November 25, 2015
◇ フィリピンの乾麺、"Pancit Canton (パンシット・カントン)"

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Mama Sita's @IFEX 2015
Pancit (又は Pansit) は、P国では麺類の総称。 日常食でもあり、また LONG LIFE(ロングライフ)、つまり 「長寿」 の象徴とされ、お祝い事、特に誕生日のテーブルには欠かせない一品です。
これまでも何度か麺類はネタにしてきましが、今回は中華麺のような乾麺、Canton (又は Kanton) 麺を。 Canton (カントン) というネーミングは、広東と何か関係があるのでしょうか? 中華風ということで中国の地域の名前を適当につけちゃっただけなのか? 挽肉入りミニ揚げ春巻きが何故だか Lumpiang Shanghai と呼ばれるように・・・
Canton 麺に Sotanghon (春雨) を混ぜて炒める場合もありますが (ご参考 → ★)、今日のところは Canton 麺のみを使ってシンプルに仕上げたある日のランチのご紹介です。
今年5月の "IFEX (国際食品展) フィリピン 2015" 開催中、Mama Sita's のブース で試食した Pansit Canton がモデルです。 そう、トップ写真が、その時の同社の製品 "Soy-Stir Sauce" を使った試食品です。 具はブロッコリーだけという Pansit Canton らしからぬシンプルさ。 なのになんと味わい深いことか。 "Soy-Stir Sauce" の成せる技なのでしょう、 この製品については、以前 「◇フィリピン語のお勉強 〔6〕 - 食品パッケージから学ぶ」 で題材にしたことがあります。 今回もこの製品を使いました。
【材料】

・具は、ブロッコリーのほか、残っていたムキエビも使いました。
・Pancit Canton 約 100g (1/2 パック)
・"Soy-Stir Sauce" 大さじ2杯
・水 200cc ("Soy-Stir Sauce" と混ぜ合わせておく)
・炒め用油 少々

"Soy-Stir Sauce" のパッケージ裏面に記載されているレシピは、こちら に原語 (タガログ語) のまま紹介してあります。
Pancit Canton とお水の量ですが、
"Soy-Stir Sauce" のレシピでは、Pancit Canton 1パック (200g) に対し Soy-Stir Sauce 大匙4、水 1.5カップ。
写真の Fiesta Pinoy ブランドの Pancit Canton のレシピは、Pancit Canton 1パック (227g) に対してチキンスープ、またはお水 1.5カップ。
と、ほぼ同じです。 注意しなければならないのは、1.5カップは日本式なら 300cc ですが、P国の1カップは250cc なので、375 cc になります。
Pancit Canton 1/2 パックを使用したので、計算上お水は正確には 188cc 必要ですが、そんな細かいことは気にしない性分なので 200cc にしました。
【手順】

ムキエビを8分通りさっと炒め、取り出しておく。

エビを取り出したあとのフライパンに "Soy-Stir Sauce" と混ぜ合わせた水、Pancit Canton、ブロッコリーの順に入れる。

全体を大きく混ぜ合わせ、麺に水分をよくからませる。
蓋をして、しばらく蒸し焼きにする。

水分が少なくなったら蓋をはずし、エビを戻し入れて水分がなくなるまで大きく炒め合わせる。

完成。 お好みでレモンを絞ってどうぞ。
日本のインスタントの袋麺やカップ麺は、出来上がったらすぐに食べないと、フニャフニャになってしまいがちですが、Pancit Canton は水分を吸っているわりにびてしまうということがあまりなく、加熱時間が長すぎたかな? と思ってもモチモチした食感を適度に保っているし、調理中(炒め合わせてる途中)に麺が切れてしまうということもまずありません。 製法上の違いなのでしょうか???
料理関係に携わっているPナによれば、Pancit Canton の調理法は二通りあります。 まずは上記のようにスープのなかに乾麺を入れて、スープを吸わせる方法。 この方法に慣れていなければ、乾麺をあらかじめさっと茹でておいて、炒めた具材に加えて味付けする方法でもいいそうです。
今回 "Soy-Stir Sauce" で味付けしましたが、なければ、塩、胡椒、中華スープ、オイスターソース、醤油等、ご家庭にある調味料をテキトーにご利用ください。
かさばるけど軽いので、P国旅行の際は是非持ち帰ってみてください。
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