May 17, 2018
◇ フィリピンのプロビンス、”Ilocos Sur(南イロコス)”の伝統食を知る

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"NAIMAS" は、イロカノ語で「おいしい」を意味するそうです。
"The Food Heritage of Ilocos Sur(南イロコスの食遺産)" の
サブタイトルがついたこの一冊は、文字通り南イロコスにおける
食の伝統を保持し、促進させることを目指しているということです。

南イロコス州は、ルソン島北西部、イロコス地方(Ilocos Region, Region I)に
属する州のひとつ。 イロコス地方全体としてならともかく、南イロコス州に
のみ特化しているとは、非常に興味深い一冊であることはまちがいありません。
筆者であり、編集者でもあるこの二名の序文から始まります。

Deogracias Victor "DV" B. Savellano
南イロコス州 副知事

Heny Sison
有名女性シェフ、クッキングスクール運営
実はこのお二人、以前チラリとだけですが、当ブログに登場しました。
[◇ お邸風フィリピン料理レストラン - Victorino's] として投稿した
イロコス地方の料理を提供するレストラン、Victorino's のオーナーです。
もうひとり、この本の完成に欠かせなかった人物がいます。
筆者の序文のあと、彼のプロローグが続きます。

Neal Oshima
写真家
当ブログではもう何度も何度も登場するほど、フィリピンの文化、
特に食文化に関する書籍には大きなかかわりをもつ重要な人物です。
面識はありませんが、長年お慕いもうしあげているのであります (^ ^;
全301頁、テキストよりも彼の写真の方が多くを占めていて、読み物という
だけでなく、写真集としても、いえむしろ私には写真集として楽しめます。
(Neal Oshima 氏に関する過去の投稿リスト ⇒ こちら をスクロールダウン!)
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この本は、南イロコスの 32の町と 2つの都市へのフードトリップを通して、
文書化されたレシピと、旅行記、そして夜明けから日没まで、自然光だけで
撮影された息をのむようなすばらしい写真で成り立っています。

目次
この段階で、もうドキドキ、ワクワク。胸が高鳴ります。

内陸部・北部の章
ロマンティックでノスタルジックな街、
州都 Vigan から旅物語は始まります。

内陸部・南部の章
虫食った葉っぱも彼の手にかかればアートの域
この後、沿岸部の章へと続き、

レシピの章へ。
野菜、シーフード、肉類、パン&デザートのジャンルに
分かれて、53種類の伝統的レシピが網羅されています。
おなじみのロンガニーサやエンパナーダだけではありません。
この地方ならではの料理の数々をお楽しみください、もち写真付き!
* * *

■ NAIMAS! The Food Heritage of Ilocos Sur
By Deogracias Victor "DV" B. Savellano
&
Heny Sison
Photographer : Neal Oshima
Publisher: Sanicua Publication
ISBN-13: 9789719446736
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