May 21, 2016
◇ フィリピンにスペインがやってきた - <1> Tapas

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今回のマニラ行きは、”ある特別なイベント” を通じてフィリピンとは古くから縁のあるスペインの食文化にあらためて触れてみよう、というのが狙いでした。
マニラ到着後、ホテルのチェックインを済ませるやいなや、スーツケースも開けずに部屋を飛び出しました。 今回の目的を達成するため、滞在中のスケジュールがぎっしりで、この日、この時間しか空いていないので、もう必死。
タクシーを飛ばしてやってきたのは、

Roxas Blvd. の The Metropolitan Museum
開催されていたのは、スペインの食習慣である 「タパス」 をテーマにしたイベント、"TAPAS: Spanish Design for Food"、 これがまず "一つ目" のお目当てなのです。
日本でもスペイン料理は人気のある外国料理のひとつ。 スペインバルも増えていて、「タパス」はもうすっかり認知された存在ですね。 そんな 「タパス」 の真髄に出会えるでしょうか。
主催: Metropolitan Museum、AC/E - Acción Cultural Española (Spanish Cultural Action)、
共催: 在比スペイン大使館、Instituto Cervantes de Manila (セルバンテス文化センター)
実際に手がけたのは、Juli Capella というデザイナー/建築家だそうです。
かなり期待できそう♪
受付カウンターで入場料を払い、ダメモトで 「写真撮影だめですよねぇ?」 とたずねると、「1階は大丈夫」 と受付嬢の嬉しいお言葉。
OK が出たとたん、喜びすぎ。
カウンターを背にして早速シャッターを切ってしまう。

まだ会場の入り口前なんですけど・・・。

入り口に一歩足を踏み入れただけなんですけど・・・。

Tapas の由来は、ワインにホコリや虫が入らないように、パンやハムでグラスに蓋をした(Tapar = 蓋をする) という昔の習慣から、ワインにあうような小皿料理が Tapas と呼ばれるようになったとか。
Tapas の象徴、ワイングラスが巨大! そしてスペイン料理を代表するパエリャのお鍋たち!
入り口付近のディスプレイを目にしただけで、すでに興奮状態です・・・。
ちょっと落ち着こう。
さて、展示は異なる3つの要素で構成されています。

・Ang Kusina (The Kitchen)
・Ang Mesa (The Table)
・Ang Pagkain (The Meal)

いきなり、生ハム登場。
いちいちアップしていたらきりが無いので、いくつかピックアップ

キッチンツールや調理器具、食器、食材などなど。 Tapas に関係のあるあらゆるアイテムが勢ぞろい。
展示品の中には日本でもおなじみ、スペイン生まれの Lékué (電子レンジ用調理器具)、Chupa Chups (棒付きキャンディー) も。
物品の展示だけでなく、静止画、動画を映し出すスクリーンが要所要所に配置されています。
必見はこちら ↓

P国にもしっかり根付いている、かつての支配国スペインのおやつ "Chrros" を紹介するビデオ。
有名なお店のアップから始まって、作り方から店頭に並ぶまでが映像で学べます。 渦巻状、棒状、U型、それぞれ作り方が異なるのが興味深く、2度も繰り返して観てしまいました。
6月16日は World Tapas Day だそうです。 "TAPAS: Spanish Design for Food" は、World Tapas Day 当日まで開催されています。
■期間 : 2016/4/1 - 2016/6/16
(月ー土, 10 AM-5:30 PM)
■場所 : Tall Galleries, Metropolitan Museum of Manila
Bangko Sentral ng Pilipinas Complex,
Roxas Boulevard, Malate, Manila
最終日までまだ時間はあります。 お近くの方、またこれから訪比される方、是非お出かけください。
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同時開催されていた展示

《 Bodegones Kitchen Pictures 》
こちらも6月16日まで開催されています。 ご一緒にどうぞ。
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スペインの食文化にあらためて触れてみる、という訪比目的はこれからが本番。
・・・ 続く ・・・
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