろうと想像し処分しようとしたのですが、念のためにちょっと味見をしてみたところ、これがなんと美味い! 長期放りっぱにしたのがよかったようで、トロリとして深い味わい。 しばらくの間、ロックでちびりちびりと楽しんだことを覚えています。
さて、数ヶ月前のこと、なじみのバーでオーナーさんと話しているとラムの話題に。 さすがにプロだけあって、フィリピン製ラムの存在をご存知でした。 世界的なコンテストで何度も受賞しているからでしょうか。 一度飲んでみたいと思っているということだったので、先日渡比した際にお土産として持ち帰ることにしました。
で、お土産がこの2本。

どちらもP国内ではお馴染み、創業1854年の Tanduay ブランド。
左:海外市場向けにブレンドされた "Asian Rum" の Gold (Silver もあります。)
右:一番スタンダードな "Tanduay 5 Years Fine Dark Rhum" の 250ml 瓶
"Asian Rum" シリーズ

往路 PR407便機内の免税品カタログに掲載されているのを見つけ、

アラベスクが浮き彫りになったボトルに一目ぼれ。
よし、絶対に復路で買おう!
とは思ったものの、一抹の不安が・・・。 機内免税品のカタログに掲載されているからといって、必ずしも帰りの便にあるとは限らない。 そうだ、万が一に備えてスーパーで何か買っておいた方がいいかも。 でもそれだと機内持ち込みができない。 750ml のボトルをスーツケースに入れるのは、これはまた別の意味で不安。(← 漏れたり、割れたりしたらどうしよう・・・)
スーパーに行く度にお酒売り場を物色

巷で売っているラムは、ほとんどが Tanduay (あとは Don Papa ブランドもちらほら)、しかも "Tanduay 5 Years Fine Dark Rhum" ばかり。 とはいえ、250ml, 375ml, 750ml, 1L とバリエーション豊富。 容量によってボトルのサイズ、形がちがいます。 これはスーパーの陳列棚ですが、コンビニでも売っていて簡単に入手できます。 しかもお安い。
結局、予備としてスーツケースにいれても破損率が少なそうな "Tanduay 5 Years Fine Dark Rhum" 250ml を購入。 あとは帰りの便に望みをかけることに。

結論から先に言うと、復路の PR408便に "Asian Rum" は搭載されていませんでした。 ではどうしたかというと、NAIA 2 の免税店で販売されているのを見かけたのです。 機内で Gold と Silver の2本を買う気満々だったので、免税店で2本も買って出発までウロウロするには邪魔になる。 それでなくてもかさばるハンドキャリーが他にもあるのに。 「免税店にあるということは、機内にもあるにちがいない、今買わなくっていいや。」 と都合のいい脳内変換をしたのが大間違い。 機内で事実を知った時のショックといったら・・・
で、帰国後、同時期にマニラに滞在していて、セブに移動したばかりのご近所のPノイ君のことが浮かんだのでした。 彼はセブから直行便で関空に戻る予定。 「NAIA にあったから、セブにもあるはず、買ってきて」 と即お願いメールを送信。 さすがに2本とは言い辛く、Gold 1本だけお願いしました。 というわけで、これはセブ空港で買ってきてもらったもの。 Pノイ君ありがとう m(_ _)m
後日2種類のラムを携えて、件のバーへ。 早速オーナーさん、スタッフさん達で2本の飲み比べが始まりました。 やはりプロの目 (舌?) はさすがで、"Asian Rum" の方は、色も味も自然に近い、それに比べ "5 Years Fine Dark Rhum" は、カラメル分が多い、とのこと。 同じ種類のグラス2個に両方を注いで見せてくれました。 ホントだ、"5 Years Fine Dark Rhum" の方が色が濃い。 カラメルで濃く見せている、ということになりますね。 味見をすると、確かに違う。 そりゃそうだ、お値段が10倍以上違うのだから。 "5 Years Fine Dark Rhum" 750ml はスーパーで79ペソ (約¥230)、"Asian Rum" は機内免税カタログで US$23 (約¥2,900)、空港の免税店では US$29 (約¥3,700)。 でも彼ら曰く、どちらも悪くない「出来栄え」だそうです。
さて、こちらは自宅で温存中の1本、"Tanduay Rum 1854"

設立150周年を記念してリリースされた15年物。(モンドセレクション金賞)
ちなみに、トップ写真に写っているのは設立160周年記念の広告。 ということは "Tanduay Rum 1854" がリリースされて10年は経っているということに。
自分用の "Asian Rum" が買えなかったので、これをそろそろ開けようかと思案中。
【追記 (2015.12.3) : フィリピン・ラムに関する最新情報はこちら ⇒ ★】
【追記 (2016.8.29) : フィリピン・ラムに関する最新情報はこちら ⇒ ★★】
【追記 (2017.8.26) : フィリピン・ラムに関する最新情報はこちら ⇒ ★★★】
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この記事へのコメント
10数年前に行ったときにメーカーのアニバサリー(?周年)に当たりました。その時、飲んだのが17年物です。マカチのスーパーマーケットの酒屋で買った1年物とは、大違い。天国へ行った気分。美味しかった。(次は帰ってこれないでしょうが)。
Posted by 徳永和志 at October 22, 2018 22:13
徳永様、
返信が遅くなり申し訳ございません。
アニバーサリーだと、特別バージョンが販売されたのでしょうね、ラッキーでしたね。
やはりお値段はお味に比例するものだと実感します。
またよいタイミングで渡比されるといいですね。
返信が遅くなり申し訳ございません。
アニバーサリーだと、特別バージョンが販売されたのでしょうね、ラッキーでしたね。
やはりお値段はお味に比例するものだと実感します。
またよいタイミングで渡比されるといいですね。
Posted by harana at October 31, 2018 22:59