May 07, 2006
◇フィリピン "BORACAY(ボラカイ)" の MANDALA(マンダラ)SPA
旅の満足度は、ホテルの良し悪しに左右されることが多々あります。だからホテル選びは慎重に行いたいものです。
ボラカイには、ホワイトビーチに面して多くのリゾートホテルが並んでいますが、あえて少し奥まった高台に位置する、MANDALA SPA (マンダラ・スパ)を選んでみました。
エントランスに面した道路は、トライシクルの往来が激しく騒がしいですが、一歩ビラの敷地に入ると、そこは別世界。 静寂の中、ゆったりとした時が流れます。
(上↑の写真のみ、MANDALA SPA からご提供いただいたものを使用しました。Photo by Bobot Meru)
◆ Villa ◆
お部屋はそれぞれ独立したビラ。
テラスからは遠くに海が望めます。(海側のお部屋のみです。)
天蓋つきベッドは少し気恥ずかしくなりますが、いざここで就寝してみるとこれが快適なのです。特にエアコンが苦手な私には。 ネットがエアコンの風を適度に和らげてくれます。
◆ Bath Room ◆
メインバスルームのガラス扉の向こうには、陽の光りが射しこむ独立したシャワールーム。
ホテル備え付けのシャンプーやボディーソープなどは、「合わないもの」と決めつけているので、どこにでも愛用品を持っていきますが、今回は珍しく備え付けのものを使ってみました。 「試してみたい」と思わせる何かを感じさせられました。
思ったとおりです、香りもいいし、サラサラヘアーになりました。
販売していたら買って帰ろうと思ったのですが、以前はあったけれど現在はもう販売していないとのこと。
◆ Spa ◆
別棟に建てられたスパも、独立したビラ。 伝統的フィリピン建築には欠かせない、カピスウインドウが使用されています。
ひとつだけ残念だった事。 宿泊者以外にウォークインのビジターが多く、せっかくスパに宿泊していながら(日程の関係で一泊のみ)予約がいっぱいで、豊富なスパメニューをひとつも体験できなかったのです。 それだけ人気があるっていうことですね。
◆ PRANA Restaurant ◆
サンスクリット語で「生命力」を意味する”PRANA” レストランは、ベジタリアン・レストラン。
野菜中心のヘルシーフードというと、味気ないものを想像してしまいがちですが、なんのなんの。ディナーも翌朝の朝食も、工夫を凝らした味付けには、満足度100%でした。
この日の朝食のメイン料理は、3種類の中からチョイス。
選んだのは、"Egg Florentine - Bread topped with Wine sauteed Spinach,poached eggs, drizzled with Hollandaise" (”エッグ フロレンタイン - スライスしたパンに乗せた、ワイン風味のほうれん草ソテー&ポーチド・エッグのオランディーズ・ソースかけ”)
「ベジタリアン・フードは、それが正しく調理された時、野菜自身のPARANA(生命力)を維持し、活力を提供するものとなる」と、オーナー。
MANDALA SPA には、「人生は楽しむものであり、耐え忍ぶことではない」というオーナー達、 Karen Villarica Reina、Dieter Schrottmann のライフスタイルが反映されています。
数々の賞を受賞し、世界中の雑誌で紹介されているのも納得です。
■ □ ■ □ ■
■数少ない MANDALA SPA 宿泊のパッケージツアー
ボラカイには、ホワイトビーチに面して多くのリゾートホテルが並んでいますが、あえて少し奥まった高台に位置する、MANDALA SPA (マンダラ・スパ)を選んでみました。
エントランスに面した道路は、トライシクルの往来が激しく騒がしいですが、一歩ビラの敷地に入ると、そこは別世界。 静寂の中、ゆったりとした時が流れます。
(上↑の写真のみ、MANDALA SPA からご提供いただいたものを使用しました。Photo by Bobot Meru)
◆ Villa ◆
お部屋はそれぞれ独立したビラ。
テラスからは遠くに海が望めます。(海側のお部屋のみです。)
天蓋つきベッドは少し気恥ずかしくなりますが、いざここで就寝してみるとこれが快適なのです。特にエアコンが苦手な私には。 ネットがエアコンの風を適度に和らげてくれます。
◆ Bath Room ◆
メインバスルームのガラス扉の向こうには、陽の光りが射しこむ独立したシャワールーム。
ホテル備え付けのシャンプーやボディーソープなどは、「合わないもの」と決めつけているので、どこにでも愛用品を持っていきますが、今回は珍しく備え付けのものを使ってみました。 「試してみたい」と思わせる何かを感じさせられました。
思ったとおりです、香りもいいし、サラサラヘアーになりました。
販売していたら買って帰ろうと思ったのですが、以前はあったけれど現在はもう販売していないとのこと。
◆ Spa ◆
別棟に建てられたスパも、独立したビラ。 伝統的フィリピン建築には欠かせない、カピスウインドウが使用されています。
ひとつだけ残念だった事。 宿泊者以外にウォークインのビジターが多く、せっかくスパに宿泊していながら(日程の関係で一泊のみ)予約がいっぱいで、豊富なスパメニューをひとつも体験できなかったのです。 それだけ人気があるっていうことですね。
◆ PRANA Restaurant ◆
サンスクリット語で「生命力」を意味する”PRANA” レストランは、ベジタリアン・レストラン。
野菜中心のヘルシーフードというと、味気ないものを想像してしまいがちですが、なんのなんの。ディナーも翌朝の朝食も、工夫を凝らした味付けには、満足度100%でした。
この日の朝食のメイン料理は、3種類の中からチョイス。
選んだのは、"Egg Florentine - Bread topped with Wine sauteed Spinach,poached eggs, drizzled with Hollandaise" (”エッグ フロレンタイン - スライスしたパンに乗せた、ワイン風味のほうれん草ソテー&ポーチド・エッグのオランディーズ・ソースかけ”)
「ベジタリアン・フードは、それが正しく調理された時、野菜自身のPARANA(生命力)を維持し、活力を提供するものとなる」と、オーナー。
MANDALA SPA には、「人生は楽しむものであり、耐え忍ぶことではない」というオーナー達、 Karen Villarica Reina、Dieter Schrottmann のライフスタイルが反映されています。
数々の賞を受賞し、世界中の雑誌で紹介されているのも納得です。
■ □ ■ □ ■
■数少ない MANDALA SPA 宿泊のパッケージツアー
April 30, 2006
◇フィリピン "BORACAY(ボラカイ)" の今昔物語
1) P.15,000 /10,000m2
2) P.700 /m2
3) P.32,000 /m2
いきなりですが、何の数字がわかりますか?
1)1970年当時のボラカイの土地の値段です。
10,000平方メートル当り15,000ぺソ。 つまり、1平方メートル当り、1ペソ50センタボ。
2) この土地に目をつけた ELIZALDE(エリサルデ)ファミリーが 1978年、島のあちらこちらを買った時の1平方メートル当りの値段です。(現在、島の中心部にある D' MALL は ELIZARDEファミリーが所有しています。)
3) 現在の1平方メートル当りの値段。
1970年代初頭、FREDDIE ELIZALDE は、ネグロス島からマニラに帰る途中、かつて耳にしたことのある「白砂の島」を確かめようと、パイロットにPANAY(パナイ)島に向け迂回するよう命じたということです。
彼の飛行機は、パナイ島の北端部を徹底的に探し、ついにクリスタルクリアーでエメラルドブルーの海水に囲まれた一筋の白い砂浜を見つけたのです。
それは、数千フィートもの上空にいた彼ら一行の目をも、くぎづけにするほどの驚くべき美しさであったといいます。
ELIZALDE一行は、でこぼこ道をジープニーでKALIBO(カリボ)に向かい、かろうじて現在のボラカイに渡る町 CATICLAN (カティクラン)への中間地点までたどり着いたのです。ところがそこからは道らしき道がありません。車を降り、海岸沿を歩き、雇ったバンカボードに乗ること4時間、ついに、手付かずの美しい島を発見したのです。
☆今回は、長くなりそうなので、続きはこちらで(→) 続きを読む
2) P.700 /m2
3) P.32,000 /m2
いきなりですが、何の数字がわかりますか?
1)1970年当時のボラカイの土地の値段です。
10,000平方メートル当り15,000ぺソ。 つまり、1平方メートル当り、1ペソ50センタボ。
2) この土地に目をつけた ELIZALDE(エリサルデ)ファミリーが 1978年、島のあちらこちらを買った時の1平方メートル当りの値段です。(現在、島の中心部にある D' MALL は ELIZARDEファミリーが所有しています。)
3) 現在の1平方メートル当りの値段。
1970年代初頭、FREDDIE ELIZALDE は、ネグロス島からマニラに帰る途中、かつて耳にしたことのある「白砂の島」を確かめようと、パイロットにPANAY(パナイ)島に向け迂回するよう命じたということです。
彼の飛行機は、パナイ島の北端部を徹底的に探し、ついにクリスタルクリアーでエメラルドブルーの海水に囲まれた一筋の白い砂浜を見つけたのです。
それは、数千フィートもの上空にいた彼ら一行の目をも、くぎづけにするほどの驚くべき美しさであったといいます。
ELIZALDE一行は、でこぼこ道をジープニーでKALIBO(カリボ)に向かい、かろうじて現在のボラカイに渡る町 CATICLAN (カティクラン)への中間地点までたどり着いたのです。ところがそこからは道らしき道がありません。車を降り、海岸沿を歩き、雇ったバンカボードに乗ること4時間、ついに、手付かずの美しい島を発見したのです。
☆今回は、長くなりそうなので、続きはこちらで(→) 続きを読む
April 27, 2006
◇ "ENJOY TROUBLE" フィリピンの旅
「旅」にトラブルはつきもの。
パッケージツアーはさておき、自由旅にはどんなハプニングが待っているやもしれません。
でもそれを恐れていては、「旅」はできません。
『ハプニングをいかに克服するか』、それも旅の醍醐味のひとつ。
楽しかった旅の思い出のワンシーンとして、アルバムの1ページに綴りたいものです。
フィリピンを旅していると、つくづくセルフォーン(携帯電話のこと。もともとはセルラーフォンのことですがメーカーに関係なく、こう呼ばれます)のありがたみを感じます。
何しろ国民性があの通りののんびりムード、行き当たりばったり、予定はあくまでも予定・・・・、ふぅ。
コロコロと変わる状況に対処するには、セルフォーンは必需品です。
今回も、セルフォーンには何度もお世話になりました。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
きめ細かいホワイトサンドと、透明度の高い海で人気のあるリゾート地、BORACAY(ボラカイ)島に行ってきました。
ボラカイは、パナイ島の北西に隣接する、南北に7km、東西に1−2kmほどの小さな島です。
島には空港がないので、マニラからだといくつか乗り物を乗り継がなければなりません。
1.飛行機で マニラ → PANAY(パナイ)島 KATICLAN(カティクラン) <所要時間 約1時間>
2.トライシクル(またはホテル送迎車)で カティクラン空港 → ボートの発着場, <約5−10分>
3.バンカ・ボート でカティクランのボートの発着場 → ボラカイのボート発着場 <約20−30分>
4.トライシクル(またはホテル送迎車)で ボート発着場 → ホテル
1.については、マニラ → パナイ島 KALIBO(カリボ) <約1時間> という手もあります。
この場合、2.は空港から車(シャトルバン有り)でカティクランのボート発着場まで約1時間半かかります。
パッケージツアーなら、この複雑な行程もすべて込みで手配されていますが、自由旅となるとそうはいきません。
荷物さえなければ何とかなるかも、とは思いますが、荷物を持ってのバンカボートの乗り降りは大変です。
もちろん手助けはしてもらえますが、そのたびにチップを払うのもめんどうくさいし。
(おまけに、浅瀬なのでボートを降りるとそこは波打ち際)
そこで私は、上記の行程込みで「マニラを出発してからマニラに戻るまで」の行程を日本の旅行社を通して手配していきました。
ところがです、日本で手配はしたとはいえ、実際に動くのは現地スタッフ。 どうやら私は現地スタッフには恵まれなかったようです。
ボラカイ滞在中の打ち合わせのため、現地に到着したらすぐに連絡があるはずの現地スタッフから連絡はなく連絡もとれないし、レストランに入ればオーダーした食事が出てこなかったり、へんてこな順番で出てきたり・・・、まぁこの程度ならよくあること。まだ walang problema (ワラン・プロブレマ =ノー・プロブレム)の範囲内。
まいったのは出発の朝、迎えの現地スタッフがホテルに現れなかったこと。15分くらいの遅れならまったく平気。
それほど気にもしていない私の前で、ホテルのフロントスタッフはやきもきするばかり。 あちらこちらに電話をして、迎えの確認をしています。
30分も遅れると、さすがの私も本気で心配し始めました。 マニラなら交通渋滞ということもありますが、ここはボラカイ、そんなはずありません。
フロントスタッフは、何度も催促の電話をしています。
ホテルを出たあとは飛行機に乗るわけではなかったので、パニックにはなりませんでしたが、次のアポイントのため、カティクランからチャーターした車でカリボまで行くことになっていました。
ホテルに迎えに来て、ボートに乗ってカティクランまで行って、チャーターした車に乗るまでをお世話をしてもらうはずの現地スタッフがいない、というのは非常に困ったことです。
旅行社のマニラスタッフは、しばらくホテルで待つようにといいますが、いい加減にしびれをきらした私は、ホテルのフロントで、誰かホテルスタッフにカティクランまで行ってカリボ行きの「シャトルバン」に乗るまで同行してもらいたい、と交渉し出発することにしました。
ホテル側も快く引き受けてくれて、朝の忙しい時間にもかかわらず、手のあいたスタッフを探してくれました。
で、ガーデナー(庭師)君といざ出発。
・ホテルの前からトライシクルで島の南側のボート乗り場まで (50ペソ)
・ターミナルチャージ (20ペソ x 2人分)
・ボート代 (19.8ペソ x2人分)
ふーん、料金はこうなってるんだ。旅行社まかせでは、知る由もなかったでしょうね。
あと、カリボ行きのシャトルバンはたしか80ペソってフロントのスタッフが言ってたっけ。
バンカ・ボートに揺られながら、「カティクランまでは片道一人90ペソ、行きはもう払ったから、あと同行してくれたガーデナー君の帰りの交通費とチップで・・・」、と計算していると
セルフォーンが鳴り、日本からの電話。ボラカイのボート乗り場で現地スタッフが待ってるとのこと。
私が出発してしまった後、旅行社からやっとホテルに連絡があり、フロントスタッフが事情を説明してくれたのでしょう。
でも、"Sorry, too late." もうボートに乗って海を渡ってるもんね。
ボートがカティクランに到着しかけたころまた電話。
"Sorry again" ボートから降りるのに両手がふさがるので、「ちょっと切りまーす。えっ?服の色?ブラウンです。」
ボートを降りて数メートル歩いたところで荷物を運んでくれているガーデナー君が誰かに声をかけられています。
どうやら、日本からの連絡で、ブラウンの服を着た乗客を見つけ、カリボまで車で送るように、と指示があったようす。
残念、80ペソのシャトルバンも乗ってみたかったのに・・・。
やれやれ、一件落着です。
さて、あの現地スタッフはどうしているのでしょう? 日本の旅行社にこっぴどく叱られているにちがいありませんが。
セルフォーンのおかげで、旅行社は私のポジションがわかって、先に手をまわしてくれていましたが、セルフォーンがなかったらこうもうまく連携プレーはとれなかったでしょう。
だいたいこういう時、機転が利くフィリピン人と、どうしようもない二手に分かれます。(失礼)
この二者は、両極端。 今回はホテルスタッフの方々に本当に救われました。
特にフロントスタッフの機転には驚かされました。
同行してくれたのはガーデナーとはいえ、よくできた人物で、カリボ行きの車が動くまで、決して私のそばから離れようとはせず、車のナンバープレートまで書き取って。(本当は暗記しようとしていましたが、紙とボールペンを差し出しました)
本当によくトレーニングされたスタッフ達でした。
MANDALA SPA の皆さん、ありがとう!
想定外のハプニングにも対処できるよう、行き先についての情報はできるだけ多く入手し、把握しておく必要がありますね。
(註:←これは、MANDALA SPA ではありません。KALIBO のホテルにて)
パッケージツアーはさておき、自由旅にはどんなハプニングが待っているやもしれません。
でもそれを恐れていては、「旅」はできません。
『ハプニングをいかに克服するか』、それも旅の醍醐味のひとつ。
楽しかった旅の思い出のワンシーンとして、アルバムの1ページに綴りたいものです。
フィリピンを旅していると、つくづくセルフォーン(携帯電話のこと。もともとはセルラーフォンのことですがメーカーに関係なく、こう呼ばれます)のありがたみを感じます。
何しろ国民性があの通りののんびりムード、行き当たりばったり、予定はあくまでも予定・・・・、ふぅ。
コロコロと変わる状況に対処するには、セルフォーンは必需品です。
今回も、セルフォーンには何度もお世話になりました。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
きめ細かいホワイトサンドと、透明度の高い海で人気のあるリゾート地、BORACAY(ボラカイ)島に行ってきました。
ボラカイは、パナイ島の北西に隣接する、南北に7km、東西に1−2kmほどの小さな島です。
島には空港がないので、マニラからだといくつか乗り物を乗り継がなければなりません。
1.飛行機で マニラ → PANAY(パナイ)島 KATICLAN(カティクラン) <所要時間 約1時間>
2.トライシクル(またはホテル送迎車)で カティクラン空港 → ボートの発着場, <約5−10分>
3.バンカ・ボート でカティクランのボートの発着場 → ボラカイのボート発着場 <約20−30分>
4.トライシクル(またはホテル送迎車)で ボート発着場 → ホテル
1.については、マニラ → パナイ島 KALIBO(カリボ) <約1時間> という手もあります。
この場合、2.は空港から車(シャトルバン有り)でカティクランのボート発着場まで約1時間半かかります。
パッケージツアーなら、この複雑な行程もすべて込みで手配されていますが、自由旅となるとそうはいきません。
荷物さえなければ何とかなるかも、とは思いますが、荷物を持ってのバンカボートの乗り降りは大変です。
もちろん手助けはしてもらえますが、そのたびにチップを払うのもめんどうくさいし。
(おまけに、浅瀬なのでボートを降りるとそこは波打ち際)
そこで私は、上記の行程込みで「マニラを出発してからマニラに戻るまで」の行程を日本の旅行社を通して手配していきました。
ところがです、日本で手配はしたとはいえ、実際に動くのは現地スタッフ。 どうやら私は現地スタッフには恵まれなかったようです。
ボラカイ滞在中の打ち合わせのため、現地に到着したらすぐに連絡があるはずの現地スタッフから連絡はなく連絡もとれないし、レストランに入ればオーダーした食事が出てこなかったり、へんてこな順番で出てきたり・・・、まぁこの程度ならよくあること。まだ walang problema (ワラン・プロブレマ =ノー・プロブレム)の範囲内。
まいったのは出発の朝、迎えの現地スタッフがホテルに現れなかったこと。15分くらいの遅れならまったく平気。
それほど気にもしていない私の前で、ホテルのフロントスタッフはやきもきするばかり。 あちらこちらに電話をして、迎えの確認をしています。
30分も遅れると、さすがの私も本気で心配し始めました。 マニラなら交通渋滞ということもありますが、ここはボラカイ、そんなはずありません。
フロントスタッフは、何度も催促の電話をしています。
ホテルを出たあとは飛行機に乗るわけではなかったので、パニックにはなりませんでしたが、次のアポイントのため、カティクランからチャーターした車でカリボまで行くことになっていました。
ホテルに迎えに来て、ボートに乗ってカティクランまで行って、チャーターした車に乗るまでをお世話をしてもらうはずの現地スタッフがいない、というのは非常に困ったことです。
旅行社のマニラスタッフは、しばらくホテルで待つようにといいますが、いい加減にしびれをきらした私は、ホテルのフロントで、誰かホテルスタッフにカティクランまで行ってカリボ行きの「シャトルバン」に乗るまで同行してもらいたい、と交渉し出発することにしました。
ホテル側も快く引き受けてくれて、朝の忙しい時間にもかかわらず、手のあいたスタッフを探してくれました。
で、ガーデナー(庭師)君といざ出発。
・ホテルの前からトライシクルで島の南側のボート乗り場まで (50ペソ)
・ターミナルチャージ (20ペソ x 2人分)
・ボート代 (19.8ペソ x2人分)
ふーん、料金はこうなってるんだ。旅行社まかせでは、知る由もなかったでしょうね。
あと、カリボ行きのシャトルバンはたしか80ペソってフロントのスタッフが言ってたっけ。
バンカ・ボートに揺られながら、「カティクランまでは片道一人90ペソ、行きはもう払ったから、あと同行してくれたガーデナー君の帰りの交通費とチップで・・・」、と計算していると
セルフォーンが鳴り、日本からの電話。ボラカイのボート乗り場で現地スタッフが待ってるとのこと。
私が出発してしまった後、旅行社からやっとホテルに連絡があり、フロントスタッフが事情を説明してくれたのでしょう。
でも、"Sorry, too late." もうボートに乗って海を渡ってるもんね。
ボートがカティクランに到着しかけたころまた電話。
"Sorry again" ボートから降りるのに両手がふさがるので、「ちょっと切りまーす。えっ?服の色?ブラウンです。」
ボートを降りて数メートル歩いたところで荷物を運んでくれているガーデナー君が誰かに声をかけられています。
どうやら、日本からの連絡で、ブラウンの服を着た乗客を見つけ、カリボまで車で送るように、と指示があったようす。
残念、80ペソのシャトルバンも乗ってみたかったのに・・・。
やれやれ、一件落着です。
さて、あの現地スタッフはどうしているのでしょう? 日本の旅行社にこっぴどく叱られているにちがいありませんが。
セルフォーンのおかげで、旅行社は私のポジションがわかって、先に手をまわしてくれていましたが、セルフォーンがなかったらこうもうまく連携プレーはとれなかったでしょう。
だいたいこういう時、機転が利くフィリピン人と、どうしようもない二手に分かれます。(失礼)
この二者は、両極端。 今回はホテルスタッフの方々に本当に救われました。
特にフロントスタッフの機転には驚かされました。
同行してくれたのはガーデナーとはいえ、よくできた人物で、カリボ行きの車が動くまで、決して私のそばから離れようとはせず、車のナンバープレートまで書き取って。(本当は暗記しようとしていましたが、紙とボールペンを差し出しました)
本当によくトレーニングされたスタッフ達でした。
MANDALA SPA の皆さん、ありがとう!
想定外のハプニングにも対処できるよう、行き先についての情報はできるだけ多く入手し、把握しておく必要がありますね。
(註:←これは、MANDALA SPA ではありません。KALIBO のホテルにて)