June 12, 2008
◇初代フィリピン大統領の記念館
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フィリピン共和国の初代大統領、Emilio Aguinaldo (エミリオ・アギナルド) は、
1898年6月12日、フィリピンの独立を宣言。
その場所がここ。 現 Cavite (カヴィテ) 州、Kawit (カウィット) にある
アギナルドの自宅バルコニー(↓)。
《 kalabaw (カラバオ=水牛)までいます 》
現在も6月12日は INDEPENDENCE DAY (独立記念日)とされています。
本来この日は休日に制定されてるところを、今年は6月9日を休日に
振替えたため、平日になってしまいましたが、今日もこのバルコニーで
フィリピン国旗が振られ、記念式典が執り行われていることでしょう。
(写真は、去年 撮ったものです。)
* * * * *
記念式典はさておき、この家は Aguinaldo Shrine (アギナルド記念館) として、一般公開されています。
ここには昨年P-ナフレンドと一緒に行ったのですが、彼女の娘は「学校から何度も行っているからもういい」、と同行を拒否。
フィリピン人にとっては何度も訪れて、もうウンザリなのかもしれませんが、よくありがちなお堅い博物館や資料館のような施設かと思いきや、それが意外にもあちらこちらに様々な工夫が凝らされていたりして、結構面白い家でした。
アギナルドの立場上、危険とは隣り合わせ、常に敵から身を守る備えがあったのでしょう。 大げさかもしれませんが、「カラクリ屋敷」のような仕掛けも設けられていました。
例えば、この家にはいくつもの秘密の通路があるそうです。
クロゼットにも秘密の通路に通じる隠し扉があります。
キッチンのテープルは、重そうな天板が持ち上がるようになっていて、その下はシェルターへ続く抜け穴だったり(↓)、
トイレの庭側に面した壁が、実は開け閉めができる扉(非常口)だったり、
カモフラージュ用のドアがあったり・・・。
あと、椅子やキャビネットには、重要書類や武器を隠すための秘密の仕切りがしつらえてあるそうです。(これは確認できませんでしたが)
カラクリではないですが、折りたたみ式花台もありました。 壁に厚い一枚板が取り付けてあって、普段は壁に沿ってたたまれてますが、それを倒すと花瓶が置ける仕組みになっていました。
(仕掛けの写真、ほとんど撮ってなかった。しまった!)
何も知らず見学だけしていると、まったく気づかないようなお楽しみがいっぱいです。 子供の遠足気分で、訪れてみるのもいいかもしれません。
(まだ紹介しきれていない。 続く・・・かも)
Posted by harana at
10:06
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June 09, 2008
◇フィリピンは振替休日だそうですが・・・
《 Aguinaldo Shrine 》
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一年前の今日(6月9日)は、フィリピンに滞在中で、
こんな所 (↑)に行ってました。
今年は、お休みだそうです。 アロヨンがまた月曜日の今日を
お休みにしちゃったらしいです。 去年もそうでした。(確か6月11日)
独立記念日で休日に制定されている6月12日を、月曜日(6月9日)に
振替えて休日にすると宣言し、3連休にしたというわけです。
日本でも月曜日が振替休日で3連休となることはありますが、
それでも本来の祝日の行事などは、振替えた休日に行われるのが常。
ところがフィリピンの独立記念日の記念行事は、休日の9日ではなく、
平日となった6月12日に通常通り行われるということです。
学校や会社を休まなければ、記念行事も見にいけないですね。
行事に参加する人達は、会社や学校を休むってこと?
MRT(首都圏鉄道輸送)と LRT(軽量高架鉄道)は、
独立記念日の通勤時間帯(07:00〜09:00、17:00〜19:00)に
電車を無料開放するそうです。 お休みの9日でなく12日に・・・
* * * * *
フィリピン初代大統領 Emilio Aguinaldo (エミリオ・アギナルド)が
独立宣言した自宅でも、記念式典に備えて着々と準備が。
本番まで、あと少し。
[ 写真は 2007/06/09 に撮ったものです ]
Posted by harana at
02:58
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August 28, 2007
◇19世紀のフィリピンへ "タイムスリップ"
マニラの観光スポットのひとつ、 Intramuros (イントラムロス=かつての城壁都市)内にある CASA MANILA (カサ・マニラ)、あるいはセブの CASA GORORDO MUSEUM(カサ・ゴロルド・ミュージアム)。
これらは、スペイン統治時代の ilustrado(イルストラド)、つまりエリート階級家庭の生活様式を再現した博物館です。
当時のフィリピン建築、習慣を垣間見ることができるということから、どちらも私のお気に入りの空間なのですが、ここでもう一ヵ所お気に入りの場所が仲間入り。
MUSEO DE LA SALLE(ムセオ・デ・ラ・サール)
◆
代表的フィリピン建築様式、 bahay na bato(バハイ・ナ・バト=石造りの家)をイメージして、19世紀の裕福なフィリピン上層階級のライフスタイルを復元した博物館、MUSEO DE LA SALLE は、Cavite(カヴィテ州)の De La Salle University Dasmariñas(デ・ラ・サール 大学、ダスマリニャス校)のキャンパス内にあります。
館内にディスプレイされたすぐれた家具や装飾品の数々は、時の名士らの富と裕福な生活ぶり、社会的地位を示すショーケースとも言えます。
これだけであれば、CASA MANILA や CASA GORORDO MUSEUM とそれほど違いはないのですが、MUSEO DE LA SALLE について特筆すべき点は、1階に設けられた衣装展示室。
数体のマネキンに、当時着用されていた本物の衣装が着せられています。
saya(サヤ=ロングスカート)こそレプリカではありますが、それに組み合されている piña (ピーニャ=パイナップル繊維の布)の camiseta(カミセタ=ブラウス)、panuelo(パヌエロ=スカーフ)は19世紀末期に流行したアンティック物だということ。 いくら保存状態がよかったとはいえ、一見繊細でありながら100年以上経った今も現存する piña の丈夫さには驚くばかりか、当時の所有者の魂までも感じられそうです。
2階に設けられた生活空間には、チャペルまであり、ヨーロッパからの輸入品らしい高級家具や食器があるかと思えば、フィリピン風絵画や、気候風土に合わせて工夫された建築部分など、お得意のハロハロ(ごちゃ混ぜ)の一面も見受けられます。
capiz window(カピス窓)が続く長い廊下に置かれたやけに脚部が高い椅子や、大きなピローラック(枕置き場)の用途をはじめ、台所用具の説明など、専属ガイドさんのお話を聞いていると、一瞬ではありながら当時の生活習慣に触れたような気がします。
中途半端な説明文より写真で紹介できればいいのですが、残念ながら館内は撮影禁止。 あまり役にはたたないかもしれませんが、エントランスの写真だけでもアップしておきます。(↓)
馬車用の出入り口を模した、エントランスの扉。
◆
あと一ヶ所、行きたかった場所が。
こちらも、古めかしい石造り。
Museo に併設されたカフェ、 なのですが
カフェ正面
スペインの影響を受けたクラシックフィリピン料理や、merienda(メリエンダ=食事と食事の間の軽いスナック)がいただけるということだったので、楽しみにしていたのですが、あいにく大学は新学期が始まる数日前で、カフェもお休み。
かろうじて営業していた学食でランチ、となったわけです。
キャンパス内の写真が続くかも・・・
続かないかも・・・ (気分次第?)
これらは、スペイン統治時代の ilustrado(イルストラド)、つまりエリート階級家庭の生活様式を再現した博物館です。
当時のフィリピン建築、習慣を垣間見ることができるということから、どちらも私のお気に入りの空間なのですが、ここでもう一ヵ所お気に入りの場所が仲間入り。
MUSEO DE LA SALLE(ムセオ・デ・ラ・サール)
◆
代表的フィリピン建築様式、 bahay na bato(バハイ・ナ・バト=石造りの家)をイメージして、19世紀の裕福なフィリピン上層階級のライフスタイルを復元した博物館、MUSEO DE LA SALLE は、Cavite(カヴィテ州)の De La Salle University Dasmariñas(デ・ラ・サール 大学、ダスマリニャス校)のキャンパス内にあります。
館内にディスプレイされたすぐれた家具や装飾品の数々は、時の名士らの富と裕福な生活ぶり、社会的地位を示すショーケースとも言えます。
これだけであれば、CASA MANILA や CASA GORORDO MUSEUM とそれほど違いはないのですが、MUSEO DE LA SALLE について特筆すべき点は、1階に設けられた衣装展示室。
数体のマネキンに、当時着用されていた本物の衣装が着せられています。
saya(サヤ=ロングスカート)こそレプリカではありますが、それに組み合されている piña (ピーニャ=パイナップル繊維の布)の camiseta(カミセタ=ブラウス)、panuelo(パヌエロ=スカーフ)は19世紀末期に流行したアンティック物だということ。 いくら保存状態がよかったとはいえ、一見繊細でありながら100年以上経った今も現存する piña の丈夫さには驚くばかりか、当時の所有者の魂までも感じられそうです。
2階に設けられた生活空間には、チャペルまであり、ヨーロッパからの輸入品らしい高級家具や食器があるかと思えば、フィリピン風絵画や、気候風土に合わせて工夫された建築部分など、お得意のハロハロ(ごちゃ混ぜ)の一面も見受けられます。
capiz window(カピス窓)が続く長い廊下に置かれたやけに脚部が高い椅子や、大きなピローラック(枕置き場)の用途をはじめ、台所用具の説明など、専属ガイドさんのお話を聞いていると、一瞬ではありながら当時の生活習慣に触れたような気がします。
中途半端な説明文より写真で紹介できればいいのですが、残念ながら館内は撮影禁止。 あまり役にはたたないかもしれませんが、エントランスの写真だけでもアップしておきます。(↓)
馬車用の出入り口を模した、エントランスの扉。
◆
あと一ヶ所、行きたかった場所が。
こちらも、古めかしい石造り。
Museo に併設されたカフェ、 なのですが
カフェ正面
スペインの影響を受けたクラシックフィリピン料理や、merienda(メリエンダ=食事と食事の間の軽いスナック)がいただけるということだったので、楽しみにしていたのですが、あいにく大学は新学期が始まる数日前で、カフェもお休み。
かろうじて営業していた学食でランチ、となったわけです。
続かないかも・・・ (気分次第?)
Posted by harana at
01:22
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June 11, 2007
◇祝・フィリピン 独立記念日
6月12日は、フィリピンの INDEPENDENCE DAY(独立記念日)
通常は、お休み。 でもアロヨンが、土曜日から3連休にするために、
明日(12日)と振替で今日(11日・月曜日)をお休みにしたらしい。
お休みでない明日の独立記念日の行事はどうなるの???
ちなみに、明日(12日)上のバルコニー(初代大統領 Emilio Aguinaldo の生家)
で副大統領がフィリピン国旗をふるらしい。
* * * * *
多忙につき、きょうのところはここまでです。
続きは、近日中に。
Posted by harana at
21:10
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