September 14, 2015
◇ フィリピンの喜劇王が愛したベーカーリー&カフェ

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ある日のランチは、中国系Pナファミリーと Roxas Blvd., 沿いの
老舗中華レストランへ。 あっ、でも中華料理ネタではありませんので。
Mabini のホテルまで送ってもらう途中、寄る所があるからと急に
車から降りていくPナ。 一緒にどう? と言われてついて行くと、
古めかしいけれど、趣きのあるドアに向いました。

何の用なんだろう???

(*_*) えっ? ここって何? ベーカーリー!? あのドアが?
実際の店内はもっと薄暗く 「いったい何屋?」 というのが第一印象。

シンプルな店内。 なんだか商品も少なそう。
でもお目当てが並ぶのはこの陳列棚のよう。

Ensaymada (エンサイマーダ) でした。
どうやら、これがこのお店の "売り" みたい。

年代物と思える奥の棚には、これまたシンプルな商品群。
P120 (約¥330)、 P130 (約¥360) って結構高くない?
それだけこだわりと自信があるってことでしょう。

こちらが創業者さんでしょうか? 1946年に現オーナーさんのお母様姉妹が別の場所で始めた小さなベーカリーが、お父様の発案でお料理も提供できるお店に拡大しようと1959年に現在の場所に移転したそうです。
そうなんです。 カウンターに向って右側が、パン、ペーストリーが並ぶベーカリースペースですが、左側にはカフェ・レストランスが併設されているのです。

カフェ内部の撮影だけさせていただいてカウンターに戻ると、
なにやら見覚えのあるお顔が。

3年ほど前に亡くなったフィリピンの喜劇王、Dolphy ではないですか!
喜劇王は、前オーナーさん時代からこのお店に通っていた大常連さんだったそうです。
Dolphy 没後、彼のお気に入り料理は "Dolphy's Favorites" と銘打って提供されています。(↓)
・Baked Turkey with Glazed Camote (毎週木曜日のみ)、
・Braised Ox Tongue、
・Hamburger Steak、
・Chocolate Cake ala Mode
Ensaymada も彼のお気に入りのひとつでしたが、彼がオーダーするのはグリルバージョンだったとのこと。 正確な調理方法はわかりませんが、ネット上の画像を見る限り、押しつぶしながら焼いてあるのでしょうか、ペチャンコといっていいくらいフラットな状態。 これに tablea から作った本格的 tsokolate (ホットチョコレート) を一緒にオーダーしていたようです。
* * *
別れ際、メリエンダにとPナから手渡された袋の中は、

右: Ensaymada と 左: Mamon (マモン)

ランチが終わったばかりなのに、ついつい手がでてしまい・・・
しっとりしていながらフワッフワの Ensaymada は、バターの風味が広がります。トッピングのチーズもたっぷり。
オヤツの定番 Mamon は、P版マドレーヌといったところでしょうか。 こちらもバターが贅沢に使われているみたい。
メリエンダまでもたず、デザートになってしまいました。

眩しくて、適当にシャッターを押したら、店名がこんなことに。(>_<)
でも、外壁も素敵! 古き良き時代のお洒落なマニラを想像してしまいます。
歴史を感じさせるノスタルジックなベーカリー&カフェ "Hizon's" 。 このお店のファンは喜劇王だけではありません。 芸能界、政界の多くの著名人が今も訪れているそうです。
■ Hizon’s Cakes and Pastries
1197 J. Bocobo cor Arquiza Sts., Ermita, Manila
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